この日記を始めた頃は、エンピツという日記のサイトを利用していた。 そこのエディタに直接日記を書き込んで、そのままアップしていたのだ。 最初の頃は文章も短かったし、これといった支障もなかった。 ところが、日記を書くことに慣れ、長い文章を書くようになってから、いろいろと支障が出てきた。
時々書いている途中にパソコンが固まったり、誤ってブラウザを消してしまったりするようになったのだ。 いや、それまでも何度かそういうことはあった。 だが、文章が短かったから、書き直すのも簡単だった。 そのため、それほど気にしなかったのだ。
だが、長い文章の場合は、そうはいかない。 「あと少しで終わり。これで寝れる」と思っていたところでフリーズなんかすると、真剣にパソコンをぶち壊したくなったりもした。 まあ、そうすることも出来ないので、一から書き直しをすることになるのだが、内容は覚えているものの、言葉の言い回しなんかがなかなか思い出せないのだ。 そこでまた言葉と悪戦苦闘するようになる。 そのせいで寝るのがかなり遅くなった。
これは何とかしないとと思い、エディタ探しを始めたのが、日記を書き始めて1年が過ぎた頃だった。 無料有料問わず、その当時あったエディタはほとんど試してみた。 だが、なかなか満足のいくソフトが見つからない。
そういう時だった。 雑誌を読んでいると、『紙』というソフトのことが載っていた。 文章を書き込むと同時に自動保存してくれる、という優れものだということだった。 さっそくぼくは、そのソフトを仕入れてみた。 なるほど優れものである。 途中でフリーズしようが、誤って電源を切ろうが、書いたところまではちゃんと保存してくれているのだ。
それ以来ずっと、ぼくは『紙』を使っている。 まず『紙』に下書きしておいて、それを日記エディタに貼り付けるのだ。 そうすることで、書き直さなくてすむようになった。 で、寝不足は解消されたのかというと、されなかった。 書き直しをしなくてよくなったために、気持ちがだれてしまったのだろう。 集中力に事欠くようになり、書くのが極端に遅くなってしまったのだ。
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