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2004年05月13日(木)
■
◆ロベルト・アバド指揮 五嶋みどり&読売日本交響楽団 《阪神・淡路大震災復興支援特別コンサート》
世界で活躍されている、
ヴァイオリニスト
五嶋みどりさん
のコンサートに行ってきました。
あの
「阪神・淡路大震災の復興支援」
として、神戸と東京で特別に催したものだそうです。
震災からもう10年
経とうとしていることにも驚きますが、みどりさんは震災直後の95年にも、日本で
阪神・淡路大震災チャリティーコンサート
を行ったそうです。(彼女は大阪ご出身)
TVやマスコミでも、
学校やホスピタルで子供達のために、無料でコンサートを行う活動(ミュージック・シェアリング)
は、よく放送されていますが、それ以外の一般向けのコンサートは、なかなか見られる機会が少なくて、彼女の演奏を聴くのは2年ぶりでした。
そもそも、クラシック音楽に詳しくありませんし、みどりさんのことは良く知らなかったのですが、NHKで何年か前に放送された特集番組の中で、
“クラウディオ・アバド指揮のベルリン・フィル”
との共演をたまたま拝見し、演奏の迫力に大変心を打たれました。
そのときの曲は、
チャイコフスキーの「ヴァイオリン・コンチェルト」
。(ノーカット放映)
TV用映像とともにライヴ録音もされ、CDとして既に発売されていますね。(しかし、このCDは同じ演奏の筈なんですけど、録画したTVの演奏よりだいぶ迫力や良さが失われているような...)
その時のビデオは未だに何度も見続けていて、お気に入りなもの。鬼気迫るように魂のこめられた演奏は、本当に素晴らしい。
しかも前年は、「TIME」誌に載るほど活躍する中、拒食症で入院し、その後復帰したばかりだったそうです。
演奏がとても気に入り、是非ナマで聴きたいという願いは、ようやく2年前に叶いました。(N響とのチャイコ&バーバーのコンチェルトでした)
そしてまた久々のコンサート。
みどりさんは、髪を後ろで束ね、柔らかな茶系地に金の曲線模様の入った衣装で登場です。
【曲目】
メンデルスゾーン 序曲〈フィンガルの洞窟〉
メンデルスゾーンの「ヴァイオリン・協奏曲ホ短調」
アンコール曲、バッハの「シャコンヌ」
マーラー 交響曲第1番二長調〈巨人〉
指揮者は、
ロベルト・アバド
。ベルリン・フィル等で活躍された、あの有名な
クラウディオ・アバド
を叔父にもつ方だそうです。
さて、
メンデルスゾーンのヴァイオリン・コンチェルトは
、名曲として誰でも知っているメジャーな曲ですが、みどりさんとしては、昨年まで10年以上機が熟すのを待ちつづけ、ようやく取り組んだ作品だそうです。
湿気の多いこの時期の演奏会は気の毒だったと思いますが、大変素晴らしくて感動的なものでした。
【第一楽章】
出だし、どっぷりと甘い旋律を聴いたとたん、自分の感情が何か込み上げてきます。観客の集中力もかなりでしたが、ホール全体の雰囲気も、一音も逃さないよう、凝縮した濃い時間に感じました。
【第二楽章】
はるか懐かしく優しい気持ちになるようなメロディー。私は一番好きな部分。
【第三楽章】
すっかり曲調も変わり、小鳥のさえずりのように軽やかで華やか。
最小音から最大音まで、注意深く、しかもそのときのライヴな感情まで情熱的に伝わってきます。
全身で自分の内面を吐き出すように弦に込めるみどりさんの姿。綺麗とか上手とかを飛び越えて表現できる、偉大な芸術家だと思いました。
演奏姿は独特で、小柄な身体を大きく動かし力強い感じ。集中力も凄い。
アンコールのソロ曲、
バッハのシャコンヌ
なんて、神がかったような演奏で、音楽の深い世界に浸りました。サイコー、これは本当に聴けて良かった。
その他オーケストラのマーラーも壮大で良かったですし、また演奏会があれば、是非行きたいですね。
(上記で書いたベルリンのコンサートは、奇しくも震災の同年の95年。10年前です)
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