mixiやってマス
ほのぼの日記
─ by chicker ─
最近は専らフジファブリックとthe pillowsのライブ参戦記録と化しています。

2001年12月22日(土) ■アヤカ■

彼女は昨日、亡くなった。

私は彼女と、中学を卒業してから4年以上会っていなかった。
いや、その間にも偶然会ったりはしたが、
いつ、とか、何を話したか、というのは覚えていない。

中学卒業後、彼女は工業高校へ進んだ。
市内には一つしか無い工業高校で、女子なんて5、6人しかいないと聞いていた。
インテリアコーディネーターになりたい、電気関係のことを学びたい、と言っていた。
将来の進路や夢があまりはっきりと見えていなかった私にとって、
彼女はものすごく輝いて見え、また、彼女の成功を心から祈った。

もうすぐ成人式。久しぶりに、彼女と話ができるはずだった。
いろいろと、夢の話を聞きたかった。
それなのに、どうしてなんだろう?
どうしてアヤカなんだろう?

−−−−−−

アヤカには人を惹き付けるパワーがあった。
男女問わず、誰とでも対等に話し、友人・知人が多かった。

お通夜にはたくさんの人がきていた。
私は、その会場に入るまで、アヤカが死んだなんて信じられなかった。
でも、入ってみると、懐かしい同級生たちが座っていて、
前の方には、写真があった。着物を着て、笑っている、アヤカの写真。
どう見ても、成人式の写真だ。
そしてその下のハコには、アヤカがいるんだ。

それから、お通夜の儀式が一通り終わるまで、
どうしようもなく涙があふれてきたり、泣くのをこらえたり、
私の内側では、感情はぐちゃぐちゃで、もうよくわからなかった。

一応、終わったところで、大半の人は帰ったが、私達中学の同級生や、
同年代の人達(多分、大学の同級生の方々)は残っていた。

アヤカの顔を見ることができるというので、その順番を待った。
顔を見る直前まで、私はぼろぼろに泣いていたが、
見た瞬間、涙は止まった。自分でも不思議だった。

アヤカの顔は、とてもきれいだった。微笑んでいるようにも見えた。
今にも動きだしそうだった。ほんとうに、生きているようだった。
ただ、私の知っている、中学生のアヤカとは別人のようだったので、
動いてくれたら、「きれいになったね」と言っただろう。
でも、動いてはくれなかったのだけど・・・。

その後、アヤカのお母さんが私達に、「成人式の写真を見てってね」と言ってくれた。
私はまさか、お母さんに話しかけられるとは思っていなかった。
とてもびっくりした。反面、お母さんのことがとても心配になった。
気をしっかりもってる人ほど、後で倒れてしまったりするから。

アヤカの成人の写真は、本当にきれいだった。
でも、やっぱり、現実味がない、というか、
しゃべってくれないと、アヤカだ、っていうのがわからない。
見ていると、また涙が出てきた。
くやしい、みたいな、変な感情が涙と一緒に出て、
頭のなかがまたぐちゃぐちゃになった。

今日は泣き疲れたので寝ます。
でもやっぱり、あまり眠れそうにない。

−−−−−−

昨日と今日の日記は後日談です。
といっても、あまり日は経っていないし、
その時の気持ちを思いだして書いています。
思い出し過ぎて、また何度も泣いてしまったけど。

御葬式には諸事情あって出ませんでした。
アヤカさんの御冥福をお祈り致します。

でも、実はまだ、アヤカの死を受け止められないでいます。
自然に任せるしかないとも思っています。
この日記を読む人は少ないと思うけれど、
こんなぐちゃぐちゃの文を読んでくれた人がいたら、感謝します。
どうもありがとうございました。


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