虹色過多想い
2004年04月30日(金)  最初の女になんかなりたくなかった
あたしは彼の最初の女になんてなりたくなかったの。
最後の女になりたいとずっとずっと願っていたの・・・。
最初の女はいつか終わりが来るでしょう?

別れがいつかくることくらいあたしだって覚悟してた。
いろんな事情があって、この恋が長続きしないってことはわかっていた。
別れがいつ来ても、その理由がどうであろうと、さよならできるように自分を保っているつもりだった。

それでもこんなに悲しいのは何故だろう。

昨日はちょっとしたきっかけで彼とメールをして、話し合った。
たぶん冷静だったと思う。
冷静でも、あたしは後悔したくないから、何度か改善策をお願いした。
それらはすべて拒否されてしまったけれど・・・。

メールが苦しかった。
自分の気持ちが10%も伝わらないこの機能で会話をしていることが悔しかった。
もどかしかった。
彼はそんなことを感じなかったのだろうか・・・。

会いたいとストレートに言ったら無理と言われた。
会うまでに時間がかかりすぎると。
あたしはどんどん言葉を失っていった。

たとえ今日、あたしが横浜へ飛んだとしても、彼はもうあたしを笑顔で迎えてくれないとわかった。

今まで重ねてきたものはなんだったんだろう。

彼はあたしが知らない人のように冷たかった。
それが彼の本心なのか、それとも最後のやさしさなのか・・・あたしには知る術がなかった。
もしそれが最後のやさしさだったとしても、あたしは彼を嫌いにはなれなかったから、無意味だったと思う。


泣きたくなんかないのに、涙は止まることを知らなくて、気づくと流れてる。
それは短い時間であっても、例えば、1階から2階に上がる階段を登る間だけでも零れてくる。
ひとりでいると泣いてしまうから、家族の誰かと一緒にいるようにしてる。
元気がないのが周りに伝わっているようで、顔を覗き込まれるのがつらい。
それでもひとりよりはましな気がする。

少しでも脳を働かせると、浮かんでくるのは彼のことばかりで、勉強も読書もできなくって・・・あたしはこんな女になりたいわけじゃないのに。

無心でセーターの上に毛玉取り機を這わせた。
無心に縄跳びを飛び続けた。
何も考えないというのは、楽で、そして悲しい行為だ。

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