short story


2005年06月01日(水)


「存在の証」


認識されてから初めて
存在できることがある。

自分だけが知っていて
いかに存在を確信していようと
それがあの人に伝わらないなら
あの人にとってこの存在は
ないものと同じだ。

あの時、わたしは
次々と何時の間にか生まれていった
大事な大事な不確かなものを
しっかりとあの人の中で
存在させたかったから
あの人に会うべきだと思ったんだ。

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日記才人