Land of Riches


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 2025年05月14日(水)   Dive in 

3回目の万博で盛り上がっている大阪。関連イベントも多数組まれており、大阪市立美術館で開催の
「日本国宝展」もその一つ。とうらぶ実装済のている刀剣も3振り展示され、コラボも決定。
小松コレクションの太閤左文字は他で見ていますが、四天王寺所蔵の七星剣・丙子椒林剣は
七星剣の写しなら石川県立美術館で見たとはいえ、オリジナルは未見のため遠征を決めました。

今回はEX旅パックで新幹線が安くなる19時半以降発にしたため、退社後ひかり(notのぞみ!)へ
乗る前にTORCHでとうらぶともコラボしたKAMIKATZ BEERシトラス柚香ホワイトを呑みました。
前泊はヴィアイン。8階の壁にタコやたこ焼き、部屋のカーテンは大阪城とベタベタなのも大阪らしさ。

翌朝のんびりチェックアウトして会場に向かいました。平日だから余裕…と思っていたのですが、
当日券列は30分待ち、入場待機列すら直射日光降り注ぐ屋外に設けられる大混雑でした。
あまりに混雑しているので私が帰った後、開場時間の延長が発表された程です。
客層を見るに行政が老人福祉の一環として招待券を撒いたっぽいですね…。

国宝で最も数が多いのは刀剣ですが、世間の人が思い浮かべるものは何よりもまず絵画、ついで彫像、
工芸品、書跡…といった感じ。刀剣がとうらぶ以前は不人気の極み扱いだった知識はあったんですが、
この日は今も変わらない現実を突きつけられた日となりました。雪舟、狩野永徳、岩佐又兵衛、
長谷川等伯、伊藤若冲…私ですら知っている教科書掲載レベルの名画が集められているから
当たり前とも言えるのですが、絵画は人垣の隙間からかろうじて覗いただけのレベルでした。
厳島の平家納経があって驚きましたけど、これも断片的に見られたに過ぎません。

工芸品にはトーハク/金沢で見たものもあり、スルーできる自分に審神者として積み重ねてきた
年月を実感しました。既に福岡へ帰還した金印が展示されていた時はありえない滞留だったとか。
福岡市博物館に平日行くと、下手すると金印と1対1の時間を過ごせたりもするのに…。

大混雑の展示会でも刀剣展示は比較的人が少なく、後ろに戻ってもう一度見たりもできました。
とうらぶコラボの3振りは大阪ゆかりの国宝扱いで、文化庁の寺沢貞宗と一緒に並んでいました。
聖徳太子佩用の伝承を受け継ぐにふさわしい謎めいた装飾をこの目で見られて感動しました。

てんしばを通って四天王寺へ。テニプリに出てくる某中学のモデル校も外から眺めました。
中心伽藍は国宝展のチケットで100円引きだったのですが、並んでいた列が外国人ばかりで
私もONEと言われたので中国人扱いされた可能性が高いです。流れ的に出せませんでした。

続いて谷町線で大阪歴史博物館に移動し「日本刀1000年の軌跡」を見ました。博物館と共催するのが
全日本刀匠会だけあり、いきなり古墳時代の直刀・安綱・友成という驚きのラインナップ。
雲次、之定、井上真改とビッグネームだらけなのに、展示会場はガラガラ。小学生が社会見学で
騒ぎながらパラパラと突入してきても支障もないレベルです。これが刀剣の不人気なのか…と愕然。
藤原在吉の刀が足利に続いて見られるなんて感激…と思った私は少数派の審神者なのかもしれません。
(というか刀ステ派ですね。ざいきっちゃん役の役者さんも無事にご覧になられたようで)
後半は現代刀匠による鍛刀を続けるための苦闘と、未来に繋ぎたい作品たちの展示でした。

うめきたの芝生(まだ工事中だったり養生中だったりしたけど東京にはない光景でとても新鮮)を
横目に値引き品のバナナを頬張ったりしつつ、最後の目的地・福島イーカスークの開店時刻である
18時まで時間潰しに勤しみました。大阪では寺に鳥居があるの普通なんですね。不思議でした。
大阪環状線は高架なのにエキスポライナーは貨物線を通るとYoutube西園寺チャンネルで学び、
その貨物線踏切でJR WEST Parade Trainを間近で眺める機会に興奮したりもしました。

友人お勧めのイーカスークは「あれやこれやspice前菜6種盛り合わせ」を頼み、自家製だという
アールグレイハイボールと合わせて楽しみました。めちゃくちゃ美味しかったです。
だんだん6種がぐちゃぐちゃになってカレーに近づいていく感覚が最高でした。
ちゃんと別にカレーも頼んで食べましたよ。大阪メトロの万博合わせ企画に参加しているため、
バナナも添えられたジャマイカ風カレー。新幹線の時刻が気になりすぎて落ち着かなかったので、
次に行く時は大阪泊の夜にメニューに隅から隅まで味わいたいと心に刻みました。

2025.5.25/6.1 wrote


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