Land of Riches


IndexBeforeAfter

 2025年05月24日(土)   Fierce serenity 

5月9日に参加したサントリー主催イベント「BARグラスとコトバ」のアフターとして、人生初の
オーセンティックBARデビューしました。正統派BARに足を運んだこと自体はあるのですが、
神谷町で名物のカレーだけ食べたり、金沢で夜パフェ食べずに気圧されて入口でUターンしたりで
まともに呑んだ経験は皆無。近侍イメージカクテルを作ってもらったinfもチャージ払いましたし
ちゃんとしたバーではあるのですが「オーセンティック」とは流石に呼べないので…。

BARグラスとコトバは主催者発表で5000人を超えるキャンセル待ちを叩き出した大人気イベント。
サントリーは本当にいろんなイベントをやっているのですが、これも若者の酒離れ防止が目的。
特にBARは入りづらい・頼みづらいと心理的ハードルが異様に高いスタイルのため、まずはSNSに
載せやすい切り口で体験してもらい、実店舗にも行きやすいアイテムを配布したのです。

1.イベントではワードが印刷されたコースター選択式だったがアフターでは自由記述式
2.イベント落選者救済として1とは別に一部ワードを掲載したメニューブックを実店舗に配置

1のコースターが使用期限5月末と焦らせる時限式になっているのもうまくて、参加店舗リストを
何度も見ていました。BARはまず、平均していくらかかるか分からないんですよ(苦笑)
メニューブックないからドリンク代不明、別途サービス料やチャージが発生するかも案内不十分。
口コミと店舗からの気まぐれな情報、またイベント参加バーテンダーの実店舗所在地などを
色々と勘案して、柏の我が家から一番近い流山のBAR PAULを選びました。

開店直後にイベント参加して知名度を上げるはずが、開店が遅れて準備とイベントが並列進行に
なってしまったPAULのOPENは先週17日。他の客が上司に連れて行ってもらった浅草橋のBARが
良かったので地元のBARに行ったら店主と常連が仲良すぎて気まずかった話をしていました。
個人経営だと付きまとう問題で、私もこれが原因でSNSでは大人気なのに二度と行かぬ決心をした
ぬい撮りカフェがあります。PAULはできたてなのでまだ常連は形成されておらず、イベントの
アフター訪問もこの日まで一人もいなかった(この日急に訪れ始め私が3人目)そうです。

『この世界には私が知らないもっと美しいものがたくさん存在しているはず。
 それを愛でるために旅へ飛び出したい!』

今の気持ちをコースターへ自由に書き込み、それに寄り添うカクテルをバーテンダーが作る。
物書きの性として枠いっぱいに書いたら、バーテンダーの田中さん「長いですね」と苦笑い。
piacereなる田中さんオリジナルレシピのショートカクテルを出してくれました。
名前はイタリア語で喜びや楽しみの意。Nice to meet you的な挨拶の「はじめまして」や
a piacereで音楽用語として「演奏者の自由に」「即興もOK」のように幅広い使われ方をします。
始めよう!ーという明るい方向性を汲み取ってのセレクトだったようです。

レシピはおうかがいしていないのですが、ベースはバニラウォッカ。柑橘(夏蜜柑?)を絞り、
組み合わせとしては私が好きなスクリュードライバーに近いのですが、他に何を入れられたのか
気だるいぐらいの激甘でした。チャージ払っているのでつまみとして生チョコとドライフルーツが
サーブされたのですが、生チョコと合わせるとスイーツがチーズ級に感じられる程の甘みです。
しかも度数も結構高そうで、スパークリングウォーター(水も炭酸の有無を選択可)と一口ずつ
ちびちびゆっくりと、こんなにゆっくり呑んだの初めて…と思うぐらい時間かけて味わいました。

2杯目は前述のワードメニューブックから、私が一番でいいでしょ的なワードに惹かれたのですが
辛口度合いもアルコール度数もMAX表示だったのでスルーして(ウコンを事前に呑んでおいたのに
いい感じにふわふわしていた1杯目)アルコール度数がおとなしそうな『何かの間違いで宝くじ
5億円当たりますように』を注文したら、銅のマグカップでモスコミュールがサーブされました。
これもウォッカベースですが、ジンジャーエール多めだったのか程よい甘さで呑みやすかったです。
(恐らく中身の呑みやすさに合わせた器のチョイス。布のおしぼりも手渡し+香り付きでした)

2杯とも各1000円(メニューブックはないが特段高いお酒の使用を指定しない限りは高くても
1杯1500円らしい)で、チャージ1000円だったのでお値段相応の楽しみがあったと感じました。
隣に座っていたウォッカマティーニを呑み、1粒500円のアールガットBAR専用チョコを楽しむ
綺麗なお嬢さんくらいの余裕があればもっと楽しめたのでしょうが…強い度数を受容できる体、
ゆったりとした時間を味わえる心、あと財布にゆとりがある人の夜の楽しみだと学習しました。

2025.5.25 wrote


やぶ |MailWeblog