タマちゃんの毎日
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2005年06月12日(日) 私の節目。娘の節目。

人生の節目で納得していない一番の出来事は高校受験だったと思う。
幼かったから?いや、勇気が無かったから?

親の方針みたいなものがあった。男の子は普通科に進んで堅実な職業に就く。女の子は商業科に進んで早めに仕事に就き、適齢期内に結婚する。
その引かれた線路の通り、弟は小学校の先生、私は高校を卒業して某損害保険会社に就職して結婚して、今に至っている。

中学3年の冬。冬なのに天気が良くて何となくけだるい。その日は高校受験の願書提出最終日だった。
朝の会の後、
「職員室に来なさい」私だけが担任の先生に呼び出された。
「本当にこれでいいのか?後悔しないのか?今日の夕方までなら間に合うよ。今から一緒に家に行こうか?」先生の言葉に心が騒ぎ出す。
ドバァーっと本音が湧き出てきて頭の中を埋め尽くす。

教室の後に貼ってある『将来の夢』の習字の文字が頭に浮かんでくる。
『幼稚園の先生』『野球選手』『宇宙飛行士』夢いっぱいの職業の中で、『普通のOLになります』と書いた子供らしくない捻くれた私の習字。

本当は普通科に進んで、私も先生になりたい・・・。
泣きそな気持ちを根性で抑えながら、母を困らせたくないと、冷静な自分に戻る。
「商業科で後悔しません」
そう言って職員室をでた。
校庭の中広場の芝生に寝転がって空を眺めた。これが人生の大きな節目の瞬間だったなんて、中学生の私にわかるはずがない。

勇気を出して母に言えば、きっと分かってくれたはずなのに、何故?
どうして言わなかったのか・・・。結局、うまいこと母のせいにして勉強から逃げただけなのだ。今になってそう思う。

来年は二女が大学受験。
毎日、遅くまで勉強して、休みの日も模試に出かけて行く。
頑張れなかったヘナチョコな私とは大違い、娘達はいつも真っ直ぐだ。
我が家の台所には『決着』と書いた娘の習字が貼ってある。

どうか、この子に良い決着がおとずれますように。









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