痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2004年11月23日(火)  優しきひとびと

パリ滞在中はほとんど友人と一緒で、わたしはことばの話せないカワイソウな子 として友人のあとを付いて歩き、

ボンジュール・メルシー・オールヴォワール

の3ワードのみでいつも十日以上生きていくのです。
そのため、意地悪された とか いやな目にあった ようなことはほとんどありません。
まあ、友人はよいお仕事をするひとなので、もちろんわたしも彼女の仕事中一人でお出かけしたりお買い物はしますが、たいてい皆やさしいです。
たぶん一人だからでしょう。
怖い顔をされたり、馬鹿にされたように感じたりするのは 集団でキャッキャと行動している時が多いのではないでしょうか。

フランスのひとはあんまりニコニコはしませんが、こちらが笑えば笑い返してくれます。挨拶には絶対にきちんと返してくれます。
旅先で運命的な 国境や言葉を越えた友情 なんかを望まなければ それで十分楽しい旅ができるのではないでしょうか。
いきなり うるるん を目指してもねえ。

今回いただいた優しさベスト3

③ 地下鉄の中でおばあちゃんにスリをおっぱらってもらう。
集団子供スリなんだけど、気をつけていても囲まれたりしちゃう。おばあちゃんは勇敢でした。デカイ声をあげておっぱらてくれました。そしてカバンの持ち方をみっちり教授してくれました。
ありがとう。 

② 今回は最後に1回だけひとりでタクシーに乗ったのですが、運転手さんががいいひとでねえ。全然フランス語ができないわたしに、まったくフランス語以外できない運転手さんが今回の旅はどうだったか?自分は風邪をひいてしまった、おまえさんも咳をしているね喉飴なめるか?(飴をくれた)等いろいろ話し掛けてくれるのです。
いちゃあ話好きなんだけど全然あきらめずにためいきついたりしないで最後まで。
そして一切ぼらず、追加の荷物代のことを説明しようとして筆記しようとしたが書くものがなく、
『もういいよいいよ』 とまで。がわたしは荷物代のことは知っていたので、
『あれのぶんも払うよ』 と言うと、すごく嬉しそうに1ユーロを受け取ったのでした。かわいい笑顔だった。

① そして第一位は、最後の最後、空港いきの電車に乗ろうとして、自動販売機にいれる小銭がなく、
(なんで朝の9時すぎにターミナル駅の有人切符販売窓口がひとつもあいていないのだ!日曜だったからか?)
しかたなくカードで買おうとしたがすべての販売機が受け付けてくれず、ふんがーと鼻息荒くなっていたところにあらわれた行きずりのおじさん。
ちょいちょいと肩を叩かれ、
『ああお先にどうぞ・・・(どこかでくずさなくちゃ)』と順をゆずろうとしたらおじさんが
『シャルルドゴールでいいのか?』と自分がもっていた小銭で切符を買ってくれたのです。
『ありがとう』とお礼をいうと『いいのだいいのだ』 と瞬く間にどこかへ行ってしまった。
でも空港まではさすがに千円くらいするから『えええ~、おじさんお金を受け取って~』と探していると先に改札の中にいる。
おじさんはわたしが持っていたのが20ユーロ札だと知って、キオスクで自分のお金をくずして(飴かなにか買って)おつり分をわざわざつくってわたしの20ユーロ札と交換してくれたのでした。
『ほんとうにありがとう』というとまた『いいのだいいのだ』とニコリともせず、
『空港へはこのホームだ。行け。』と言い残し自分は別のホームに去っていきました。 
かっこいいぜ。おじさん あじがどう・・・


とまあ、あいかわらず おばあちゃん おじさん に優しくしてもらって、
つまり一人で歩いていても カワイソウな子 と思われているのかもしれませんが、
みなさま ほんとうにありがとう。



2004年11月22日(月)  ボーイング767

細切れに 逆回転に旅の記憶を思い起こしてみましょう。

まず初っ端に ロシアの飛行機には一言いっておこう。

『ない席を売るな』


これはダブルブッキングではなくてですね~
前前日の乗り遅れに反省してわたしは早めに空港に向かい、早めにチェックインカウンターに並び、
そんなわけで、座席は 9D という前のほう席がとれたわけです。
窓際はいやだ と繰り返し カウンターのおねいさんは わかったわかった と(めずらしく)ニコニコとボーディングパスを発券してくれました。

で、モスクワまではとってもよかった。お飲み物もエコノミー席では真っ先に配られるし、トイレも近いしね。
ちなみに帰りにはモスクワは雪が積もっていたよ。

さて乗換えじゃ。成田まであと9時間じゃ。とロシア旅行の皆さまと一緒にこんどはパリからよりもやや大きな飛行機に乗り換えました。

そうしたら なかったんだよね。
前入り口から乗り込んで ファースト・ビジネスクラスが 1・2・3・4... と続き、8で終わり。
やった!9は一番前だ、足を伸ばせるぞ~ 
とウキウキと大衆席へのカーテンをくぐるとそこからは
11・12・13...


な い じ ゃ ん 9 (と10) が !!!

半べそで機内のおねいさんに わたしの席はどこ? と尋ねる。
あらっ!? とびっくりするおねいさん。19の席にいってみて、と適当なことをいうおねいさん。ズルズル荷物をひきずって通路をいけば当然19の席には19の客がすわっている。29にも29のヒトが座っている。
39は、なかった。38までだったのでした。
うううう~

最後尾のおばさんに尋ねる。
わたしは何処に座ればいいんでしょう。
おばさんはむむむと声をだす。
『9Dってこれ間違い?』
『アイシンクソウ』
そう思うってわしもそう思うよ。
結論は 『どこでも最後にあいたところに座って』 だったのですが、
そりゃあ私もガラガラの飛行機ならそんなに心配しないよ。
でもこの日は日曜日でほとんど満席状態だったのです。
だから最後尾の座席38にしがみつき、
もう誰も乗ってくるな 乗ってくるな~ と呪いのことばを呟き、通路に誰も立つひとがいなくなってようやく、あいた席 すなわち38Dに腰をおろしたのでした。

結果的には最後尾も最初にサービスしてもらえてよかったけどね。
件のおばさんもやさしかったし。
トイレは遠かったが。

だからロシアのボーイングの767には 9・10列はないからね。 
皆さん念のため。





2004年11月07日(日)  やっぱり消化試合って面白くないね

★おかまのおじいさん。
おしゃれで独りぼっち。

★駅ですれちがう人々。
目的地があって歩いているひとたち。オオマタで早歩き。

★重そうなかばんを下げた女学生。
真剣で辛そうな眼。

そういう人が好き。


他に、生涯で出会った人々のなかで一番ボリュームのある髪をお持ちの、生涯見た中で一番つぶらな瞳をお持ちの、
”くまのぬいぐるみに酷似している”男の人のことなど書こうと思っていたのですが、
生涯ではじめて 残酷な映像画面をみて脳貧血になる、というローな出来事のため
立ち直りに二日かかってしまい、なにが面白ポイントか忘れてしまいました。

旅で心を強くしてまいります。
では二週間後。



2004年11月04日(木)  フランスに行くまでに気楽にそして消化試合的に

決算とは煮詰まるものなのです。
グツグツとした十日間、ついネットなんかみてしまうとアレもコレも欲しくなってヒョイヒョイ買い物カゴに入れてしまう危険な時期なのです。

今回の届いてアチャーな商品は ズバリ PCメガネ でしょうか。
くる日もくる日もエクセルを眺めていて焦点のあわなくなった目にズバンと飛びこんできたこのメガネ。

画面ではなかなかスマートに見えたんだよね。
してみると結構効いているような気もするんだよね。

でも鏡をふと見てしまうと・・・
新庄みたいなんだよね・・・
溶接工的でもあるんだよね・・・
レントゲン技師的でも・・・

やっぱり新庄・・・


で、スニーカーのゴム部分なんですが、ほとんどが白いではないですか。
底とふちが。
底はいいんだ、汚れても。
ふち というか へり というか、あそこは黒ずむと途端におしゃれではなくて、
楽・習慣・いつもなにも考えずに・これ一足 で履いている靴に成り下がると思うのです。
街でみかけるおしゃれさんのスニーカーのゴムブチはみな真っ白だ。
そしてわたしのスニーカーはすぐ薄汚れてしまう。
あれは、ふちだけ歯ブラシかなにかで洗っているの?
ボディが皮のジョグシューズなんかもみんな真っ白じゃん。おしゃれさんは。
ハンズとかで スニーカーゴム真っ白クリーム とか売ってるの?
教えて欲しい。

だってネット通販で底とふちの白いスニーカーも買っちゃったんだもん。



2004年11月03日(水)  決算

なわけですよ。
ずっと缶詰で決算していたんですよ。

(いんちき)簿記もできるボーカリスト。
それがわたしです。

んで、来週から冬のバカンスで、またまたフランスに行ってきます。
今回は冬の南仏。

写真をいっぱい撮ってこようと思っています。

帰ってきたら サルサのライブ。
そしてクリスマスにはお芝居です。
花田清輝 らしいです。

決算期にスルーしてしまった、日記ネタ。
そのうち書けたら書こうと思っているのは

① 大きな顔の犬の話
② スニーカーの白いゴム底
③ スティーブン その後

の3本です。


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