Love Letters
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デート3日目、
私達は11時にホテルをチェックアウトしました。
最近正午チェックアウトというのに
慣れていたせいでしょうか。
朝、のんびりベッドでまどろんでいたら、
あっという間に時間が過ぎてしまって、
気がついたらもうチェックアウトの時間…
慌しく部屋を出ました。
夕方まで一緒に居られるということで、
荷物はホテルのクロークに預け、
近くのレストランにブランチに出かけました。
デート最後の日というのは
特にプランも立てずにぶらぶらと過ごすことが多いのです。
ブランチを済ませた後、私達はホテルに戻り、
1階のカフェでお喋りしていました。
「さて、これからどうしようか。」
あなたが時計を見ながら、尋ねました。
二人に残された時間は3時間を切っていました。
今回のあなたとのデート。
デート直前にあなたから携帯にメールがありました。
今日は朝からドキドキしてます。(笑)
2005年08月29日(月) |
恋人はベッドで嘘をつく |
ベッドで
お互い服を着たまま、
薄い生地が擦れるほどに
きつく抱き合いました。
抱き合えば抱き合うほど
切なさが込み上げて来て、
あなたの耳元で
吐息混じりに尋ねました。
「ねぇ、いつかあなたと一緒に暮らしたい。
あなたのお嫁さんにしてくれる?」
2005年08月28日(日) |
粘着質な女は嫌われる |
昨夜
あなたに嫌われるようなことを言ってしまいました。
2005年08月27日(土) |
どれくらい愛してますか? |
ベッドの中で
あなたと抱き合いながら、
そっと尋ねました。
「ねぇ、どのくらい好き?」
「いっぱい好きだよ。^^」
「きっと、私の方が好きだよね。」
2日目は
近くにある別のホテルへ移動。
とりあえず、
荷物だけ先にクロークに預けておきました。
中華街にあるお粥の美味しいお店でブランチ。
五目粥と海老巻き、鶏の唐揚げを注文しました。
ここのお店は私達のお気に入り。
いつも行列になっているのだけれど、
待たされても美味しいから、
横浜でデートする時は必ず行きたくなるお店です。
ブランチを終えて、
映画を観に行こうかということで…
シネマコンプレックスは中華街から歩いて20分程のところ。
既に気温は30度を越えて暑かったので、
タクシーで映画館へ向かいました。
上映時間まで間があったので、
しばらくお店を見て回ったり、カフェでお茶したり…
外はうだるような暑さでしたが、
映画館のあるビルの中は涼しくて快適でした。
ほとんど二ヶ月ぶりにあなたに会ったので、
途切れることなく会話が続きます。
目と目を合わせて会話をするのは、
やはり電話やチャットとは違います。^^
その日私達が観た映画は、
『スターウォーズエピソード3』でした。
2005年08月25日(木) |
星屑のような夜景を見ていた |
あなたはベッドに腰掛け、
私は窓際の椅子に座っていました。
部屋の窓から見えるのは、
星屑のように瞬く美しい夜景。
人は時に
抗うことの出来ない運命の波を
小さな船で乗り越えなければならないのです。
悲しみと不安を
淡々とあなたに打ち明けながら、
11年というあまりにも短い人生を
風のように駆け抜けた祐未ちゃん。
あなたは私の生徒だったけれど、
あなたは私に
色々なことを教えてくれました。
棺の中のあなたは、
四度の大きな手術と
厳しい放射線治療に耐えたことすら忘れたかのような、
穏やかな優しい表情をしていました。
葬儀の間、
誰もが泣いていました。
みんなあなたのことが大好きだったから。
去年の夏、
病室の窓から近所の公園の美しい緑を眺めながら、
早く外に出て遊びたいと話していたあなた。
その日が来ることをずっとずっと祈っていたのに。
小夜子
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