おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦2月6日
今日もいい煙が出てます。 竹酢液を採るために、煙突から筒を斜めに引いて途中で冷やすようになっていて、煙もだいぶ減るのですが、それでもけっこう匂いは広がります。 私なんかはいい匂いと思いますけど、慣れてない方は嫌がる人がいまして、昨今のダイオキシン問題もあって、市街地では炭焼きの煙に対して住民の苦情があって炭を焼けなくなった、という話を最近よく聞きます。 ほんとは炭焼きの煙は有害な物質も二酸化炭素(温暖化の一因)も出さず、逆に半径500m内の動植物を元気にすると言われているのに。
私の窯は山の中なので、なんの問題なくのんきに焼かせてもらってます。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦2月5日
ようやく炭化が始まりました。
今日もほっかほかな天気でした。 昼過ぎに小柄な犬を連れた中年のご夫婦がハイキングの途中に窯に寄っていただいて、手作りビールの話に花が咲きました。 話の間にふと野放しになった連れの犬を見たら、窯のすぐ近くの草を食べてるではないですか。 窯の近くの草は炭焼きの煙を浴びて、半分枯れているんですが、そのちょこっと生えてる雑草をむしゃむしゃ食べてたのでびっくりしました。 おなかの調子を整えるためによく犬や猫は草を食べると聞いていたんですけど、わざわざ窯の周りの竹酢液が染みこんでいるような草を食べてるなんて・・。 イノシシやシカは竹酢液や木酢液の匂いはきらいなんですけど・・。
私も薄めて飲んでまして、うちでは精製竹酢液に熊笹を漬けたものに、ココナッツシュガーを加えてお湯割りにしてます。はちみつレモンのような味でとってもおいしいです。
犬やイノシシやシカは炭をボリボリ食べるし、体にいいものに素直な動物には驚かされます。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦2月4日
今日も乾燥の状態です。
この春になりかけの陽だまりの日中はいいですね。 いろんな種類の小鳥も近くで声を掛け合っています。
まさしく、ほっかほか~、という感じです。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦2月3日
窯は50℃前後(排煙口)をキープしてゆっくり乾燥してます。 3~5日もゆっくり乾燥させると、薪もだいぶ必要になって、建築廃材などはぜったい使いたくないので、いい薪を調達するのも大変です。
幸い私のところは炭焼きの集まりがあるので、いろんな処からいろんな木がやってきます。 木はそれぞれ性質が違うので、燃え方も千差万別で、窯を温める時に使う木があまりに多彩すぎると、汲めるつどに火力と火持ちが変わってしまってたいへんです。 ですので燃材だけでも違ってくるので、毎回同じものは作れないです。 木の乾燥度、湿度、気温、窯のつまり具合、空気の調節・・。
ん~おもしろいです。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦2月2日
今日から火入れです。
一人ではけっこうな量の7尺窯の炭材作りと炭材詰めがようやく終わってホッとする反面、これから大事な火を取り扱うので気が引き締まります。
いい炭になることを祈りつつ・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦2月1日 新月
今日窯に火を入れたかったのですけど、炭材作りが遅れてできませんでした。
今回は竹の先の(筒のままの)細いものだけを焼きます。 この土窯では初めてです。 質量は普段より少ないから、きっと早く仕上がると見込んでいますが、どうなるやら。
観賞用にヒビが入らない硬質の筒の竹炭を目指します。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月30日
炭焼きの方は釜に入っている竹炭を取り出し、今は炭材を切って窯に詰めています。今回の炭は前のところは硬くていい竹炭が取れたのですけど、後ろのところはなぜか軽い炭が多かった。 空気が漏れてたのか、精錬のしすぎなのか、なんだかわかりません。
炭焼きの師匠でもあるT氏に聞いても、「ん~わからん~。まあそれが炭焼きだね~。」と・・。
焼いてる時に、窯の中の状態が手に取るようにわかるようになりたい・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月29日
今日の夕日はきれいでした。
車の移動中に「いい夕日だな~そうだデジカメで!」と思って撮ったので、家や電線が入ってしまいましたけど。
太陽はすごいな~と思った夕方でした。

おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月28日
最近のうちの飲み水は、窯のところから汲んできた湧き水です。
前に長野県に勤めで1年間住んでいたんですけど、今住んでいる青梅の実家に戻ってくると、水道水がおいしくない。 塩素の匂いがすごく気になって、味もおいしくないんです。 長野の勤めとは手作りビールのキットを販売してまして、その試飲用に私も毎週のようにビールを作ってました。飲み物は水が命ということで、長野県のあちこちの湧き水を汲んできてはビールを作ってましたので、よけい実家に帰って水の違いに敏感だったかもしれないです。
それがおもしろいことに、その時家族に聞いたら「そんな臭くないし、青梅の水はおいしい方じゃない」と言ってたんですけど、ここ3年湧き水を飲み続けてる今は(たまに湧き水を汲んで来れない時があると)「青梅の水道水は飲めたもんじゃないね・・」と言ってました。(年々水道水がおいしくなくなっているのかもしれませんが)
感覚というのは、慣れると鈍るんですね。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月27日
共同体って最近よく聞きますけど、日本でもたくさんあるんですね。 世間的には「ヤマギシ会」が有名だけど、いろんな形態の集まりがあるとか。 とても興味があるけど、なかなか共同体自体がよく把握してないです。 全国の村々も共同体でしょうし、地域を越えた繋がりも今や共同体のような協力関係になってるし・・。 まあ当たり前ですけど、みんなで協力し合って生きていくのはどこでも同じですね・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月26日 二十六夜 雨水
今日は年に一度の青梅市の一大イベントの青梅マラソンがありました。 一時は参加人数の多さで世界一だったこの市民マラソンは今年で35回目に入り、今回は1万5千人のランナーが参加しました。
その中で今回はあの高橋尚子が参加するというので、えらい大フィーバーでした。 応援のお客さんはいつもの2~3倍は集まったようです。 スタート地点のすぐ近くに住む私もちゃっかり見てきました。 ほんと魅力的な人ですね。 あの純粋さをじかに見れてよかった。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月25日
今年から世界で始めて炭の月刊情報誌が発行されました。 その名も「炭の力」(創森社 840円)。
とてもちまたでは(炭焼やさんの中で・・)話題になっているんですが、まだ発行部数が少ないようで、近くの本屋さんの店頭では見たことがない。 ということで、毎月取り寄せているのですが、これがほんとおもしろい。
全国でいろんな方がいろんな炭を焼いているんですね。 炭と木酢のわかりやすい基礎知識から専門的な説明もあり、本業の人から一般の人まで炭に興味があれば、これは必読ものです。 あと毎月表紙の、窯から出る瞬間のきれいな備長炭の写真がたまらなくいいです。
私もこれに載せてもらえるような炭と細工物ができるようがんばります。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
2001年02月16日(金) |
ボケもところかわれば・・ |
旧暦1月24日
今日は家族三人でお墓参りに行きました。 2年前に亡くなった父が初代なので、まだ新しいお墓なのですが、ここ青梅市の山奥で見晴らしがよく、みんなのお気に入りのお墓です。
気持ちよく父のお墓に挨拶が終わって、帰りの車での会話。
私:「ここらは駅が遠いから、同じ青梅といえどほんと田舎だね~。わーあんなところに寿司屋があるよ。よくやってけてるな~。」 母:「ほんとね。タネが悪そうね~。」 私・姉:「ネ~タ~で~しょ~。」
と、あまりおもしろくないネタなんですが、私らには受けてしまいました。
私は学生時代、天性のボケ師と謳われていたんですが、やはりその母には負けます。家ではおちおちボケていられません。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月23日 下弦 二十三夜
いやはや私自身もPCをやるとは自分でびっくりしてましたが、この度、うちの母親もPCを習いたいということで、PC教室に習い始めたようです。
まさか・・。 まあ今は国家総出で勧めているんだし、うちの母は「人並み」をいつも望んでいることですから、当然の成り行きなんでしょうけど・・。
予習復習で私のPCで楽しそうにやってるので、ついつい姉と三人でワイワイ賑わいました。 今時の家庭はPCを囲んで一家団欒か・・。
ほんとは囲炉裏を囲んで・・の方にしたいんですけどね・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月22日
車で窯に向かう途中、信号で左折しようとした時、左向うから自転車が来たので、一時停止。 その自転車の後ろに乗っていた4・5歳の男の子が、ニコニコニコニコ車の中の私をずっと見て微笑んでました。 ?!・・なんで? ほんとによくわからないけど、その表情があまりにも会心の笑顔だったので、ただただうれしくなって・・。
ということで、いい一日が過ごせました。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月21日
今日はアクセサリーづくりの日になりました。 なかなか自分でも気に入るようなものが出来ないでいます。 HPづくりもなかなか・・。 あせるとほんと事が進まないですね。 わかっちゃいるけど・・というかんじです。
ふしぎですよね。何も考えず夢中になってると、あっという間に出来上がってるのに。 当たり前か。わかっちゃいるけど・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月20日
今日も休日だったので、窯にはいろんな方がいらっしゃいました。 鹿児島でこだわりの竹炭を焼いている方、これから高知に移り住んで自然な農業をしようとしてる方など、いろんな話で盛り上がりました。
もちろん仕事ははかどらないけど、考えてみれば、わざわざ遠くからこんな山奥まで来て、いろんな情報を教えてくれるなんてほんとありがたいです。 話を聞いているとこちらの知識の無さがみえてきて、いろんなところに出向きたくなります。 でも、あちこち見て回るだけでも身につかないとも、前の自転車の旅では実感したので、今がちょうどいいのかもしれませんね。 もともとあちこち飛び回るのは好きなんですけど、やっぱり最近は食がうるさくなったので、なかなか昔みたいに気軽にづうづうしく人のお宅にお邪魔できない、というのもあります。
そういえば、今月号のBE-PAL3月号(アウトドア月刊誌)の「キムコ玉川のおせっかい分類学」というコーナーに、若手炭焼人Oくんということですこし登場しました。ありがたいけど、やっぱりおもしろおかしくするために、けっこうフィクションも多かったです。そんなものなんですね。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月19日 寝待月(これも月のカレンダーにて)
今日は地元の木工と素材のお店「きりんかん」で手作りこんにゃく講習会があり、参加しました。
陽だまりの中、野外で老若男女15人ほどが集まって、とてもほのぼのとしてました。 ちょっとした竹酢液の宣伝ですが、こんにゃく玉をおろし金で摺る時に、素手で摺るとすごく痒くなるのですけど、竹酢液(食酢もOK)を前後につけると痒くなくなります。まー竹酢液はあの煙の香りが強いので、気になる方は食酢の方がいいのかもしれませんね。
さて、なにせ適当に作ってしまう性格なので、前に凝固剤に(昔はこれしかなかった)灰(しかも竹の灰)を使って作ったら、見事に繋がらなかったことがあります。灰のあく汁の取り方とか配合とか詳しく知らなかったのです。 今回は凝固剤に炭酸ナトリウムを使ったのですが、まずはそうゆう基本的な作り方を押えておかねばなりませんでしたよね。しっかり見てきました。
<いい天気でした>

<アクを取るため煮出してるところ>

手作りの田楽みそをつけての出来たてのこんにゃくは、たまりませんでしたよ。 食卓に乗った写真は、食べるのに夢中で撮れませんでした・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
2001年02月10日(土) |
たくさんの人と竹が・・ |
旧暦1月18日 居待月(どういう意味なんでしょう)
今日は窯にいろんな人が来ました。 これから東北に移り住んで余暇に炭焼きをしたいという方や、いつもの炭焼き仲間や、あと竹の間伐で集まった若い人たちも団体さまで寄っていただきました。
いろりを囲んで、今日はいろんな有意義な話ができました。
それと伐採した竹をいただいたのですけど、これが最高の竹ばかりでした。 やっぱり手ノコでみんなで和気藹々と切られた竹は、なにか成仏してるというか、なんと言うんでしょうか・・。気持ちがいいです。 それとちゃんと古いものしか選んでませんでしたし、この竹は特にいい炭になってもらおうと思います。
ありがとうございます。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月17日 立待月(月のカレンダーに書いてあったのですけど・・)
ほっと二息なんて言ってられないです。心機一転がんばります。
3月には埼玉のギャラリーで竹炭アクセサリーの作品展をすることになりました。詳しくはのちほどにしますが、とりあえずたくさんのものを作ってみようと思います。
さて、今日の晩のテレビの3チャンで、循環型地域社会についてのフォーラムの番組があり、途中から見ました。 いま、全国各地でいろんな活動をされている方がいるのですね。自然な農法の畑・田んぼ、野生動物との共生、里山の保全、地域通貨、などなど。 いま、地域で盛り上がった集まりが、全国の同じ方向性を持った人たちと繋がり始めて、全体が変わりつつあるところにいると言ってました。 はじめは非営利で始まった集りが、活動をするにしたがってお金や物流のことなどに行き詰まってきて、いま地域通貨などいろんな試行を各地でされているのですね。 こういった話を聞くと、なにかしたいけど具体的に動き出してない自分が見えてきてしまいます。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月16日 満月
火事も起こさず無事に窯が止まって、ほっとしました。ちょっと気が抜けてしまい、竹炭アクセサリーの注文がけっこうあるのに、ほんとはゆっくりとはできないのですけど、今日はゆっくりしてしまいました。(今日もかな・・)
夕暮れ時に家をでたら、東の空にでっかい真ん丸のお月さんが登ってきてるのに気づいて、あまりに大きくていい色なのでしばし見とれてました。 元気をすこしもらった気分になります。
日の出、日の入の太陽もそうですけど、水平線にくるとなんであんなに大きく見えるのでしょうね。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月15日 十五夜
今日、火が止まりました。
煙が青白くなってくると、炭化の終わりに近づいてきます。 未炭化を少なくするためと硬質の炭に仕上げるために、最後に炊き口を大きく開けて空気を入れていきます。それを「精錬」または「ねらし」と言います。
もちろん酸素を入れれば燃えてしまうわけで、前の炭材を燃やし犠牲にしてまでも温度を上げていきます。 温度を上げればいい炭になりやすくなりますが、前の部分が燃えて収量が少なくなります。ここら辺がどんな炭にしたいかによって、焼く人によって大きく変わるところでしょうか。 私はだいぶ引っぱる方ですね。 なにせ個人でちんまり焼いて生計を立てようとするなら、他に真似できないほど硬質の炭を焼いて、硬さを必要とする竹炭アクセサリーなどでやっていかないといけないですから・・。 大きなところはやはり質より収量が大事というところが多いです。
それに硬く焼けるとその分重くなるので、精錬を長くやっても短くやっても体積が変わるだけで全体の重さはたいして変わらないので、やっぱり良いのを望みます。 かといって、温度を上げさえすれば硬質になるかといえば、またわからないんですよね。上げ方によるというか・・、私にはまったくさっぱりわかりません。
ということで、毎度手探り(適当というか勘というか)でどうにか火が止まりました。 どんな炭になるか結果がすべてですが、煌々と光る炭火をみつめるこの時間は変えがたいものがあります。
<今日の精錬時の竹の炭火です>

おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月14日
窯のとなりの傾斜には柚子畑があります。 ま~1年中窯の煙を浴びてますから、農薬はやらなくても虫が付かず、すごくおいしい柚子が取れます。
かと言ってまったく虫がいないってわけでもないです。 ここは夏場にはいろんな種類のアゲハチョウがたくさん飛びかっていますが、アゲハチョウの幼虫は柑橘類の木の葉しか食べないそうです。 そう言われてから、最近注意深く柚子の木を見てみると、います、います。 枝と同系色に変色したサナギが・・。 きっと普通だったらここしか柑橘類の木がないので、葉っぱが無くなるほど食べられてしまうと思うのですが、この竹酢液(木酢液)の自動散布でほど良いバランスが取れているんではないでしょうか。
ということで、窯は明日に止まりそうです。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月13日
排煙口の温度が80℃ぐらいになってくると、なんとも甘いような酸っぱいような匂いがしてきます。特に竹の場合は甘く感じます。 いよいよ炭化が始まりました。 竹酢液も採り始め、これからです。
この香りはたまらなく好きでほっとします。体も殺菌されてるようで、炭焼きの前に風邪をひいてても、いつの間にか何ともなかったり、というのはよくあります。(大きな風邪は最近はひいてませんので、治りが早いんでしょうけど・・) 月に一度のこの煙浴は炭焼き人の特権でしょうか。
昔から炭焼きさんは長生きだなんてよく言いますけれど、煙(竹酢液)の効用があるかもしれませんね。 またもっと違う見方をすると、その経済性というのもあると思います。 昔は地方では、職に困って最後にたどり着く仕事とされてたようで、ホームレスの人の次に位置されるほど身分が低く見られ、儲からない重労働の仕事だったようです。 素食と運動は健康の基本ですからね。長生きするはずです。
年配の方とお話する時に「炭焼きをやってるのかね?たいへんだね~よくやるね~」なんてよく言われていたのですが、そういう意味合いがあったんですね。
いろんな用途に使われ始めているこれから先は、どんなふうになっていくんでしょうか。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月12日 立春
相変わらず排煙口の温度が60℃代なんですが、匂いが少し変わり始めてきてます。 が、もうちょっと乾燥させます。
その間を縫って今日は月に一度の「こども竹林プロジェクト」に参加しました。 今日は竹の楽器のオーケストラを指揮している柴田さんという方が講師で来ていただいて、竹の楽器を作りました。
今回は竹はいつも炭にしている太い孟宗竹ではなく、細い篠竹などを使って、横笛とパンフルートを作りました。 天然の生きてる素材の竹を使って、筒の長さを変えるだけで、いろんな音を出すなんて、なんて面白いんでしょう。
こどもたちの事を書きたいけど、窯にいかねば・・。
音を出すってきもちいいですね。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月11日 節分
窯の方は変わらず60℃代にキープさせてます。
さて今日は節分です。 聞いたところによると、暦などによく載っている年の運勢の変わり目は、今日の節分と明日の立春が節目だそうです。 おもしろいですね。なんで新暦や旧暦の1月1日じゃないんでしょうか。 明日からまた新しい星まわりになるそうです。
ちなみにうちでも豆まきしました。 母と姉ははずかしがってやらないので、私ひとりで神棚と玄関とトイレにやりました。 ひとりはちょっと恥ずかしかったですけど、わざわざご近所に聞こえるように大声出せるのも一年でこの日ぐらいしかないので気持ちよかったです。 母たちもやれば気分がいいのに・・。 これが小さい子がいたら、大人もいっしょにやれるんですよね。
ほんと子供はそれだけで人徳ですね。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月10日
ただ今、排煙口の温度は66℃。 80℃くらいになってくると、炭材が熱分解(炭化)し始め、煙がすっぱくなってきます。熱分解の際に自ら熱を生じるので、その熱で次々と炭化が進み、そうなると外から熱を送り込まなくてもよくなり、空気の調節だけしてあげます。
ですから66℃はまだまだ。 ほんとは簡単に焼こうとすれば、ガンガンに熱を送り込んで1~2時間で80℃まで上げることができるのですが、特に竹の場合はヒビや膨れができてしまうので、ゆっくり温度を上げていってます。
私はのんびり屋なのでちょうどいいです。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦1月9日 上弦
今は炭材を乾燥させている期間で、とろとろ弱火ですが薪をくめ続けています。 ですので夜も火の番で窯の近くにいないといけないのですが、隣に家はありませんので、車での宿泊です。
さむい・・。けどこの細い体をスノーマンのように着太りさせれば、満天の星空が見える時はなんとも言えないほど、この寒さがかえって気持ちいいです。(一瞬だけ・・) ちなみにここは天の川見えます。東京なのに・・。 いいところです。
家には夜に夕飯を食べにと、翌日の朝・昼飯の弁当を取りに戻ります。
では、行ってきます。
|