2004年12月31日(金)
リスペクトみそひともじ give it up Yo!⑳/詠みおさめに初雪


暖かすぎた大垣の冬。今シーズンの初雪が、今年最後のこの日、今もどさどさ降っています。
冷え切っていないせいか、牡丹雪。意外と寒くありません。

最悪なのは、氷のように冷たい雨。
大垣では、冬場、そういうのがよく降る。
こんなにも寒いのに、どうして雨なのか・・・・と天を仰ぎたくなるあの切なさは、
確か15の時の悲しい思い出と密着しているんだ。
雪が降れば心も浄化されていくはずなのに・・・・と、鉛色の空から落ちてくるキンキンに冷えた雨が
それはもう恨めしく、憎らしく思えたのだった。

なので、子供帰りしているあたくしに、この雪は却ってありがたい。
「生き直し」の最中に、またあんな寂しい雨が降り出したら、
多分あたくしは、あの時と全く同じシチュエイションで胸を貫かれてしまうだろう。


この土地は、「岐阜県」というだけで寒い雰囲気で雪もどっさり降るのだろうと
他県の人からはそんなふうに見られるのだけど、実はこの濃尾平野の端っこでは、
1シーズンに2~3回降ればよく降った方だ。
名古屋や東京とそんなに積雪事情は変わらない。
ただ、ほんの少し市街地から離れると、雪どけに時間がかかったり、
或いは少々山間に入ったりするので、一気に気候が変わる。(=平野じゃなくなる)
そんなギリギリのところに住んでいるわけで、アサミンジャーは雪ん子でも何でもなく(笑)。


そんなわけで、本日、みそひともじも詠みおさめ。
キリよく、20回目ということで、give it up Yo!シリーズも今回で最終回。
次回からは、また別のライムを考えます(爆)<みそひともじなのにライムかよ( ̄∇ ̄;)

テーマは何にしようかなと考えたのですが、まぁ、思いつくまま。
雪の落ちてくる速度に逆らわぬように^^



落つる雪まっさら純白じゅうたんに最初に足跡つけるの誰だ


窓の外ぼぉっと明るい宵の中カーテンをあけ結露でらくがき


こんな日はあのブチ猫も出歩かずどこかでじっとしているのかな


傘の音するする滑る雪の粒耳そばだてて行方を追うのだ


ひとすじのラーメンだけが食べたい日どれだけ食べても満腹にならぬ日


われ襲うアイスピックの凄惨さほんの一滴あかい血を見る


ただずっと立っているだけ冬の日の雨は全てを凍らせてゆく


心臓を踏み潰されるかのような痛みがわれを立ち上がらせる


濁流に逆らい歩いてみる先の古くて汚い道標のつよみ


こころざし立てたその日の短冊に静かに生きると私は書いた


喧しくしててもただただ虚しくてピリオドを打つ改行をする


あくる日もおんなじように日は昇りおんなじ刻みで時が流れる


いま動くいま考えるいま思ういま振り返るいま立ち止まる


新しい洋服に袖とおすのを待ちわびるのは今も昔も


自転車でかっとんでゆけ冬の道彼の家さえやがて流星


空走る雲の速さに負けちゃってそれでも音速を超える拳





今日も明日も、その次の日も、またその次も、キラキラしながら生きてやるんだ。
詠みおさめということで、今日は徒然に16首。

↑沢山の人と出会えたし♪


2004年12月30日(木)
たっぷりと流れる冬の夜長


よ~く考えてみたら、世間が浮かれている間に何もかもを済ませたせいか、
今年の年末はあまり差し迫ってない気がする。
まぁ唯一差し迫っているものがあるとすれば、あたくしの体力がなかなか戻らず、
あたくし1人がイライラしている・・・・みたいなものだけで、環境的には頗る良い感じ。
寝室の掃除はなかなか出来ないままで今日まできたけれど、ここまでくると諦めの境地とかいうヤツ。


年賀状は予想よりも早く発注を済ませたし、眠れない日があって大変だったりするんだけど
眠れない時に何かやれることを・・・・と細々したことをちょっとずつやっていたら
もう、明日は大晦日(笑)。


今朝だったか、ぷよ2


「やっぱり大晦日はおそばが食べたい?」


と聞いてみたところ


「う~ん・・・・特別にってわけじゃないけど。夕雅先生は?」

「あたしは、やっぱそばよりうどんの方が好きなんだよね~( ̄¬ ̄*)♪」

「俺も~( ̄¬ ̄*)♪」

「んじゃ、明日は味噌煮込みにでもしよう♪」

「わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪ そうしよう♪」



という流れになったので、本日、鍋のあとは雑炊にして、明日の夕飯は味噌煮込み(爆)。
おぅっ!! メチャクチャ手がかからなくていいじゃねぇか♪ てな感じで、
のんびりとした大晦日が迎えられそうです。


昨夜、実は小さな発作が出て、それで眠れなくなってたんだ。
何となくだけど、また逆行しているような感覚に襲われていた。
頭の中で、「みんな頑張ってるぞ、お前だけ寝ててもいいのか?」と、まるで受験生が
誰かに尻を叩かれているような言葉がずっとグルグルしていて・・・・嗚呼、そうか勉強しなきゃ・・・・と
ベッドを出て初めて自分が今、「主婦」だというのに気付く、このていたらく( ̄∇ ̄;)
物凄く「15歳」な感じ満載で、自分でも笑ってしまうほどだった。
以後、全く眠れず、気付いたら朝の5時になっていたので、ぷよ2の弁当でも作ってしまおうと
台所に立った。
最近、どうしても朝がダメで、夜勤の日ですらサボってしまうお弁当・・・・。
15歳に戻ったりみそじに返って来たりなんていうのを繰り返してれば、
自分が今、何をしなきゃならないかとか、本当はどのくらい体力があるのかだとか、
そういうのもわかんなくなって当然かもなぁ。

アヒル隊長にも覚えていることは記録しておくようにと言われたから、ここにはきちんと書いておこう。

それにしても、まだ多少、神経質なところはガッツリ残っているものの、自分に対して
かなり楽観視できるようになってきたのかもなぁ。
確かに、明らかなる体調の改善というのはないのだけど、それを気に病んで
泥沼に・・・・という回数が減った気がするし、とんでもない奇行が起きても、
ま、こういうこともあるんだな♪ みたいにランスルーするし(笑)。
起きたことが全てショッキングなだけに麻痺してるだけなのかなぁ、とも思ったんだけど、
きちんと整理整頓をすれば、手付かずだった記憶が戻るべきところに戻っていって、
結果、少しはスッキリしているのかも・・・・まだまだ発作は続いているけれど(苦笑)。


昨日の日記にも書いた、「頭痛の種」についてもぷよ2にそれとなく話しておいたんだった。
多分、前に話した時のことをすっかり忘れてるんだろうなぁ、この人は( ̄∇ ̄;)
あっさり過ぎるほど、あっさり話が通ってしまった(爆)。(究極のB型だよ・・・・(-。-) ぼそっ)
なのでクドクドと文句を言うのはやめにして、「じゃ、お願いね♪」と言うだけで
もう、くだらない子供じみたことで頭を悩ますのはやめよう!と、スッとこっちの切り替えも叶った。
・・・・まぁ、大体が、以前に「ガッカリ発言」を堂々としてしまってそれを正しいと思い込んでいる
ぷよ2のせいだったので、彼が素直に聞き入れてくれるだけの余裕さえあれば、話は簡単なんだよなぁ。
・・・・形式だけでもきちんとしてくれればそれでいいんだし。



ここ数日のうちに、完徹2回・・・・。昨日は昼寝もナシに、実働29時間くらいという
ここ最近にはない状況だった。
薬飲んでるのに、頭が冴えて、どうしようもなくなることを、責めたりせずに
やるべきことを片付けていこう・・・・と前向きになれたのだけが唯一の進歩。
理想は、薬を飲まずにぐっすり眠れて、昼間もきちんとそれなりに活動ができて、
発作ともサヨナラ♪というものだけど、一気に全部・・・・というわけにはいかないから、
今年の総まとめとして、「激動」の嵐のような1年を振り返ると、
少しはマシになってて、時間は疾風のように駆け抜けていったんだけど、結構濃密だったりして、
それを思うと、嗚呼、よかったんだな・・・・と納得できる。

明日は恒例、詠みおさめで何首かみそひともじを詠もう。

↑まず照準は明けて2日!!

2日は名古屋へ。そして3日はうちの実家へ。
松が明けた頃、あたくしは多分、再びダウンするのかもしれない(爆笑)。
予想の範疇をこのくらいにセットしておけば、何が起きても自分は驚かないことだろう(苦笑)。


2004年12月29日(水)
大きな悩みから素朴な疑問まで


とある巨大サイトに、便利な掲示板がある。
(あ・・・・決して、●ちゃんねるではなくて(苦笑))
そこでは、大きな悩みから日常生活のほんの些細な疑問まで、良識のある言葉遣いと
明白かどうかはわからないけれど「自分の知っている範囲で力になれれば・・・・」という
ボランティア精神で以って、ありとあらゆる交流が為されている。
細分化されたカテゴリの中を辿っていくと、回答率99%以上を誇るだけあって、
どんな質問にも、必ず良識的な回答が添えられている。


ひょっとしたら、ここなら・・・・と、あたくしもここ数日、自分の頭を痛めている1つの小さな悩みのことを
投稿してみることにした。


カテゴリは「結婚」に纏わる「その他」のところ。


実は。
ぷよ2は、うちの実家の仏壇に手を合わせたことが1度もない。
今住んでいるところから、わりと近くにあるお墓にも、入籍後は一度も訪れていない。
入籍する少し前、丁度彼岸と重なり、あたくしが結婚報告も兼ねてお墓に行くと言ったのに対し、
彼はついてきただけで、挨拶たる挨拶もなく、手も合わせず、正に付き添い状態だったのだ。
今、コレがサヨコの逆鱗に正に触れようとしているところで、
この正月、挨拶ひとつできないようなら、今後、少々考えるところはあるわな・・・・と
遂に言われてしまったのである。


「こんなことに、若いモンも年寄りも関係ない!!
大体、見てみぃ。リョウヘイなんかはきちんとお盆やお彼岸にも休みとって、
ちゃっちゃと墓参りに行くがねっ!?
墓まで行けとは言わんわ。せめて仏壇に手を合わすくらいのこと、あってもええやろ?」



あ~ぁ・・・・。
ぷよ2は兄弟のあるあたくしと結婚してしまったがばっかりに、
比較までされちゃってるし・・・・(トホホ)。
彼に兄弟がいたら、あたくしも比較されるんだろうなぁ・・・・明日は我が身、ではないけれど
小姑のいないところに嫁いだことは、今でもラッキーだったとそれだけは心底思える(苦笑)。


このお盆やお彼岸にも同じようなことを言われているのである。
で、その時は、まだ挙式の準備に追われているのもあり、あたくし自身もそれどころじゃなかったので
「とにかく、墓参は落ち着いてからにしてくれ」
と、うまいこと逃げることが出来たのであるが、この正月はそうはいかない。
2日には勤務が明けて、そのまま名古屋の本家へと出向くことが決まっており、
3日は休みなのだ。休みなのだよ・・・・(トホホ)。
いちいち、嫁いだ娘(しかも住いは目と鼻の先)が暮らしの細部まで報告する義務はないが
やはり、結婚して初の彼岸やお盆、正月となれば、コレもまた話は別で、
きちんとすべきところはきちんとしなければならない。

お盆やお彼岸の時に、このように実家から打診をされたので、さすがに体裁が悪く、
一応、ぷよ2にも伺いを立てたことがあったのである。


「どうしてうちのお墓や仏壇に手を合わせないの?」

「だって、全く顔も知らない人の墓や仏壇に手を合わせたって意味ないと思うぜ?」



あたくしは、呆れて愕然としてしまった。
既にこの時、籍は入っており、後戻りできない状態だっただけに、余計にショックだった。
もっと言うなら「間違った~っっ!」とさえ思った(苦笑)。

信仰を強要するのではなくて、新しく親や兄弟になる、新しく家族になる人たちへの「礼」であり、
大人として当然の振る舞いであり、「マナー」だと思っていたからだ。

彼が、何かを敬虔に信仰しているのならば話は別だが、特にそれといったものもなく、
加えてもっと腹が立つのは、自分の本家ではきちんと仏壇に手を合わせる習慣があるにも拘らず
こういう返答をするということ自体、許せなかったのだ。

この時、半分キレかかっていたあたくしは、加えて質問してみた。


「だったら、例えばうちの両親が他界したとしたなら、話は別なの?」

「そりゃそうだけど。」

「じゃあ、法事に出てくれって言ったら・・・・?」

「法事? 誰の?」

「うちのおばあちゃんとか・・・・」

「何で俺が行かないかんの?」



悪気があって言ったんじゃないと信じたい。
けれど・・・・明らかにコレは問題がある。
だって、考えが浅はかすぎて、まるで子供の道理でしかないからだ。

通夜や法事は「孫の祭」ではないけれど、故人の法要は無論のことだが、集まることに意義があって、
その折に、近況報告をしたり、新しい家族のお披露目をしたりするものなのだ。
故人との親交の有無に関らず、目通りするところにはきちんと目通りしておくのがスジ。
あたくしだって、顔も知らない祖父の法要に集まる親戚の相手は、正直鬱陶しいと思うけれど
それでも会話の中で、例えばリョウヘイをつかまえて
「だんだんじいちゃんに似てきたねぇ♪」
などと言われているのを見ると、法要の甲斐というか、「集まる意義」が見出せてきて、
故人のことを全く知らなくとも、そこにいるだけでいいんだな・・・・と理解できるようになった。
だから、結婚式に呼ばないような遠い親戚たちに自分が結婚したことを報告するには、
挨拶状より何より、こういう法要に1度でもいいから出席して、きちんとお披露目をしておけば、
後はどうとでもなっていくんだけどねぇ・・・・。(はぁ・・・・)


あたくしは、結婚が本決まりになる前から、彼の本家へお邪魔した際は、
必ず仏壇に向かって、手を合わせるようにしてきた。
手土産はきちんとお供えし、出来れば小さなコップがあればお水もお借りしてお供えしたかったのだが
新参者がそこまでする必要はないかな・・・・と遠慮したくらいなのだけれど、
その家へ出入りするものとして、最低限のマナーだとあたくしは思っていた。
別に仏教の何とか宗の敬虔な信者・・・・とかいうものではなく、その家の御先祖に
挨拶ひとつない人間というのは、自分でもどうかと思うし、そもそも、今ある自分たちというのは
そういった御先祖様から波及していて、手を合わせる対象はその「ルーツ」ともいえるので、
別に、仏様信仰がなくても挨拶としてそうするべきだとあたくしは思っていたのだ。

とにかく、あたくしと義父母との関係はひとまずおいといて、このままでは
実家とぷよ2の折り合いに不和が生じるなぁ・・・・と恐ろしく感じたあたくしは
上記のことを要約した文章で斯く内容の質問を投稿したところ、
1時間と待たずに、とても要を得た回答が8つも返ってきた。


まぁ1つ目は、某大手宗教を名指しで挙げて、その信者じゃないか?というものではあったが
その人もこう言っていた。

「その対応は大人のすることではない」

人との繋がりは広がれば広がるほど面倒になっていくものではあるが、利点も多々ある。
寂しくない代わりに、義理でも何でも礼を通さねばならないというのは社会通念のようだ。

以降、回答をくれた人たちは具体的に指南をしてくださった。

「怒って良いのではないですか?」

「ご主人の考え方も分からなくはありません。ほんの少しですが・・・・
が、大人として考えると良い対応とは言えないと思います。」

「ご主人もまだまだお若いからです。」

「しないことで受けるデメリットに気がつかないのかも知れません。」

「子の恥は親の恥でもありますが、ダンナの恥は妻の恥でもありますよね。」

「私も新興住宅で育ったので、仏壇はない家でしたけど、それは常識として知っていますよ。」

「実家か婚家かは、ここでは関係ありません。
もちろん、挨拶をしない自由もありますけれどもね・・・・。」

「まだ身近な人が亡くなったことがなくて、いまいちピンときてないのもあるかもしれません。
そうなった時のために、逆に経験のある私が相方にくっついたのかなとも思います^^」


おひとりのコメント全てを抜粋することは出来ませんでしたが、回答を頂いた方々の
ほんの一言ずつを寄せ集めてみました。
男性からの意見、女性からの意見、ほぼ半々くらいだったけれど、非常に参考になった。
同調だけではなく、具体的。批判する人もまた同様に具体的で、嗚呼・・・・大人だなぁと思った。
この、一番最後の方のアドバイスはとても長いものだったけれど、
この部分が今のあたくしには一番響いたのであった。

この他にも

「無理強いするものではない」

「離婚覚悟で話し合うべきこと!」

「信仰の価値観に違いがあるのでは?」


等々、投稿した短い文面(800字制限)の中で色々と汲みとってくださった意見があったりもして、
それぞれに大変嬉しく読ませていただいた。たとえ的外れなことでも、
一所懸命に他人のことを考えてくださったことに対する感謝の気持ちをここに書いておきたい。


最後の方のアドバイスはとてもポジティブで前向き、かつ、ご自分も同じような御主人をお持ちで
でも今、手探りで、そういう部分が少しでも改善されればと、ご自分でも実行中なのだそうだ。
すごく好感が持てて、あたくしも、自分が省みるべき点がハッキリした気がする。


サヨコにやいやい言われるがままに、あたくしもぷよ2のことを愚痴っていた部分があるから・・・・。
この方のアドバイスの中には、こんな下りもあった。

「自分の両親にはそういうことにはまだ不慣れな点があるけど少しずつ努力するといってるんよ、
などうまくいっておいて、あまり悪い印象をもたれないように、私が接着剤役になっておきます。」


あたくしは、コレと真逆のことをやってしまってたんだなぁ・・・・と深く反省した。
そもそも、価値観そのものを変えていったり、今までやってこなかったことを
今日からやれと言われても土台無理な話。
非常識の一言で取り下げてしまえば話は簡単だけど、今回、問題になっている「繋がり」は
「家族」がかかっているので、そんなわけにもいかない。
ちょっとずつ、ちょっとずつ、わかっていってもらって、これが「最低限のマナー」、
「大人としての常識」として受け容れてもらえるように、あたくしが努力しなくちゃいけなかったんだ。
この方は最後に、こんなふうに結んでいた。

「ないものでも身につけていけることはきっとできるはずだと信じてます。
素敵なご主人に、質問者様がプロデュースしていってくださいね^^」


きっと、本当にいい育ちをした方なんだろうなぁと感心した。
あたくしみたいにピリピリせずに、寛容に軌道修正を図っているこの人のことを、
顔も見えないというのに、尊敬したい気持ちでいっぱいになった。


こういう問題は、とても難しい・・・・と、皆様が前置きをしてコメントを残していった。
価値観が関るものだし、一両日中に何とかなるものでもない・・・・とも。
しかし、すぐには変わらなくても、じっくりと話し合って、改善すべき点ではあると
凡そ、そこに集約された。


ぷよ2はまだ、知らないだけなんだ。
自分の分の法事の膳がなくなるという、本当の怖さを。
この先、今の不義理が災いして、義理を通したくても通せないことが起こり得るということを
今から少しずつ伝えていこう。
順番で行くと、自分たちの親の方が先に逝く。
その時になって腰を上げても、もう遅い事だってあるのだ。

↑これから・・・・なんだよなぁ・・・・。

あたくし自身の思い込みで、こういうのは古臭い田舎の風習なのかなぁと思っていたけれど
実はそうではなかった。
今なら、どうしてサヨコがあんなにもやいやい言うのかも理解できる。
でも、それに同調するんじゃなくて、あたくしも同時に叱られていたということを肝に銘じながら、
嗚呼・・・・それでも気が重い、次の年明け( ̄∇ ̄;)
もう、「個人」ではなく、ひとつの「世帯」として動いていかなければならない。
2人で一緒に、「大人」になっていかなきゃいけないんだもんなぁ♪
あたくしも改心して、「生き直し」のついでに、もう一度自分を振り返ろう。

↑不安満載・・・・(トホホ)


2004年12月28日(火)
MISSION!!


さて、指令塔(司令塔):アサミンジャー、今日こそは・・・・えぇホント今日こそは!! といった感じで
自分にMISSION!! そんな勢いです(爆)。


昨夜、全く眠れなかったので、起き出して、台所や片付けられそうな所を手当たり次第に片付け始めた。
ぷよ2もつきあって起きていてはくれたものの、手伝うレベルではなく( ̄∇ ̄;)
AM5:00を過ぎたところで、寝室に行ってしまった。


ちっ・・・・(-。-) ぼそっ 使えねぇオトコめ・・・・(-。-) ぼそっ


まぁ、そんなことはおいといて、この日、正に大掃除日和♪
早朝早々から、騒音けたたましい家電を使うのは憚られたので、
台所周りのレンジ台の掃除をしてやり過ごし
おぉ、そういえば、昨夜、夕食を食ってからは何も口にしていないことを思い出して
トーストをかじると、大体他所様も起き出してくる時間になったので、はりきってまずは洗濯機。
洗濯物はそんなに溜まっていなかったのだけど、いや、実はシーツとかそういうのを洗いたかったのに
寝に行くな・・・・ぷよ2(ますます使えねぇ(笑))
とりあえず、洗濯籠の中身を全てカラッポにして、全部庭に干した。


昨日、少し手をつけておいた和室からは、ぷよ2の荷物がほぼ撤去され、床面積が異様に広くなったので
とりあえず、掃除機をかけたり拭き掃除をしてみたりと、いつもはしないことをやりまくる(爆)。
昨日のうちに、古本とPS2以外のゲームソフトを売ってきてもらったので、
気はラク。ハードの方は今日売りにいくと言って、まだ車の中にある。

とりあえず本日は年内最後のゴミの日なので、できるだけゴミを1箇所に集約。
あのハードたちも売ってこないまま、年を越すつもりならば、あたくしはこっそり捨てるつもりで(爆)。
リビングの掃除もそのためにとサクサクこなす。
ぷよ2は寝ていたけれど、大音量家電を使っても文句を言われる筋合いのない時間帯になったので、
思いっきり掃除機をかける。┐( ̄∇ ̄)┌オホホ


正午になると、さすがのあたくしの充電も底をついた。
と、いうか、コレ以上突き詰めてやるとなると、日が暮れる前に終わらないことが発覚していたので
今日出来ることの全てをやり尽くしたのを直感で悟ったのか、急に電池が切れた(笑)。
珍しく、自発的に2食目を腹に入れて、未だ夢ん中のぷよ2を押し退けるようにしてベッドへゆく(爆)。
まぁ、彼も十分に眠ったのか、あたくしが昼寝に入ると、程なくして起き出した。


「ぷよ2先生~♪」

「ん? 何だ?」

「洗濯物、干してあるの・・・・まだ乾いてないみたいだったから、
日が落ちる前にとりこんでおいてくれる?(激甘声)」


「あぁ♪ わかったよ♪」

「あとねぇ・・・・」

「お風呂でしょ? やっとくよ♪」



嗚呼。これで、あたくしも安心して昼寝・・・・つか、本格的な睡眠を摂ることができるというもの。
つか、不備があったら暴力に訴え出そうなこの司令塔の、最後の睨みをきちんと見ていたのか(爆)
起きたら、全部きちんとやってあった(笑)。

・・・・やれば出来るのに(-。-) ぼそっ
・・・・言うまでやらないよな(-。-) ぼそっ
・・・・言ってもブランクあるもんな(-。-) ぼそっ

と、思いはするものの、やってもらえないよりは数百倍マシなので、ありがたく感謝しとく。


夕飯は、この間、琵琶湖の畔で買ってきた鴨肉の燻製、唐揚げの残り物、
冷蔵庫のお掃除代わりに、キムチ入りの中華野菜スープを作って、それで済ませた。
( ̄∇ ̄;)・・・・安いとはいえ、またもやしを使うタイミングを逸している自分に非常に腹が立つ(苦笑)。
一袋十数円のもやしがまるごとゴミ箱へ去っていく様子は、ぷよ2にはあまり見せたくないものだ。
如何せん、普段節約の旗印の下、闘っているあたくしとしては、このような不手際がバレるなど
あってはならないことだったりするし・・・・(苦笑)。
ここに書いている時点で、元旦には早速バレそうですが( ̄∇ ̄;)


明日から、ぷよ2もまた昼間ガッツリと出勤なので、やっと自分のペースで
寝室の掃除ができそう♪・・・・なんだけど

↑明日は雨だってさ。

そしてわが家には更なる奥の手がある。。。。

↑あ・・・・悪循環( ̄∇ ̄;)

誰か、この最悪の輪廻を断ち切ってくれ(爆)。
確かこの物件を選ぶ時、決め手になったのは、お掃除が苦手なうちらにも何とかなってくれそうな
収納の豊富さだったのだけど、いくら収納が豊富でも、苦手なものを克服するには至らない・・・・
そういう事実だけが発覚した暮れも押し迫った昼下がりだったのです(くそぉ)。


MISSIONは完了しておりません。
多分、年が明けてもこんな感じなのかもしれません┐( ̄∇ ̄)┌オホホ
開き直っているわけじゃないんです。
もう、これは、生まれもって「できない」ことの一つだったりするんです。
なので、ここまで頑張ったあたくしを、神様、褒めてくれぃ♪

↑しま&ちぃ嬢、あいつが活躍する日はまずは年明けだ!!


2004年12月27日(月)
リセット期には適度な運動


・・・・と、某サイトには書いてあったのだけど、適度に運動することが困難なほどに激痛( ̄∇ ̄;)
って時は、やっぱり寝てるしかないのかしら(トホホ)。
昨日アレから、トイレと洗面所を磨いて、手洗いでしか不可能なウェストニッパーを
「エ●ール」で手洗い、それを少しはまともになった和室に平干しして、
まともに何も食べていないのに気付いて食事を簡単に済ませた。


あんなに怠かったのに、掃除をしている間はウソみたいにそういうのを全部忘れて没頭(笑)。
主婦の知恵から生まれた「ストレス解消術」ってホントなのね・・・・とつくづく感心してしまった。

加えて、某サイトでここ2年のフィジカル的周期をきちんと算出して、平均値を出し、
それを元に次回の排卵予定日やら、月経開始日やらをはじき出しておいたら、
それのオマケコメントにこんなのが載ってた。

「リセット期」はからだの中の大掃除の期間。体だけじゃなくて、精神的にお掃除や片付けをしたい
という衝動に駆られる人も多いようです。適度な運動も兼ねて、いつもはやらない場所を
軽くお掃除してみてはいかがでしょうか?^^


こんな感じ。
正にドンピシャ!!
普段はそんな衝動に駆られないこのあたくしですら、目に余って重い腰を上げたのも
黄体ホルモンがそうさせていて、脳にそういう命令を出してんだとしたら、コレはホントに凄い効果だ。
確かに、経血を排出するというメカニズムは「大掃除」に似ている。
体の中を一旦リセットするというその発想も凄いんだけど、それに伴って、
自分の周辺や、環境とかも、同じように大掃除したくなる・・・・という心理的変化にも繋がるなんて
黄体ホルモン・・・・あな、おそろしや( ̄∇ ̄;)である。


昨日の日記を、夜勤だったぷよ2は会社から読んだらしく、仮眠のための着替えの時に
わざわざ電話を寄越した(苦笑)。


「うぅ・・・・ゴメンよぉ・・・・。帰ったら何とかします。」

「当たり前です( ̄^ ̄)」

「つか、前に入ってたみたいなチラシってもう入ってこないのかなぁ?」

「はぁっ?( ̄― ̄メ)」

「ほらほら、PS2のソフトだったら10本まとめて売ると、査定が何割増かになるとか・・・・」

「あんたがボサっとしとるから、期間限定のそういうサービスも逃すんでしょうがっっ!!
そんな半年以上も前の話なんて、あたしは知りません( ̄^ ̄)」


「そ・・・・そですか(トホホ)」

「どうせ、PS2のソフトなんて10本ちょっとしかなくて、後は二束三文だったから
一旦、売りに行ったのにも拘らず帰ってきたんでしょうが??
チラシなんてあってもなくても一緒( ̄^ ̄)
書籍も売るなら売るで、B●●K OFFかどっかに持ち込んで、とりあえず
きちんとしてちょうだいっっ!!」


「は・・・・はい・・・・( ̄∇ ̄;)」



強いです、アサミンジャー!! 圧倒的な強さ!! 相手に言い訳の余地すら与えません!!
1R、60秒未満でのKOで連覇なるかっ!? ってな勢いです(爆)。

いや、正直ね「口だけオトコ」って嫌いなんです。
やりたくないなら「やりたくない( ̄^ ̄)」とハッキリ意思表明しておいてくれた方が
随分ラクだし、「あ、やりたくないんだな。」ということで、こっちが好きにできるので
作業は物凄く捗る。
「やるから、任せておいて♪」と言いつつ、任せておいたらとんでもないことになった・・・・
というのも、婚前、数多なる事例を日常生活以外のところでも見てきただけに、
「口だけオトコ」「口だけオンナ」は、もうこれ以上、勘弁して頂きたいのである。


実は、昨日もぷよ2が出かける前、1人でカラーボックスを組み立てていたのだけど、
その時も、「俺がやろうか?」と彼は言ったのである。出勤直前なのに、である。
カラーボックスの組み立てくらい、あたくしにとっては瞬殺に等しい作業で、
どちらかといえば、そんなことをやって「男らしさ」「夫らしさ」をアピールするよりも、
自分のケツを拭けるようになってから、細やかな作業でアピールして頂きたい。

あたくしは1人で、タンス等大物家具も動かせるし、書籍ギッシリの段ボール箱も運べる。
なので、力仕事でアピールされても、ありがたくも何ともないのである。
寧ろ、自分の小物を未練なくガッツリ分別して、「ハッキリ」しているところで「らしさ」というのを
評価したいのである。
一旦は手放すと決めた数々の物品が、半年以上経っても尚、この部屋にあるということ自体
既に、「終わってる( ̄∇ ̄;)」感ムンムンで、二言無き筈のオトコのすることかいな??
と、首根っこつかまえて、正座させた上で問い質したい気分(爆)。


上手い具合に「リセット期」があたくしに到来したので、コレを上手に利用しない手立てはない。
普段、お掃除が苦手なあたくしがその気になっている上、暮れも押し迫り、
明日は年末最後の、ぷよ2お休みの日でもあるのだ。
我が家に暮れも正月もない。餅もみかんも買ってない。
大晦日も元旦も出勤という勤務体系に付き合う上に、世間一般では松が明けないうちに
しておかなければならないことが満載なのである。


まぁ、事実として、あたくしが物理的に動けない状況に陥るというのが、ここのところ多すぎて、
家事全般がちっとも回ってない、そのツケが彼の生活に大きな影を落としていることも否めないが。
・・・・が。
あたくしの言っている事は、既に5月、廃棄が決定したはずの「ゴミ」がまだ部屋の中の
大部分を占領している・・・・ということに対する怒りだったりするので、勝手極まりないわけでもない。


はぁ・・・・。そんなことを言っている本日。
あたくしは月の使者の攻撃があんまりにも過剰なので、TKO状態。
動こうにも、薬の効きが強すぎたのか、逆に頭痛を催し、起き上がることができず、
ぷよ2のケツを叩く以前に自分が沈没していたというていたらく( ̄∇ ̄;)
起きたら、とっくに午後になっていた(核爆)。
ぷよ2はそんなあたくしに便乗してお昼寝しちゃっているので、今のうちに
何とかできることをやっておこうと画策中・・・・とりあえず、台所を一旦片付けて、
夕食のセッティングをしたら、リビングをちょこっとずつ何とかしていこう。
(風呂は、ぷよ2にやらせてもいいんだけど、如何せん、作業が雑・・・・(-。-) ぼそっ)

「リセット期」には軽作業で気分転換♪ というのが理想的らしいのだが、
わが家ではあたくしが指令塔(司令塔)になって、あれやこれやと動きまわらないことには
どうにもならないということも発覚したので、年末のこの勢いを借りて、
とりあえずは、2日目のこの痛みをぶっ飛ばしたいと思います( ̄^ ̄)

↑ナカタ化アサミンジャー(爆)

奇しくも明日はゴミの日・・・・暫定早起き→軽作業→ゴミを全て出し切る
指令塔の計算では、このような感じで、寝足りないと思ったらそれは午後になってからということで。
では早速、ぷよ2の邪魔が入らないうちに、軽作業とは呼べない作業を、1つ2つほど
やっつけてきたいと思います( ̄ー ̄)ニヤリッ

↑ホント、イヤだろうなぁ(爆)

やってもらえる側としては、1つの重労働より、10の軽作業の方がありがたいのである(苦笑)。


2004年12月26日(日)
あたくしの悪癖


もう、そんじょそこらのレベルでないほどに、あたくしはお掃除や整理整頓が苦手。
幸い、嫁いだ先のママさんは、例えばドラマに出てくるような姑ではなく、
決して、畳の目を睨みつけて埃の有無を確認したり、サッシの汚れに難癖をつけたり、
汚れ物がドッチャリ溜まったシンクを見て呆れたため息をつくような人ではなく、
寧ろ真逆で、


「だ~いじょうぶっ♪ 人間、埃じゃ死なないんだから( ̄^ ̄)」

「えらい
 (※方言:「つらい」「しんどい」等の意)時は無理せんと横になっとればいいんだからね♪」


と、不出来な嫁をかばってくれるくらいに寛大なのである。
その寛大さに、申し訳ないなぁと思いつつ、ちゃっかり甘えちゃっているあたくしらの新居は
もはや、「新居」と呼ぶには図々しいくらいに乱れ汚れているのである( ̄∇ ̄;)
あたくしもそうなんだけど、コレに拍車をかけているのはやっぱりぷよ2の存在で、
ヤツも片付けるという言葉を知らないまま、29になってしまったらしい( ̄∇ ̄;)
こんな夫婦で、一体どうしたら部屋が片付くというのか、その辺を誰かに指南して欲しいのだけど
あたくしが重い腰を上げるしかないんだなぁ・・・・と主婦の立場が重く圧し掛かる(トホホ)。
とりあえず、今ならまだ何とかなりそうな和室の整頓から始めることにした。
この部屋は、普段あたくしがほぼ占領していて、PCもここにあったりするので、
あたくしの私物がかなり多い。・・・・が、部屋の3分の1は、越してきた時のままの
ぷよ2の私物があったりするので、「大掃除」が無理な状況なわけでもある。

どうしようもなくなる一歩手前のこの部屋を、とりあえず少しずつ片付け始めて、
あたくしは思った。

↑物理的に文字通り「腰が重い」(苦笑)


それでも、何とか頑張って、自分の書籍や洋服の整頓、とりあえず床面積を少しでも広くしなくちゃ
と、掃除機をかけるまでには至らずとも、埃の除去と、モノの配置を何とかしていった。
嗚呼・・・・ホントはトイレと洗面所の掃除もしたいんだけど、今日は限界だわ。
もういいわ・・・・今日は。
物理的な激痛に見舞われて、それどころではない(トホホ)。
とりあえず、ぷよ2に売るとか捨てるとか言っていた書籍&ゲームを
明日明後日中に全部処分させよう!! そうでないと荷物が減らないしどうしようもない。
大体、これら物品は、今年の5月くらいから処分することが決まっていたのに、
ずっと放置されていたものなんだから、きちんと期限を決めて、破棄すべきものは破棄、
残すのであればきちんとした保管、全部彼の趣味の領域のものなのだから、それができないんだったら
あたくしの一存でどうにかしてしまっても文句を言われる筋合いなどないのである。

あたくしも気持ちはわかるよ・・・・お片づけとか掃除とか下手だし・・・・。
だけど、下手だからという理由で何とか乗り越えられるのは、ひとり暮らしの間くらいなものだ。

ここはもはや、「部屋」ではなく「家」なので、暮らす者全員の責任で何とか
状態を保持していかなければならないのだ。
無論、凡その役割は、このあたくしが果たすのだけど、捨てるのか残すのかハッキリしないものを
いつまでもここに置いておかれるのは非常に困る。彼の部屋ではなく、彼とあたくしの「家」なんだから。


何だかイライラしてきたな(苦笑)。
こういう時は、何かを磨くといいと聞いた。
ちょっと辛いけれど、とりあえず、洗面所の掃除でもしてこようかな♪

↑主婦の知恵らしい(笑)






あたくしの悪癖といえば、もうひとつ。
忘れてもよさそうなことを、いつまで経っても覚えている・・・・ということだ。
誰かの誕生日であったり、小学何年生の時の何月何日にあった出来事を鮮明に覚えていたり、
転じて、雑学やトリビアが脳からこぼれていかないのだ(爆)。
コンピューターと人間の脳の違いというと、自動的に「忘れる」ことができるか否かというところに
集約されるそうだけれど、あたくしの出来損ないの脳みそは、忘れちゃいけないことを忘れ、
どうでもいいことを覚えていて、加えて、コンピューターよりタチが悪いので、
明らかな欠陥品ということになるんだろうな・・・・┐( ̄∇ ̄)┌オホホ

↑トモくんくらいは爆笑すると思う。

何でなんだろう?? 忘れていい情報だとは思うんだけどねぇ・・・・。
悪癖とはいえ、アンコントロール分野なだけに、少々厄介なものである( ̄∇ ̄;)


2004年12月25日(土)
闘え!起動戦士アサミンジャー 「とうとう統合?」の巻 ~アヒル隊長の断言~


いやはや、随分お久し振りです、戦闘モードアサミンジャーです。ごきげんいかが?
あのですね。クリニックには行ってたんですよ、ほぼ定期的に。
今まで2週に1度だったヤツを4週に1度くらいにして、もらえる薬は2週分なんだけど、
減薬中につき、それを4週もたせるってのを、オーアエがいなくなってからは、クリニックに行っても
あんまり面白いことが起きないものだから(こらこら)、別に取り立てて書くようなこともなく、
薬だけ頂戴して、自分で何とか格闘してたわけなんですよ。


でも、自己診断はあんまし良くないから、たまぁにアヒル隊長に話を聞いてもらって、
そこで、改めて薬の調節とかをしたり、飲み方や飲むタイミングを変えてみたりと、
一応、お医者の言うことをよく聞いて、間違った方向へ行かないようにと、
ある程度の時期を見て軌道修正もかけてたわけなんです。


そんな時に、例の「遁走事件」ですわ。
あたくし、紛いナリにも「溜め込み型」として生きてきて、「病気だよ」と言われているのに、
それでも他人様の迷惑にならないように、ひっそりと自己処理をしてきたんですけどね・・・・
とうとう、自分でも手の付けられないところにきちゃったんだろうか・・・・と、ここ最近は不安で不安で。

でも、そういう時にトモくん夫妻だとかぷよ2だとか、自分の両親だとかが
頗る協力的で、何かあっても大丈夫なように、臨戦態勢を布いててくれたりして、
そういう協力者たちの温かい心遣いには涙が出るほど嬉しかったんです。


薬そのものは、年明けくらいまでは何とか持つかもなぁ・・・・と思ってたんだけど、
とりあえず、行きつけのクリニックは本日が今年最後の診療。何かが起こってからは遅いので、
ホントはオーアエに相談するのがスジなんだけど、忙しいのと体力不足で
大学病院まで行ってられるわけもなく、まずは、この月初めに起こった「事件」のことを
アヒル隊長に聞いてもらって、それが何なのかハッキリさせたくて、珍しく予約の電話を入れた。


「何かご相談したいことがあると伺いましたが・・・・?」

「あのぉ・・・・。今まではこんなことはなかったのですが・・・・」



と、事のあらましをアヒル隊長に聞いていただく。


「『自分だ』という意識はあったんですね?」

「えぇ・・・・厳密に言うと、逆行していたようで、主人の話だと15歳頃に戻った感じみたいで。」

「ほぉ・・・・すると、前みたいな頭の中での話し合いとか、暴れたりとか、
そういうのはないんですか?」


「そういえば、結婚してからほとんどなくなりました・・・・。」

「なるほど・・・・アレですね。若い子がよく起こす、『夢遊病』に似てますね、コレは。」

「夢遊病ですかっ??」

「自分だという意識はあって、でも、夢か現実かわからないまま徘徊したり・・・・っていうのは
丁度、あなたが戻っている『15歳』くらいを中心に多く発病するものなんです。
今までの症状のことを考えると、もっと楽観視してもいいんですよ、コレは♪」


「そ、そうなんですか?」

「驚かれるかもしれませんが、そういうものなのですよ。
幸い、お話を聞いている限りでは、前のような症状が頗る減少したことから、
『統合』も進んでいると考えて大丈夫でしょう。
何か小さなストレスか何かが形を変えてこのような症状に結びつくことがありますから
自分で思い当たることがないか、普段からよく考えるようにしておくといいでしょう。
ほんの些細なことでも、こういう場合は発症することがありますから、自己分析も大切ですよ♪」



オーアエだったら、面白おかしい講釈をつけて笑わかすポイントかもなぁ・・・・と、不備なことを考える
不備な患者・アサミンジャー(苦笑)。

すごいなぁ・・・・苦節4年。遂に、「統合」という言葉が登場したよ。

しかし、あたくしの心配事はそういうことが「起きた」という過去の事実ではなく、
今後どうなっていくかの未来予想図の方だったりする。
「統合」間近なんて言葉を聞いてしまったら、やっぱりそっちが気になるというもの。


「あのぉ・・・・今後もこのようなことが起こり得るという可能性は・・・・?」


アヒル隊長はいつもと変わらない表情で、アンドロイドのようにこう言った。

↑え?そんな普通なの?


「でも、誰かに体を乗っ取られたり・・・・というようなことではありませんから
そんなに心配することじゃないです。幸い、御主人も理解のある方のようですし。
前の方が、よっぽど危険な状態だったってことなんですよ^^」



そうか・・・・そうだったのかぁ・・・・。
そんな危険な状態を、オーアエの許で野放し状態にされていたなんて、
考えるだけで背筋が凍るような勢いなんですけど、考えすぎですか・・・・あぁ、やっぱそうですか(笑)。

で、ここまで聞いたら、事のついで。
今後の家族計画のことについても相談してみた。


「あと・・・・来年あたりには子供をと考えているのですが、
お薬の方はどういうふうにしたらいいんでしょうか?」



前に、婦人科でがん検診を受けた時には、「妊娠発覚してからでも遅くないから( ̄^ ̄)」
言われてきたものの、やっぱり不安なものは不安で、大体どのくらいの時期の断薬が必要なのか
そういうのも知っておかないと、子供に影響が出てしまったら、親としては一生の不覚。
すると、婦人科とは全く別のことを言われてしまった( ̄∇ ̄;)


「完全に計画出産のほうがいいでしょうね。妊娠3ヶ月を過ぎるまでは
お薬も飲まない方がいいです。それを過ぎた頃ならば、多少の安定剤等くらいなら大丈夫ですが、
これら全てを実験検証したという実例がないだけに、『飲んでても大丈夫』とは言い切れないのですよ。
逆に、飲み続けながら妊娠が発覚したというのはありましたけどね。
でも、万事体勢を整えて臨んだ方が、逆にストレスや不安から解放されることの方が多いですし、
後から悩まなくても済みますから、そこのところは計画的に進めていった方がいいですね。」


「わかりました。」



やっぱりあたくしは、『リゾート系産院』よりも、心療内科や精神神経科が付設しているような
大きな病院を選んで、そういうところで連携してもらいながら出産に臨んだ方がいいんだろうか?
普通でも妊婦というものは不安になったり、神経質になったり、食べ物の好みが変わったり、と
様々な変化を精神的にも肉体的にも来すものと聞いてはいるけれど、あたくしの場合、
その変化がどのように訪れるのか、全く予想がつかない。
今回みたいに、「治りかけ」のしるしとして、変に子供帰りしてしまった事例もあることだし、
妊娠・出産に際し、そういうのが出てしまったら、何か大ごとのような気がして、
取り越し苦労ではないけれど、今から不安だ。


でも、まぁ、婦人科の先生の言う通り、来るべくして訪れるものとして寛大に受け止めるのが
一番大事なのかもなぁ。薬をやめたからって、すぐに授かるものでもなし。
かといって、飲み続けていてもできちゃうときはできちゃうんだろうし。
アヒル隊長の意見も尤もなんだけど、彼の意見に従いつつも、婦人科の先生くらいに
楽観視できてればいいってことなのかもな(笑)。


話は少し戻るけれど・・・・。
しかし、『夢遊病』とはなぁ(爆)。
少女時代特有の・・・・と「15歳くらいに逆行している」と告白する前にそう言われたものだから
少しビビった(爆)。
ひょっとしたら、自分でも気付かないところで、体と心が一致するために、
「生き直し」が始まっているのかもしれない。
自分ではあんまり気付かないだけで、案外スムーズにそれが始まっていて、
夜、寝つきがいいわりにはすぐに目が覚めてしまうのも、ウズウズと何かしたい衝動がいつもあるのも
きっとそのせいなのかもしれないなぁ。
小さなストレスって一体なんだろう・・・・? と考えたけれど、すぐには思いつかなかった。
そのくらい小さいってことなんだろう。

↑恒例行事なので、ストレスにカウントされない(爆)

何か、今日、ずっと食べている気がする。
そろそろだなぁ、きっと。

そんなわけで、アサミンジャー、大学病院襲撃は年始になってから、と
伸ばし伸ばしに決定( ̄∇ ̄;)
新患受付を突破するのが、本当に嫌なのだ(トホホ)。
(数日前、大代表から外来に電話をつないでもらって、看護婦さんに脅されたのであった)
大学病院って、ホント、融通が利かないとこなんだなぁ・・・・(-。-) ぼそっ
オーアエ、淘汰されてなきゃいいけど。
よいお年を・・・・。>オーアエ


2004年12月24日(金)
やさしいキスをした


「ねぇ、例えばね・・・・お互いの顔がこのくらいの距離になってるとするでしょ?
その時、男の子は何を期待するの?」


「何をって?」

「例えば『目を瞑って欲しい』・・・・とか。」

「う~ん・・・・。」

「何を思うんだろうね。」

「そうだねぇ・・・・。」

「まだ、キスをしたことがないと仮定して・・・よ?
あわよくばチュ~できる距離で、もし叶ったら、その先の事とかは??」


「うん・・・・考えるかもなぁ(笑)。」



昨日、寝る前、こんな話をしていた。
実は、出先で急にふっと倒れてしまい、ママさんたちにも迷惑をかけちゃって・・・・。
で、調子を持ち直したのはいいのだけど、右脚だけ感覚がおかしくて、ずっと引き摺るように歩いていた。


そうでなくても、もう次の月の使者が、今日来るか、それとも明日か・・・・といった状態で
精神的には頗る不安定・・・・子作りするような状態ではないものの、それでも同衾だけはせねばならない
悲しき新婚生活の条件( ̄∇ ̄;)
せめて一緒に寝る時に、楽しい話でもと思って、ずっとくっついていた。
(くっつくだけで喜ぶから(爆)。興奮して、むこうの体温がすぐに高くなるから(爆笑))


「こういう状態ならね、顔をちょっとだけ上げて欲しいかなぁ・・・・って思うかも。」


言われるがまま、ほんのちょっと・・・・頷く時だってもう少し動かすのに、
その10分の1くらいしか動かさなかったのに、ふっと唇が触れた。


「あ・・・・。」

「ね?(笑)」



つまり、15年前に遡ると、あたくしとヨシオの距離は、物理的にこの距離くらいだったんだ。
その距離に至るまで、何の「罪」も感じなかったし、周囲も「罪」と認識していなかった。
その距離がたった数cm縮まるだけで、あたくしの認識は変わらなくても、周囲の認識が変わった。
コレは魔法の距離だなぁ・・・・そんなことを確かめながら、いつもはしないような、
それこそまるで出会ったばかりの恋人がするようなやさしいキスをしていたら、
一気に涙が溢れ出した。


嬉しい、とかでもなく、悲しい、とかでもなく、涙だけがポロポロと伝う。
その姿を見て、ぷよ2はあたくしがまたどっかに行ってしまわないように、こんなことを言うのだ。


「もし、またあの頃のことで新しいことを思い出しても、
きちんと話してくれればいいからね^^ 全部話せばまたスッキリするからさぁ♪」



頭の中では、次の紅白の出場決定曲でもあるDCTの「やさしいキスをして」が流れまくる(苦笑)。
こういう時に、きっと銘曲PRI2の「ガールズ・ナイト」が巡ると思っていたのに、
意外とな感じで、記憶の整理整頓がきちんと始まっていることを物語っているような気がした。


「あたしね・・・・あの時、本当に全然わからなくて、今みたいに、ちょこっとだけ顔を上げたんだった・・・・。」

「そうか^^」

「あたしが・・・・『誘惑』したんだね、きっと。」

「嫌いな人がこの距離に来るかはわかんないけどな(笑)。」

「そっか。」



確かな記憶の甦りでなかったら、こんな気持ちになるものか。
あの時と同じように、同じだけ顔を傾けて、そしてそのままじっとしてたんだ。
それが「罪」になると知ったのは、数日たってからのことになるのだけど。


やさしいキスが罪になるなんて、不条理だと、当時も今もそう思っていたんだなぁ、あたくしは。
罪などではない。ただ・・・・。
何かで気持ちの琴線同士がふっと触れ合うと、堰を切ったように何かが溢れ出してしまうんだ。
でもそれって当然のことで、責められる謂れのないことでもある。
だから、当時も今も「不条理だ!」と思うのかもしれない。


たとえ、オトコとオンナの関係でなくても、だ。
何か、そういうのを取っ払っても尚、「好き」という感情が残る人っていうのはいる。
男性にも勿論いるし、女性にもいたりする。
あたくしは生粋のバイセクシャルではないので、偉そうなことは言えないのだけど、
きっと、人の数だけ恋愛の形があるというのを知らない人たちに包囲されてしまって、
身動きも何も取れなくなってしまっている、本当の同性愛者やバイセクシャルの人たちなどは
きっと、物凄い苦悩を抱えて生きているのかもしれない。
マイノリティというだけで、社会全部が対岸に回ってしまい、味方はほんの少ししかいないのだから
きっと、とっても心細いに違いない。

でも、ある時、あたくしの知っている人がこんなことを言っていて、その言葉は
まるで生理食塩水のようにあたくしの体に自然に浸透していったんだった。
確か、学生時代に知り合った人だったと思う。


「自分はバイセクシャルなんだ。男性も女性も同じように好きになる。
で、同じようにセックスもできるんだよ。
あ、勿論、病気防止のために避妊具は絶対に欠かせないわけなんだけど、ね(笑)。

男性を好きになる時も女性を好きになる時も、感覚は一緒だよ。だって好きなんだから。
相手はどうだかわかんないけどね・・・・。
一番悲しいのは、別れる時。自分に新しい恋人ができても、素直に今までのステディに言えなくてね。
続けて男性を好きになったり、女性を好きになったり・・・・って時はまだいいんだ。
ただ、前のステディが女性で次が男性とか、その逆とかになると、ホント・・・・
汚いものでも見るような目で見られるんだよね・・・・自分の好きだった人に。
あれだけは本当に悲しい・・・・いつまで経っても慣れないし。
・・・・それでも、好きになる瞬間っていうのは、次々にやってくるから、自分は2倍楽しめてるって
最近はそう思うようになったんだけどね(笑)。」



2倍楽しんでいる、そのポジティブな人がすごく羨ましくて、まだその当時、
あたくしはちょっとした事件に巻き込まれた後で、セックス依存症になりかけ・・・・みたいな状態で
好きになるならない以前に、先に「カラダ」ありき・・・・
それで何もかもを払拭しようと躍起になっていたんだけど、この人の言葉を聞いたら、
スッと何かから醒めていく気がしたんだった。
それこそ、まだこの頃から数えると数年前の出来事だったはずのあの思い出も、
近かりし過去の事件も、今自分がどういう立場にいるとかも、全部一旦リセットされて、
浄化してくれるそんな言葉だった気がする。

2倍楽しむ分、2倍苦しいはずなのに、ニッコリ笑って、わざわざバイでもレズでもない
あたくしにこんな話をしてくれたその人は、

「自分のスタイルを貫き通せばいいじゃん?」

と言ったんだった。多分、とっても敏感な人だったから、
他の人には気付かない「何か」があたくしから滲み出していたのを、感じ取ったのかもしれない。

↑でも、大事なことは覚えているものなんだなぁ。


一緒にいると、すごくラクな空気を作ってくれる人だった。
この人のステディになれば、きっと幸せになれる気もしていた。
ただ、この人はあたくしを選ばなかった。
あたくしがその当時、他の人に恋をし始めていたからだと思う。

これからも、せめて自分は「やさしいキス」ができるような人でありたい。


2004年12月23日(木)
超・瞬間的奇蹟


本日は虹の当たり日だった。
車で少し遠出をして、琵琶湖の湖西辺りにいたのだが、大垣では降っていなかった雨が
滋賀も西側の方に行くと、降ったり止んだり・・・・たまに土砂降り、と
目まぐるしく天気は移り行き、太陽が顔を出しても雨が止まない瞬間が幾度もあった。


太陽を背中に雨雲を眺めていると、当然虹が見えるのだが・・・・


それはもう見事な半円状の虹、うっすらと細く見える虹、いつまで経っても消えずにそこにある虹。
この日だけで4~5回、別の虹と遭遇した!!

↑しかも、根元!!

「月」がそうなるのは知っていたけれど、「虹」もそうなのか!!と、当たり前のことなのに
滅多にお目にかかる状況ではないだけに、少々興奮気味でめちゃくちゃビックリした。

琵琶湖の水平線と、空の高さは、とても海のない県と思えないほど(笑)。
前に、リョウジくんに拉致られたことを思い出し、同乗しているぷよ2一家には悪いのだけど
ひとり、思い出し笑いしそうになった。<あたくしが諭吉を持っていなかったら通報されてたな(笑)
(琵琶湖畔のレストランにて、食い逃げ騒動を引き起こしそうになったバカ2人の話(* ̄m ̄) ププッ)


そんなこの日は、ママさんの誕生日。

↑それはオノレらが欲しいんと違うのかっ?


2004年12月22日(水)
寂しさの定理


昨夜。早々に撃沈したぷよ2にベッドの上での居場所を追われ(爆)
仕方がないので、早朝までリビングで過ごしていた。眠いので何をするでもなく、
ただ、ボ~ッとそこにいた。


都合がいいことに、というか、ホントに面白いタイミングで、トモくんの奥様、マキちゃんから
携帯にメールが入ったりしていたので、それの返信をそこはかとなく送信しながら、時間は過ぎていった。


あたくしの気持ちが、少なからずともシンクロするようにわかる・・・・そうメールには書いてあって
嗚呼・・・・こんなところにも、孤独を持て余していた女性がいたんだなぁ・・・・と
寂しい文字が心に痛い。
結婚をして、子供を産んで、物理的には寂しくないのである。それはあたくしも一緒で、
居場所としてもう動くことのない環境に恵まれたので、そういう意味では「孤独」ではないのだけど、
ある一定の条件を満たすコミュニティに、ポイっと入れられてしまった時に、
独特の「孤独」を感じるのである。


その一定の条件というのは、「女ばかり」という、とても厄介でややこしい条件なのだが。
あたくしが、そういう集団が物凄く苦手、できることならば、なるたけ関りあいたくない・・・・
なんてことは、もうくどいくらいにここにも書いてきたんだけど、
メールを寄越してきたマキちゃんも、同じようなジレンマに苛まれて、
挙句、昔の自分がどうだったか・・・・みたいなところにまで記憶を遡らせて、
時折、憂鬱な気分になっているようだった。


彼女のプライバシーにも関ることなので、メールの内容は転載はしないけれど、
トモくんに初めて紹介された時に聞いた彼女のちょっとしたプロフィールには
触れておいてもいいかも・・・・マキちゃん、気を悪くしたらゴメンねm(_ _)m


彼女の容姿と経歴を聞いて、「才色兼備」・・・・という言葉がすぐに頭を過った。
彼女は誰もが難を付けられないくらいに、とても整った顔立ちをしていて、所謂「美人」なのである。
スタイルもいいし、佇まいが美しい人である。
この土地も田舎だが、更に田舎へと行ったところが彼女の生れ落ちた土地で、
田舎者・・・・と莫迦にされないように、中学では高校進学に際し、とても厳しく教育されたのだそうだ。
多分、彼女はとても素直で真面目な人なのだろう、そういう教育の中できちんと才まで身につけ、
ここらでは、頭のいい極々一部の男の子が進学するのが一般的であった高専に進学しているのである。
高専といえば、すでに「国立」なのである・・・・すごい!
しかも、地元周辺にある高専は全て、工業系の学校なので、男子生徒の割合が頗る高く、
普通の工業高校でも女子生徒などほんの僅かだというのに、高専の女子生徒の数など
そこに足を踏み入れなくとも、どれだけ少ないか大体の見当はつく。

そういう経歴を聞いて、「何とも面白そうな女性とおつきあいするのね♪( ̄ー ̄)ニヤリッ」
トモくんのことを見ていたのだけど・・・・この時はまだ、マキちゃんのパーソナリティを
そんなによくわかっていなかったから。

だけど・・・・ひとつひとつを冷静に紐解いて考えてみると、たったコレだけの情報なのだけど
「生き難さ」を思わせるポイントはいくつもあるということに気付かされる。

環境が変わる高校進学というひとつのポイントで、どうして彼女は、普通科トップレベルの高校を選択せず
「高専」という選択肢を選び取ったのだろうか?
高専に合格するくらいの能力があるのならば、普通科で理系を極めるくらいのことはできるだろうし
そうでなくとも、狭き門に集まる人間は同じコミュニティからは出にくいシステムになっている。
甘んじて普通科の高校を選んでいれば、元々の仲間が少なくとも1人以上はいる環境だから
そこから馴染んでいける場合も多かろうに、どうして、その繋がりさえも絶つかのような
選択肢を選び取ってしまったのだろう?
相当の勇気が要るはずなんだ・・・・15の春に、こういう一つの結論を出すには。


彼女は自分で「中学の頃は浮いた存在だった」なんて言っているけれど、
あたくしと同じように、「たったそれだけのこと」が彼女の人生に大きな影を落としているとしたら
それはやっぱり、悲しい現実なのかなぁ・・・・。
あたくしは自分で自分のことを「浮いていた」とは思っていないし、環境に合わせて
行動することを徹底させていたがために疲れてしまっていたというのは否めないのだけど、
小さな枠からはみ出してしまったという事実が、叩きの原因であるならば、
やっぱり彼女と同じなんだろうな・・・・。


ただ思うのは、彼女は本当に変わり者で、周囲から煙たがられる、嫌な存在だったのかどうか?
ということである。
あたくしが個人的に思うに、それはちょっと違うと思うのだ。
ただ「女性限定」のコミュニティの中では、とてつもないストレスにやられて、
本当はもっと伸び伸びと生き生きとしていてもいいはずなのに、周囲の圧力で
押しつぶされてしまう側の人だと思うのだ。


だってさぁ・・・・すごく美人で、高専卒という肩書きまであって、ダンナはきちんと稼いでくるし
子供も可愛いし・・・・なんてふうになってくると、絶対に妬みや嫉みの対象となってしまうと思うの。
それが「女性限定」のコミュニティの中で、暗黙の諒解となってしまっている
一つのルールみたいなもので、ここで淘汰されていく人たちは、本当はとっても魅力的な人たちなんだ。


あたくしにもっと勇気があったならば、誰も知らないようなところに逃げ込んでしまって
1から新しい自分を構築したかもしれない。
が、勇気以前にパワー不足で、まるで押し流されるように、普通に地元の高校に進学してしまった。
1年くらいはクラスに馴染むというよりも、部活ばかりに精を出していた。
その場所は、無論、女性が多数いる場所には違いなかったのだけど、
「意志」を持って存在している輩ばかりで、面白いものを創ろうと必死になっている時は
男も女も関係なく、一個の「人間」でいられたから。


女同士の距離のとり方というのは、彼女の言う通り、非常に難しいと思う。
あたくしは、質より量・・・・という「お友達たくさん♪」というのは嫌だったので、
面倒でも、クォリティ重視でつきあう人間を決めた。すごく傲慢なやり方ではあるのだが。
でも、そのおかげで、人間一個、丸ごとを好きになって受け入れていける人たちに出会えた。
欠点もまるごと受け止めて、それでも尚、「コイツってこういうとこがいいんだよ。」と言える、
そういう人間たちに出会えた気がする。


彼女はもう、2児の母親なので、自分「だけ」のコミュニティでは済まされなくなっている。
子供の母親同士というコミュニティ、その中での付き合い、ご近所や親戚とのやりとり
切り離せない人間関係というのがてんこ盛りだ。
あたくしにも、いずれ、そういうジレンマに襲われる時期というのが到来することだろう。

本音を語り合える友達がいない・・・・と嘆く彼女を、トモくんは

「俺がいるだろう?」

ときちんとフォローしているようだ(笑)。彼女が寂しくないように、しっかりと守っているみたい。
だからあたくしの世話も焼こうとするんだなぁ(苦笑)。
妻や子供のことを守った上で、友達としてのあたくしのことまで抱えてくれようとする彼には、
正直、脱帽する。・・・・全く、15の頃から全然変わってない。すごい男だよ、アンタは(笑)。
(その老成振りが(爆))


あたくしにも、きちんと守ってくれる人ができて、今は頗る安定もしている。
長く会っていない友達とも、年に数回、何らかの形で連絡が取れれば分かり合える
絆の深い友情にも恵まれた。
あたくしも彼女も、「女」だから「女」の難しさがわかりすぎて、それで嫌になってしまうのだけど
「女」の中にも、寂しい同類項がいて(苦笑)、つきあい方如何によっては、
本当に分かり合える、一生モノの友達ができる可能性も、そう薄くはないのだ。
同じようなジレンマで悩んでいる人たちは、結構大勢いて、更に、無神経か繊細かで
人間関係の構築にも影響が出る。無神経になりすぎても、神経質になりすぎてもいけない。
あたくしらには、きっとそういう点で「ファジー」さが足りないんだな、きっと(笑)。

↑こういうときに発揮される「直感」(笑)

彼女が寂しい顔をしていることを放っておけない。
お節介か?
いや、だって彼女は、あたくしの大事な親友の奥さんだもの。
お節介の一つもやきたくなる(苦笑)。
それに彼らが結婚する時に約束したんだ。

「あたしは今後、何があろうと絶対的にマキちゃんの味方になる!!
そうじゃないと、多分、あたしとトモくんは友達でもいられなくなると思うからさ( ̄^ ̄)」


あたくしはそれを7年間、遂行し続けている。
だから友情も壊れていないし、新たに友情が芽生えようともしている。
同じような「寂しさ」を一度でも噛み締めたことがある人間ならば、尚の事、
あたくしは彼女の傷口に塩を塗るようなまねだけは絶対に出来ないし、したくもない。
加えて、寂しさの痛みを舐め合いたいわけでもない。
寂しくさせない保証も出来ない。
ただ、彼女があたくしに呼応してくれたように、あたくしも彼女に呼応することで、
物理的な距離ではなく、「安心感」のある距離が生み出せればいいと思っている。
たとえ、年にほんの数回、顔をあわせるだけの「友達」であっても、
互いに安心できる存在ならば、それでいいのだ。


2004年12月21日(火)
意外なハツモノ


わが家にとって、全く期待していなかった意外なものが、初物としてやってくることになった。
コレは確実にわが家を潤し、確実に役に立つ・・・・世間一般の人様から言わせれば
量は微々たるものではあるのだけど、全ての計画がコレで一気に余裕が出る・・・・。

↑わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪

嬉しそうに、恥ずかしそうに、その報告を電話でしてくるぷよ2
(あたしゃ、その数百倍うれしいさぁ(爆))


本日、彼は忘年会のため、夜勤明けなのに帰ってくるのは深夜の予定。
一応、本日「冬至」ということで、かぼちゃを煮ておく予定。
食べるのが明日でも、今日、作っておくというのに意義がある気がして(爆)
1/2カットのものを購入してきた。(いや、やっぱ食うのは今日でしょう)
ゆず湯は・・・・未定。つか、ゆず買ってきてねぇし( ̄∇ ̄;)
長湯が鬼門のあたくしは、冬場もバスタブに浸かることが大変危険なので、
ホントはゆず湯もやりたかったんだけど、それだけは回避することにした。
かぼちゃだけでいいもんね( ̄^ ̄)


昨日。
昼寝をしてくるとか言いながら、作業は続行・・・・昼寝ナシの瞬発力で、年賀状は8割方仕上がった。
実家の分も、店の分も♪
全力で、元旦に間に合う勢いです。
今年のあたくし(&ぷよ2)の年賀状は魔除けになること請け合い♪
欲しい方は、まだ若干の余裕がございますので、当方に本名と住所を明記の上、
メールすれば、自動的に届くシステムになっております(笑)。(先着10名)


そんな本日の昼間。
なぁんとなしに見ていたテレビ番組で、「おやき」を残りご飯で作りましょう♪
とかいうのがやってた。
分量はメモってないけれど、簡単かつ、わが家ですぐにできそうな材料ばかりだったので、
これからそれを作って、それを夕飯にし、帰ってきてきっと何かを物色するであろう
ぷよ2の夜食にもそれを宛てる予定。
キムチと卵と、残りご飯が入ってれば、いいらしい。調味料も家にあるものばかりだ。

↑地方局オンリーなので、東海地方限定ですが

この事実があたくしの中では、「料理をするグッチ裕三」と同じくらいに胡散臭くて(爆)
今まで、あんまり参考にする気になれなかった。
今回こそ、ちょっとネタを盗む気になったのだけど、番組でやっていたのをそのまま忠実にやるつもりは
サラサラない( ̄^ ̄)
彼のやっている料理の最大の欠点は、「余計なことを最後に付け加えちゃう」という
すごく、やってはいけないことだったりするんで(苦笑)、その余計なことを省いた部分で留め、
あたくしは、自分好みのお味で、美味しく頂きたいと思います┐( ̄∇ ̄)┌オホホ

本日、そんなわけで、意外な初物づくし・・・・。
今からキッチンに立つのは非常に面倒なんだけど、まぁ、かぼちゃの方はね、炊飯器まかせだし。
少し、お腹にモノを入れて、急激な血糖値下落を抑えるためにも、「おやき」作ってきます♪


2004年12月20日(月)
勢いまかせ


本日。勢いまかせに、自分の年賀状を全部やっつけました。えぇ、正味2~3時間程度で(爆)。
本気出せば、まだまだイケるぜ!アサミンジャー


しかし、黒いインクカートリッジ残り僅かの状況で、店の分と実家の分の出力全部は
今日の時点では到底無理( ̄∇ ̄;)
300枚の年賀状が、PCの脇に山となっているのを見て、さっきまでの自分の努力って
一体何だったの??みたいな、恐ろしい虚無感に襲われますが、まぁそれはそれとして・・・・。


わがままサヨコの出すデザイン注文を、あっという間に捻じ伏せることができた今年は
後はインクカートリッジさえ手に入れば、どうとでもなるという時点にまでは漕ぎ付けているので、
無事に元旦に届くように発送ができそうです(笑)。

↑睡眠時間は4時間( ̄∇ ̄;)

あれだけ薬を飲んでいるのに、この仕打ちって一体・・・・( ̄∇ ̄;)とも思う。
これから昼寝じゃ( ̄^ ̄)
夜は、あたくしの大好きなコナンスペシャルがやるから(爆)、ビデオ録画しなくっちゃ♪

↑早く欲しいぜ、DVD♪

そんなわけで、待ち焦がれた2時間スペシャルのために、あたくしはこれから束の間の
夢の世界へと行ってまいります・・・・Zzz・・o(__*)。。oO

そういや、最近、無意味にザンザン現象が再発。
薬を減らしているにも拘らず、頭で砂袋が破けたような「ドサーッッ」という感覚で
起き上がれないことがある。
今日は勢いまかせで起き上がり、何もかもを片付けているからまだいいけど、
こういう日々が続いて、鬱陶しくてたまらなかった。
微熱と平熱が交互に来る、折れ線グラフのような体温・・・・。
まだずっと微熱のままの方がラクなのに、そうはさせてくれない、意地悪なサイクル。
今年の伊吹颪にはまだ棘がなく、刺すような寒さは到来していない。
刺されて、そして覚醒するのだろうか? あたくしは。

↑悪夢のサイクルだな、それ(苦笑)


2004年12月19日(日)
絶滅しない女帝たち


あたくしの慕う、某女王様の日記を読んで頗る共感・・・・つか、同情(苦笑)。
「ホント、いつでもどこでもこういう人っているのね」と、まるで我が事のように
ぶわっと出てきそうになった怒りの溜飲を、何とかして下げようとするんだけど、
如何せん「女帝」 「自己陶酔型お姫様」がもんすごく苦手なあたくしは、
君子危うきに近寄らず・・・・ではないけれど、ご愁傷様(*- -)(*_ _)としか言い様もなく、
過去、このような人々に、あたくしも散々な目に遭わされてきたんだということが甦ってきた(笑)。


ホントは、今、そういう女豹の被害に遭っているラブリー女王にメールか、
BBSへのカキコをしようと思ったんだけど、こんないいネタ(書く物に際し)が同じサーバーに
転がってたんだから、それについて書いちゃえ♪ と思った次第で。
個人宛のメールやBBSへの書き込みだと、治まりきらない何かが、あたくしにもあったってことだ。


歌舞伎町時代は女王ではなく、ほぼ下僕に近かったあたくし(笑)。
ただ、下僕の地位に不満がなかっただけと言えよう。
女性ばっかのコミュニティがとかく苦手!! というのは前にも書いたけれど、
あたくしが働いていたスナックは、ママ以外は、全員、他にカタギではない仕事を持っていて、
そこでの年功序列や礼儀その他もあるので、店の中での年功序列はほぼ、ないに等しかった。
これは、ママの計らいで・・・・

「夕ちゃんも色々と大変だと思うけれど、ここを出れば、あのお姉さんたちは
全員あなたの先輩なんだからねぇ・・・・そこを立てていかないと、あなたも大変な思いをすると思うから
お店では、多少のこと、辛抱してね・・・・。」


ある時、こんなふうに告げられたのであった。
そうなのだ。
店の中ではホステスでも、一旦店の外に出れば、お姉さんたちは全員あたくしよりもキャリアのある
「役者」ということになり、万に一つ、同じ現場に入ることがあったら、
やっぱりそこでの礼は欠かせないものとなる。
ママはそこのところを懸念して、あたくしに「一番年下で何もわからないフリ」をしながら、
決していじめられないように、可愛がられる立場でいられるようにと、進言してくれたのだ。

一番年下が、トイレの掃除をきちんとやって、指示があるまではお客様にも付かない。
一応、ボーイの男の子がいたけれど、カウンターの中にいる限り、水場に近い者が洗い物をし、
ママやお姉さんたちの一挙手一投足に合わせて行動しておく・・・・まぁ、間違いのないやり方ではある。
かなりストレスは溜まるけれど、コレは仕方がない。
アルバイトたるや、そういうものだと思っているから。
それに、ママもお姉さんたちもそしてあたくしも、昼間は別のことをしていて、
全員、店に入る頃にはそれなりに疲れているのを、お互いに知っているから、
入店のタイミング、着席のタイミング、接待のタイミングはほぼアイコンタクトだった。


これがまた、遡って、池袋時代や吉祥寺時代ともなると、確固たる「店内での年功序列」もしくは
「売り上げの序列」があったりして、よくもまぁ、時給がいいからといえ、
そんなところで働いてこれたものだなぁ・・・・と、自分で自分が不思議なくらいだ。
池袋時代に懲りておけばよかったものの、お金がなくなるとやっぱりどうしても・・・・ねぇ?
「売り上げの序列」以外の「年功序列」は本当に恐ろしくって、

「昨日今日入ったばかりの新人が、うちらに軽々しく声かけんじゃないわよっっ!!」

的な目線で睨まれたこともある。
ひとつの店に長くいる「女帝」はお客の流れをマネージャーたちよりも把握しているので、
男性スタッフも怖くて、おいそれと進言できないフシもあったようだ(苦笑)。
ま、キャバクラ程度にそう何年もいられる道理もなく、いずれは新しい「お姫様」の時代が
必ずやって来るのだから、キャバクラの「女帝」はこっちが若ければ若いほど
そんなに畏怖すべき存在ではなかった。



ここまでは、オミズ世界の「女帝」 「お姫様」の話だが、ここからは違う。
我々の日常生活に、密着するほど自然に流れ込んでくる「女帝」 「お姫様」の話。



小さい頃から、こういうタイプの女の子っていたものだ。

自分が一番じゃなきゃダメ( ̄^ ̄)
自分が一番可愛くてモテる( ̄^ ̄)
自分に一番権力がある( ̄^ ̄)
勉強だって、運動だってそこそこ出来るもん♪( ̄^ ̄)
更に言うなら財力だって♪( ̄^ ̄)
どう? こんなあたしに敵う??( ̄^ ̄)

まぁこういうのも、中学に入る頃にはだんだんとナリを潜めていくものなんだけど、
剥き出しの感性同士がぶつかるそれ未満の少女たちは、結構こういう「お姫様」に振り回される。
もっとタチが悪いのは、中学にあがっても、そして高校に進学しても、大学に進学しても
更には社会人になっても、この根底がちっとも変わらない、悪質な「女帝」だ。
専業主婦にでもなって、振りかざす権力はダンナに対してだけ・・・・とかになればいいんだけど、
こういうオンナに限って、頗る理想が高く、なかなか仕事を辞めないし、結婚もしない。
専業主婦とはいわないから、せめて子供でも生んでみたらいかが? と進言したい「女帝」
そこらにゴロゴロしているのだけど、進言するだけ無駄( ̄∇ ̄;)といった感じなので、
どこまでその「女帝権力」が通用するのか、観察するくらいなら被害に遭わなくても済むので
あたくしは、黙視を決め込むことにしている(苦笑)。


あたくし自身、この年になるまで結婚をしなかったのに、別段な理由などない。
淘汰された状態から立ち上がるのに少々時間をかけなければならなかったし、
そうした方がいいんじゃないの? とあらゆる方面の方々からアドバイスをも頂いていた。
子供にも影響が出るといけないから、妊娠も計画的に行なわねばならないし、
そもそも、元の仕事や実生活で「姫」でも「女帝」でもなかったので、
今の生活にも、不満や不便や不安があるわけでもない。
寧ろ、嫁いだ先で、今までにないような「ヒメ様扱い」をされているので、少々戸惑っているくらい(笑)。


さて、帝国を着々と築く「女帝」 「お姫様」たちというのは、一概に次のような要素を持っている。

1.「のしあがる」努力を、結構陰でやっちゃってる。

2.「おしのける」工作に関し、ピカイチの能力を発揮する。

3.自分の意見が通らないと、とりあえず泣いてみる。

4.もしくは逆ギレするかごり押ししてみる。
(結果100%通ってしまう)

5.他人の恋路に(必ずと言っていいほど)横槍を入れる。

6.何事も、うまくいかないと責任転嫁をする。

7.自分を引き立ててくれるための「ともだち」をできるだけ多く確保する。

8.上手い下手の問題以前に、人を使う。
(苦笑・・・・結果「7」で得た友達を少しずつ失う)

9.物凄い後ろ盾があると、それを振りかざす。

10.帝国崩壊の危機が迫ると、手段をいとわない。



まぁ、ざっと10ヶ条ほど挙げてみましたが、本来の姿はこんなものではありません。
もっと凄惨な状況なんです!!(for 男性諸君)
コイツらが絶滅しないのは、この10ヶ条からもわかるように、とにかく生命力が
他の女性に比べて頗る強いことが垣間見られる点に集約されるでしょう(爆)。


まぁ・・・・例えばですね。わかりやすい例を出しますと。
クラス委員なんかが選出される場面で、3パターンほどのシチュエイションが考えられるわけですよ。

(1)「女帝」や「お姫様」ではないのだけど、明るくて活発で先生やクラスメイトからの信望も厚く
   決選投票もなしに、スンナリとその座におさまっていく子。

(2)一方、「女帝」「お姫様」どちらかの要素があるがために、何となく賛成票が集まって、
   まぁ、問題もなさそうだし、このままやってみるかと先生のGOサインで決まっちゃう子。

(3)明らかに問題アリと見られる「女帝」的存在なのだけど、対抗馬がいるため
   決選投票にもつれ込み、勝つか負けるかでまた結果は違うのだけど、
   負けても、勝った方の遠慮深さを見抜いて、辞退を期待している子。
  (大概、こういう時の対抗馬は、「女帝」ではないことが多いため、せっかくの民主主義も反映されない)


10ヶ条、第1条「のしあがるためなら・・・・」、そして第10条「手段をいとわない」等々が
こういう場面で覿面に発揮されるというわけです。パターン(3)は正にその集大成で、
あたくしもたまに、このような場面に遭遇したことがあります(苦笑)。
(決戦の相手が「女帝」だったりした・・・・譲ったり譲らなかったり、場合によって結果は様々。)


これが、まだ「学校」というコミュニティだけでの話ならば、誰かがグッと我慢をし、
何とか溜飲を下げることで、平和に事も解決していくのですが、
学生時代に限らず、大人になってからも恋愛「女帝」や「お姫様」が絡むと、
そりゃ、もう、エラい事になります!
だって、自分が一番男性にモテると信じて疑わないんですから、「女帝」は。
それを正論でもって対決しようなど、土台、無理な話なのです。
「お姫様」レベルだと、まだ何となく可愛らしいのが手伝って、どうとでもできる・・・・というか、
そのわがままエンジェルぶりにオトコが靡くのは、20歳前後までだ、覚えとけ( ̄^ ̄)
と、将来のことも見据えて対峙できることもあるんで、女帝に比べりゃ平和なんですが
当事者が鬱陶しいのに変わりありません(笑)。


あたくしも・・・・「女帝」に酷い目に遭わされた、まぁ被害者の1人として言うなら


































その妄想を
あたくしの小説のネタにしたいから

















とにかく、どうしたら
そういう思考が構築されるのか


















詳しく指南してちょうだいよ!!


































とまぁ、こんな感じ(爆)。
彼女たちの常識は、世間一般でいう確実な非常識で、
でもその非常識さが「オトコウケするんだわ♪( ̄ー ̄)ニヤリッ」とどうやら思い込んでいるらしい。
「女帝」とは、もうとにかく関りあいたくないので、真相はわからないけれど、
まぁ、恐らくこんな感じだろう(爆笑)。
10ヶ条の、第2、3、5、6条がこれらの場合に、物凄い効力を発揮し、
遂には恋愛する気も失せさせてしまうなんて場合もあるので、本当に注意せねばならない。



あたくしと小・中・高まで一緒だった、とある女帝は、ホント、生粋の女帝だったんだけど、
ある時期を境に、「思いやり」「気配り」みたいなものを身につけたようだ。
女性からは勿論、男性にも嫌われるという、陰での言われようは惨憺たる彼女だった。
彼女の女帝遍歴で一番凄いなとビビったのは、中学から高校へ進学する際、
大手の塾などでは、どうやら各中学の情報が交換されていたらしく、その情報筋によると

「●●中学の▲▲だけには気をつけろよ!!」

と、うちの高校に進学が決まった各中学の面々に通達が出されたことだった(爆)。
しかも、男子網、女子網両方に(爆笑)。
男子網では「あの女はすぐに声をかけてくるけれど、甘い顔をしちゃダメだ、漬け込まれるぞ!」
そして、女子網には「あの女に恋愛の相談なんかしちゃダメ!! 絶対に邪魔されるから!!」
等々、紐解かれた情報は、きっと実際に被害に遭った人間から提供されたものであろう、
端的で確実、しかも要を得ている、凄い内容だった。
高校で最初に友達になっちゃった子たちも、数ヶ月単位で嫌気が差し始める様相を呈し始め、
しばらく絶縁、また復縁・・・・みたいなのを繰り返していた(苦笑)。
この彼女は、20歳を越えた頃から少しずつ変わり始めたらしい。
まぁ、危ないので情報だけでおいとこう(笑)。


この彼女のいとこにあたる子も、女帝であるフシが否めなかった。
中学にあがってすぐ、クラスでも部活でも、トップに立とうとして、
そりゃもう、必死に頑張って自分を売り込んだ。
ただ、実力が伴わず、時間が経つとともに、彼女は明らかな「トップではない人」になっていった。
それを僻んで何かをした・・・・というのはない。多分、どこかで吹っ切れて諦めたのであろう。


諦めない、物凄い女帝もいる。
どういう角度から眺めても、「モテる」部類ではないのに、そうありたいと願い続けた挙句、
ハリケーンを巻き起こした女帝に、あたくしも痛い目に遭った。
なまじ、勉強が出来ただけに、職員室での評判は上々だったが、彼女が恋に落ちると、
決まって嵐が吹き荒れるのである。
何故なら、必ず恋敵がいる人を好きになってしまい、そもそもの分が悪いために
蓋を開ける前から勝敗はわかっているのだけど、そこを何とかしたかったらしい。
ただ、彼女の性格は今も昔も変わらず、「ヒドイ」の一言で片付けるには惜しいほどに酷く(爆)
容姿云々、頭脳云々の問題ではないんだと、早く気付け・・・・としか言いようがない
ある意味で、可哀想な人ではあった( ̄∇ ̄;)
高校に入ってからはすっかり大人しくなったと聞いたが、それは「確実なトップ」を
手中にできない環境下に置かれただけで、改心するには至らなかったようだ。
うあぁぁ・・・・今さらながら、バッタリとでもあんまり会いたくない女帝である。


この彼女より、更にタチの悪い女帝もいたのであった。
小・中と一緒で、一時期は凄く仲良しだったのだけど、ある時期から異様に敵視され始め、
以後、今に至る。
そんな彼女は決して不美人ではなく、寧ろ、少女時代を脱すると綺麗になっていった方だとも思うんだけど
怖いくらいに高慢な面を垣間見せるのであった。
頭も悪くないし、人付き合いも下手というわけではないので、好意的な面を見せている人間に対し
格別の情報を刷り込み、ある特定の人間を包囲するかのように追い込む作戦を得意としていた。
同じ女性から見ると、非常にやりにくい相手である。
金もコネも十分にあったので、地元の女子大に行った後はスンナリと地元の会社に就職。
今もそこでバリバリとやっているようだが、彼女の流す噂だけには今さらながら
細心の注意を払わねばならない。
殊、オトコがらみとなると、彼女はとてつもない執念深さを発揮し、
相手のことなどおかまいなしに、「自分が一番なんです( ̄^ ̄)」と言い切る
物凄い神経を持っているからだ。
アーティストになればいいのになぁ・・・・と思うのだけど、彼女の選んだ道はカッコ良く言えば
ジャーナリスト。(ま、弱小の新聞社勤務)
見た目にも磨きがかかってきているだけに、未だ、彼女と顔を合わせる機会があると、
彼女の方がそっけない。自分の方が勝っていると思っているのか、あからさまに避ける(爆)。

↑あぁ、女帝は怖い(* ̄m ̄) ププッ



多分、某ラブリー女王様が只今、多大なる被害を受けている「女帝」
あたくしと同年代・・・・それよかちょっと上っぽいみたいな様子なんだけど、
この時代を駆け抜けた少女たちというのは、競争相手がなまじ多かっただけに
どっかで一番にならなくちゃ・・・・という既成概念で頭がいっぱいというフシも否めない。
斯く言うあたくしだって、環境的に「一番」の位置を手に入れることが出来ちゃったものだから、
別段に不満なく、そういう意味では「認知」の部分で満たされていたので、
その部分での焦りとか、不安とか、そういうものとは無縁だったけれど、
そうじゃない子は、必死に這い上がろうと「何か」で努力していたはずなんだ。
多分、あたくしだって事が事なら、元来負けず嫌いだし、そうしていたに違いない。

そして、この時代に生まれてしまった「女帝」たちは、挙句に「負け犬」とか「勝ち犬」とか
そんなふうにまで呼称されるハメになって、ますます苛立っているのだ。
だって、「犬」なんですよ?
・・・・人間なのに。犬呼ばわり。
勝ったって、負けたって、釈然としないのはきっとそのせいで、
ずっと競争を続けている彼女たちにとって、コレほど不名誉なことはないのである。
だから余計に頑張る。犬から人間になるために。
だけど、女帝の地位は捨てられない。一度登りつめると、降りるのがコワイというのは、人間の本性だ。

↑近寄らなきゃ、それでいいんだけど。


あたくしも、「女だけのコミュニティ」というのを1つだけ持っているけれど、
その中にいる彼女たちは、みんな、ベクトルが違う。同じ意見で群れない。
なので一緒にいられる。
同じ意見の中で一緒に群れている時間が長すぎると、「自分の意見ってそもそも何だったっけ?」
という疑問にぶち当たる。訂正してくれる人がいないと、暴走に拍車がかかり、
気付いたときは後の祭り、皆様に御迷惑をおかけしてました・・・・なんてことにもなりかねない。

だからあたくしは、女性と付き会うのに際し、「サシ」を心がける。
群れると良くないことが多すぎる。

例えその相手が、「女帝」 「お姫様」要素を持っていたとしても、
相手が丸腰の時は、自分も丸腰で。そうやってわかりあっていくんだと思っている。
そういう人の取り巻きではなく、あくまで「サシ」でつきあっていれば、
その相手が自分の前で権力を振りかざしたり、とんでもなく非常識な行為には出ないものだ。

少女時代ならともかく、もう、大人だしね・・・・。


2004年12月18日(土)
義務のイヴェント、権利のイヴェント


例えて言うならば・・・・クリスチャンの皆々様においては、「クリスマス」は義務のイヴェント
そうでない人にとっては、権利のイヴェントなのかもしれないなぁ・・・・と思う。

本来の意味で、ジーザス・クライストが生まれたことを祝い、きちんと礼拝し、
お祭を楽しむ・・・・というのがあたくしの妄想の中にある「クリスチャンが送るクリスマス」(笑)で
何だかよくわからないけれど、ケーキが食べれる~♪ ごちそうだ~♪ 酒も飲め~♪
プレゼントはどうした~♪♪ というのが、「クリスチャンでも何でもない日本人のクリスマス」だと思う。


義務と権利・・・・なんていう言葉で分類すると、気を悪くなさる敬虔な方がいるかもしれない。
逆でも通じるんじゃないか・・・・って思うかもしれない。
書き始めてあたくしも、「あれ? どっちの方がより相応しいんだ??」と戸惑ったくらいなので、
義務と権利・・・・っつうのは違うのか?? ともったいないけど消そうとした(苦笑)。


別のイヴェントで考えればいいんだわね。
日本人にとっては、初詣とか墓参りとか、神仏ごっちゃの年末年始だったりするんだけど
何となく、縁起が悪いような気がして、何となくこうモヤモヤするんで、
家族と揃って初詣に出かける・・・・なんていう人は、あたくしの年代以下でも結構いるはず。
心の中のどこかに、自分の先祖や、八百万の神様のことを思っているからこそ、
こういう行動にでるものと思われる。
罰が当たるんじゃないか・・・・とか、そういう「畏れ」みたいなものがいずれの宗教にもあって、
それが「義務」に繋がるんじゃないか・・・・と考えたんだ、そうだった(笑)。

日本の行事の中にも、「権利」のイヴェントというのはやっぱりいっぱいありそうだ。
何とかの節句、と子供の祝いに親や大人たちがそれ~っ!!と酒を飲むのはそれに近い。
場所取りが伴う花見も、それに近いかな・・・・いや、あれは一種のコミュニティが介在するので
「義務のイヴェント」と思っている人も中にはいるのかな?


あたくしは、イヴェント軽視派なんだけど、義務のイヴェントはそうでもない。
ただ、権利のイヴェントが嫌いなだけ。

学校行事の中で行なわれるものは全て、義務のイヴェント
そのコミュニティの中にいる限り、はずせない何か・・・・ということになる。
体育祭とか文化祭とか、入学式とか卒業式とか・・・・そういうのはそこにいる限り、
避けて通るべきものではないので、大事にしたいとも思っている。
地元の地鎮祭であるとか、伝統行事・・・・これらもそれに属すると思う。

ただ、権利のイヴェント・・・・これは、別に自分が参加してもしなくても特に問題があるものではなく、
お祭気分に便乗して、大した信仰があるわけでも感謝の気持ちがあるわけでもないのに
ギャーギャー騒いでしまう。
クリスマスなんだから、プレゼントちょうだいよ~、とか、御馳走作らなきゃ、とか
●●なんだから・・・・と自分には全く関連性のないと思われるイヴェントにかこつけて
あれこれやるのが、鬱陶しいのである。
この時期思うのが、本当にセンスのない田舎町の一軒家が、電飾で家を飾り立てて、
夜通しチカチカやっている、あぁいう人たちの気持ちは多分、一生わかんないだろう。


しかし、「郷に入っては郷に従え」という言葉もあるので、土地が変われば
権利だったイヴェントも義務になることだろう。
前に1度、アメリカに留学中の旧友から、クリスマスカードをもらったことがあった。
そんな彼女からは、明けてすぐの年賀状は来なかった。
コレはコレでいい、と思った。
きちんと文化を把握して、自分の意志でそうしているのだから、別段問題はなく、
きっと、環境的に教会に行くなんてこともしていただろうし、時期になればクリスマスのミサにも
参加していたことだろう。
そういう行為や気持ちがあった上でのカードならば、言うことはない。
あたくしはありがたく、達筆なその彼女のカードを胸に留め置いたこともあった。
(ただ、自分から年賀状を出すことはあっても、これらカードを送ることはなかろう(苦笑))


で、だ。
この時期、「クリスマス商戦」といって、どの業界も明らかな消費者煽りを仕掛けてくる。
代表的なのは、化粧品業界、お菓子業界、玩具業界、この3つだ。
まぁ・・・・。子供に不憫な思いをさせたくなくて、クリスマスプレゼントのひとつでも・・・・という
親の気持ちはわからなくないし、素直に「サンタクロース伝説」を信じている子供に
頭ごなしに「いない( ̄^ ̄)」とやるのもいかがなものかと思うので、
玩具業界やお菓子業界がやっているのは、まぁ、夢を与える人助け・・・・みたいなものとして
納得もできるんだけど、前者がやっていることは、何だかどうも今ひとつしっくり来ない(苦笑)。

クリスマス限定商品・・・・などと銘打って、口紅・パウダーシャドウ・香水などを発売する各メーカー。
ならば・・・・クリスマス限定商品に何で基礎化粧品やファンデーションがないのかと、
ちょっとお伺いしたい(笑)。
いい大人が、「クリスマスプレゼント」を期待して自分で買ったり、誰かに買わせたり・・・・。
うぅ・・・・何だか情けない(トホホ)。
貴金属業界もよく似ていて、如何に散財させるかは、やっぱり年末前1週間にかかっているみたいだし。


そんなわが家は、今月、24日、25日と続けてぷよ2は仕事。
多分あたくしは、大量に発注された年賀はがきと格闘しているのだろう。
そうかと思えば不定休が重なり、明けて元旦早々、ぷよ2は夜勤なのである( ̄∇ ̄;)
元は、竃の火を落とし、主婦が完全に休むとされている松が開ける間、あたくしも彼も
ずっと稼動しなければならないということになる。
「義務のイヴェント」も侭ならぬ状況で、どうして「権利のイヴェント」で騒げよう??
最近、2人とも弱り気味なので、そこで体力やら精神力やらを使うよりも、別のところで使うべきなんだな。


ケーキとか鶏とか、そういうのはいいんで、何か精のつくものを・・・・と考えている。
24~25日、名古屋はきっと、歩くだけでも億劫な恐ろしい地帯になると思うので。

↑コレには義務も権利もあるもんね♪

なので、ケーキとか鶏とかが食いたければここで!!(爆)という目論見も否めないのである。
2日連続だと、やっぱ飽きるっしょ?(爆笑)
義務と権利の両方をきちんとまっとうできる上、人とはずらし込んで御馳走が食える♪というのは
明らかに、未だアゴラフォビアの気が残っているあたくしにとっては、願ってもないタイミング。
同じようなメニューにも拘らず、24~25日にかけて、法外な値段を吹っかける飲食店に
殺意を覚えた過去もあり、あたくしは日本人が故に、「もう、どうでもいいや」と
投げ出したくなるのが、このクリスマスなのである。

↑まだ4歳でよかった(爆)

で、サンタを思い切り信じられなくなったのは、6歳。
気付くのが早すぎただけに、タチの悪い子供といえよう・・・・( ̄∇ ̄;)
その10年後・・・・16だったか17だったかの時、クリスマスプレゼントとして
当時流行っていた、「クイックドライタオル」というのをサヨコからもらった。
モノがモノなだけに、結構笑えて、照準に狂いなし!!って感じだったので、
以後数年間、ボロ雑巾に見えるようになるまで、そのタオルを使い込んだ(笑)。
悟りが早かった子供としての、精一杯の愛情表現が
「ボロ雑巾化したクイックドライタオル」だったのである(爆)。

そう考えると、あたくしも結構な年齢まで、振り回されてたよなぁ。。。。
完全に断ち切ったのって、ここ数年だもんなぁ。
えぇ。自由業にクリスマスも年末年始もなく、寧ろそれ以外のことで非常に忙しかったりするんです。
義務を果たさないうちに権利に手を出すと、本当に痛い目に遭うので、
ここ数年・・・・もうどのくらいだろう?・・・・サヨコは日常的にケーキを焼くようになり
あたくしはまず目に見えるものをやっつけて、そのケーキを相伴する・・・・という生活なので、
イヴェント≠ケーキの方程式が成り立ち、加えて、義務のイヴェントすら遂行するのがヤバめ。

ぷよ2は一方的にプレゼントをくれたりしてたけど、
さすがに今年からは、もうそういうのもないだろうな(* ̄m ̄) ププッ
わが家の財布の全ては、あたくしが握ってますんで♪


2004年12月17日(金)
驚愕!! 「大奥」の威力


連続視聴をしてきた「大奥 第一章」も無事に最終回を迎えまして、
うぅ・・・・早く「第二章」とやらの本を上げろや、浅野妙子!!みたいな勢いなんですけど(笑)。
史実に基づき、春日の後釜の総取締りとして、万が任命されたところまでは
ノンフィクションチックでいいな♪ と思いつつ、昨日の最終回を堪能したにも拘らず、
絶対に来クールに「第二章」とやらが始まるに違いない・・・・と踏んでいたあたくしの期待を
見事に覆すCX&倉本総(核爆)。まぁいいわ♪次の大改編以降に賭けるとしましょう♪


まぁ、そんな「大奥」ですが、世界史上稀に見る「女だけの世界」というのは
周知の事実でしたが、あんなにも俗世と隔絶しているとは思いませんでしたよ。
要は、そこにフィクションの隙間があって、そういうところに後付けの面白い物語を挿し込める
そういうわけだけど、万が産んだはずの子供が、男衆には「お玉の子」として知らされ、
挙句、この若君が、史実上では五代将軍:綱吉(犬公方)となるわけで、
史実には、絶対に「お玉は家光の側室で、その子が綱吉となった」と残っていて、
ここから「玉の輿」という言葉が生まれたとされるくらいなのに、実際は万の子であったなんて、
フィクションだから、時代劇なのにこんなにも面白い・・・・となるんだなぁ。
正室:孝子と側室たちにしか知らされなかった、内密の出来事として物語は結んであり、この結末は、
女だけの世界がどれほどに、「男のみの世界」よりも秘密めいたものかを証明している気がする。
脚本家としての手腕が垣間見られる、面白い作品だと思う。


まぁ、その脚本も、キャスティング如何によっては、もうズタボロの駄作、
いやそれ以下になってしまってもおかしくないところ、ギリギリ留まっていたな・・・・みたいな
危なっかしさがあって、今回の「大奥」・・・・そういう意味でなかなかだと思う(笑)。
特に危なっかしかったのは、誰であろう、万を演じた瀬戸朝香である(爆)。


うん、確かに綺麗。
黙って、牢獄に閉じ込められていた間は至極よかった(笑)。
ただ、還俗してからの彼女の芝居は、そこらの新人より危なっかしくて、逆にそれが初々しくもあり、
彼女を慕って奥入りした「お玉」を演じている星野真理の方がよっぽど安定している。
家光同様(爆)、あたくしも彼女の顔は好きなんだけど、何だろう・・・・こういうのをやっぱり
「華」とかいうのかなぁ・・・・台詞回しがどんなにヤバそうでも、画面に彼女がいる限り
そっちに目が行くんだよなぁ・・・・不思議。


で、もっと驚いたのは、所作!!
あたくしは以前、彼女の箸の持ち方に減滅したことがあって、左利きなのは個性としても
コレはいただけないな・・・・と思ったことがあったのだが、やっぱりお膳を前にするシーンに差し掛かると
何かヒヤヒヤする(笑)。

↑春日局の教育の賜物か??(爆)


あたくしが勝手に考える、「裏・大奥」(爆)・・・・はじまりはじまり~♪


春日 「お万様、そのような立ち居振る舞いではお部屋様としての格が知れます!
   一刻も早く、お作法の方を身に付けていただきたく存じます( ̄^ ̄)」


お万 「かしこまってございますm(_ _)m」

春日 「お庭で内掛けをお下ろしになるとは何事ですか!?
   呉服の間の者に手間をかけさせるようなことがあってはなりませぬ!!」


お万 「しかしあれは、隼人様との密談の折。どうして春日様が御存知なのでしょう?」

春日 「あの謀反者と内密に通じておったとな!? お部屋様としては言語道断!!
   もしや、その時に情を通じたのではあるまいなぁ??」


お万 「・・・・・・・・。( ̄∇ ̄;)」



まぁ、このようなやりとりが、サイドストーリーとして付随し、そして万の作法が
順次良くなっていったと考えるのが、一番自然かと思われます(* ̄m ̄) ププッ
真夜中、一介の笛吹きと城内とはいえ屋外で密かに逢引をしていたお万・・・・。
あんた、内掛け着てんのに、その手を外で離すとは・・・・命知らずも甚だしいわ(笑)。
せっかく、奥女中たちが必死になって廊下を磨いているのに、あんたのせいで、
廊下は泥だらけだよ、全く(苦笑)・・・・と思ったこと、幾数回(爆)。
無事に最終回が来て、本当に良かったよと、心の奥底で胸を撫で下ろしている視聴者は
多分、あたくしくらいなもんだろうけど、どうだろ・・・・監督あたりはヒヤヒヤしてたんじゃなかろうか?
とにかく、彼女の所作の一つが直っただけでも良しとしなければならないんだろう、きっと(笑)。


サヨコは、第二章の舞台として、大好きな八代将軍:吉宗の頃ではないかと予想していたけれど、
梶芽衣子演じる「朝比奈」が、どうも五代将軍:綱吉の話を匂わせて、最終的には
ずっとナレーションは「お玉」がやっていたのに、その座を奪ったところを見ると(爆)、
こりゃ、綱吉時代の珍しい「大奥」が見られるかもしれんなぁ♪ と、あたくしが期待している
「未だ明らかとされていない時代の大奥」が見られそうで、ちょっと楽しみ。

前回、浅野ゆう子が「瀧山」と主演していた、幕末の「大奥」はそういった意味で非常に見応えがあった。

なので、万が仕切るズタボロの「大奥」もしくは、ウソで固められた五代将軍:綱吉に仕える
それこそ、秘密満載の「大奥」・・・・こんなのが見てみたい。


そもそも、あたくしは、自分の生活の中に「女だけのスゴい社会」というのが入ってくることそのものが
大嫌いなんだけど、時代物で、ハタから見るには面白い上、「女だけ」という社会での機微についての
勉強にもなるんで、是非是非、第二章の方、期待しております・・・・逸早い制作の程
よろしくお願い申し上げますm(_ _)m(笑)

↑前者はホント、大っ嫌いだったんだけどね(笑)

「大奥」という場所がホントに良く似合うなぁ・・・・と、嘆息まで漏らさせたので
彼女に1票(爆)。
無論、「美味でございます~っっ!!」の「浦尾」は、前作に準じ大好きなのに変わりないが、
同じトリオの中の「葛岡」こと鷲尾真知子さんってば、なぁんか、あの場所にしっくり来るくらい
似合うんだよなぁ・・・・どのコミュニティにも1人はいそうだもん、あぁいう人(爆)。
庶民的であり、ちょっと特別であり、その顔の使い分けが出来る、究極のバイプレイヤーだなぁ。
そう感心してしまうのです。


2004年12月16日(木)
「遊びにおいで」


先日・・・・「名乗りもせずに、『何かあったら必ず言うように!』というメールを頂いて・・・・」という
そんな下りをここに書いたのだけど、それに対して、明らかに反応してくれている
「20代の1ファン」とオノレで言い切る、失礼な殿方(爆)からまたメールを頂いた。


・・・・今度こそ絶対に、トモくんである(爆笑)。


メールの全部を転載すると、問題が生じる以前に、あたくしたちの間での
「秘密のキーワード」が全部、外に流出してしまう気がして、乙でもなければ粋でもない。
このメールには、それこそトモくんにしか通じない「キーワード」が沢山含まれていて、
中には、ぷよ2も知らなかったことまで書いてあるので、それで彼だと確信できるんだけど。
それにしても、連絡先としてメールアドレスが書いてあったんだけど、
どうして某社の携帯を使用している人は、面白おかしいアカウントをとっちゃうんだろう?(笑)

OMDCのつきあいにも「みかか」関連の人がいたり、嫁ぎ先が「みかか」一家だったりで、
あたくしの携帯は、1代目を除く全部がここの派生会社のものだったりするのだけど、
取得するアカウントは、某社に比べると皆、いたって普通なのである。
ところが某社の携帯を使用している人たちからメアドを教えてもらうと、
必ずと言っていいほど吹き出しそうになるような、・・・・つか、おまい、どこでそんなフレーズに気付いた??
と、胸倉つかんで聞き質したくなるような、そういう衝動に駆られるものがすんごく多くて、
トモくんのもシンプルではあるが、納得のアカウントだったのである(爆)。


メールには、仕事の合間にこの日記を覗くために、わざと空き時間はネットが出来る漫喫にしているとか、
件の「遁走事件」から、あたくしが恥も何もかなぐり捨てて全てを書き付けたことに対する感想とか、
ここには明記していない国道の番号、ヨシオの実家の稼業、
挙句には、あたくしが書いた「大きな国道」の並びの店を彼の家に向かって順に書いていたりとか、
このメールの送りヌシが、絶対的にトモくんであるということを端的に表現していた。

そして、何もなくても、これらの店に来たときは「遊びにおいで」と結んであるのである。

オマケに、まだ誕生日を迎えていなく、加えて、あたくしとはその誕生日が1週間違いだというのを
大々的に誇示した「20代の1ファンより」という、憎々しい本文中の憎々しい差出人表記(爆)。
あたくしは4月生まれで、すでに30になったが、彼は早生まれで、しかも3月の末生まれ。
およそ1年も年が離れているんだけど、同じ括りの不思議な同級生。
あたくしが15の時に体験した数々の出来事は、彼にとってはほとんどが14の時の記憶で、
あたくしがそろそろ16になろうとしていた春休み、彼から1通の手紙が来て、
「やっと15になりますよ」などと書いてきているところから照合しても、
やっぱりこのメールは、当時から老成していた挙句、今でも全然変わってないトモくんならではなのだ。


素直に、「嬉しいな・・・・」と思った。


まだ世話を焼こうとしててくれるんだなぁ・・・・とも(苦笑)。


でも、こうやって世話を焼こうとしててくれる人がいるってことは、ホントに感謝しなきゃいけない。
確かにあたくしは、こういう意味で「ひとり」ではない。
一緒に闘ってくれようとしている人が、きちんといるんだということを自覚しなくちゃならない。
孤軍奮闘は本当に苦しいもの。甘えベタのあたくしでもかなり堪える。
でも、「甘えればいいんだよ」と、懐を大きくあけて待っていてくれる人を裏切らないためにも
あたくしは、「あまのじゃく」をやめて、「仮面」をはずし、「甘えベタ」も返上する勢いで、
きちんと物事に対峙していかなきゃいけないんだ・・・・それが「礼」だと思うんだ。


少し前に、あたくしに「憎む力に乏しい」「突き詰めてALONEであり続けている」
「意地でもニュートラルな優しさを譲らない」ときちんと進言してくださった男性がいた。
この人の言っていることも、物凄く正論で、物凄く確かな事実なのだった。


あたくしの思い込みでなければ・・・・。
この方とトモくんが言っていることは、切り口こそ違えど同じことなんだと思う。
表現が少々違うだけで、「早く気付きなさいよ」と進言しているその内容は、
ほぼ一緒だと思う。
無論、あたくしの傍には常にぷよ2がいて、環境的には決して孤軍ではないのだけど、
あらゆるフラッシュバックに対して、あたくしはどうしても「ひとりぼっち」なのだ。
その痛みさえ、歯がゆささえ、共有するぞと申し出てくれる人がいる。
例えば、プロの立場からならば、オーアエとか。まぁ、あの人は面白半分なところも否めないが( ̄∇ ̄;)


それでもね、進言してくれるある男性とか、トモくんとか、ぷよ2とか、
アプローチはそれぞれ違えど、あたくしのことをきちんと考えていてくれる、貴重な存在なんだ。


今日も昼寝中に、奇妙な夢を見て、頭がザンザンした。
全力疾走をしていて、少しだけ苦しかった。
最近、「走る」夢をよく見るんだ。
現実では、走るのはすごく苦手なクセをして、夢の中では現実までその疲れをひっぱってきちゃうくらいに
思いっきり走っている。・・・・何を暗示しているのかはさっぱりわからないが。
夜、眠る時も、それが影響してか眠りが少々浅い気がする。
目はきちんと覚めて、寝起きも決して悪くないのだけど、そのツケが昼間やってくる。
で、昼寝をする。
前後不覚になるくらい、夢に翻弄される。
あんまり走ってばかりいるので、怖くなって、起きてからぷよ2に聞く。

「ねぇ、あたし、どっか行ってなかった?」

どっこも行ってないらしかった・・・・少し安心(笑)。

↑この間、それで痛い目を見たので( ̄∇ ̄;)

もう、本当に溜飲は下がりきったのか、あれ以来、遁走はない。
正に、ボン・ジョヴィの「RUNAWAY」を地で行くような場面設定に、
日本語カヴァー版の麻倉未希の声で「愛するって不思議よ♪ 生きてゆく力♪」
リフレインする( ̄∇ ̄;)(爆)。

↑丑三つ時はシャレにならない(苦笑)


離れればあなたが見える
愛するって不思議よ 生きていく力

I'm a little ranaway 風が吹いて あなたのもとへ



「逃亡」ではなく、遊びに行きます(笑)。


2004年12月15日(水)
再会シンドローム vol.3/また15に戻る・・・・だけど


今朝。AM6:00きっかりくらいに目が覚めた。
就寝したのは24:30過ぎだったか、1:00くらいだったか・・・・。
安定剤3種のうち、2種は減らさないことにしてここのところ飲み続けているが、
あとの薬は、全部半分にしている。
風邪もほとんど良くなった。なので、ぐっすりと眠りにつけて、普通に目が覚めて、
「寒い」意外にあたくしの行方を阻むものは何もなく(爆)、普通より睡眠時間は短いものの
スッキリと目が覚めたので、そのままコーヒーを飲みながらまったりとめざましテレビを見ていた。

それが「とくダネ」に変わる頃、ぷよ2パパから電話が入った。
今、パパさんに携帯の機種変更をお願いしてあるので、(あぁ、持つべきものは「みかか」社員)
その件と察しはついたものの、まだ必要書類が足りないみたいなので、急いでFAXをお願いよ♪
とのことで、FAXのついていないわが家の電話機からは如何することも出来ず、
急いで、最寄のコンビニまで出かけることにした。
(必要とされた書類は、何と、あの、婚姻届受理証明書となった(爆))


自転車で行けば5分とないところに2件ほど、同じコンビニが、我が家を基点に
逆方向に点在している・・・・どっちの方が近いのかしら?? と寝起きの頭で考えて、
やっぱり絶対にこっちの方が近いに違いない( ̄^ ̄) という、生粋の大垣っ子の血がそう言うので、
わが家から南西にある方のコンビニにトホホの徒歩で向かう(笑)。
あたくしの愛車(自転車♪)はぷよ2が通勤に使用中、加えて夜勤明けの本日、
あたくしに残された移動手段は、トホホの徒歩しかないのである(ちくそー!!)。
あたくしの目論見に狂いはなく、絶対的にそっちの方が近かったんだけど、
その道程で、物凄く懐かしい人に出会ってしまった。


中学時代、1年と3年で同じクラスになった、マリエちゃん(仮名)が徒歩のあたくしに挨拶してきた。
奇しくも、その挨拶された場所が、彼女の実家でもある老舗物産社の敷地内から通り越しへ
という形だったので、あたくしもここに本社があるとずっと知ってたんだけど、
彼女がここにいるとは知らずに、挨拶したヌシを見てビックリした。


「あれ~っ!? マリエちゃん!!」

「あぁ~~っっ!! 夕雅さんだったの???」



知らずに挨拶したらしい(爆)。
あたくしの方は、そこが彼女の実家の会社の敷地内なので、すぐに彼女と分かったが、
彼女はあたくしが声をかけるまで、それこそ「まさかこんなところをこんな時間に歩いているとは!」
いった感じで、暫し、立ち話ではあるが懐かしがっていた。
塀(フェンス)越しに、まるでサザエさん&イササカさんのような会話(笑)。


「何? どうしたの? こんなとこ、歩いてるなんて(笑)」

「実はね、ここと目と鼻の先に住んでるんだよ、今。
ほら、こっからも見えるあの建物。3月に入籍してね♪」


「えぇ~♪ そうだったの!? やだ、こんなに近くにいたなんて(笑)」

「マリエちゃん、実家にいるの?」

「うん、しばらくお金がない時が続いててねぇ・・・・今はここで。」

「ここに、マリエちゃんとこの会社があるのは知ってたんだけど、
まさか本人がいるとは知らなかったよ(笑)
あ、そうだ。シカノ氏に聞いたんだけど、子供さん、見えるんでしょ?」


「うん、もう4歳。」

「わぁ・・・・やっぱよその子、早いわぁ(笑)。聞いたときは生まれたてだったもん(爆)」

「今から子供を送ってくとこなのよ。」

「保育園?」

「うぅん、幼稚園。すぐそこにあるでしょ? ●●学園。」

「ホント、すぐそこじゃん!!!」

「車がしばらくなかったものだから、徒歩で行けるところでないとって、そこにしたの。
まだこの辺の地理、ちっともわかんなくて(苦笑)。」



彼女がいう、その幼稚園は、わが家から徒歩3分くらいか??のところにある、緑色の建物が特徴で、
主に、ブラジルの日系の子たちが通っているんだよ、と、前に誰かから聞いたような。
何だ、普通の日本人でも通えるんじゃん(笑)。
すっかり、いいママになっちゃって、ホント微笑ましい♪ 後から出てきた息子さんも
きちんと挨拶のできる、いい子でした^^

この辺の地理がわかんないって、アンタ・・・・( ̄∇ ̄;)
痩せても枯れても、この学区内出身だというのに(爆)。
何か、マリエちゃんというのは、普通に会話をしている中で、特別面白い・・・・というわけでもないのに
1個、どっか抜けてるところがあって(笑)、昔から、それが彼女の魅力だったりしたんだっけ(爆)。


「ねぇ、今主婦なの?」

「そだよ♪ ほとんど自宅でひきこもり~(笑)。」

「マジ?? こんなに近いんだから、遊ぼうよ~♪」

「(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうん ぜひぜひ♪」



と、携帯番号の交換をしようとして、ハタと気付いた( ̄∇ ̄;)
あたくしの手元には、今、携帯がないのであった( ̄□ ̄;)!!
昨日、この口で「特に不便さを感じないわ~♪ フフン♪」と言った、その舌の根も渇かぬうちに
早速到来した、不便さ満々のこの事態(爆)。
マリエちゃんの方から電話番号だけ教えてもらって、それをいつも持ち歩いている手帳に控えた。


うちの庭からでも、彼女の住い・・・・というか会社は見えるくらいの距離なのである。
無論、ここがド田舎・・・・というのを忘れちゃならなくて、周りに何にもないからそうなだけなんだけど、
徒歩1~2分もあれば、訪ねていけるそんな距離に、旧友の存在を知った快晴の冬の日。

トリップではなく、当時のことやその後のことを少し思い出しながら、コンビニまで歩いた。


マリエちゃんは中学の頃は、あんまり垢抜けてなくて、かといって決して不美人ではなく、
日本的な整った、上品な顔をしていて、お母さんによく似ていた。
中学3年の時のクラスに、「マリエ」(仮名)という子が2人いたので、
当時のAET(Assistant English teacher)が勝手に、「マリエA」「マリエB」と彼女らを呼称するようになり
その尻馬にのるように、一頃彼女たちのことは「A」だの「B」だの呼んでいた(笑)。
彼女は当時、あの学校の中でも、そんなに自己主張が激しい方ではなかったので、
そんな不名誉な呼称にも、一切嫌な顔をせずに、ニコニコと受け流していた。
確か、当時なぎなたを少々たしなんでいたようで、英語の時間にAETから
「自分の好きなものを絵に描いてきて、それについて(英語で)説明してください」
という宿題が出た時にも、鉛筆デッサン画でなぎなたの構えと服装をきちんと描いてきて、
説明こそ普通レベルだったんだけど、外人相手には頗る評判が良く、加えて絵も上手だったので、
その単元では、彼女がクラスで1番になったんだった。

中学で2度も同じクラスになっているのに、彼女とあたくしとではまるっきり行動範囲が違っていたので
接点らしい接点はなく、単なるクラスメイトだったんだけど、お喋りする時は楽しかった。


ところが・・・・!!
そんなマリエちゃんに明らかなる転機というか、脱皮の時期が訪れるのである。
20歳だか21歳だかの時に、あたくしとトモくんとで幹事をやって、
中学3年の時のクラス会を開いたことがあったんだけど、そこに現れた彼女は、
明らかにあたくしたちが知っている彼女ではなかった。
真っ黒で短かった髪はすっかり長くなり、少々色素が薄すぎるくらいにカラーリングしてあり、
ふんわりとパーマもかかっている。元々色白の彼女は、その肌にきちんとお化粧をし、
オマケに、昔の雰囲気からは考えられないような大人っぽい、きちんとした服装でやってきたのである。

コレだけではない。
もっと驚いたのは、2次会で皆でカラオケに流れた時に、物凄く自然な物腰で、
グラスや灰皿を交換する時に、「ニー・ダウン」していたのである( ̄□ ̄;)!!

嗚呼・・・・本業、オミズですか( ̄∇ ̄;) 謎は全て解けたよ、お姉さん(苦笑)。

「ニー・ダウン」というのは、キャバクラ・クラブ(踊る方でなくて)などで、
ホステスが席に着くとき、最初にする挨拶の形式で、いくらか簡略化する店もあるのだけれど、
正式には、床に膝をスッとつけて、お客より明らかに目線を下げて挨拶する方法である。
(あ、その時「ニー・ダウン」という言葉を知ってたということは、あたくしが21になってからのことだな)
あたくしは、彼女にそんなことをしてほしくなくて、思わず誰にもわからないように
スッと止めた覚えがある。


「マリエちゃん。。。。こういう席で、ニー・ダウンはまずいから!!」


囁くように進言したあたくしを、彼女もまた、ギョッとした顔で見るのであった。


「( ̄□ ̄;)!! え?? 夕雅さんも??」

「あたしのは、ただのバイト。マリエちゃん、本業にしてるでしょ?」

「・・・・バレたか(苦笑)。」



バレいでか!!(笑)
21ときたらまだ学生。こっちはいつ辞めてもいい覚悟で、適当に週2~3入ってるだけのヘルプキャバ嬢。
彼女の立ち居振る舞いは、もうそれこそ、1から基礎を叩き込まれたプロの仕草だと一発でわかるくらいに
きちんとしてたんだから。お店でナンバーワンをとっていた人と、振る舞いがよく似ていたし。
で、よくよく話を聞いてみたら、やっぱりそれを本業にしているらしく、
しばらくずっとそんな仕事をしているのだと、その時、話していた。
まぁ、そんな話ができるのは、絶対に口を割りそうにない、しかも地元に残っていないあたくしで、
加えてその当時、バイトとはいえ、水商売に足を突っ込んでいたもの同士という組み合わせは、
クラス会ではあんまりない(苦笑)。

あたくしは心の中で思った。
確かに仕事としては割がいいから、東京ではやってもいいけど、地元では誰が見てるからわかんないから
絶対に地元でこういうバイトをするのはよそう・・・・(-。-) ぼそっ と。


その後、しばらくマリエちゃんの噂は聞かなかったが、
数年前に執り行った、豪雪の中での同窓会の幹事連中が、打ち合わせで集まっている時に
ひょんなことから彼女の名前が出た。
幹事のうちの1人が、彼女の男がらみの一件で酷い目に遭った・・・・という被害報告であった。
実際に、被害報告をした女の子はマリエちゃんの男と直接関係があるわけではなかったものの
物凄いゴタゴタになった時に、その子にマリエちゃんが救済を求めたので、
家に泊めたりしてあげてたそうなんだけど、そのうち、彼女たち本人同士のそりが合わなくなって
以後、疎遠になっちゃった・・・・なんていう話だった。
他の男の子やあたくしなんかは、俄に信じられなかったんだけど、あたくしに限っては
その前のクラス会でのマリエちゃんを見ているので、ひょっとしたら・・・・と、
思いあたるフシがないわけでもなかったのである。

ただ、根が悪い子ではないので、結婚もして子供も生まれたらしいよ・・・・なんて噂になると、
心底、「あぁ、よかったわ・・・・」と思えるのである。

まぁ、若いうちに、あれこれと修羅場を体験しておくのも、人生においては必須だったりするので、
今落ち着いて、働いたり、子育てをしたり、ダンナの面倒を見ている彼女を悪くは言えない。
特にあたくしは、直接被害に遭ったわけでもないので(笑)。


オマケに、お互いそう若くない年齢になってきたことだし、昔話なら笑って流しておける。
優等生ヅラして、真面目一本槍だったこのあたくしにも、当時の同級生には思いもつかないような
狂喜乱舞・酒池肉林・猪突猛進的恋愛遍歴があるのだから、彼女にだってあってもおかしくはない。


携帯が届いたら、早速彼女に連絡してみよう♪
と、用事を済ませて家に帰り、この日記を書いている最中に、家の電話が鳴った。

↑やった~♪(●⌒∇⌒●)

仕事が早いパパさんが好き(笑)。
どうやら、昨日の日記は夜勤中のはずのぷよ2にも筒抜けで、

「そんなことなら3台まとめてやったげたのに・・・・」

と、早速電話口で言われてしまった(笑)。
恐るべし、「みかか」社員・・・・。
おかげで、15に一瞬思いを馳せたが、何のことはない、すぐに30の自分に戻っていたのであった(爆)。


2004年12月14日(火)
カメラ付、きたる


某携帯電話会社のポイントが15000ポイントほど溜まったまま、放置してあった
うちの実家・・・・あたくしのも合わせて3回線、月々溜まっていくポイントはデカい。


あたくしは、嫁いだ先のコネを存分に生かしつつ、この度やっと、自分の携帯にもカメラがついちゃうような
そんな事態になっちゃって、小躍り・・・・とまではいかなくとも、カメラ付いてない方が
最近では珍しいからねぇ(しみじみ)なんて、長年愛用した自分の携帯電話と、本日付でサヨナラ。
今週中には、新しい子がやってくる予定♪ しばらく携帯がない生活もよかろう♪と、
特に不便は感じていない。


と、そんな話を親にした。
口を揃えて、「自分らも新しいのが欲しいぃ~!!」となった( ̄∇ ̄;)
仕方ないなぁ・・・・と機種変更の手続きに付き合う(苦笑)。
あ、風邪の方は随分良くなりましたm(_ _)m
御心配してくださった皆々様、本当にありがとうございましたm(_ _)m
まだ咳が少し出るものの、普通に喋るし、普通に寝起きできるし、普通に食べられるようになりました。

それで、ですね。
機種変更ですよ、センセー。
溜まったポイント15000弱、加えること、この代理店の特約2000円引きというのが適用され、
当初、山賊の携帯を新しくするだけだったのに、何と、サヨコまで!!
見積もりを出してくれた、カウンターの感じのいいお姉ちゃんは、こうのたまった。


「こちらの機種ですと・・・・あ、今の機種と同じメーカーなら、こんな感じで♪」

↑何これ、投売り?(爆笑)

サヨコ、即決!! 小躍りして家に帰ってきた。
最新機種の携帯電話を手に、嬉しそうなサヨコ
ずっと、液晶がカラーでなかったので、かなり見やすくなった大画面と、やっと2ツ折の形状になったので、
とりあえず満足そうな山賊。彼にとって、カメラとかメールとかそういうのはどうでもいい。
見やすけりゃ、いいのだ(笑)。

↑山賊、色違い(笑)

キャイキャイ言いながら、早速、基本的な使い方をレクチャーする。
新しい物が実家にやってきた場合、それをレクチャーするのはあたくしの役目。
嫁に行ってもそれは変わらず(苦笑)。
メールのやり方は前のと変わらないから、同じようにやればいいからね、と言い、
問題はカメラ!!
これはあたくしもお初なだけに、説明書ナシには説明できない(爆)。
パッと読んでみて、説明する。あんまり難しいことを言うと使わなくなるので、
本当に基本中の基本だけを伝えておく。(で、あたくしもコレが手に入ったら・・・・とこっそり練習)。
サヨコの携帯で、山賊を激写。そして山賊の携帯で勝手にサヨコを激写・・・・( ̄ー ̄)ニヤリッ
彼らが自分で画面設定できないのをいいことに、待ち受け画面にその画像を添付する(爆笑)。
サヨコは携帯を開ける度に、山賊の笑顔が登場するので、
うれしはずかし、ケタケタ笑っている。
さすがに、山賊の携帯の待ち受けがサヨコだと叱られるかな・・・・と思ったので、
100歩譲って、我が家の愛猫である黒猫のドンちゃんの愛らしい寝姿を待ち受けにしておいた。

サヨコは、自分の気に入った着メロが全部消えてしまったので、
それがお気に召さない模様・・・・あたくしのが手に入ったら、すぐに何曲かプレゼントするから
それまで待て!!と言い渡し、適当な音を着メロに指定してやる。
そうかぁ・・・・あたくしが苦心して集めたあの着メロたちも、もう1回DLし直しかと思うと
少々億劫ではあるんだけど、まぁ、新しいおもちゃが手に入ったとでも思って、
しばらくは、気に入る着メロ探しの旅をするのも悪くないわね・・・・と諦めた。
あたくしの着メロは物凄く偏りがあって、絶対に周りの人間と被る事がないくらいの自負はあったんだけど
あれをもう1度、全部探してくる・・・・となると、相当の手間だな( ̄∇ ̄;)とは思うのだ。

サヨコのために、「異邦人」「勝手にしやがれ」「暴れん坊将軍のテーマ」
そして新たに「大奥 第一章」のテーマソングであるサザンの新曲は抑えねばならない。
彼女の着メロフォルダも、あたくしに侵食されて、結構、激しい偏りがあるのだ(爆)。
彼女のこだわりも、なかなかのもので、気に入らないと勝手に消す(爆笑)。
どこで覚えたのか、勝手に変える。もしくはあたくしに直訴し、気に入るまで変えさせ続ける。
そんな彼女の中で最近すごく熱いのは、意外とや、サザンの新曲なのである。


「何か、あの曲、ノリノリになれるよね♪」


などと一端の事をのたまう(笑)。
「大奥 第一章」をキッチリ視聴し続けている彼女にとっては、マツケンサンバなんかより
ずっと熱いのかもしれない。
あたくしにとっても、実母がマツケンサンバや冬ソナにハマるよりかは、こっちの方が
100倍マシなので、あたくしからの指定着信音は『愛と欲望の日々』となるよう、設定しておこう♪

サヨコからかかってくる時は、ずっと、宇多田ヒカルの「COLORS」にしてたんだけど
コレを期に変えよう。

↑アリかナシかでいくとアリだとは思うけど(笑)

まぁ、そんなわけで、実家の携帯電話が全て同じ最新機種になるってことで、
本日、わけもなく大騒ぎ(苦笑)。
風邪も完全に根治したわけでもないので、もうそろそろ、完全防備をして床に就きたいと思います。
あたくしの携帯が戻ってくるのはいつなのよ~?
サヨコがはしゃいでいるのを見て羨ましくなった(笑)。


2004年12月13日(月)
いま、できること


さっき、素面(かどうだかわかんないんだけど(笑))の「漢」から電話があった。

「また会おうね! 面白いものを創ろうね!」

そう言ってくださった。
「(今後の公演も)頑張ってください。」とあたくしが言うと、「漢」はまた「少年」に戻ったように
照れた感じで、笑っていた。
「漢」は、果てしなく自分に対して素直な人なんだなぁ・・・・そう思った。
誤魔化しとかそういうのが自分に対して効かない、そんな人なんだぁ・・・・と。


そういえば、あたくし、風邪をこじらせてすっかり忘れてしまっていたんだけど、
この「漢」から、素敵なパワーをあの形のいい「頭」を通して受け取っていたという
物凄く重要なことを忘れていた!!
何をウジウジ考えているんだ、あさみよ・・・・お前に与えられた「今」は刻一刻と過ぎ去ってしまって
考えているうちに動けたことも沢山あったろう?
「漢」の電話でハタと気付いたあたくしは、「今」の連続で成り立っている今日、
何をすべきかというのを思いつくままに、こうしてPCの前にいる。


あたふたと、物凄い将来のことを懸念している場合ではない。
そして、昨日やってしまったことやできなかったことを悔いている場合でもない。
「今」なんだな・・・・。

昨夜、結局薬があんまり効かなくて、目が覚めてしまった時、あたくしは自然と台所に立って、
あんまり何も考えずに、ガーリックオイルを仕込んでいた。
それを仕込み終わると、やっぱり何も考えずに、かぼちゃの煮物をセッティングした。
昨日の昼間ほど咳き込むことはなく、ただ1回だけ、ふらついてバタンと倒れてしまったんだけど
それに対しても、「まぁ、こんなこともあるさ♪」と、まるでピルレットを失敗した時みたいな感覚で
普通に立ち上がって、普通に保存食を作るのに熱中していた。


これがきっと、あたくしの「今」なんだな・・・・。


気付くと、早朝と呼べる時間になっていて、一緒に早寝をしたぷよ2も起きてきた。
弁当を作るにはまだ早すぎる時間で、休めとも言われたので、しばらく座っていた。
色々と話をしながら、あたくしは考えていた。


空間演技の岡部氏から、旅巡業の話を頂いた時、あたくしには入籍が目前に控えていて、
とてもじゃないけれど二つ返事で快諾できるような状況ではなかった。
その件から、ほんの数ヵ月後に、1本のミュージカルへの参加のお誘いがあった。
またその件から半年もしないうちに、「漢」たちと再会を果たし、事が動き出そうとしている。

これって、すごいことなんじゃないだろうか・・・・?

普通は、自分から色んな企画や事務所に売り込みにいったり、オーディションを受けまくったりして
とにもかくにも、まずは仕事を取ることに奔走しなければならない。
自分のやりたいことは一先ずおいといて、それに繋がる何かを得るために、
必死に動かなくてはならないのが普通なのに、あたくしのところへはここ数ヶ月の間に、
次々と話は舞い込んでくる。・・・・全く、「動いていない」にも拘わらずだ。
しかも、どれも魅力的な話ばかりで、この体がもしも幾つもあるのならば全てに参加して
全身全霊で楽しみたい!! そんな話ばかりだった。
「仕事」・・・・ではないんだけど、自分が自分であるための確認作業という括りで考えるならば、
これも仕事なのかもしれないけれど、じっとしているだけで、コレだけの話が舞い込んでくるには
きっと何か、理由があるはずで、もし、確固たる理由がないとしても、星の巡りが
確実にあたくしに味方していてくれる、いい時期なのかもしれない。


貪欲に考えると、もう田舎に引きこもってしまったあたくしが、もっと精力的に動くには
まず、場所を変える必要があるかもしれない。
けれど、結婚を果たした今、それだけはどうしても叶わない。
それに対して、焦りや絶望をいちいち感じていたら、いくらあたくしでも、精神的に壊れてしまう。
ここにいて、そして「今」できること。
それさえわかれば、結構簡単な話なんじゃないかなぁ・・・・そう思えるようになってきた。
早い話、半分気付きかけているんだ。


東京から離れてしまっても、あたくしのことをきちんと覚えていてくれる人は沢山いるという事実。
そして、もう1度同じ板の上に立ちたいねと言う人が、少ないけれどいてくれると言う事実。
この場所にいたならいたで、何らかのコミュニケーションをとって下さっている方々が大勢いるという事実。
離れた場所からでも、応援を続けていてくれる人がいるという事実。
そして、新しく始めた女優業以外の活動を認めて下さっている人がいるという事実。
書き続けているあたくしの作品を、いつも温かく批評してくださる方がいるという事実。


こんなに恵まれた環境の中で、あたくしはずっと、動かないままでいたんだ。
拗ねて、剥れて、自分がつまらないヤツだと卑下すらしてきた。
結婚という形が、自分にやってきた時、正直な話、これが「年貢の納め時」というヤツかという言葉が
頭を過ったのも事実なのである。
あたくしにとって、「結婚」という一つの形は、元々あんまり興味がなくて
してもしなくても変わらないというなら、どっちでもいいや・・・・そう思っていた。
でも、いざ結婚してみて、親元にいた時にはわからなかった自分の在り方みたいなものを
気づかせてくれる人が傍にいるんだということに気付いた。
ぷよ2は、親でもなく兄弟でもなく、すでに恋人でもなく、
だけど、あたくしがどっちに行きたいのかを一番良くわかっている人なのかもしれない。


「動けない」「動かない」あたくしを、絶対に責めないし、いざ動く・・・・という時も咎めない。
家の中で偉そうにふんぞり返っているのは、どちらかというとあたくしの方だし(爆)
彼は、今、必死に働いて、あたくしを養うことで頭が一杯だったりするのだ。


東京で興行があるかもしれない・・・・そんな話をした時、ぷよ2はきちんとその内容を理解した上で、
「行ってきなよ」と、そう言った。多分、話が本格的に動き出したら、あたくしはこの家を
猶に1ヶ月以上、空けることになるかもしれないのに、それでも彼はそう言った。


今年の2月。
あたくしは1本のミュージカルの舞台に立った。
その稽古はあんまり詰まったものではなく、週に1~2回程度だったが、半年以上もかけて
ゆっくりと稽古をしたので、頭の中がいつもそればかりになるのだった。
でもこれがいいリハビリになったのか、夏場、変に倒れることはなかった。
真っ白な綿のキャミソールに、ホットパンツ1枚という出で立ちで、自転車で稽古に通っていたのだ。
その事実が、「東京に行ってもいい」というふうに繋がっているのだとしたら、
あたくしはやっぱり、舞台をやめてしまってはいけないのだ。

むこうに行っている間、薬はいかがしたものか、もし何かあったら・・・・という
くだらない心配よりも、必死に没頭して、自分の体調のことなんか忘れるくらいに打ち込んで
ついでに病気も吹き飛ばしてこられたら、最高じゃないか・・・・これが我々の共通見解なのだ。

「漢」たちに病気の話をわざとしなかったのも、こういう薄い希望があったからだ。

もし、この話がまだまだ本格的に動かないものだったとしても、あたくしはそれに向けて
きちんと「動ける」人間として、在り続けねばならない。
動かないあたくしに、ここまで話が舞い込んでくるということは、神様がきっと
「動きなさい。今、動きなさい。」そう言っていてくれるから、チャンスもそのように巡ってくるのだろう。


まず、何ができるだろう・・・・?

↑これもその一環だろう。


神様、ありがとう。
あたくしは、今、それに打ち込むことにするよ。
打ち込むべきものがあるんだもの。大事にするよ。

あたくしにとっての「今」は多分、そこに凝縮されていると思うから、
創ることを辞めない人間になろうと思う。


2004年12月12日(日)
リスペクトはできないがみそひともじ


昨日付けの文章を書き終えて、布団に入ったら、今の自分がどうしようもなく情けなくて、
涙がぽろぽろとあふれ出てきた。
畜生、こんなことで泣くものか、こんなことが理由で泣いているところなんか誰にも見せるものか、と
嗚咽に近い状態でグッと堪えていたら、あっさりとぷよ2に見つかってしまい、こう言われた。


「夕雅先生は考えすぎなんだよ。シンプルにいこうね、シンプルに♪」


殺意を覚える気力もなかった。
こうして、今、打ち込んでいる最中、実は声も出ない。
シンプルにいくつもりなど、毛頭ない。
だけど、いつものように、不安な時にあたくしがいつもする質問すら、口をついて出てこないのだった。
不安になると、景気付けにこういうふうに聞く。


「ねぇ、ぷよ2先生・・・・あたしって天才かしら?」


彼が笑って、絶対に否定しないことを知っているから、安心したくて聞くんだけど、
今日はそれが出来なかった。
鬼才の「漢」もどうやら、こんなあたくしと同じことを繰り返しながら生きているようで、
「漢」にとっては、いつまでも少女のようなこのあたくしが同じことをしていると知ったら、
きっと気を悪くするだろう(苦笑)。
いや、表現者たる者、誰しも根底では同じことを考えているに違いないんだ。

「これでいい」じゃダメなんだ。「これがいい」でないと。

それがたとえ自分の琴線に触れても、自分以外の誰かの琴線に触れなくては、どうしようもない。

誰か1人でいい・・・・「あいつはすごい」と自分のことを認めて、それを声高に言ってほしい。


こんな、煩悩の塊みたいなものを持て余しながら、日々、暮らしているようなものだ。
最後の「声高に言ってほしい」というのは、そうである人とない人と2つにパッカリと別れるだろうが
本心・本音を自分でしっかり探って、素直で正直な状態になれたら、必ずポロっと
このような欲求が出てくるはずなんだ・・・・自分の表現が完全なマスターベーションじゃない限り。


自惚れのためでなく、「あたしって天才かしら?」と聞くには相当の神経でないと
無理なんじゃなかろうかと思う人もいるかもしれない。
事実、そうなのかもしれない。
でも、緻密な計算を繊細な脳細胞で必死に叩き出して、得られた結果が、もしくだらないものだとしたら
卓袱台をひっくり返すくらいでは済まないのだ。
だから何度も同じ質問を、ある一定周期で聞きたがる。
「あたしって天才かしら?」


別に、ジーニアスである必要など、どこにもない。
ジーニアスになれなくてもそれでいい。
なのに、聞きたがる。
何の為か?
もがき苦しんだ軌跡を、はっきりとした記録として残しておくため。

こうして打ち込んでいる最中、今、実は声が出ない上に、薬のせいで指先まで震える。


本当は今日はこのスペースに歌を詠もうと思っていたのだ。
いつもとは全く別のコンディションで、あたくしは今、確実にとんがっている。
そういう時に選ぶことばは、どのようなものなのか、自分で今一度確かめてみたい衝動に駆られたから。
だけど・・・・ダメだ・・・・。
とんがっているから、どうしても自分のことばにGOサインを出せない。
いくつか詠んだが、駄作以下に見えて、上にのし上げることがどうしてもできない。
恥を恥として認めるために、のし上げることも敢えてやらなくちゃいけないんだろうなぁ。
あたくしは定型詩を詠む表現者なのに、定形に治まらない何かでいっぱいになって、
ちょこっと混乱しているようだ。
鎧を着込んで、身動きが取れなくなったときのことを思い出す。
過去、自己防衛のために、ガチガチの鎧で身を固めたら、今度は何にもできなくなってしまった。

今、そうなるのは非常にまずい。
もう2度と、ぷよ2に対して出さえ「あたしって、天才かしら?」と聞けなくなってしまうだろう。



咳ひとつふたつみっつと続いても音楽にすらならないノイズ


完結を迎えることが怖いのよあなたが好きと言った作品


三十年のうちこの手にペンを握ってたその年月は二十六年


死ぬ時は板の上でと決めていた弁当箱にぶちのめされて


風になれすぐさま今を駆け抜ける風になれ風になれ風に


今、と言った瞬間に今はなくなって小さな小さな昔になる


明けぬ夜はないというけどどうだろう白昼闇のまんまんなかだ


目線よりちょっと上にもある世界ちょっと下にも世界があって


削られてもこそぎとられてもわたしがきちんと残ればいいや


オペレーターの様に自在にフェイダーを上げ下げできればいいのにと思う


枠からはみ出す水滴は布巾できちんと拭き取られ
やがて乾いてからからになる存在もからからになる


一粒の米一粒の麦一滴の水があり
その上に生きていることを忘れてしまう愚かしさ



↑動かない旅



【私信】
 とある男性が昨日付けの文章に反応してくださいました。
 あたくしは思ったのです。
 ひょっとしたら、この男性になら、あたくしが言いたいことの何か一つでも
 伝わるんじゃないかって、そう思いながら自分が書いていたことを。
 何か、嬉しくて涙が出た。
 すぐに答えが出るわけもない、哲学的問題が、誰かを揺るがすなんて期待はしていないけれど
 それでも、やっぱり誰かに気付いてもらいたいという欲求は、「ここ」にある。
 そういうのに気付けただけでも、澱みから1歩だけ這い出られた気分になって、
 救われる。

 実は歌を詠みながら、相田氏のことばやジーニアスたちのことばが混ざらないようにと
 必死に努力している自分がいるのですよ。可笑しいでしょう。
 あたくしが感じたことは、あたくしだけのもののはずなのに、「努力」なんてナンセンスだと
 自分でもそう思うのですよ。

 でもね。
 相田氏のことばを借りれば「人間だもの」、影響を頗る受けやすいのです、我々といういき物は。

 この男性に、このことをメールで出せばよかったのですが、メールにしてしまうと
 個人的な思想の押し付けや、過多になりすぎる感謝の気持ちで、とりとめのない
 迷惑な文章ばかりを一方的に押し付けてしまう気がして、ここにこうして抑制の意も込めまして
 メッセージを。

 ありがとう。助かりました。養生します。約束します。


↑食、擲ちました(バカ)


そうなんです。。。。
本日まだ、何も口にしていないのです。この地に滾々と湧き出る、美味しいお水以外は。


2004年12月11日(土)
ジーニアス


昨日、2人の全くベクトルの違うジーニアスから、名言の数々を聞き、
(それは直接的にあたくし向けられたものとは限らないのだけど)
そして、風邪でうつろいゆく意識の中で今日、「相田みつを物語」を見ながら、
ジーニアスって、遠いところにいるようで、実は身近にいて、加えてとっても人間臭い
そういう人たちなのかもしれないな・・・・と、新しいものを突きつけられたような感じで、
いつもは、スラスラとここに書く言葉が浮かんでくるのに、今日の自分は何を書いても
薄っぺらで、つまらないな・・・・と思ってしまう。


哲学的に言うと、「生き方が定まらず、動けぬ人間」がものを言うというのが愚かしい、
理想と野望は必要不可欠な要素ではあるけれど、「何となく」でも暮らしていける・・・・
この2つの真逆の「何か」がジレンマとしてグルグルとあたくしの頭の中を巡り、
グルグルが止まらない。
発作の時のグルグルとは違うので、それはまだマシなこととして、でも、その上でだ。

どうして、「あぁしたい」「こうしたい」という欲望はたっぷりと湛えているのに、
自分がそれを行動に移せていないのか、少し発想を切り替えれば、もっと何かがあふれてくるのに、
貪欲にそれを追求しないでおくのは何でだ? みたいな禅問答とぶち当たるのである。


完全に板を降りる勇気もない、断筆するなどもっての他、誰かと繋がりあっていたい。
そういう気持ちは人一倍あるのに、
板の上で表現をするだけの体力、もっと新しい言葉の開拓、創る時の孤独。
これらが、一気に身に降りかかってくると、あたくしは恐ろしくて身動きができなくなるみたいだ。


これだけ風邪をこじらせ、かつ治りが遅いというのは、もう根本的な体力が明らかに衰えているんだ。
それ以前に、ものを食べるという行為を億劫がったり、薬に頼らなければ
日永一日をまっとうに生きられない「基本」が崩れた生活。ダメでしょ、最悪でしょ。


没頭して、貧乏して、時間を忘れるほどに創作に熱中して、食べられなかった時代とは違う。
今は、食指を伸ばせば何か食べるものがそこにあるし、ぷよ2だって稼いできてくれている。
あたくしは怖いんだ。
あと何回か訪れるであろう、自分を完全に淘汰するかのような出来事が。
でもそれを潜り抜けないと、自分が上に這い上がれないことをもう知ってしまっている。
昨夜、「漢」が語ってくれた中に、清い努力は欠片もなく、でも執念じみた愛みたいなものは感じた。
何に対する愛かというと、時にそれは家族であったり、時にそれは仕事であったり、
そして時にそれは並々ならない愛を注ぐ対象として「自分」であったり、
この鬼才は、淘汰される度に何か「愛」を手に入れて、ぐわっと今を生きている。
でも、コレが、ビックリするくらい輝いているんだよなぁ。
(頭がスキンヘッドだからとかいうんじゃなくて・・・・)


体力と虚勢に任せた喧嘩や、許容量を遥かに越える酒、自分が落ちていくための薬、愛しぬいた女、
淘汰されるために十分な要素と量が揃っていて、尚且つ這い上がってきているなんて
まるであたくしが昔、自分で作り出した小説の中で生き生きと飛び回らせていた少女のようで、
それが現実世界の中で生きている人とダブると、あたくしはとっても凹む( ̄∇ ̄;)
だって、この「漢」・・・・ジーニアスと言っていい「漢」は時に、あたくしが思い描いていた
少女のような瞳でこちらを見ることもあるのだ。
何度も何度も、人生にリセットボタンが登場すると、風貌はそのままでも、
素直さを要求される。
信念や渇望寸前の野望はキッチリ備わっているのに、何度もやってくるジレンマに苦しめられつつ、
それでも明日笑っていられる、明日板の上にいられる、そういう儚い希望だけが
支えだというのに、今日も、残りのパワーで精一杯、生き抜こうとしているのだもんなぁ。


そういうのを見て、「自分にはできない」という言葉を吐くのが許されない、あたくし。
言うなよ、言ったらおしまいなんだよ・・・・とまるで亡霊のようにあたくしにつきまとっている
ひとつの「芯」がコレで、今まで何度も、できもしないことを「できます、やります」と言って、
結果オーライとはいえ乗り越えてきた。・・・・そしてとうとう、人生でこれほど遅すぎる1度目の破綻。
なので、2度目の破綻が怖くて仕方がないのだ。


酒を飲んで自暴自棄になろうにも、あたくしの限界的許容量はたかが知れていて、
自棄になって絡む前に、撃沈してしまう。胸襟を開いてうつも吐けない。
今さら、薬は懲り懲りだ。合法だろうと違法だろうと、もう薬はお腹いっぱい。
情熱の限り愛した男は、今どこで何をしているのやら・・・・。
そして、溜まりに溜まった鬱憤は、あたくしの意識下ではないどこかで、暴れまわって発散される。
もう、こんなシステムが嫌で嫌で仕方がないのに、長いトンネルのように、明日もこんな暮らしが
続いていくのだろう。


一方、テレビで見たもう1人のジーニアスは、とても普遍的なのに、
普遍的であることを善しとした時点で、普遍的でなくなっていった。
ジーニアスになった。
彼はそれを望んでいたのだろうか? 昨日の「漢」の逞しくて寂しい背中と彼の姿が重なる。
そして彼は、筆を持つ書家だという立場で己を表現していくわけなんだけど、
若くして亡くなられたその最期まで、御自分がジーニアスであったことには興味も何もなかったみたいだ。


食とか住いとか衣服とか、そういうんで贅沢したいんじゃない。
あたくしがしたい贅沢は、もっと別のところにある。
あの「漢」のように、齢を重ねても尚、苦悩をするジーニアス(鬼才)になりたいわけじゃない。
もう1人の「漢」加藤氏のように、自信たっぷりに自分がジーニアスであることを
自覚したいわけでもない。
テレビで見た、相田氏のような言葉をつむぎだせるようなジーニアスになりたいわけでもない。


ある人には「莫迦」と言われたり、またある人には羨ましがられたり、
そして時に、誰かの中で「ジーニアス」として君臨したり・・・・というのを繰り返しながら、
夫のてのひらの中で、自由気儘に創ることに専念し、たまに自暴自棄にも陥り、
食うに困るくらい何かに没頭し、自分が欲しい「何か」のためには食すら擲って渇望状態になり、
自慰行為も良しとし、受け入れられるだけの度量をもち、少年のように遊べる女になる。。。。
これが目下、あたくしが「ジーニアス」になるよりももっと求めてならない1つの贅沢三昧スタイル。


そんな調子のいい話が、世の中にあるわけがないじゃないか、と叱咤される前に、
本当は世の中にはそういうチャンスがゴロゴロ転がっているんだけど、誰も気付かないだけなんだ
と、言いたい。
あたくしは虎視眈々とそのチャンスを狙って、今は安らかに。凡人でもいいから大人しく。

あれこれ考えると、風邪とは違う頭痛が到来するので、それだけは勘弁して欲しいのだ。

↑寝て待っても果報は来たらず!


その証拠に、昨日、「漢」たちに会わなかったら、あたくしはいつまで経ってもこの田舎町で燻るしか
選択肢を持たない、つまらない女になるところだったのだ。
風邪をこじらせているのだから、寝てろ・・・・と普段なら角を生やすぷよ2なんだけど、
きっと、何か閃くものがあったのかもしれない。
点滴に筋肉注射まで打って、とにかく待ち合わせの劇場までつれていってくれた彼には、
やっぱり感謝しないといけない。
ジーニアスと近いところにいるへんてこな女を妻にした男の宿命だとも思う(苦笑)。


2004年12月10日(金)
すごい男


ここには、本当のことしか書くつもりはないんですけど、
この日の出来事は、秘密にしておいた方がいいんじゃないかなぁ・・・・と、23歳の時よりかは
ちったぁ「わきまえる」ってことが何たるかっていうのを知ったあたくし(爆)。


いや、この日は、劇団鳥獣戯画というところが主宰の「3人でシェイクスピア」を堪能し、
その後、加藤さんと、赤星さんと3人で深夜・・・・時間的には早朝まで飲んでいたんですが
そこで吐露された、本音の部分であるとか、確たる野望については伏せておこう・・・・
そう心に決めたんです。


2人の男・・・・いや「漢」が真剣に惹かれあっている様は、どんな超大作のドラマよりも見応えがあったし
この2人の「漢」が作る芝居なら、たとえどんな内容であれ、参加しないと一生後悔するような、
そんな感じ。


加藤さんが、もう1人の「漢」が合流する前にあたくしにこんなことを言ってくれた。


「俺はね、夕雅の芝居が好きなんだよ。爽やかなんだ。
舞台の上を、風がサァーっと抜けていくように動ける人間はそんなにいない。」


「爽やかですかぁっ?? ・・・・未だ、そんなことを言われたことがないのですよ?」

「いや、あぁいうのをそう言うんだ。だから、お前のことは次の芝居にも絶対に使いたいし、
東京へも連れて行くつもりでいるんだ。」



・・・・・・・・。
みそじになっちゃって、人妻になっちゃって(爆)、それでも尚、その「爽やかさ」を求められたら
どうしようっ!!??みたいな勢いでしたが、でもまぁ、いいや。
多分、あたくしはあの時(忘八の稽古中)、必死だったからそういう結果が出たのであって、
次に何かのご縁で御一緒させてもらう時に、この「爽やかさ」がなくなっていても、
別の武器や良さが「板の上」で発揮されれば、「漢」たちを納得させることが出来るかもしれない。

ひやぁぁぁ~~~~~っっ・・・・それ以前に、何もかもが一旦淘汰されたあたくしなんて、
武器も何も、「丸腰」に近い状態ですけど、それならば「爽やかさ」の追究の方がまだラクか?
と、ついつい逃げ道を探るあたくしってバカですわ、ホント。


加藤さんは、脚本家でもあるのだけれど、そんな彼にあたくしってば
数年前、自作品を持ち込んでいるんですよね・・・・それをきちんと覚えててくださって、
あたくしってばどのシリーズの『雑』を持ち込んだか、すっかり忘れてたのですが、
それについてもこんな感想を賜り・・・・。


「文章が綺麗だ。流れるような感じで、それでも要所要所がきちんと抑えてある。
お前は、文才もあったんだな。台本は書けるのか?」


「それが、戯曲の方はサッパリでして・・・・。何度か挑戦してはいるんですが、挫折の繰り返しです。」

「俺は好きだなぁ。お前の作ってくるものは。素直なんだよ。」



褒められているのか何なのか、よくわからない状態なんだけれども、
少なくとも、今日、お誘いを頂いた時点で、あたくしに対する悪意や敵意はないんだということを悟る。
「好きだ」と言われて、悪い気はしない。
役者だってモノカキだって、褒められればどんどん輩出しちゃうものだし。

ただ、あたくしは、一旦、何もかもがゼロになった状態、もう1回1から構築しないとダメだから、
板の上にのる時は、それ相応の「覚悟」と「素直さ」がないと、2度目の淘汰が己を襲うんだろう。。。
そのくらいのことは容易に察しがついた。


やがて赤星さんがやってきて、こんなふうに3人の舞台人が集まれば、
侃々諤々と、芝居談義に花が咲くのは極々自然な流れで、流儀も違えば思想も違う、
でもそんな中で引き合ったり、突っぱねたりと、人間関係の奥深さまで垣間見ることが出来るので
殊、「人」が好きでないとやっていられない。
あたくしは、この2人の「漢」にとても興味があるので、自分のことはほとんど話さずに、
2人のやりとりを聞いていた。
(そのやりとりはトップシークレット♪)
(方や大俳優、方や大演出家なので、そういう談義もここに載せると問題が発生しちゃうから♪)


最初はダンディに現れ、そして、がっしりとした「THE 男」として酒を飲み始め、
大体頃合が、「THE ハイテンション」になった時分を見計らって、あたくしは
予てからのお願いを遂行することにした。


「赤星さん、お願いがあるんですけどっ!」

「おぉ、何だ?」

「頭、触らせてください!! もう、是非!!!」

「いいぞぉ~~~っっ!! 思いっきり触ってけ!!」

「やった~~~~っ!!(●⌒∇⌒●)」

「違う違う、ココ、ココ♪ ここんとこ触っててみな。
俺のパワーを送ってやるから♪」


「(*≧m≦)プーッ♪ ス、スゴ・・・・血流がどくどくいってるのがわかるわ・・・・。」

「夕雅ちゃん、そして言ってくれ、『赤星、頑張れ~っ!』って。」



そんなん、言われなくったって、いつでも心の中で思ってるって!!
でもこの日は、彼の頭にも触らせてもらえたことだし、リップサービスと景気付けということで、
ちゃんと口に出して、そう言った。


この1人の「漢」は、時間をかけてだんだんと、「少年」に戻っていった。
あたくしはこんな多弁な彼を見たことがないし、前に一緒にお芝居をしたときの打ち上げでは、
少なくとも、もっと言葉少なで、じっくりと一晩中飲んでいるイメージが強かっただけに、
彼が少年のように瞳をキラキラさせながら、熱く語ること全てが、現実の世界でも起こりうるという
そういう物語があたくしをワクワクさせてくれた。


ただ、一つ明らかになったというか、あたくしが新たに知った事実の中には、
彼もまた、1回どころか何度もの淘汰を経て、今ここに在るということだった。


頭の中で様々なことを考える。
普通じゃ到底、理解されそうにもないレベルにまでその思考は及ぶ・・・・なんてことも言っていた。
嗚呼・・・・まるで、落ちていく最中のあたくしみたいじゃないか、そう思う。おこがましすぎるけれど。
あたくしは、自分の口からは何も言わなかった。
どうして、こんなに痩せてしまったのかの理由も、東京を離れてしまった本当の理由も。
ただ、2人の「漢」があんまりにも色々な話を次々にしてくださるので、
少しだけ健やかになれた気がしたから、言う必要などないな・・・・そう思った。

↑コレは、モノカキ的視点


そういえば、「3人でシェイクスピア」の中で、進行上、「女役」をやる人というのが
必要になってくるわけだけど、
3人のうち、1人は女性だった・・・・にも拘らず、女役のほとんどを赤星さんがやっていたところに、
この芝居の面白味は凝縮されてるんだろうなぁ・・・・。
もっと狭い小屋で見たかっただけに、非常に惜しい。この日の小屋は少々広すぎた。
ギュッと身を乗り出して、30~60人くらいが熱気につつまれながら
彼らの表現を見ている・・・・そういう状況を見ている自分・・・・というのが好きなのかもしれない。
あたくしは(苦笑)。
この日、2人の「漢」に押されまくって、ちょっと思考が贅沢になったかもしれない。


そして実は、この日の朝、もう風邪がとんでもない域にまで達し、それでも何としてでも、
この2人の「漢」に会うために、あたくしは午前診療ギリギリで内科医に駆け込み、
いつもの点滴とは別で、筋肉注射まで打たれる始末。
「漢」たちの前で平静を装うことが出来たあたくしは、大女優なのだ(爆笑)。
(まぁ、方や酔っ払い、方や素面なので、相当のハンデ戦だけど(爆笑))


2004年12月09日(木)
16歳で花嫁修業


もう、昨日の日記は、我ながら、よく恥ずかしげもなくあそこまで吐露できたもんだなと
失笑モノであるが、あそこまで書いたら、逆に憂さも何も全部晴れて、
「もう時効なんだから」と半ば開き直り、当時のことを何でも言えてしまうような気すらしてきた。


よく「結婚すると女は変わる」・・・・「いや、出産すると第2段階の変身をする」・・・・などと
女性の神秘をあるがままに口にしてくれる殿方に、今までも色々な話を聞いてきたけれど、
まさか自分に、そのような変調が来るとは、あんまり想像していなかったので、
ちょっと不思議な気分。結婚とは、斯くも自分を変えてしまうものなんだなぁ・・・・
というか、「居場所」がカチッと定まったら、過去の整頓も悪事も何もかもを吐いても
全て笑い事として許されるような気すらしてきたのだ。・・・・多分、ぷよ2なら笑って許してくれるはず。


昨日、末尾に書いた事実。
これについて今日は書いておこうと思う。


実は。
あの頃、シンがどんな女の子が好みのタイプか、ということすら恐れ多くて聞けなかった。
恐れ多いというよりも、自分が彼のことが好きだから、恥ずかしくて・・・・そして「あまのじゃく」な故に
聞いたその日からそうなろうと努力してしまう自分を、他の誰かに見抜かれたくなくて、
敢えて、聞かなかったのかもしれない。
だから、今でもシンがどんな女の子が好みのタイプだったか・・・・というのをあたくしは知らない。

ところが。
あの頃、ヨシオの好みのタイプ・・・・というのはホント、詳細に渡って知っていた。
まだ彼のことを好きになってしまう前、あたくしはクラスメイトの1人が彼のことを好きだから
何でもいいから情報を仕入れてきてとのお達しに、素直に対峙し、ヨシオに対して
どうでもいいような質問でまずは外堀を埋めつつ、何となしに、核心に迫る質問を織り交ぜ、
彼の好みのタイプというのを聞き出すことに成功したのである。
彼は言った。

「着物の似合う人がえぇな。後は、味噌汁を上手に作れる人でないとダメや。」

意外と古風で和風な好みなんだなぁと、その時にはそのくらいにしか思わなかったけれど、
考えてみれば、中学3年の男子がこんなことを言うなんて、物凄く育ちに偏りがあるか
或いは老成しているかのどちらかである(苦笑)。
彼は、どっちかというと前者の方で、コレはその好みのタイプというのを聞いた後で知ったのだけど、
お父さんが、某有名K大学出身のお坊ちゃま・・・・そしてお母さんは、某有名お嬢様大学F女学院出身
ということが判明し「う~ん・・・・なるほど!」と何かしらんけど、納得してしまったのである。
どうしてそんな血筋の人が、こんな片田舎で納まってるのかなぁ・・・・と不思議に思ったくらい。
2つ年の離れたお姉さんは、確か名古屋の有名女子高へと進学していたし、
2つ年の離れた妹がどうなったか、その消息はつかめないけれど、とにかく家柄からして、
お金持ちで、きちんとした学歴があって・・・・というふうなんだなぁみたいな印象を持った。
某有名お嬢様大学F女学院卒という肩書きを持っている彼のお母さんは、そりゃもう、
上品が服を着て歩いているような雰囲気で、普通のエプロンをして普通にお茶を出してくれたのだけど
こんな田舎町には似合わない感じだな・・・・と、当時から直感だけは鋭かったあたくしを驚かせた。
と、同時に、彼が普通にあたくしらと同じ中学に通っていることすら、俄に信じられなくなった。

で、本題に戻るが、このお母さんを見て「あぁ、なるほど」と更に納得したわけ。
和服がとても似合いそうだし、楚々とした雰囲気も悪くない。
加えて、きちんと花嫁修業をした上でお嫁にきている感じがするし、見た目で判断できるかどうか
それは問題だけど、確実に、彼が好みそうな味噌汁を作れそうな人ではあった(笑)。

中学3年から、こんなことを好みのタイプとして掲げている少年を口説き落とすのは大変だぞぉ・・・・と
後年、彼の周りに群がる独身女たちのことを、あたくしは黙って見守っていたのだけど、
あたくしが黙っていたのには、もうひとつ理由があった。


あたくしは、15歳で1度ピリオドを打ったつもりが、無意識のうちに、彼の「好み」たるやを
追いかけていたという事実から目を逸らしていたからだ。


見ての通り、あたくしはサイト運営や実生活の小物の趣味に至るまで、「和風好き」を通している。
自分が好きになって、コレが自分の好みなんだと思い込んでいたのだけど、陰の自分が囁く・・・・。
あの時、彼があんなことを言わなかったら、こんな趣味を持ったのか・・・・? と。


あたくしは、とあるきっかけを経て、16歳から着付を習い始めた。
それ以前から、和服に興味があったというのは自分のオリジナリティだと信じていたし、
他の子たちが当時習っていないような習い事をしたいという、個性の芽生えが
そういう行動に出させたんだと自分でもそう信じたかった。


けれど、今から思い起こしてみると、あの時、彼があんなことを言わなかったら、
こんなに和装に凝っていただろうか?
自分で着物を自由自在に着こなして、着崩れが起きないような着付方や、ちょっと変わった帯結びに
興味を示していただろうか?
実際にお友達と会う時にも「普段着」の着物を持っている・・・・なんていうふうになっただろうか?


高校時代以降の友人たちは、それを論って「こういうの、日野らしいよね♪」と言ってくれるけれど、
その起源を考えると、ヨシオの一言ナシでは構築されないような気がして、
しばらくはそのことを考えなかったくらいだ。
このことを掘り起こしたのはつい最近・・・・ホント、数ヶ月くらい前のこと。
結婚がちゃんと決まって、もうあたくしが前の姓を名乗らなくなってしばらくしてからだ。


結果オーライで、高校時代のうちに習っておいた着付は、芝居をやる上で、とりあえずは
恥ずかしくない程度にまで自分で何とかできるようになったし、所作も相応に身についた。
大学で、普段から和装をしている「日舞」専攻の子たちからも一目置かれるような
そんな着付とセンスを自分の中に取り込むことも出来た。
この時、ヨシオのことは全く頭になかったけれど、無意識のうちに
彼が好みだと言った女性に近づこうとしている自分がそこにはあったのであった。
誰かに「本当に和服が似合うわね。」と言われると、舞い上がるほどに嬉しかったし、
それが自分なんだと暗示をかけているフシも否めなかった。


上京してしばらくの間。
あたくしは、あまり外には出かけず、料理を一通りマスターした。
元々嫌いではなかったので、すぐに調味料の相性やら、火加減の機微、隠し味の何たるかは把握して
コレで、幾人かのオトコを落としてきたと言っても過言ではない。
高校を卒業するまでは、家事一切を母親にまかせっきりだったので、母親はその力量を知らないが、
あたくしを通り抜けていったオトコたちは、料理に関しては誰も文句を言わなかった。
何か特別な、すごい御馳走を作るというのではない。
冷蔵庫にあるもので、短時間に、そこそこのものを作る・・・・という方が、
男性の前ではウケるというのを短いスパンで悟ったので、それを着実に遂行した。
中でも、赤出汁の味噌汁は、スーパーに行ってもなかなか八丁味噌が手に入らないので、
実家に帰るたびに買って帰っていて、自分の好みの味で、人前に出しても恥ずかしくない程度になるのに
そんなに時間はかからなかった。
下準備さえしておけば、10分と経たずに味噌汁を持ってくるので、それで驚いていた男性もいたほどだ。

東京の男性は、赤出汁に免疫がなく、最初は「え!?」という顔をされるのだけど、
何度も家に来ているうちに、「あの味噌汁が食べたいんだけど」とリクエストする人も出てきた。
味噌煮込みうどんを作ってやったら、すごく感激した人もいた。
挙句、いつもお味噌汁じゃ味気ないなぁと思い、冷蔵庫をあさった時に

「う~ん・・・・キャベツとベーコンくらいしかないなぁ。」

とあたくしが言うのを6畳間で聞いていて、キッチンからあたくしが戻ってきた時に
それがスープになっていたことに非常に驚いた男性もいたのだった。

「俺、てっきり野菜炒めが来るのかと思ったよ!!
キャベツとベーコンでねぇ・・・・へぇ~!! スープになるのか!!」


そう言ってくれた彼のおかげで、料理たるや固定観念をぶち破り、発想の貧困さとサヨナラすれば
どんな簡単なインスタントに近いものでもサプライズになるのだなぁ、ということに気がついた。
この頃、あたくしは自分好みの味噌汁を作るのに、手間がかからない程度になっていた。


着付も出来るようになり、自炊もそう苦でもないとわかった時点で、あたくしはだんだんと
昇華を果たしていき、伸び伸びと生き生きとし始めた気がする。
自分からは男性を家に誘ったりなんて事、昔からは考えられなかったけれど、
2つの自信が自分を変えたのか、好きになった男性には、きちんとアプローチできるようになっていた。
クラス会や、同窓会でも、「日野って変わったなぁ・・・・」と男性に言われるようになった。

髪を伸ばしているのは和装のためなの、と、何年も切らなかった超ロングヘア。
それもあたくしのとっては、15歳の頃にグッと押さえ込まれていたセックスアピールの一部で
男友達をどんどん増やし、限られた女友達としか付き合わなくなったのも、
もっと自分に磨きをかけたいという、心の底からの願望がそうさせていた。

封印されていた「女性」の部分をとにかく遺憾なく発揮できるのはこの時期しかないんだわ・・・・。
中学を卒業してからのあたくしは、確かに変わった。
高校・大学の7年間の間に、今のあたくしの根本が構築されたわけなんだけど、
ファンデーションになったのは、何を隠そう、ヨシオのあの一言だったのだ。
今まで、自分でも見ない振りをしてずっと封印してきた一部。
誰にも言っていなかったトップシークレット。
だけど、嫁入りさえ果たしてしまえば、吐露するのもそれほど苦痛でもない。
今は、和装の所作も味噌汁の味も、ヨシオではない、別の人のものだから。
どうだ、と威張れるくらいに・・・・誰に対して、というと、彼の取り巻きだった女性たちに対してなんだけど
要するに、彼が与えてくれた一言で、あたくしは沢山の素敵な男性と巡りあえるチャンスをゲットし、
きちんと対峙する方法を学べた・・・・そういうわけだ。


自分でも思う。
今なら、相当イケる・・・・と。
ヨシオの前にきちんとした和装で現れ、恥ずかしくない味噌汁を作れる。


本当はね・・・・。
当時、凄くずるいことをしている気もしていたんだ。
友達に教えてあげるはずの情報を、自分で先取りして、それを自分の中に取り込もうなんて
こんなに虫が良すぎることってあるかしら・・・・と。
15の時はそう思っていた。
16になったら、そんなことはどうでもよくなっていた。
わざと記憶から2人の少年を抹殺して、素知らぬフリをするのは、仮面好きのあたくしには
別段、苦ではなかったけれど、いつの間にかそれが仮面ではなくなって、
自分のオープンなところを担う大事な一部分になっていたことを知ってしまい、
そこに歪みが生じたんだ・・・・大事な部分を隠し通して、辻褄あわせをしても絶対に歪みは生じる。
もうこれで、おかしな呪縛はなくなるはず・・・・そう信じたい。

何年も1人の少年のことが好きで、その隙間に突然入り込んだもう1人の少年の影響は
意外と、あたくしの人生に大きな何かを落としていっていたんだな。

↑まとめたらスッキリした。

多分、ヨシオのために着飾ることや、食事を拵えることなんて、
今後、絶対にないだろう。
だからきっと、こういう告白ができるようになったのかもしれない。
そういう意味では、彼には感謝しないといけないのかな?(笑)

「好きだったんだよ。」

とも、もう言わないと思う。これは確実に完結を迎えた、ひとつの物語だ。


2004年12月08日(水)
あまのじゃく


15歳をきちんと全うした頃のことを書こうと思う。
実は、きちんと全うしきっていないまま、16になってしまったかもしれないから、
「記録」としてここに残す作業も悪くないと思ったから。


ここ数日で、すっかり風邪をこじらせ、昨夜も布団攻防戦で敗戦を喫したせいか、
何だか症状は昨日よりも酷いみたい( ̄∇ ̄;)・・・・嗚呼、今日は1人で眠れるよ、センセー(苦笑)。
1人だと寂しいくせに、2人になると煩わしいふりをする。1人というのが苦しいのを知っているくせに
わざと1人でいることを選択する・・・・あたくしは、いつまでたってもあまのじゃくなんだな・・・・。


卒業式って悪い思い出ばっかりだ・・・・と、以前、卒業シーズンに擬えて、
自分にとっては4回訪れた卒業式のことを振り返って、そのことを書いてみたけれど、
人生史上、2番目くらいに記憶がヤヴァめな卒業式なのが中学の卒業式。
1番記憶としてヤヴァいのは高校のときのヤツで、でも、あれは進路が決まってないやら、
後輩から色々とプレゼントをもらったりするのも束の間、別れを惜しむヒマなど寸分もなく
とても慌しかったからで、それで式次第をあんまり覚えていない・・・・というもので、
あの場所で過ごした3年間、とても濃密で、自由奔放で、それこそやり残したことなどあるものか!?
みたいな感は満載だったので、高校での生活はとても有意義で幸せなものだったと自覚もしている。


中学の時は、全然事情が違った。
卒業式のその日が来るまで、あたくしは形勢を意識して少しも気を抜けなかったし、
とりあえず、最後まで優等生の顔をしていなければならなかった。
今から思うと、とても悔しいのだけど、コレだけガッチリと仮面をかぶっていたにも拘らず、
あたくしの変調は教師たちにはズバリと見抜かれていたようで、
各クラスのサミットたちが、次々と代表で証書の授与であるとか贈呈品の代表受け取りであるとか
それこそ、答辞であるとか、卒業合唱の主要ポジション・・・・そういうのに抜擢されていく中、
あたくしだけは箸にも棒にもかからず、何もしなくてただ大人しくそこにいればいい子として
式に参加したのであった。(だんだん思い出してきた)

卒業式の前日にまで、生徒会執行部の活動は続き、その中であたくしの良き理解者であった
カズコは、何のお役にも就けなかったあたくしのことに同情して

「ヨシオじゃなくて、夕雅さんにあの受け取りをやらせてあげればよかったのよ!!」

と、何だかもう憤る気力さえ失ってしまっていた抜け殻のあたくしに代わって、
まるで我がことのように怒っていた。
2学期が終わるその日、カズコは、あたくしを通路脇の階段下にある小さな物置部屋に呼んでくれた。
あたくしは事の全容を彼女にだけは話そうと思い、全部を話しきったところで、彼女の怒りが爆発した。

「どうも最近、B組に近づくとおかしな空気が流れてると思ったわよ!
夕雅さん、どうして大沼に言う前にあたしに相談してくんなかったの?
あ~ぁ、どうりでベンベンもヨシオも最近ちょっと冷たいはずだわよ。
知ってた? センセーたち、うちらには何にも言わないで、あの2人だけに個人的に
注意勧告してたんだよ!! ベンベンはともかく、ヨシオなんかそれでビビってるだけなんだから。」


・・・・そんなこと、全然知らなかった。
あたくしはただ、変な噂がどこかから洩れて、それでヨシオが急によそよそしくなったんだと
そう思いこんでいた。

「センセーたち、どうして男子だけに?」

「その方が効くからよ!! あたしも何回かそうやって邪魔されたんだよ!!
やり方が汚いわよねぇ・・・・職員室にいってみな、生徒同士がどういう関係にあるかなんての噂話、
うちらより事細かに知ってんだから!!」


だったら尚の事。あたくしが教室の中で孤立していたのを、教師は色恋に現を抜かした制裁とばかりに
見て見ぬ振りをして、わざと放置したというのか・・・・?
・・・・教員は、時にとんでもなく残酷なことをするもんだな。あたくしは瞬間、そう思った。


心強い味方ができたものの、3学期の間中、うちらは毎日の放課後、執行部の仕事に追われて
3年生の4人と2年生の2人は、ほとんど暗くなるまでの居残りを重ねた。
2学期の頃はこうなると帰る方向が真逆であるにも拘らず、そしてベンベン(仮名:学年きっての超優等生)
があたくしと同じ町内であるにも拘らず、必ずヨシオが家のすぐ近くまで送ってくれた。
センセーからの注意勧告があったらしい、その日を境に、コレはなくなった。
生徒会執行部の顧問の先生が、誰と誰が同じ方向だから、なるべく一緒に帰るように・・・・
そう促してくれて、やっとヨシオカズコとの同伴を呑んでいたみたいだったが。
あたくしは、特に毒にも薬にもならない、ベンベンと一緒に帰ることで救われていた感もあったが
後輩の中には、ベンベンに憧れを抱いていた子もいたらしく、
一緒に帰るところを目撃されて、変な噂を流されかけたのを寸でのところで止めたり・・・・
なんてことも実はあったのだ。
もう、コレ以上騒ぎが大きくなるのは、正直カンベンして欲しかったし、あの女豹たちの耳に届けば
これをエサに、更に叩かれることは明々白々だったし。

そうやって3学期をギリギリの状態で過ごして、さっきのカズコの怒りのお言葉だ。
この頃のヨシオはそれまでと打って変わって、無愛想になってしまい、
それだけならばよかったが、元々、執行部の仕事を真面目にこなす方ではなかったので、
それでカズコもご立腹・・・・となったわけ。

「同じ書記なのにさぁ・・・・どうよ? この仕事量の違いはよ??」

あたくしもヨシオも執行部の中では書記という役職だった。
あたくしが議事進行を黒板に書く役割、そして、その議事録を取るのが彼の役割だったが、
実際、彼がきちんと議事録を取っていたのは、最初の1回か2回くらいで、
これがないと、うちらの活動の記録はほぼ抹消されてしまうので、カズコは口喧しく、
彼にきちんと記録をとるように再三再四、文句を言っていたのだった。
カズコの苦言も、「うるせぇなぁ。」の一言でいつも潜り抜けて、ごまかし続けたヨシオ
多分、生徒会活動で箔をつけてそれをロイター板にして、学業成績をも上げ、
親やセンセーが望むような「一流」の高校に行かなければならない・・・・そういうプレッシャーが
彼を押し潰そうとしてたのかもしれないなぁ。

彼の目には、あたくしやカズコ、そしてベンベンが、もう大した努力もなしに、
ちゃんとした高校への合格ボーダーを手に入れているように見えていたのかも。

2学期の最後の三者面談で、あたくしは第一志望の高校は危ない・・・・そう釘を刺されていた。
カズコも同じような内容だったと言っていた。
そして、担任や学年関係者しか知らないあたくしたちの成績は、他には絶対に洩れることがなく、
こんなところで守秘義務を発揮せんでもいいのになぁ・・・・と、センセーを呪ったこともあったっけ。

本当は、そこまで勉強が出来る子じゃなかったのになぁ。
他のセンセーや、別のクラスの子たちには、定着したイメージを訂正してまわるのが
非常に難しいことなのだということを、願書を提出するまでひしひしと噛み締めなければならなかった。

同じように居残りを続けながら、結局勉強に手がつかず、ヨシオよりも2ランクも下の高校へ
願書を出したあたくしのことを、彼は少しでも気にかけてくれたんだろうか・・・・?
そして、そこに願書を出して合格すれば、また3年間、シンと一緒の学校に行ける・・・・
そう信じて出した結論とスライドするように、シンがまた1ランク下の高校へ変更して提出してしまった
この儚き事実・・・・。
もう、何を誰を恨んだものかそれすらわからなくなって、あたくしは卒業式を迎えても
感慨深くも何ともなく、ただ与えられた役割をきちんとこなして、あと腐れなく
そして逸早くここを出て行きたい・・・・そんな気持ちでいっぱいだった。


晴れがましく、代表で卒業記念品の目録を受け取っていたヨシオの顔はよく覚えている。
伝統の卒業合唱で、ずっとうちらの学年を見てきてくれていた、退職が決定している音楽の先生が
タクトを上げた瞬間、顔をくしゃくしゃにして泣いていた・・・・そのことも凄くよく覚えている。
ただ、そんな先生の顔を見ても尚、あたくしの瞳からは、一筋の涙も流れないのであった。
伝統の卒業合唱では、ピアノ伴奏だけの間奏の時に、女生徒たちが啜り泣きを始めて、
そこから大盛り上がりになる・・・・というのも通年通して知ってはいたが、
そして、自らの学年でも、やっぱり感極まって泣き出す子とかがいたんだけど、
そんな彼女たちの力を借りても、もらい泣きまでには至らなかったのである。

嗚呼・・・・究極のあまのじゃく。

能面のような顔をしていたはずのあたくしを見て、

「1人、とっても凛々しくて立派だわねぇ・・・・日野さんの娘さん。」

と、母は同席していた同級生のお母さんたちにそんなことを言われたのだと、
帰宅してから明かされた。
「あまのじゃく」の仮面は最後の最後まできちんと全うしてくれた。外面の良い、凛々しき優等生。
自室の隅では、もう寂しくて悲しくてやりきれない思いで、声を殺して泣いていた冬を乗り越えて
遂に表情までなくしてしまった、中学の卒業式の式次第はこのように終わっていった。


式次第が終わった後、卒業生たちはひとところに集まって、在校生たちの見送りを受ける。
その集合場所で、何枚かの写真を自分でも撮った。
その様子を見ていて、業を煮やしたリエが、あたくしのカメラを奪い取って、
自分のクラスメイトであるシンを無理矢理ひっぱってきて、あたくしの横に並ばせた。

「さぁ、撮るから!! 笑って!!」

最後まで世話をかけさせたが、あたくしはそのファインダーにもどうしても笑顔を向けることが出来ず
残った写真は、シンだけが優しく微笑み、あたくしはというと
言葉では言い表すことができない複雑な表情をしている。
リエからカメラを返してもらって、彼女はそれこそ誰にもわからないように
さっと人ごみに紛れていってくれたが、同じように立ち去ろうとするシンを反射的にあたくしは呼び止めた。


「後で・・・・誰もいないところで、少しだけ話がしたいの。」

「構わないよ。どこにする?」

「・・・・バスケットコートのとこがいい。」

「わかった。」



あっけないくらいに快諾してくれた。あのファインダーに収まった時点で、もう許してくれてたのだろうか?
普段、シンと2人だけで話をするのは至難の業だった。
学校一厳しいバスケ部に所属していたので、朝から晩までその練習、
昼は放送委員として、放送室にいることが多かったし、時間割の合間の10分間の休み時間は
他愛のない話をするには短すぎるし、教室同士の距離も遠く感じられた。
ひょっとしたら、あたくしが秋口に告白して以来、寂しい別れの言葉を聞いてからは
2人きりで話をするのは初めてなのかもしれなかった・・・・今思うと、そのくらいに遠い関係。


中庭を通って、在校生たちの見送りも無事に受け、校門前までほとんどの卒業生たちが集まった。
あたくしは誰にも悟られないように、元来た道を少しだけ戻って、通路からグランドに出て
ともすれば、皆から見えてしまうかもしれないバスケットコートの、ギリギリ見えないところで
シンが来るのを待った。
この恋を告白する時には30分待った。
自分が悪いことをしたから謝ろうと思った時には、3時間半待った。
この日、シンは、あたくしの拍動が整うのを待たないくらいに、きちんとその場所に現れた。


「・・・・ごめんなさい。」

「・・・・・・・・。」

「あの日、あたしちゃんと謝れなかった・・・・最後くらいきちんと謝りたくて。」

「もう・・・・いいんだよ。」

「・・・・・・・・。」

「俺にも余裕がなかったっちゅうか・・・・周りに振り回されとったみたいや。」

「・・・・・・・・。」



ここにきて、あたくしの瞳からぶわっと涙が溢れ出した。
それを察したシンは、自分のハンカチを差し出してくれた。


「なぁ、明日、時間ある?」

「どうして・・・・?」

「最後・・・・って言ったやろ? 俺ら、まだ何も一緒にしてない気がしてさぁ。
街を歩くだけでいい、一緒にお昼食べたり、買い物したり・・・・そういうの、したことなかったもんなぁ。
行こうぜ? 『最後』なんやろ??」



この時のあたくしには、この提案に対して快諾するのに、ものすごく勇気が要った。
自分の身勝手で彼のことまで傷つけて、裏切って、「最後だから」の言い訳をいいことに
元の鞘に納まることって、許されるのかしら・・・・と。反射的にそんなことを考えてしまった。
この場所で、この時間だけでも贅沢だと思っていたのに、まさか彼の方からそんな提案がなされるとは
それこそ予想外・・・・しかしあたくしの「あまのじゃく」はここでも顔を覗かせて、
悪戯にせっかくの雰囲気をかき乱してしまうのであった。


「・・・・行けない。。。。行けないよ、やっぱり。受験、終わってからならまだしも
今、大事な時期だよ・・・・? うちは筆記だけやけど、そっち面接もあるんやし・・・・。」


「・・・・そうか。」

「面接さえなかったら、そのボタン、欲しかったなぁ(笑)。」



泣くなよ、笑ってくれよ・・・・そう言い続けてきたシンの期待に沿えて、やっと笑うことが出来た。
合格発表が済んだら、電話する。その時も同じ気持ちでいられたら、一緒に出かけて。
あたくしは、精一杯の我侭を「あまのじゃく」を振り切って伝えた。

涙が残ったままの顔を、同級生のお母さんに見つかって、励まされた。
この人、絶対にあたくしがどうして泣いているのか知らないに決まってる。
まだ残っていたカズコたちや、同じサミット仲間と撮った写真には、
何かが吹っ切れたのか、自然な笑顔が残った。唯一の救い・・・・。


後日、合格発表が済んで、シンもあたくしも無事に行き先が決まった。
その日の夕方、彼のところに電話をした。「おめでとう」しか言えなかった。
彼にもこれから新しい生活が待っているのと同様に、あたくしにもそうと考えたのか、
彼からは2度と「一緒に出かけよう」という提案はなされないまま、電話は切られた。
「頑張って・・・・」と言われたような気がする。
それと同時に、「ああ・・・・本当にこれで終わってしまったんだなぁ。」という脱力感で
受話器を置いたその後も、未練がましく彼のことばかりを考えていた。


受験生の春休みは長く、あたくしはその後、何日かして、カズコに誘われるがまま、
生徒会室の後片付けと称して、2人で南舎の最上階、一番片隅にある生徒会室で、
思い出の染み付いた書類や、苦労して立ち上げた新しい校則の議事録をファイルにまとめたり、
ダンボールに詰め込んだりしながら、色んなことを話していた。


「どうなった? その後・・・・。」

「シンとは決着ついた・・・・今までよりはうんとマシになった・・・・と思う。」

「つきあい、続けないの?」

「それはもう無理だと思う・・・・。出来ないよ、虫が良すぎて。」

「そんなもんかなぁ・・・・。好きだったらそんなの、関係ないと思うけど。」

「そうかもしれないけど・・・・でもやっぱり。」

「ヨシオは?」

「カズコ、つかまえられんかった?」

「それがさぁ、アイツ、卒業式が終わったらとっとと帰っちゃったらしくてさぁ。
一緒に写真とか撮ろうと思っとったのに、冷たいヤツ・・・・。」


「ホント・・・・冷たいよね・・・・。」



カズコは一瞬、「おや?」という顔をした感じがした。


「正直ね・・・・シンのこともそうだけど、ヨシオにもきちんと謝っておかなきゃって思ってたんだ。」

「ほっとけば? あの調子じゃ、こっちから連絡とりようもないよ?」

「そうだね・・・・。」


↑今さら遅いけど(苦笑)


あたくしと彼女は、北舎でまだまだ授業を受け続けている在校生を生徒会室から眺めながら
「いいなぁ」「羨ましいなぁ」などと言い合って、名残惜しんだ。
名残惜しむくらい、片思いの間は幸せだった・・・・ということなのかもしれない。
卒業して初めて、本当の気持ちをカズコにだけ言った。
自分は、ヨシオのことも好きになったから、どうしようもなくなったんだ、と。


2004年12月07日(火)
忘れてないよ


お昼前。
夫婦揃って風邪をこじらせたので、例の内科でハイテンションな診察を受け(笑)、
あたくしに至っては、併設されている「エンタメ薬局」でフットボールアワー・岩尾(無論仮名)と
世間話までして(爆)、正午直前に家に帰ってくる頃には、点滴が効いてきたのか
あたくしは2度目の就寝へ( ̄∇ ̄;)
いや、その前に・・・・と携帯をチェックすると、先日、連絡をくださった加藤さんから着信があったようなので
慌ててかけなおす。
そしたらば、赤星さんの連絡先を教えてくださって、何でも、チケットを抑えといてくれるとか!
ちょこっとだけウキウキして、(んでも反面、ちょこっとだけ緊張して(笑))電話すると・・・・


「はい、もしもし。」


しっぶぅぅ~~~~~~~~いっっ
何でですかっっ!!?? 俳優は年とらないっていうけど、
アレから7年も経って、更に渋さに磨きがかかってというのはわかるんだけど、
どうして当時も持っていたものをそのまま維持できるわけ??
あなたの存在が怪物ランド ・・・・そんな勢いですわ(笑)。


「忘八でお世話になった、日野夕雅ですけど・・・・」

「お~お~お~♪ お久しぶり~♪ 元気そうだねぇ、結婚したんだって??」

「あはははは♪ おかげさまで(笑)。」
 (つか耳が早いな・・・・加藤さんから聞いたな)

「来てくれるっていうから、喜んでたんだよ!!」


あたくしの方が大喜びだわよ♪ なんてことをニュアンスでお伝えして、
彼がハードなスケジュールの中、全国行脚をしつつ、それでもバラシの後に
一緒に飲みにいきましょう♪なんて言ってくれるのを聞くと、素直に嬉しいのである。
下っ端で、脇役で、まだまだ新人だったあたくしのことを、きちんと覚えててくれたんだなぁ・・・・
と感慨深くなるじゃない??

最後まで渋い声で電話応対してくれてたあの声をそのまま録音しとくんだったよ(爆)。
最近、身近な人に対して、異様にミーハーなアサミンジャーである(爆)。
この分でいくと、御利益のありそうなあの頭・・・・タッチできるのも夢ではないかもしれない。
彼は「怪物ランド」という劇団の中では「子泣きじじい」に扮しているので、
あやかって、いい子が授かるように、あの頭に祈願してこよう♪(子泣きじじいに肖るのはどうなんだ?)





一方。
旧友から「お前、協力者が沢山居るってこと、忘れてない?」とメールを頂戴した。
本人かどうかはわからないけれど、多分・・・・トモくん。。。。
送信時間からして、会社からか・・・・もしくはマキちゃんが何らかの形で代筆したか。
メールの中とはいえ、あたくしのことをあぁ呼ぶのは彼だけだし(「お前」とかじゃなく)
もし、物凄い記憶力のいい人がいて、以前に書いた日記の内容を詳細に渡って覚えているんなら
話は別だけど・・・・多分、あれはトモくんだ。うん。。。。


忘れてないよ・・・・忘れるわけないじゃん・・・・。
15にトリップして言うなら、あの時のキミは、あたくしにとっては一筋の命綱で、
それを手繰って学校に通ってたようなものだもの。
多分、遁走事件の下りを何らかの形で目にしたんだろうなぁ・・・・メールの内容ですぐに察しはついた。

まぁ、もし彼の名を語る別人だとしても、彼と接触を持つことができる人間で
あたくしの日記まで無事に辿りつけ、挙句、彼があたくしのことを何て呼んでいるかというのを知っている
というのを1つ1つ検証していくと、全部の項目に当てはまる人間は、この間の結婚式2次会に
出席してくれた面々で、たとえそれが、かの子であろうがユリ姐であろうが、
あたくしが信頼をおいているのには変わりないので、誰かが、あたくしに進言してくれていて
本気で心配してくれているというのには変わりない。ありがとう・・・・嬉しいんだ。

「力になれる事が有るなら、必ず言うように!!!」

と、そのメールは力強く飛び込んできた。あたくしが仮名でここに書いている人物について
凡そのことを理解し、当時のことを知らなければ、こうまで言えないだろう。
こう言っていてくれるのが「あの」トモくんじゃなくても、悪意は感じられないので、
素直に、ありがたいと思う。

連絡先を一切伏せたまま、「必ず言うように!!!」なんて、トモくんしかいないか・・・・と後から気付いて、
ひとり、笑う(爆)。
何だかなぁ・・・・あの頃あれだけ依存してたというのに、ある時期から連絡を取り合うのは
年に1度の年賀状・・・・みたいになっちゃってるけど、もんすごい「絆」みたいなもんを
感じちゃってるんですけど(苦笑)。
トモくんより、マキちゃんの方がここを閲覧する可能性が高いことを差っ引いてもあえて言っとこう。
・・・・あたくしね、男とか女とかそういう線引きを抜きにして、トモくんには素直に感謝してて、
その上で、「好き」なのよ。一個の人間として、信頼をおいてるっていう意味で「好き」。

彼は15の頃から、非常に老成しきった少年で(爆)、そういう意味では波長の合う人間だったんだ。
周囲で巻き起こっている騒動も、「くだらない」の一言で片付けちゃって、
もう、あたくし1人ではどうすることもできなかったものだから静思しようと決め込んだ時に
事の全容を知っていた彼は、なぁんとなく横にいた。
例えばシンのように、アイコンタクトだけの関係よりは深く、
そしてヨシオのように、スキンシップまでには至らず、ただ、何となくあたくしの近くにいてくれた。
帰りを送ろう、とかそういうのもなく、始終べったりとあたくしにくっついているというわけでもなく
あたくしの視点が定まらず、ボーっとしていると、決まって声をかけてくれるのが彼なのである。

腹の立つことに(爆)、これすらもきちんと観察している女豹たちの毒牙にかかりそうにもなったんだけど
トモくんのスタンスをこの頃すでにトレースすることが出来ていたので、何てことはなかった。
いじめも終焉に近づき、あたくしも何とか自分1人分の居場所を確保することができていたし、
如何せん、卒業式までのカウントダウンが始まっていた。

トモくんにしてみれば「つまんない騒ぎの中にいるな」程度のことだったのかもなぁ。
彼は知らないと思うよ(苦笑)。
卒業式までもうあと何日もない中、またクラスの女の子たちに待ち伏せされて、
あぁだ、こうだ言われたことなんて(笑)。
あの時の、女豹たちの言い分は、的外れで面白かったけど(爆)。

「シンがダメになって、ヨシオの方もダメなら、今度はトモに鞍替え??」

「こんなヤツのことが好きなんて、佐倉君がかわいそう・・・・。」


う~ん・・・・。鞍替えも何も、そこに彼がいたから話をしただけで、この有様( ̄∇ ̄;)
15歳の思い込みというか、ある種「魔力」なんだけど、コレってあたくしに限った話じゃなくて
あたくし以上に凄いヤツらなんて、一山いくらでいたような気がするわ。
ちなみに、あたくしのことを当時、好いていてくれたという、佐倉君(仮名)は
この話題の引き合いには出されているものの、実際は一切関係ないのである(爆)。
まぁ、トモくんが当時、彼と仲良しだったから、あたくしとトモくんがあんまり近い距離になると
面白くない輩もいたんだろう(つか、いたから言ってんだけど(爆))。


しげしげとメールを見返して、思い出した・・・・。
そういえば、トモくんとヨシオってば、同じ高校に進学したんだっけ。
仲が良かったかどうかは全然知らないんだけど、あたくしが前に、ここにも書いた
「サミット」の一部分を担っていた者同士・・・・という事実だけが残っている。
学業成績が大暴落の一途を辿ったあたくしに比べて、この2人は冬が明ける頃には
学区内随一の進学校へ堂々と願書が出せるようになっていたのだった。
一度出した県立への願書を、1回だけ変更できるという制度がその頃はあって、
教室の中で息を呑んで、今や母校になったあの高校の名前を書いて神妙な顔つきになっている
そんなあたくしの後ろで、最終確認をして担任に願書を提出しようとしているトモくんが
丁度、同時くらいに立ち上がって、何かの拍子に出願先がその周りにいたクラスメイトに
明らかになってしまうという小さな事件が起きたのだった。

↑まず、「え~っ!?」の時点で失礼だわよ。

無事に2人とも、志望した高校への入学権利を獲得し、進学を果たし、
しばらくは悪しき思い出も尾を引く感があったので、夏休みまでくらいは結構連絡をとって
会ったり話したりしてたんだっけか・・・・。そんなこともあったなぁ。


大丈夫だよ、トモくん・・・・忘れてないよ。
寧ろ、鮮明すぎるくらいに覚えているから、却って頼れないんだ(苦笑)。
30のあたくしは、15の頃の自分の記憶に翻弄されているその姿が惨めで恥ずかしくて、
とてもじゃないけれど、身内以外には見せられないような醜態なんだ・・・・。
もし、あの国道を越えて遁走をするようなことがあったら、ぷよ2からキミのところへ、
速攻で連絡がいくようにしとく(苦笑)。
そうしたら・・・・助けに来て。
考えてみたら、あの場所まで遁走を果たしたあたくしは、あの時点ですでに、
キミの家へ行くくらいの脚力があるってことだものね(笑)。
それを忘れてた。
あの国道沿いに、力強い協力者が住んでるってことを。

でも、本当に今は平気。おかしなナイトメアはたまに起こるけれど、
ここを飛び出して・・・・ってことはあれ以来ないんだ。
このスペースには、あたくしの記憶が抜け落ちている部分もあるといけないので、
包み隠さずきちんと記録するようにもしてる。
だから・・・・大丈夫^^ キミのことも忘れてない。そして沢山協力者がいるってことも。

↑忘れない・・・・忘れない・・・・。


2004年12月06日(月)
シックス・センスで子作りってか


昨日。
あのような話題で日記を書いたら、以前に色紙の発注を賜りました実桜たんママからメールを頂きまして
そこには何と!!! 「2人目ご懐妊~♪」の報せがあったので、物凄く驚いている
アサミンジャーです、どうも。
自分の子供に名付ける名前のことは内緒だよん♪なんて言ってるそばから、
もう6月には生まれてきちゃうの、全然気付かなかったの♪というその報せに、
ホント、こういうのは授かりもので、人間が操作してどうこうできるもんでもないんだな・・・・
としみじみ思っちゃう。

きっと、こんな話題を某G嬢が見たら、卒倒しそうな有様かと思いますが、
そうなのよ、授かりものなのよ♪ というふうに受け止めていただければ幸いかと(笑)。


最近。夢見であるとか、ボ~ッとしている時にハッと感づくこととか色々と含めて、
あたくしの「シックス・センス」が物凄く冴え渡っている気がして、
いやぁ、自分にもそんな力があったなんて、あたしゃ、それこそ夢にだに思わなかったよ♪
と、呑気に構えているわけですが、例えば、名前の第一候補が下りてきた瞬間も
昨日の日記を書いて、今日受け取ったメールの内容も、全部そうなんだけど
あたくしの排卵日と重なってる気がするのよね・・・・うん・・・・下世話ですみません。

で、また下世話な話になるんで、読みたくない人は下げて欲しいのだけど。
昨日。正に昨日。
仕込んだならば着床の予感がしたわけ。
排卵予定日ドンピシャ・・・・というのは後から気付いたことで、本当に何となく
そんな予感に後押しされて、風邪ひいているのに、仕込みにかかるバカ夫婦( ̄∇ ̄;)
2人ともが風邪ひいてるのにだよ?? 
あたくしなんか、咳止めと総合感冒薬と、いつものお薬をもう飲み下してしまっているのにだよ??
うわぁ・・・・いくらなんでもあんまり丈夫じゃない子ができてしまいそうだ( ̄∇ ̄;)
とかいう心配も満載だというのに、それでも営んでしまううちらはやっぱりアホですね。うん、そうですね。


気分の浮き沈みの激しいあたくしは、本当に月に1度、ほんの数日間しか致したくなくなった。
これは、ずっと服薬しているデパスの副作用でもあるんだけど。
男性にも出るんですってよ、この副作用。性欲の減退って、きちんと明記されてんの。
で、昔は時を構わず毎日のように・・・・みたいな生活をしていたこともあったんだけど、
薬を飲み始めてからは、そういうのがなくなって、まるで自分が有機体から脱出したかのような
そんな錯覚まで感じるようになった。
でも、そんな副作用よりももっとスゴいのが、「女性」であろうとするこの体( ̄∇ ̄;)
月に数日、ほんの1回だけ、性欲が甦る。それが排卵日を中心とした2~3日というわけ。
このバイオリズムには、正直、脱帽する。

気分の浮き沈みと同様に、体のコンディションが手に取るようにわかりやすくなった。
したくないなぁ・・・・と思う日は大概、子宮孔のあたりが固くなっていて、するしない以前の問題で
無理を通して営み始めると、激痛を伴う( ̄∇ ̄;)・・・・何度目のヴァージンよ?みたいな感じで。
コレが不思議なことに、精神的に状態が整うと、体の方も弛緩するらしく、
あんなに痛かったのが嘘のよう!!みたいな状態になり、10日~2週間でキッチリと
月経が来る・・・・すごく健康だ(苦笑)。


某G嬢ではないけれど、避妊さえやめればすぐに子供ができる!!という錯覚が
あたくしにもなかったわけではなく、コレまで律儀に避妊を続けてきたわけだけど、
それは互いに、「不特定多数」「特定多数」「不特定少数」「特定少数」という性生活を
潜り抜けてきた名残が、そのまま続いていたもので、早い話が避妊というよりも
あたくしは「病気防止」、ぷよ2は「事故防止」・・・・どうしようもない青春時代を過ごしてきたツケが
夫婦生活にまで影を落としている、奇妙なコンビだったのですわ( ̄∇ ̄;)
互いにそのことに関しては、責めたり責められたりとかいうのはなく、あたくしは彼とつきあう前に
きちんと病気の有無だけを聞いておいたのであった(爆)。
幸いあたくしも、今患っている病気以外に何かあったわけじゃなく、そこらへんは納得ずくで
交際が始まったので、以来、問題なく過ごしている。

・・・・けれどもさっ!!

あっさりと避妊をやめて、ぷよ2の一言には非常にガッカリしたさっっ!!

↑正に、「価値観の相違」(爆)

性交に避妊具が欠かせないアイテムだっていうのは婚前の話で、まぁもしくは、
経済的にまだまだ不足があったりして、どうしても今子供ができては困るという場合の話で、
うちらのケースでいくと、あたくしの飲んでいる薬や2人してスパスパと吸い続けるセブンスターの
影響以外に、何ら臆することはないのである。
・・・・まぁ、断薬・禁煙、どちらも多大な努力が必要だろうとは思うんだけどね。

そんなあたくしは、いつも不正出血が起こるくらいの痛みが営みの度にあったりして、
それが唯一、憂鬱の種だったりするのだけど、避妊具を使用しなくなってやっと事の真相に辿りつけた。

↑夫婦だけれど、思いはそれぞれに(爆)

8月にガン検診も済ませ、とりあえず結果に不備はなく、内性器に何か病気を抱えているというのも
なさそうで、準備だけは万端・・・・コウノトリのご機嫌さえうるわしければ、きっとその時、授かるのであろう。
そんなことよりも、夫婦揃ってひいてしまったこの風邪を、逸早く治さなければ、
営むものも営めず、授かるものも授からず・・・・コウノトリはご機嫌斜め( ̄∇ ̄;)
ってことにもなりかねないので、早いとこ何とか・・・・。
そしてあたくしは、自分のシックス・センスを更に研ぎ澄ませながら、天から降ってくるお告げには忠実に
理由なんかいらないから、「子供が欲しいなら今日よ( ̄^ ̄)」と自信満々に仁王立ちできるよう
心頭滅却に心血を注ごうではないか(爆)。


2004年12月05日(日)
あたくしの愛読書


・・・・なぁんて表題に書くと、おやまぁ、どういう風の吹き回しで?
それでどんな作家の本を読んでいるのかしら? なんてことを思われるやもしれない。

先日、眠れぬ夜に読んだ著書は、別段「この人の書くものだったら何でも好き!!」とかいう
熱烈的嗜好があるわけではなく、ただ、手に入れた当時の自分に合っていたとしか言いようがなく、
そして、そうやって自分は年々少しずつ変化していくものだから、嗜好品も流動的だ。
著書などというものは、正にそれの権化で、結構、読書においては偏食家なんだけど
タイトルには偏りがあるものの(笑・・・・全然実用的でない実用書とか)、作者にはあんまり偏りがない。


そんなあたくしを、十分に満たしてくれる最近のマイブームといえば、漢和辞典だ(爆)。
もう、何でもかんでもコイツに頼る(爆笑)。
ちょっと前までは、新解さん(三省堂 新明解国語辞典)だったのだけど、
あれは、どうしても言葉の意味が判らない時や、インスタントに漢字をど忘れした時に
パパパっと引いて、すぐにお役目が終わるようになった。
その昔は随分と読み込んだものだが(爆)、最近はめっきり、漢和辞典ばっかり捲っているようになった。


あたくしが今、お世話になっているのは、高校時代に購入した、小学館の新選漢和辞典というもの。
購入した当時は、それこそ滅多に使わなかったものの、最近では日常生活でも大活躍である。
どうして、みそじにもなって漢和辞典がそんなに活躍する場面に遭遇するのか?という
素朴で単純な疑問にぶつかると思うのだけど、ホレ・・・・あたくし、命名色紙を受注販売している上で
この漢和辞典はホント、必須アイテムになってしまったのである。
普通に歌を詠むときでも、持たせる意味合いのことを考えて、わざと仮名にしたり
普段はあまり使わないような、正式な表記をすることによって、より歌の意味に近づけるように
心がけるようになったのである。


昨夜も、風邪薬を飲んで少しボンヤリしている間、漢和辞典をわけもなくペラペラとやっていた。
国語辞典と違って、50音順に配列しているわけではなく、小中学生の頃は使いにくいなぁ、もう!!
となっていたこの辞典とも、すっかり仲良くなれた。
最近では、読み索引だけではなく、きちんと正式な使い方でもある部首索引を使って
丹念に調べ上げる(笑)。

そんなことをして、何が楽しいの? と聞かれるかもしれない。
でも、楽しいよ?
漢字の意味をきちんと知っていると、絶対に曖昧な書き間違いやおかしな読み間違いは起こさないし、
そうでなくとも、ボンヤリしながらここに書いた日記は誤変換が多いけれど(笑)、
シャッキリしている時は、そういう意味合い的誤変換も減少する。

元々、アナログで手書き主義だったあたくしがそんなに知識を詰め込めるわけもなく、
あれこれと書き付けるときは絶対に辞書が必要で、コレは小学生の時から習慣づけてきたものだけど
三つ子の魂云々ではないが、この年になっても、その習慣が抜けないというのは恐ろしいものだ(苦笑)。


漢字というのはとても面白いもので、中国伝来の文字というのは一般的に知られているけれど、
実は「国字」といって、中国に存在しなくても、日本で普通に使用される漢字もあるのだ。
簡単なところで、思いつく文字というと・・・・「畑」。コレは中国ではなく日本で生まれた漢字。
中国では、別の文字で「はたけ」というのを表すようだ。
また、辞書をペラペラとやっていると、絶対に見たことがない漢字にもたまにお目にかかる。
それは何かというと、旧字体だけが日本に残り、中国では簡略化された新字体が定着し、
そういうのも活字としてきちんと辞書には載っている。
昨日、お目にかかったのでいうと、「專」の新字体「専」の更に新字体というのが存在するらしく、
申し訳ないが、部首や形もきれいさっぱり忘れてしまった上(笑)、日本語対応のIEパッドでは
どうやら導き出せそうにもない、そんな漢字だった。中国では「専」よりもこちらを一般的に
使用しているらしい。そういう漢字はまだまだ沢山あって、画数の多いややこしいものだけが
辞書に載っている・・・・というわけでもないみたいなのだ。


最近・・・・あたくしが個人的にハマっているのは、小説の登場人物とかじゃなく、
リアルな命名に際しての漢字の選出(笑)。
やがて、ひょっとしたら生まれてくるかもしれない「ジュニア」のために、
ある程度のストックをしたくて、それでパラパラやっているのもあるのだ。
使われなかったら、それはまた次に書く小説の中で使っちゃおう♪( ̄ー ̄)ニヤリッ
そんな目論見もあるので、楽しいっちゃぁ楽しい(笑)。
自分の書く小説に登場する人々は、わりと刃物のような鋭さがあったり、真意をズバリと見抜く
どこか怖いところがあったりする人が多く、そのためか、使われる漢字も・・・・「にすい」の部首であったり
「牙」が入っていたり・・・・と、わりとわかりやすい。
「雅」という字も「牙」の中に属する漢字だけど、意味合い的には柔らかいので、
きちんと調べた上で、自分の筆名・芸名の中にも入れた。

小説の中でも名付けに関しては「リアル」を追究するので、音が決まったら
その音を忠実に表す文字をいくつか選び出し、ごちゃごちゃしないように、シンプルにおさめる。
実際にいそうな名前、音はダサ目でもいいから文字に拘るけれど、あんまり画数の多いものは使わない
コレがあたくしの中での鉄則である。

↑大事なんだよ・・・・結構

だからホラ、有名な作家さんでも、わざと登場人物のことを平仮名で書いたり片仮名で書いたりする
そういう人って少なくないでしょう? 特に現存するアナログ派の人って、そういうの多いみたい。


で、だ。
あたくしの今、気にいっている文字で、「和」という文字があるのだけど
コレが凄くいい意味の文字でね♪ 昔はそんなに興味がなかったのだけど、
とある方のお名前を見せていただいた時に、この文字の奥深さを知って以来、
あたくしは「和」のとりこ(爆)。(実桜たんママ・・・・あなたのことなの♪)
男の子の名前でも女の子の名前でも、この字を入れたいなぁ・・・・なんて、夢見心地で考えてたりもして、
お告げ的に夢の中で発生した名前にも、偶然この文字が入っていたりしたものだから、
もう、女の子が生まれてきたとしたなら、この名前しかない!というのは決めてある( ̄^ ̄)
男の子の方もいくつか候補はあるが、決定的!!というのがまだ出てこない。
あたくしは納得ずくなんだけど、ぷよ2が首を縦に振らないんだよな、コレが(爆)。

まだ言わない(笑)。最近、おめでたラッシュだから、どっかとかぶるとヤだし(爆)。
来年の年賀状が届いたところで、一通り周囲を見渡し、そして自分がいざ懐妊♪となったら
それとなくここにもそのことを書くかもしれない。

昨日のパラパラ・・・・で、今一度この「和」を見ていた。
この漢和辞典はとっても親切なので、人名としてならどのような読み方があるのか・・・・
というのまで詳しく載っている。
地名として日本に存在するのも例を挙げて載せている。

↑やっぱ、奥が深い♪

きっと、大昔の偉人さんか誰かの名前に、このような読みをするのがあったものと推測される。
自分たちは、もっと柔らかい音感の名前を・・・・と考えていたのだけど、ベクトル的には明後日でも
ちょっとした発見に心が揺らいだ(笑)。なかなかいいと思う、ホントにそう思う。

そんなうちらは、男の子にせよ女の子にせよ、どうしてか方向性として
「それいけ~!! 力の限り戦ってこ~い!!」みたいな響きの名前に心が揺らぐようで、
今まで候補として挙がった名前を羅列すると、戦国時代ですかっ!?みたいな状況になる( ̄∇ ̄;)
まぁどっちにせよ、体も心も強く逞しいことに越したことはないので、五体不満足でも
そういう思いがあったんだ・・・・ってことを残したいんだと思う、あたくしもぷよ2も。

そういうわけで、今、受注を承っているお子さんの名前の文字は勿論のこと、
とうとう自分たちにまでそういう食指が動き始めた2人なのでした(笑)。
順次、「ジュニア」を懐妊する頃には、この漢和辞典も、かなりいい感じに年季が入って、
ますますの愛読書になっているんじゃないかなぁ・・・・と、赤いケースをしげしげと見つめながら
あたくしはそんなことを思うのです。 


2004年12月04日(土)
うれしいお誘い


あたくしがまだ23だった頃・・・・。(うげっ!7年前かよ・・・・)
この年の夏から秋にかけては多忙の極みであった。8月末に芝居が1本、そして、
翌月半ばには1週間の公演が待っていて、「疲れた~」「動けない~」とか言っているヒマもなく、
自宅からかなり遠くにあった稽古場に通ったり、3週間しか経っていないのに
目と鼻の先にある銀座の小屋に舞い戻ったりと、今から思えば実に充実していた。


8月の芝居は、大学時代の仲間たちとの公演で、清水邦夫先生の「狂人なおもて往生をとぐ」という
物凄く重い本に挑戦していた(苦笑)。
同世代の若い人たちよりも、団塊の世代以上の人たちからの評判が熱く、
あたくしは、白い芥子の花を両手いっぱいに抱えているのに、何でか格好はスリップ1枚とかいう
表題に似つかわしい妙な女性の役で(笑)、ほぼセミヌードに近い状況であった( ̄∇ ̄;)
この頃、非常に肉感的な印象を持たれていたあたくしは、(・・・・実際に肉感的だったんだけど)
スリップというものを持っていなくて、人様から借りたのだけど、
もう1人、同じ役をやるダブルキャストの子が着ていたスリップは、今風の大人っぽい
シンプルなつくりだったのに比べて、あたくしが来たやつは、「THE スリップ」というような
本当に下着の域を全然出ていない、妙に色っぽいものであった( ̄∇ ̄;)

加えて、銀座小劇場というところは本当に狭くて、立地が「銀座」というだけで、
後は、その辺のアングラ用芝居小屋と何ら変わりはなく、収容人数もたかが知れていたので、
チケットを捌けば捌くほど、客と演者の距離も近くなる。
1mと離れていないところにもうお客がいて、スリップ姿というのは、
意外と裸よりも恥ずかしいもので(爆)、劇中、着替えのお達しが出るまで、
ずっとその格好でいたあたくしは、すっかり感覚が麻痺してしまったくらいだった(爆)。

この芝居のクライマックスで、あたくしは、かじられるような激しいキスをされたのであるが、
コレも真似事で済まされる距離ではないので、実際にやったんだった。
狂気と正気の境をさまよう実兄から、熱い接吻をされ、遂には自分までもが同じ部屋に引きこもる。
そんな結末だった気がするが、後から考えてみると、正気だったのは実は兄の方で、
何とかしようともがいていた両親の方が狂気の沙汰に喘いでいたのではないか・・・・という
別の結論まで持ち出されて、仲間内で「清水邦夫って奥が深いよなぁ・・・・」と溜息交じりで
自分らがやった芝居の感想とかを打ち上げで話していたんだった。


普通はここで、小休止が入るのであるが、入れられてしまったスケジュールを動かせるわけもなく、
あたくしと、実兄を演じた青年はすぐに、次の公演の稽古に合流していった。
これが、加藤先生が作・演出をしてくださった「忘八」という作品だった。
ここでも縁あってか(爆)、下っ端女郎の役で、出番は少ないものの、
何でか稽古もすごく楽しくて、疲れているには違いなかったんだけど、毎日毎日、
千葉と東京の境目にある稽古場まで必死に通った。

共演者は全員、他の事務所や劇団に所属している、いわばプロの人たちばかりで、
舞台の公演で、初めて「ギャランティ」というものを頂いたのも、この公演だったのだ。
有名新劇劇団や、もうテレビなんかでも活躍している人たちがたくさん集まって、
あたくしは、最年少というのもあって、礼儀も何もわきまえられぬ、どうしようもない子だったんだけど
何でか皆さんにかわいがって頂いて、無事に千秋楽を迎えるに至った。

この芝居の主演には、当初、美木良介氏が決まりそうだったんだけど、
ここには書けぬ裏事情があれやこれやとあって、バシッとキャスティングされた時は
その役に赤星昇一郎さんが決まっていた。
スキンヘッドがよく似合う、男気あふれる俳優さんで、悪役もいい役も素敵にこなす器用な人だった。
客間から逃げ出した女郎に折檻をするシーンなんかは、もう稽古場でも見ているこっちが息を呑むほどで
焼いた火箸を頭にあてたり、耳に突っ込んだりするたびに、される側の女優さんの
断末魔の雄叫びも凄かったんだけど、眉ひとつ動かさず氷のような眼差しで彼女を押さえつけている
赤星さんの目つきがとても怖くて、今でも忘れられない・・・・。
また、こちらの芝居は、博品館劇場での興行だったので、舞台も広く、
1幕のクライマックスで、1人の女郎が殺されてしまうシーンでも、
赤い腰紐が蜘蛛の巣のように女郎の手脚や腰、首にまで巻きつけられて、
それはもう、見映えのするシーンであった。
ここでもその女郎を殺す役は、確か赤星さんだった気がする・・・・。

「忘八」というのは、八つの徳を忘れてしまった人間たち・・・・という意味で、
うちら女郎側から見ると、置屋を仕切っている男衆たちのことをそう呼ぶんだな・・・・という感覚だ。
もっと深い意味があったのだけど、手元に資料がないまま、今この文章を書いているので、
パンフの1冊くらい、実家から持ってくればよかったよ・・・・と後悔中(苦笑)。
そこに、風俗芸能をうちの大学で教えていた先生のコメントと歴史的風景などが
確か記載されているはずだ。

「忘八」で彼らに出あって以来、あたくしの中でも何かが弾けとんだ感覚がした。
何て楽しそうに芝居に打ち込んでいるんだろう、義務感なんかどこにもなく、
体いっぱいに、心いっぱいに、芝居をすることを楽しんでいる。
あたくしと1回りも2回りも離れた年齢の俳優さん、女優さんでも、こんな子供みたいな表情を浮かべて
必死にお稽古をして、本番中もテンションが高くて、あたくしはその中に「プロ意識」を見たんだ。
座学だけが勉強じゃない、とにかく、真似をすることから始めなくっちゃ!!
聞いているんじゃ遅い、とにかく盗むことから始めなくっちゃ!! とばかりに、
あたくしは短いお稽古期間中に、詰め込めるだけの知識や振る舞いを詰め込んで、
やっと本番に臨んだ。
無論、足らないコトだらけだ。
しかし、役柄上、「女郎とはこうあるべき!」たる何かを要求されたわけではなく、
ただ元気に、明るく、そこにいてくれればいいんだよ、という演出からの指示を
遂行するのが精一杯だった。
お稽古中に色々と不安になったりして、演出家にお伺いを立てたこともあった。
そうしたら、加藤さんはケロッとして、こう言うのだった。

「いいか? 考えてもみろ、女郎屋にやってくる女たちなんてのには、ろくな背景がないに決まってる。
お前から見て姐さんにあたる、アイツもアイツも擦れた上で明るいんだ。
お前は若輩者だけどなぁ、多分、この中で一番酷い暮らしを経験してここに来ているはずだぞぉ。
ご飯をお腹いっぱい食べられるだけで、幸せそうに笑ってられるんだからなぁ。」


そうか・・・・もう、食うに困った口減らしなんてものじゃなく、もっと凄惨な背景が自分には
あるかもしれない・・・・自分だけじゃなくて、女衒に連れられてくる女たち全員に。
この劇中であたくしは、出てくれば常に何かを食べている、「大奥」でいうと「浦尾」みたいな
そんな役で(笑)、それこそ、お茶碗に山盛りにされたご飯と御付一杯に漬物という御膳でも
目を輝かせて貪り食っている、で、ふぅと小休止するかと思えば

「お茶くださ~い♪」

と、呑気に丁稚さんに声をかけたりする、そういう役どころだった。
また、稽古が終わって飲みに行った際に、加藤さんからはこうも言われた。


「まぁ、あの女郎の中で一番マシな死に方をするってなると『ハナ』(主役)だな。」

「足抜け成功しますもんね・・・・。」

「よくわかるじゃないか♪ で、だ。あの中で一番酷い死に方をするのは誰かってぇと・・・・」

「姐さんたち、処世術うまそうだし(苦笑)。劇中で殺されちゃったのり子さん?」

「い~や、違うね♪」

「じゃあ、どんどん擦れていく感じ満々のやっ子先生?」

「それも違うね♪」

「じゃあ、一見幸せそうに見えるけど、水揚げされたアキ姐さん?」

「的外れだなぁ・・・・(笑)。お前だよ、お前。」

「あたしですかぁっ!?」



無論、劇中での話なわけだが、そこまで考えが及ばなかったのと、自分は一切の脇役に徹していたので
変な甘さというか、物語全体を見渡していなかった恥ずかしさとで、素っ頓狂な声を上げてしまった。


「物語には必ず裏側があるってもんだ。その裏側を探ってみろ。
お前の役どころは、本当に美味しい、面白い役だぞ。
表面上はいっつも笑顔で、あっけらかんとしていて明るくて・・・・でもその裏側にどんなことがあるのか
考えてみればすぐに分かることじゃないか? 置屋を追い出されない程度の仕事を淡々としている。
罪も感じない、食うためだけに体売ってるんだぞ? そんな若い女が若くなくなったら
どうなると思う?」


「あ・・・・。」

「表面上、みんな擦れてて同じじゃ面白くないんだよ。
かといって、悲壮感をわざと漂わせると、お客が勘ぐる余地がなくなってしまう。
お前の存在は、救いのようであって、実はそうではないんだ。
置屋の女たちのその後を予感させる、ひとつの形なんだよ。」



演じることに必死で、何にも考えていなかったあたくしは、この時本当に恥ずかしかったのだけど、
それを恥としてではなく、糧として受け止めた。
23歳・・・・女の官能を説いても、表面上に下手な色気だけが混じって、面白味に欠けると
多分、加藤さんは思っていたのだろう。
この話をしてくれた時、もう軌道修正は叶わないところまで稽古が進んでいて、
多分、あたくしがアクションを起こしたら、一瞬にして稽古が最初からやり直し・・・・なんてことくらい
このときのあたくしでも容易に予測できた。
その上で、いつも明るく、美味しそうにご飯を食べている、下っ端の女郎・・・・という役が
重くは圧し掛からず、寧ろ、楽しくなってきたような気がする。

自分が一番酷い死に方をするに違いないと言われていたのにも関らずだ。

劇中、あたくしは死なない。最後まで明るく楽しく、客引きをする。そして幕が下りる。
表面上、お客様の救いになるのと同時に、自分がそんなキーワードを握っていたなんて
とっても素敵なことだと思っていた。



あれから7年。
来週末、加藤さんと赤星さんの両名と、久々に再会することになった。
赤星さんが全国行脚で、岐阜に公演に来るという報せを、加藤さんがわざわざ報せてくれたのだった。
あたくしがこっちにいるというのを覚えててくださった加藤さんに、電話口ではあったが結婚の報告をした。


「おぉ!!! わははははははは♪ それはよかったなぁ!! おめでとう!」

「ありがとうございます^^ あたしの事をもらってくれる方が現れまして・・・・(笑)」

「いやいや、俺は絶対に君にはちゃんとした人が現れると思っていたよ♪」



ちゃんとしているかどうかはさておき(爆)、加藤さんがこんなに喜んでくださるとは、少し予想外だった。

↑憧れのきみ、いまいづこ・・・・?

あたくしの結婚相手として持ち出されていたこの彼は、あたくしより20も年上なんだけど、
物凄くハンサムで姿よき人で、あたくしが勝手に憧れていて、稽古場でもそれが
もう公に広まっていて、みんなに囃されていたことがあったのもあって、
「結婚」とまではいかないにせよ、あたくしも本気で「好きだなぁ・・・・」と思っていた(笑)。

こっちに帰ってきてしまったからには、こっちでの活動をもっと精力的にせねばな・・・・と思っていて
あたくしの存在を加藤さんが忘れないでいてくれたならば、また面白い芝居のお誘いを
かけてくれたらいいのに・・・・と淡い期待を寄せてしまうのである。

あ!!!!
あと、赤星さんに会ったら、是が非でもお願いしたことがあるんだった♪

↑何だか、御利益がありそうで(爆)

昔、富士フィルムのCMで、七福神のヤツがあってあの中にも赤星さんはいたりして、
だったら尚の事、ちょいとお願い事をしてこねばな・・・・と、気分は既に初詣(爆笑)。
最近では、「超星神グランセイザー」に堀口博士役としてレギュラー出演しておられて
お顔だけは毎週欠かさずと言っていいほど拝見してきたんだけど、彼の顔を見ると、
やっぱりそんな欲求が・・・・(笑)。
でも、お会いできるだけで嬉しいなぁ・・・・。
岐阜の街はあたくしも不案内に等しいけれど、山賊の店が残っていてくれてよかった。
きちんとおもてなしできそうだ♪


2004年12月03日(金)
こんなにも眠れない12月2日の夜


先日、大脱走をかましたので、ぷよ2が夜勤の昨日、あたくしはほぼ強制的に
実家に帰された( ̄∇ ̄;)(ホラ・・・・言わんこっちゃない)
まぁ、コレでぷよ2が案ずるところなく仕事に集中できるのなら、それもいいか・・・・と
あたくしもぷち里帰りを拒否することなく、昨日は夕方から実家にいた。


実家にいるとそれこそ数多もの思い出の数々が犇いていて、どうしようもなくなることがあるんだけど
「どうしようもないことなんだな」と過ぎたこととして溜飲を下げると、
意外と何でもない感じだったりする。懐かしいけれど、それ以外の何でもない感覚。
時間は巻き戻せないし、それがこの次元では覆すことの出来ない1つのベクトルだから。
大きな力に逆らおうとすると、大きな歪みが生じるというもの。
「時間」に逆らおうなんて、江戸時代の町民がお上に楯突くのよりも恐ろしいことなのかもしれない。


テレビっ子のあたくしが、テレビのない部屋で一晩過ごすというのは、かなり苦痛なことではあった。

↑バカですか、自分( ̄∇ ̄;)


当然眠れるはずもなく、携帯用の安定剤で何とかその場凌ぎをしようにも、
安定するだけで「眠れる」わけではないので(爆)、そのまま夜通し起きていた。
ほぼ90分に1冊の割合で、昔、買い集めた文庫本を読み漁っていた。

1冊目。桜井亜美著「alone」。買って電車の中ででも読もうと思っていたのだろう、
そのまま放置していた本らしかった。明らかに初見のその作品には、あたくしの想像を掻き立てる
様々な色彩が、様々な表現をされていて、もう桜井亜美はお腹いっぱいだなぁ・・・・と思っていたのに
あっという間に読んでしまった。
丁度、今、15歳のあたくしが立たされているジレンマと、主人公のジレンマがシンクロする気がして
まぁ、決してライトではないんだけど、彼女の作品の中ではわりとライトな方だなと区分される
この作品にかなり没頭してしまった(苦笑)。
あたくしは、初期の頃の桜井亜美の作品をほぼ読破していたのだけど、
「14」を読んでからは、あまり手を出さなくなった。
表現はとても美しいとは思うのだけど、脳細胞がデジタル化していく気がして、
1回、拒否反応みたいなものが起きてからは、読んでなかったのだ。
そういうのがよみがえってこないということは、「安定」してるんだな・・・・(笑)。


2冊目。群ようこ著「無印結婚物語」。大ヒット作品、「無印良女」の後続シリーズ。
オムニバスなので、読みやすいし、堅苦しくなく話題が身近なので、コレもすぐ読めてしまう。
最初に読んだのは、学生時代だったと思う。
まだ20代前半の頃で、「結婚」の「け」の字すら自分の頭になかった時代に持っていた印象と、
まさか結婚してしまってからこの作品集を読み返すことになろうとは・・・・という
変な印象のギャップの中で、嗚呼・・・・人って環境1つで、読後感まで変わるもんなのね
と、妙に感心する(爆)。まぁ、これらシリーズは眉をひそめて読むものではなく、
ガハハハと大っぴらに笑いながら、漫画を読む感覚で読むオムニバスなので、
気はラク。ただ、自分が結婚を経験しただけで、学生の時に味わえなかった奇妙な「恐れ」だけが
読後感に残った・・・・とだけ書いておこう(笑)。


3冊目。内田春菊著「ファザー・ファッカー」。ま、コレも有名な著書だとは思う。
最初に読んだ時の印象が、結構頭に残っていて、主人公の少女が養父に侵される・・・・という
最悪なシーンのことばかりがこびりついていたんだけど、実はそうではなかった。
養父に受けた精神的な辱めや、実母の理不尽な言動や行動、その中で主人公とその妹が
どんな風に立ち回っていたか、その違い等々、大半はそんな内容だった。
はっきりいって、この小説の中に出てくる家庭は狂っているんだけど、主人公の少女は
ボーイフレンドの子供を妊娠しようが、中絶させられようが、変な親にあれこれ言われようが、
挙句、養父に暴力を振るわれたり凌辱されても、何でか冷静なのがすごくリアルだった。
その代わり、自尊心を傷つけられるような親の行動や言動に関しては、
あたくしもビックリするほどの執念深さで、詳細に渡って書き記してある。
あたくしは、それこそ少女時代に、妊娠・中絶・親からの凌辱というのはなかったけれど、
そりゃ、もう、この主人公の少女のように、自尊心を傷つけられると蛇のような執念深さを発揮し、
いつまでもそのことを覚えていて、復讐してやろう・・・・みたいな子供だったんだけど、
上には上がいるものだ(苦笑)。
この小説が、内田氏(女性だけど・・・・「女史」と書くと何か違う気がする)にとっての自分史なのか、
はたまたフィクションなのかと、作品が発表された当初、かなり話題になったりしたけれど、
フィクションでもノンフィクションでもどっちでもいい。
ただ、ああいう家庭が現存するのは確かなことで、ああいう少女が現存するのもまた確かなことなんだ。
環境の違いこそあれ、あたくしは大人の矛盾点を厳しく見つめている、この主人公の少女が
それこそ、少女時代だった頃の自分と酷く重なる気がして、絵空事や他人事として見る気にはなれない。
自分の親や家庭は、あぁではなかったものの、自分は多分、周囲から見ると
こんな少女だったのかもしれない・・・・そう思わされる作品なのだ。
あと、この作品を読んでいると、確かに嫌な気持ちもよみがえってくるんだけど、
「あぁ・・・・自分だけじゃないんだ。」という妙な安心感を得られる。
こういう感受性を持った少女が自分以外にもいるんだなぁ・・・・というただそれだけで、
不思議と、あたくしを束縛していた「孤独」がどっかにいってしまう気持ちになれるのだ。


次に、村上龍著の「全ての男は消耗品である」を手に取ろうとしてやめた。
この本は面白いのだけど、この続編がすごくつまらなかったので、それでやめたのと、
もう時計が、午前4時をさしているということ、更には右目の奥の方・・・・頭痛がどんどん酷くなって
これ以上読書するのが無理だと気付いたからだ。

嗚呼、せめて、飲みつけている頭痛薬もピルケースに入れておくんだったよ。
そんなことを思いつつ、安定剤ですっかり安定しているはずのあたくしは、
足取りがフラフラのまま階下に降りて、常備薬箱の中からバファリンを探し出し、
クッキーを1枚食べてから、それを流し込んで、眠れたら寝ようと思っていた。
30分ほど、のたうちまわっていたんだけど、結局眠れず、帰還していた山賊が丁度出掛ける時間になり、
階下がバタバタとし始めたので、ベッドから出て、山賊と一緒に食卓について、なめこ汁だけを相伴する。


その後はもう2階へ戻らず、サヨコ愛用のテンピュールの枕をほぼ独占状態で
彼女と2人で、ケーブルテレビの「遠山の金さん」なんかを見ているうちに、
グッスリと昼過ぎまで眠ってしまった( ̄∇ ̄;)


飛び起きた後はもう万事、連絡済で、あたくしが昨夜、ちっとも眠れなかったことは
サヨコからぷよ2にも伝えられた後で、過喚起もパニックも出ずに一晩過ごせたんならと
サヨコもあたくしが自発的に起きてくるまで放っておいてくれたようだった。
すぐに支度をして、銀行とコンビニで支払いがあったのでそれを済ませて、飛んで帰ってきたんだけど、
ぷよ2はあたくしが寝過ごしたことを特に責めるでもなく、普通に出迎えてくれた。

・・・・自分も夜勤で疲れてて、眠いだろうにな。

殊勝なダンナにあたくしはますます頭が上がらなくなる(苦笑)。
きっとうちらはこれからも、こんなふうにして、暮らしていくのかなぁ。
安定しないあたくしの体調と、マイペースな彼のやり方が混在して、それで調和が取れる
そんな生活になっていくのかなぁ・・・・ふと、昨夜読んだ「無印結婚物語」のことを思い出していた。


最近、書くことばかりに夢中で、ちっとも読書をしていなかった。
他の人の作品を読んでしまうと、自分の中で構築していた世界観に、少なからずとも影響が出てしまい、
どっかのアイドルじゃないけれど、盗作問題になってしまったら事だし(苦笑)
何よりも、トレースしたかのようなその世界観に自分が納得できるはずもなく、
書く気を失せさせる・・・・それが最近のあたくしにとっての「読書」だったりしたので、
1度読んだ作品をもう1回読み返す、そういう「読書」は柔らかくて気持ちがいい。
ま、おかげで眠るタイミングを逸し、こんな顛末になってしまったわけだけど( ̄∇ ̄;)

すっかり眠りこけていたあたくしを、誰も責めなかった。
昔、「眠れないよ・・・・どうしよう・・・・」と涙したこともあるので、眠っているのは健康の証とばかりに
サヨコぷよ2も安心してくれるのだ。
あたくしは申し訳なさでいっぱいだったのだけど、薬は最小限しか入っていなかったので、
起き抜けもいつもみたいに瞬発力に乏しいというわけでもなく、さっさと支度を整えて、
起きて1時間後には実家を後にした。

実は、今もまだ眠い。
ぷよ2は仮眠を取りにいっているけれど、一緒に寝てしまうと多分、
今夜も並々ならぬ眠剤のお世話にならないことには眠れなさそうなので、ちょっとだけ我慢している。


ターニングポイントだった12月2日の夜。
あたくしは普段の数百倍もの活字を読んで、今の自分がここにあるというのを確認できた。
その昔は、暇さえあれば本ばかり読んでいた。
興奮していたわけでもなく、沈静しきっていたわけでもなく、普通に本を読んで、
普通に過ごしたこの夜は、一旦は病に身を窶してしまった自分を少しでも軌道修正するのに
意義ある時間として、今後も残っていくんだろう。

↑18と30を一緒にしちゃいかんわな(爆)

でも、15に戻っていた瞬間が近かりし過去にあるあたくしには、いい参考書となったわけだ。
ここにはおちゃらけて書いたけれど、あたくしの奇行は傍目から見るとわりと深刻なもので(苦笑)、
ホントは今すぐにでも、オーアエのところに行くべきなんだろうけれど、
今の環境で十分に満たされて、足らないところを補填してくれる人たちに恵まれているので、
それもやめたのだ。

眠れない夜も、特に鼓動が早くなければ、何かに畏怖を感じることもないとわかった。
それがわかっただけでも、あたくしにとっては進歩なのだ。

 ※だから邪魔するなよ・・・・。邪魔したら、本当に許さないから。
 ※ここに於いての「邪魔」の意味がわからないと言うのなら、あたくしはペンで人を殺すという宣言を実行する。


2004年12月02日(木)
諸悪の根源


多分なぁ・・・・諸悪の根源があるとするならば、それはあたくしなんだろうなぁ。
15年経った今でも、誰かになすりつけることなく、背負い込んできてみたはいいけれど、
先日のような「遁走」に近い行為は(あぁ、いや、遁走ですか)諸悪の根源云々よりも
自業自得というか、「あぁ、もう、どうしようもないんだね(苦笑)」みたいでもあり、
一応、ぷよ2にも報告したのだけれど、ぽろぽろと涙が零れてきて
自分でも何を言っているのかわからなかった(ダメじゃん)。


そんなあたくしの話を、ぷよ2は怒りもせずにきちんと聞いてくれて、
嗚呼・・・・この人ってば、本当に地の果てまで優しいんだなぁ・・・・とか思っていた。
諸悪の根源の言い訳を、きちんと聞いてくれるなんて、殊勝この上ない。


「俺も昨日、風邪薬を飲んで寝たから、ちっとも気付かなかったよ、ゴメンな・・・・。」

「今日、もし、そういうふうになったら、ひっぱたいてでも起こしてくれよ、な?」

「この間は無理に押さえつけようとしたけど、別のアプローチがあるのかもしれないね。
もし、今度同じようになったら、俺も一緒に、その彼のところまで走っていくよ。」



・・・・お人好し。(-。-) ぼそっ
昨夜は、小さな過喚起しか出ず、そのままそれも治まって、薬も増やすことなく
眠りにつくことができた。
深夜の田舎町を、夫婦揃って謎のジョギング・・・・という最悪の事態は避けられた(苦笑)。


瞬間的に「15歳」にスライドしてしまったあたくしには、当時為し得られなかった
心残りの出来事が山盛りあって、それをそのまま放置したのも改善の見込みがなくても
がむしゃらにそうしようと努力しなかったのも、全部あたくしのせいで
こんなにも長い年月が経ったというのに、実は、シンとは卒業以来、まともに会っていないのだ。

高校時代に、街中で偶然顔をあわせたことは2度ほどあったが、一度は互いに自転車に乗っていて、
もう一度は、あたくしの隣にタカがいるという状況で、おいそれと声がかけられなかったのだ。

昨日の遁走(まがい)で、あたくしの気持ちも少しは晴れたのか、あれだけ毎日
夢枕に立たれていたというのに、昨夜は彼の姿はおろか、夢に出てきた人物は
何だか全く関係のない人々ばかり(笑)。却ってそれがあたくしを安心させたのだけど。


先日の事情を話している時に、ぷよ2からは様々な提案がなされた。


「卒業アルバムとかを見れば、連絡先はわかるんだろう?
1度、電話してみたらどう?」


「(首を横に振る)・・・・卒業以来、電話もしたことがないんだ。」

「じゃあ、夜じゃなくて昼間、アポとって、改めて会いに行くとか。」

「(首を横に振る)・・・・もう、忘れてるかもしれない。私を見ても、わかんないかもしれない。」

「ここまで衝撃的に跡が残る人だったんだろう? 忘れられてても、思い出すさ。」

「(首を横に振る)・・・・家はちゃんとあったけど、もう、あそこには住んでいないかもしれない。
多分、別の暮らしがある・・・・私だって、そうでしょう?」


「あぁ、まぁな。」

「それに・・・・彼にとってはそんなに衝撃的でも何でもなかったはずなの。
全部、私が巻き起こしたことなんだから・・・・全部。彼が関ったのはそのほんの一部分。」



彼と情熱的に愛し合った思い出は、実は皆無に等しい。偶然を装わない限り、
体に触れるなんてこともなかった。・・・・ファーストキスの相手だって、実はこの人じゃない。
15歳のこの日、12月2日にファーストキスをしたというのは紛れもない事実なんだけど
相手は違った・・・・意外すぎるほどに別の人。


時を同じくして、あたくしとある意味、もっと情熱的な関係だった少年がいたから
事がややこしくなってしまったのだ( ̄∇ ̄;)


言い訳に聞こえるかもしれないけれど、あたくしの心の向きはほとんどシンの方を向いていたのに、
一緒に行動し、より多くの会話を持っていたのは、同じ生徒会執行部だったヨシオ(仮名)の方で、
あたくしとの自然なスキンシップの回数も、彼の方が抜きん出て多かった。
それが、大事な大事な・・・・っつうか、今さらそんなにありがたみがあるとも思えないんだけど
当時は、まだ大切にとっておいた(笑)ファーストキスの相手が、シンではなくヨシオになった時点で
歯車は明らかに狂い始めた。

高校以降になってからだ。

「別に減るもんじゃないんだからっ♪」

と言えるようになったのは・・・・。心も体もギリギリにまで削ったあたくしが言うと
すげぇ痛々しいんですけど( ̄∇ ̄;)


だから、優しいキスを、暖かいハグを、あたくしは相思相愛だったはずのシンからはもらったことがない。
ホントのホントに今さらながらだけど、その欲求がぶわっと噴出しているのだとしたら、
あたくしって、何か色魔みたいじゃない・・・・?( ̄∇ ̄;)
もう、考えるのはよそう(苦笑)。だんだん惨めになってくるわ。


そうなると、別の心配がないこともない。。。。
実は今住んでいるところは、実家や自分の通っていた中学からは少し離れたけれど、
まだ十分に同じ学区内で、この間、深夜徘徊した丁度半分の道程のところに、ヨシオの元実家がある。
今はもう、その場所には住んでいないのだそうだ。
ずっと前の同窓会で、たまさか耳にした情報によると、今は実家丸ごと、駅裏の辺りに引っ越したらしく
もう、ここら近辺にはいないらしい。
それが何よりもの救いの情報かもしれない。
ひょっとしたら、徘徊第2弾をかましてしまうかもしれない可能性を秘めているあたくしは
次に行くとしたら、彼の家。多分、そうなる。
全てをリセットして、もう1回やり直すんだという強い思いが、あたくしの中にあるとするならば
多分、そのくらいのことはやっちゃうかもしれない。


しかし、ヨシオに会ったところで、今さらあたくしは何も思わない。
だから、意識が飛んでいる間にも、彼の家(前の実家)は無視して、一心不乱に
シンのところを目指したのかもしれない。


15のあたくしは、ヨシオの家に行った事はあっても、シンのところへは行った事がなかった。
ヨシオと一緒に勉強をした覚えはあるが、シンとはない。
ヨシオが家の近くまで送ってくれたことはあっても、シンはなかった。

本当は全部、シンと一緒にしたかったことばかりなのに、実は何一つ、
彼との「特別な」思い出が残っていない。・・・・空白の初恋。
あたくしが片思いをしていた時はよかった。少しのことで一喜一憂しているだけで幸せだったから。
ただ、思いを伝えてからは、アイコンタクトが頻繁になる以外は、あたくしに布石を残してくれなかった。

それを代理で埋めていてくれたのが、ヨシオだったかもしれない。
一緒に出かけるのも、帰りを送ってくれるのも、ハグも、キスも、彼が全部、肩代わりした。
そうしてくれと頼んだわけじゃない。
前に、ここのどこかのページにも書いたと思うけれど、彼にもそういう思いがなかったら
そうはならなかったはずだと、ぷよ2も自信満々に言い切っていることだし。


シンは悪くない。ヨシオも悪くない。
悪いのは・・・・弱くって、フラフラしていたあたくしなんだ。


これら一関連の後に、いじめが待っていたが、今回のフラッシュバックにそれらは一切関ってこなかった。
どうやらあたくしは、本当の部分に触れかかっていて、自らが持っていた諸悪の根源に
気付き始めて、それを訂正しようと躍起になっているだけなのかもしれない。


シンに会えたからといって、ヨシオと和解したからといって、
何かが変わるわけじゃないんだ。


1989年の12月2日。
忘れもしないよ。
彼が炬燵の中で、あたくしを抱き寄せて、口づけた後、ニッコリと微笑んで、強く抱きしめたこと。
そうして欲しかった相手は他にいたけど、あたくしにはその時、そうしてくれる人が必要だったんだ。
彼はその後、もう真っ暗になってしまった国道を自転車でひた走り、あたくしを家まで送ってくれたが
あたくしは、胸が締め付けられるような、とても大それた事をしてしまったような気がして、
その日の夜は、眠れなかったんだ。

いつか、誰かと体を交わすようになったり、キスをすることが日常になったりした時、
この思い出もきっと薄らいでいくんだろうな・・・・そう感じていた頃もあった。
しかし薄らぐどころか、あれが本当に「特別」になってしまって、あたくしは参っている。
あんなにも素直な気持ちをぶつけられては、15のあたくしは、どう対処したものか
わからなくなってしまったのだから。


きっとここが人生のターニングポイントになるだろうな・・・・高校時代のあたくしは
自分のノートにそう書き記している。
10年もすれば、もっと大きな大きな出来事に見舞われて、コレを凌駕するターニングポイントが
出現するに違いないと願って書いたものだったが、ある意味で、どんな激しい褥より
この無垢な口づけがあたくしを変えてしまった・・・・そうとしても過言ではない。

↑涙が出たよ。。。。

逆行健忘とはいえ、トリップして、恋をしていた頃に戻ってしまったあたくしだというのに・・・・
それすらも全て抱えてこの人は生きていこうとしていてくれるのかなぁ・・・・。
あたくしにはもったいなさすぎるよ。
でも、見放さないで、きちんと対峙してくれているということは、
あたくしがこの人のことを、幸せにしていかないといけないんだなぁ・・・・そういうふうにも思った。


2004年12月01日(水)
Romanticが止まらない


夜になると、過呼吸、過呼吸、過呼吸・・・・挙句トリップ( ̄∇ ̄;)
だ・れ・か 過呼吸を と・め・て♪ 過呼吸を♪・・・・と不用意ながらC-C-Bが
脳裏を駆け巡ります・・・・そりゃ、もう、エンドレスで(トホホ)。さりげなくも何ともありゃしない。


昨日・・・・とうとう15歳へのトリップを果たし、あ~ぁ、もう来るところまで来ちゃったのかよ、自分
みたいな感覚で、昨日もまた布団に入れば過呼吸、無呼吸、過呼吸の繰り返し。
すると、ある感覚が空気と一緒に喉元に入って、どんどん過多になる体内酸素に押されるように
胃の方へお腹の下の方へと充満していき、頭の中がそれでいっぱいになった・・・・と、
そこのところまでは覚えている。
そのまま、眠ってしまったんだな・・・・自分ではそう思っていた。


夢の中で、あたくしはまっすぐな一本道を、何かを目指すように歩いていた。
呼吸は全然苦しくなくて、でもたまに足取りはフラフラするんだけど、
白いラインが引かれた舗道のそのラインの上を、きちんとまっすぐに歩いていた。
周りは真っ暗で、どうやら夜みたいなんだけど、それでも目指すべき所はきちんと定まってたようで
あたくしは道に迷うことなく、どんどんと歩みを進めていき、やがては走っていたようだ。

「シンの家に行かなくちゃ・・・・」

頭の中で繰り返しこのフレーズばかりがリフレインする。
そうか、この道は確かに、彼の家に向かう一本道だ。
あたくし、こんなに走ることができたっけか・・・・? 走るのは短距離も長距離も苦手。
だけど、走っていると気持ちが良くて、いつまでもそのまま走っていられるような気がしていた。
小さな川が流れるその手前で、あたくしは足を止めた。
あれだ・・・・。あれがシンの家。
オレンジ色の瓦屋根の、あの家だ。灯りが1つついてる・・・・まだ、誰かが起きてるんだなぁ。
橋のたもとであたくしは座り込んでしまった。嗚呼・・・・あの場所でまだ生活している人がいるんだ、
そう思った瞬間に、ぞっとするような感覚に見舞われた。

・・・・寒い。

・・・・て、いうか、ここ、本当にシンの家のすぐ傍じゃん!?
じゃあ、さっきまで、フワフワとした足取りで走っていたのも、まっすぐにここを目指していたのも
全部夢じゃなくて、本当にあたくしがやってしまったことなのか・・・・!?
( ̄□ ̄;)!! ( ̄□ ̄;)!! ( ̄□ ̄;)!!
ぷよ2に知れたら絶対に叱られる・・・・ど、どうしようっっ!!??

彼の家のすぐ近くには小学校があって、あたくしの通っていた学校とは違う。
あたくしの通っていた学校は、大きな国道を越えていかないとない。
よかった、ここで気付いて。つか、よくここまで歩いてこられたよなぁ。
もう薬をガツリと飲んだあとで、歩くのはおろか、走るのはもってのほかって感じなのに。
その小学校の正面にある時計を見たら、午前2時をさしていた。
昨日に引き続き、あたくしはなんてとんでもないことをしでかしたんだろう・・・・。

もう1回、夢でないのを確かめるために、彼の家を見た。
同じ部屋にはまだ灯りがともっている。
あたくしは自分が正気であるのをきちんと自覚した上で、「どうせここまで来たんだから」
半分開き直って、彼の家の前まで行った。
玄関の手前、ポストと表札が一緒になっていて、そこには懐かしいシンの名字がきちんと書いてあった。
彼がまだここに住んでいるのかどうかはわからないけれど、ここが彼の家であり続けている
それに間違いはないようで・・・・その確認をしたら、あたくしは大急ぎで元きた道を戻った。

薬で脚がフラフラしていたけれど、同じように走った。
不思議と、過喚起の時の苦しさが緩和されているような気がした。
当たり前か・・・・過呼吸の時は体内に酸素が多すぎて、それで苦しくなるんだもんな。
走っていれば、酸素が効率よく使われて苦しいこともない。


片道、大人の足でも20分以上はかかると思われる道程を、何とか無事に帰還し、
そっとドアを開けた。
あたくしは、鍵はおろか、お金も、携帯も持たずに飛び出してきたようで、
途中でぷよ2に連絡をとろうにもどうしようもないままで、きっと帰ったら、
しこたま怒られるんだろうなぁ・・・・そう覚悟して家に入った。

↑嗚呼・・・・空白の1時間


翌日。あたくしの脚には確固たる徘徊の証拠・・・・筋肉痛が残っていて、あれが夢でないということを
端的に示してくれちゃっているのであった・・・・( ̄∇ ̄;)
無論、こんな状況で本当の眠りについたので、翌朝、ぷよ2の出勤時間に間に合うはずもなく、
まだ事の全容を話してはいないのだけど、一体、どう説明したものか・・・・。
これを話してしまうと、またあたくしの行動範囲が狭くなる気がして、気分は憂鬱だ。

しかし、どうしてあんなことをしたのかと、自分でも考えた。
まぁ、この前日に15歳へとトリップしているその名残をさっぴいてもだ・・・・
服薬後に走り回る・・・・なんてのは、ちょっと今までの生活からは考えられない。
と。
ひとつだけ、「彼の家に行かなくちゃ」と同じように、頭の中でリフレインするフレーズがあった。

「過呼吸の時にはなぁ、それこそ、全速力でグランド1周すれば治る!!
走って酸素を全部消費すれば、ラクになれるんや!!」


中学の時の鬼体育教師(♀)の言葉だった。
今まで、ペーパーバッグや布を宛がってもその効果は全然で、1時間も2時間も苦しい思いが続き、
挙句には、自分でもアンコントロール下にいるわけのわからない一部分が顔を覗かせたり、
暴れたりと、いいことなんて1つもなかった。感覚がおかしくなっちゃって、
普通に考えたりすることができなくなっていて、泣いたり騒いだり暴れたり・・・・
そんなことばかりだった。
が・・・・昨日だけは何でか、この体育教師の言葉が一緒によみがえったのだ。
一瞬、あたくしの意識は途切れたものの、もし、昨日と同じように15歳にトリップしていたのだとしたら
計算も辻褄も合うし、歩いているのがまどろっこしくなって走り出したというのも頷ける。
この教師が言ったように、確かに、走れば治るみたいだった。
息が切れるような感覚になるのは、走るのをやめた直後数秒くらいで、あとは何ともなかった。
それに走っている間、あんなに冷静でいられたのも、此の方なかったことだ。


ただなぁ・・・・。深夜、丑三つ時に、急にランニングに出かけるっていうのはちょっとなぁ。
そもそも危険極まりないし、この街、あたくしが走った道は極端に街路灯が少ない。
往復で、擦れ違った車は2台だけ、徒歩の人はひとりもいなかった。
でも、今後、意識が飛んだまま徘徊・・・・なんてことになると、あの大きな国道に差し掛かって
事故を起こすといけないし、やっぱり、過喚起時のランニングは誰か付き添いがいたほうが良さそうだ。

↑道理というのは斯くあるものなのだなぁ。

この時見た夢の中で、(今度は本当に夢なんだけど)大人になったシンがでてきた。
何故か和装で(爆)、彼の双子の弟と碁を打っていた。こっちを向いて、柔らかく笑っていた。

あとは、夢にはよくありがちな、「ありえない道路を自転車でつきすすむ」とか
「とにかく助走をつけて、あの壁を越えなければ」とか、そういうのが思いだされる。
どういうつながりだったかは忘れたが。
こんな夢ばかりを見ていて、挙句に夢も現実もとうとう線引きが引かれなくなってしまったものだから、
本当に疲れが取れない・・・・マジで参る。
着々と微熱も上昇中・・・・ダンナの面倒もロクに見ることができない・・・・。

15歳にトリップしてしまったあたくしは、本当に自分のことで手一杯になってしまって、
他人に対する思いやりが、著しく欠如しているような気がする。
そんな「15歳」だったのか・・・・と今さらながら反省もする。
「生き直し」って、本当にできるの・・・・? まだ間に合うのかしら?
恋にうつつを抜かしていたあたくしの「15歳」を実りのあるものにできれば
この症状とも、きっとお別れできると思う。


ごめんね、ぷよ2。。。。
30になっても未熟で、あたくしはまだ、結婚するには早すぎた人間なのかもしれないよ。。。。

あさみ


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