”BLACK BEAUTY”な日々
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Boogie
昨夜、結構な時間まで呑み、挙句に真夜中に曲作りなんてしてたもんだから睡眠不足この上なし。 原石は週末のスタジオで研磨され、さらにライブでカッティングされ、ショーウインドウに飾られるわけだ。
「RHYTHM THE FREAKSに神をご加護を」
2003年05月26日(月) |
晴れ ロックンロール停滞期を越えて |
久々に日記を更新して、時間の流れの速さを痛感する。 『日記』と銘打っても、色々な人がこの日記を読んでくれている。 鑑賞に堪えうる内容でなければ意味がないとも思っている。
結局のところ、表現欲求が乾いていたのだろうと思う。 日々のゴタゴタが色んな邪魔をしてくれているが、今までだって上手く立ち回って来たじゃないか。
久しぶりに「うた」を書こう。 歯磨き粉の最後の一回分のように感性を絞り出してみたい。
2003年05月18日(日) |
晴れ 私的バンド評② |
Thrill Freaksの仲間のバンドにHI-DE'BURSTと云うバンドがいる。 仲間のバンドは他にもいくつかあるが所謂ロックの「狂気」を体現させたら、このバンドに俺は軍配を上げる。 バンドマンとて、普段はフツーの生活をしているわけで例えば会社で「おはようございまーす」なんて言ったり、「じゃあ、鮭弁当で」とか言ったりするわけだが、ステージ上の彼らにはそういう光景が想像できない。 ステージ後、外で待ってるのは救急車なんじゃねーかと思う位、ヤバイ人達になっている。 俺がこのバンドに学んだ事はそういう「化け方」だっだと思う。 ビジュアル的な部分での「化け」もさることながら、楽曲に対してぶち込んだ熱の高さがそうさせているのだと思う。 今日は、そのバンドのライブを見てきた。
HI-DE'BURST 公式ホームページ http://www003.upp.so-net.ne.jp/burst-net/
実家に帰り、泊まる。 母と久し振りにゆっくり話をする。 天気の話、新聞で話題になってる事件、テレビ番組の話。 問題は「何を話すか」ではなく、「誰と話すか」。 同じく、「何を食べるか」より「誰と食べるか」。
冷えた食卓ほど悲しいものはない。
島貫某とその友人らと明け方近くまで呑む。 まあ、他人の人生観とか、価値観なんかを色々と聞き、自分と同じだな、と思ったり、はたまたそれは違うなと思ったり、久々にそういう話を聞いた。 裏を返せば、普段自分はどんな話をしとるんだろうかと心の中で反芻するも、余り思い出せない。 幸せなんだろう、多分。白みかけた空の下、クレイジータクシーは首都高をわりかし綺麗な家路に変える。
予想通りフントーする。 入社三日目で書類の山が出来あがる。 中途採用=即戦力 悲しい性か、「知りません」とは絶対言えない。
今日はよく、フントーした。 明日もまた、フントーするだろう。 明後日もきっと、フントーするに違いなく、 週末にはギターを持って、俺はさらにフントーするんだろう。
新しい会社に今日から勤務する。場所は新宿3丁目。ヘッドパワーのすぐそば。 ただ、やる仕事は前と全く同じだから、仕事上の会話もスムーズである。 まあ、順調な船出じゃないかなと思いつつ、筆を置く。
2003年05月12日(月) |
晴れ M7ライブ後記 |
2003.5.11 Thrill Freaks “GIG at M7” SET LIST
1. Spin George 2. Marguerite Dinner 3. "Prodigal Son"ROCK’N’ROLL 4. Nasty Toys 5. 乾いた風 6. Gimme Shelter 7. Jumpin' Jack Flash 8. A-B JETS 9. Bloody Fuck’n Blues
【手に入れた物達】 ・勢い(1~3の流れ) ・演奏上の緩急(5) ・リズムの成長(4と5間のギターチューニング中の即興ジャム) ・意外性(オープニングに1、ライブ告知前に代表曲のインスト) ・外部の血と刺激(6と7)
【手に入れなければならない物達】 ・ギタートラブルの即座の対応(4はチューニング、8と9はハウリング) ・リズムの一体感(全曲) ・ギターとボーカルの分離(全曲、つい「歌いやすいように」ギターを弾いてしまう) ・見せ方(あらかじめのシナリオがあるが、あたかも偶然の如く映る位の知能犯的賢さ) ・何らかの音源(知り合った人に即座に渡せるもの)
最後に、来てくれた方々に「ありがとうございました」
ボーカルが凶器である事を身をもって示したかと思えば、 イノセントな感性を垣間見せたりもする。 座右の銘は"面白く無いことは悪である" 傲慢さもなければ、謙遜もしない。 常に「そのまま」の男。 俺が寂しい時、アパートのドアを開けていてくれる男。 美味しいおでんとビールで会社退職後、最初に俺と乾杯した男。
10代の頃、STONESの全米ツアーのライブ映画のテレビ放送を彼も俺も見ている。 衝撃的だったのは言うまでもない。 もしも、どちらかの家のTVが故障していたら、知り合う事すらなかったかもしれない。 今まで、STONESナンバーは色んな人達と演奏してきた。 だが、俺はいつも、隣で歌うボーカリストをミックジャガーに見立てていた。
今日のライブにおけるSTONESナンバー二曲はミックジャガーと演奏したのではない。
他ならぬ、「彼」と演奏したのだ。
最高の夜だった。
墓場まで持っていく。
ライブ前のスタジオ。 JIROが「もうお前の顔は見飽きたなー」と言いやがる。やかましい。
考えてみれば、今日で4日連続で会っている。
男女だったら、何らかの感情が芽生えても決しておかしくない。
しかも明日はFREAKS LIVE&JIROとの連続酒飲み記録5日目。
どっちも同じ位重要である。
2003.5.11 (Sun) 小岩 eM Seven Open 18:00 Start 18:30 チケット 無料!! (ドリンク代¥500のみ) Thrill Freaksは5バンド中1番目の出演 (18時30分演奏スタート予定) THE WORLD APARTMENT HORROR/ダットサントラック/ Thrill Freaks/ウルフマンジャックショー/RUBE RACIES
今日で会社を辞める。 家族は実家に帰省中の為、「ある男」の家に遊びに行く。 おでんとビールで楽しい時を過ごす。 帰りのタクシーはJIROと一緒だったのは言うまでもない。
気が付いたらJIRO達と飲んでいる。 そして、気が付いたら電車は眠っているのである。 CRAZY TAXIの4姉妹に感謝。
今日も、JIRO達と飲んだ。 帰りにラーメンを島貫と食す。 若干の後悔をするも、ゲップしたら忘れてしまう。 だが、俺の腹の肉はそれを忘れやしないのだろう。
2003年05月06日(火) |
晴れ 阿呆のさらなる飛躍 |
スタジオ後に飲んで、さあ帰ろうという頃、ひょんな事からJIROと「ある男」の家に行く事になり、「ある男」とその後輩らと「何も仕事前の夜中の二時に話さなくても、あーた」的な会話に終始する。
帰宅後、息子が起きてしまい、ほとんど完徹にて出社。 太陽が痛い。パートさんの笑い声が「ドリフの大爆笑」に聞える。 辞表を提出する。
「ある男」の話はまた、別の機会にゆっくりと。
2003年05月05日(月) |
晴れ 子供の日のスタジオ |
熱気だけしか存在しないようなスタジオだった。 俺の右腕は脳の指令を待つ前に6本の弦めがけて振り下ろされ、また振り上げられ、子供よりもっとタチの悪い阿呆になっていた。 スタジオ後のビールが旨かったのは言うまでもない。
『残りあと二曲!』
ライブハウス等でライブを見ていると、よく聞えてくるMCの一つである。 Thrill Freaksも残りあと二曲の場面で、似たような事を言う。 で、大抵「そのバンドを象徴する楽曲」を最後の二曲に持ってくる。
この現象をバンド側、お客さん側の双方から考察すると・・・。
【バンド側の意識】 ・ラストは盛り上げなきゃいけない。紅白歌合戦を見ろ。 ・でもって、次のライブに一人でも多くの人を呼びたい。特に新しいお客さん。
【お客さん(たまたまそのバンドを見た人)の意識】 ・「ああ、終わるのね・・・」
嗚呼、悲しきこの温度差。この男女間にふと現れる深く、暗い溝にも似た温度差を埋めるべく、世界中のバンド達は忍び難きを耐え、耐え難きを忍び、日々努力を重ねているのである。
今日は、本八幡 Route FourteenでTHE SIDE SLIDE RIDERSのライブを見てきた。 打ち上げの席で、メンバー(ボーカルさん)と前述の温度差が話題になった。
誤解を招くといけないので付記するが、この日のライブの出来が悪かったわけではない。楽曲の完成度、演奏力は前にこの日記で触れた通りである。
バンドを問わず、何らかの表現手段を用いて他人を楽しませるのは本当に難しい事だ。 「自分達が楽しい」=「見ている人達にとって楽しい」という公式 左辺ばかりを重視すると自己満足 右辺ばかりを重視すると自己欺瞞 両者は限りなくイコールにしなければならない
THE SIDE SLIDE RIDERS、Thrill Freaks両者共通のテーマかもしれない。 ただ、温度差を埋める鍵を握っているのは、この日記を読んでくれた貴方でもある。
THE SIDE SLIDE RIDERS ライブ予定
6月8日(日)小岩 eM SEVEN
7月20日(日)大塚 Red-ZONE
詳細はHP http://www.hato66.jp/
2003年05月03日(土) |
晴れ 無人島に持って行きたいアルバム |
LED ZEPPELIN Ⅱ、という人もいるかもしれない。 QUEEN BOHEMIAN RHAPSODYという人もいるかもしれない。 BOB MARLEY LIVE!!という人もいるかもしれない。 自分のバンドの最新作、と答えられる人は幸せだと思う。
俺の無人島アルバムはTHE ROLLING STONES「EXILE ON MAIN ST.」 1972年、STONES初のアナログ2枚組でリリースされた本作を聞いた事のある人はお分かりと思うが、とにかく音が悪く、分離も悪い。 16歳の時、本作がSTONESの最高傑作だと教えられ、期待に胸を膨らませて聞いたのはいいが、その良さは全く理解できなかった。 だが、色々なバンドを経験し、「R&Rっつーのはこーゆーものなんじゃねーかな」という事がおぼろげながら解り始めた頃、このアルバムは俺のバイブルになった。 それは、「あらゆる音がこれ以上考えられないタイミングで鳴っているアルバム」である事に気付いたからだと思う。 それ以来、あんまりギターソロというものに重きを置かなくなってしまった為、テクニック的に向上することは放棄してしまったが、その代わりリズムでバンドをドライブさせる意識に集中することができた。 FREAKSではボーカルも取る立場としては、最高のお手本アルバムである。
もし貴方にこのアルバムを耳にする機会があるとすれば、それはとんでもない幸運だと思う。 貴方にとっても、俺にとっても。
妻と子と3人で散歩に出掛ける。 実際は当然の事をしているに過ぎないのだが、なんだかひどく「いい事」をしているような気分に浸る甲斐性無しのラケンローラー。
息子はというと、
電車が通れば「わー!」 道端の花を見て「わー!」 犬とすれ違えば「わー!」 女性とすれ違えば「わー!」(ちなみに父親は「おっ!」)
小さな芽の如き感受性はこのようにして育つものかと、しばし感慨に耽り、一句詠もうかと思う休日。
考えてみたら、彼の目に映るほとんどは「初物」なのだ。 大人にとって当たり前の光景が彼にとっては「衝撃映像」なのだから、「わー」の後に感嘆詞がつくことは全然不思議じゃない。
大人になるとそういう体験は悲しいかな、減って行く。 寂しい現実だけど、仕方ないと思っている・・・。
なあーんて事は全然思わない。 FREAKSのスタジオでジャムってるとき、あるいはライブの最中、3人は紛れも無く巨大な感嘆詞付きの「わー」を連発しているからである。
まだまだ子供だ。よしよし。
友人達と結構な時間まで呑む、喋る、笑う、笑われる。 その一人に「私小説をかいてみたらどうだ」と勧められる。 面白そうなので、帰りのタクシー中、コンセプトを考えてみた。
・死に至るまでに1作だけ ・重たく、しかも象徴的なフレーズで始まる。
こんなのはどうだ?
「嗚呼、私の道程を振り返りし、首の痛みは消えることなく、亡骸を突つくハゲタカの道がただただ曲がりくねっていたのです」
おめーは太宰かっつーの。 さらに困った事に、この後が全く続かないのである。
凡人を痛感したところで、タクシーが我が家に着き、寝ている妻と子を起こさないよう、そーっとベッドに入る。
「人間失格」と割り切れない。さりとて、 「人間合格」という自信もない。
普通の男、世間はゴールデンウィーク也。
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