東京の片隅から
目次きのうあした


2021年09月12日(日) 「半分世界」

石川宗生「半分世界」読了。
気分がもやもやしているので、そういうときはSFを読んでもっともやもやするに限る。
翻訳SFっぽい文体。中南米っぽい不条理で暴力的な不思議な感覚。後味が何だかもやもやする。読み終わった後もざらざらした感覚が残る。


2021年09月11日(土) 「100文字SF」

北野勇作「100文字SF」読了。
ツイッターで発表したものをまとめたもの。既発表分はもっと大量にあるらしく、その中から厳選したもののようだ。
たかが100文字、されど100文字。さすがにショートショートほどの起承転結はないけど、ちゃんとストーリーになっている。
何度も出てくるモチーフがあったりして、作者の人がこのモチーフの原風景の何かに引っかかるんだろうなとにやりとさせられたりする。

ツイッターの140文字って、言いたいことを言い切るのには微妙な文字数で、脊髄反射で呟くなら140文字でも十分なんだけど、筋道立てて述べるには足りない。連続ツイートという手段もあるけど、句読点の位置、助詞助動詞の置き方等々、結構吟味するときもある。
この100文字も練りに練った100文字なんだろうなぁ。


2021年09月10日(金) サブカルとは

人は自分が見てきたものしか見えない。
前々からうすうす思っていたけど、人によって「サブカル」の定義が違いすぎないか。


2021年09月09日(木) 発言に責任を

子ども向けのSNS教室ですら「あなたのその発言は家のドアに貼って社会のみんなに見せても大丈夫ですか?」と教えているのに、肝心の大人がそれを全然理解していない、ということをこの夏強く感じている。
匿名だからだろうという話もあるが、どこかの国で実名制にしても何も変わらなかったらしいので、結局その人の品性の問題。


2021年09月08日(水) 理由のない区別

車椅子テニスの国枝選手のスポンサー報奨金の件。
いつの大会だったか、その会社が支援している健常者テニスと国枝選手が同時優勝したときがあった。そのとき、国枝選手の報奨金が健常者の選手の半額だったと報道されて以来ずっともやもやしていた。実績的には同じかむしろ上なのに、障害者だから半額でいいよね、的な匂いを感じていた。今回同額で素直に良かったなぁと思える。


2021年09月07日(火) 延期

子どもの移動教室は延期になった。どうなることやら。やる場合でも、年度後半に学校を詰め込むわけで、当初予定の2泊3日とはいかないだろうが、なんとかなにがしかのかたちでできるといいなぁと思う。昨年度は日帰りで行ったらしい。宿泊予定の施設に入ったものの、施設見学だけだったらしく、それはむしろ残念感を増すだけなのではないかと思うのだが(苦笑)せめてもの、という先生の心遣いではある。


2021年09月06日(月) オンライン授業

1週間延長された夏休みが明け、今日から小学校はオンライン授業。
初日なので使い方のチュートリアルと夏休みの報告など、ホームルームだけで様子見。
テレワーク前に朝礼を横で見ていたがなかなかのカオスっぷりで、高学年ですらこれなんだから低学年はもっと難しいだろうなぁと・・・。
親が付いていないとログインもままならないだろうし、低学年だったら登校を選ぶな・・・。先生は大変だ・・・。


2021年09月05日(日) 休めない休み

たまには何もしない日があってもいいのだけど(そしてそれを宣言すれば許容される家族ではあるけれど)、でも結局のところ、「今日は何もしない日」であって「誰かが代わりにやってくれる日」ではないので、結局のところ翌日以降にしわ寄せが来るだけなのであった。


2021年09月04日(土) 面倒くさい男

朝ドラ主人公の彼氏?のお医者さん、スペック的にも人間的にも申し分ない人なんだけど、あれはドラマだからいいんで、リアルだと大変だったな・・・とかつてあんな感じの人とつきあったことがある人間がつぶやいてみる。
いい人なんだけど、どこか踏み込めなくて、こっちが気を遣いすぎて一緒にいても心が安まらなかった・・・。向こうからの好意を感じるだけに余計しんどかった・・・。


2021年09月03日(金) モネとミチ

このところわりと見る時間が多くて、いろいろ考えさせられることもあったので、しばらく朝ドラの話題を続けます。

「おかえりモネ」のアンチコメントで主人公を「コネ」と揶揄する人がいる。そういうひとは妹ミチに肩入れしている。いましがらみから抜け出せない人にとってはミチが「わたし」であり、モネは「理想」であるとともにそうあれないが故の憎悪の対象になるのだろうと思う。
しかし、よく考えよう。
ミチも、勤務先は水産試験場という地方公務員である。地方公務員は民間以上に採用にコネというかツテがきく世界だ。自分の就職活動の時に「内部に関係者がいる場合はその名前を書く」欄があったりしたな・・・。高校の成績が良かったのは大前提だが、採用側から言えば、サラリーマンの子どもより「永浦水産のお孫さん」の方を採用するのは自明の理で、本人が意識していないところでバックボーンが有利に働いた可能性はゼロじゃない。というかむしろ筆記試験突破者リストに地元養殖業者の孫がいたら真っ先に採用するよね。
それを考えるとミチの「おねえちゃんはずるい」はちょっと的外れだ。


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