+女 MEIKI 息+
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2002年05月28日(火) ああ、オカマ。


 今回の風邪は、熱は多少出たけれど声にきました。扁桃腺が腫れるでもなく鼻水がヒドイわけでもなく、声のみに。久しぶりの変声期再来。その声もやっと出るようになったことが嬉しくて、調子づいて電話かけまくり。
 はい、もちろんオカマ声だと自負しております。だからって、そんな想像以上に喜ばなくたって良いじゃないの。
 自分の声って、端から聞く声とは違って聞こえますよね。たまにメモ代わりに外から自宅の留守電に入れた自分の声を聞いてウンザリしたり、子どもの頃にテープレコーダーに吹き込んだ自分の声が変なのを「なんじゃこりゃ?」と、機械のせいにしてみたり。
 今回も、一応はオカマ風味な声だとは思っていたのですよ、自分でも。ところが、揃いも揃って「オカマ〜ッ!」と言って下さいましたさ。(ちなみに、誰一人として「大丈夫?」などと心配の言葉を言ってくださった方が…。あ、言ったのかもしれないけれど、それをかき消すほどの笑い声)楽しんでいただけて本望です。ですが、これも揃いも揃ってみなさん、音声ファイルを作成しろとおっしゃる。
 何にも他にはコンテンツのないこのサイト内で、そのファイルを貼り付け「よ゛ぉごぞ、な゛な゛ご の゛ぼーむべーじべ」を期待してらっしゃる。ネタのためなら、この身を切り売りしろとおっしゃる。あうあう。
 と、前フリが長くなりましたが、夫々の電話を済ませた後に探したんです、音声マイク。ところが、普段から使用してないのでホコリを被らないようちゃんとビニールで包装してたにも関わらず、コードとスタンド部分の接続個所が、我が家のワガママな王子(幼少時と思われる)の、噛み跡が付いておりました。むろん、コードは微かな接続を残すだけでブラーンと。
 もしかしたらファイル貼り付けがあるかもしれないと期待された方々、今回こそは?とここを開かれた方、期待外しでした。やっぱり、わたしには出来ません。この身を削ってまでのネタ晒しはわたしには出来ません。ああ、ごめんなさい。
 そこで「ちっ」と舌打ちしましたね?ね?
 残念がりましたね?ね?

 一番、残念に思ったのは、このわたしです。





 雷の音が嫌いよと言ったら、貴方はわたしの腕をいきなり引き寄せ、身長の違いからまるで覆い被さるかのように抱き込んでいた。力強く押し付けられた唇に応えようと、わたしも貪るふりをして薄く歯を開き、お互いの吐息をそっと交換した。
 夏にはまだ早いこの時期には、夕立に濡れればすぐにでも躯は冷えてくる。少しずつ冷たくなった貴方の指は、ひとつひとつを確かめるように、わたしの制服のベストとワイシャツのボタンを外し、そして指を滑り込ませてきた。
 「雷の音、ほらもう気にならないだろう?」

 学生の頃、こんなことを言ったヤツ。あんたもたまには雷が鳴ると思い出したりするのだろうか?


2002年05月26日(日) 今年初めての釣り

 軽くスカートの裾を翻して、そこから覗く足がどれだけの効果があるかまでも、彼女は計算に入れているのか、彼女の瞬きひとつからも目が離せないでいる少年たちを尻目に、フロアーに降りそして踊る。四方八方から照らされるスパンコールを散りばめたのライトも、スタンドから映し出されるレーザーのイルミネーションも、すべて彼女の彼女たる姿を演出するだけに過ぎなかった。無心に踊る彼女の瞳に映るものは何もなく、ただひたすらに肌で音を感じたがっているようだった。
 うっすらと額に汗を浮かばせカウンターに戻る彼女は、男からの誘いも手の甲でで汗を拭う仕草にも見えなくはない動作でアッサリとかわし、涼しい顔でまたカクテルに手をかけていた。

 80年代の新宿歌舞伎町のディスコでは、こんな少女達で溢れていたのだろうか。93年の暮れに幕を閉じたにジュリアナ東京(芝浦)のお立ち台で舞っていた少女達をイメージするより遥かに輝いていそうな気がするのはどうしてなんだろう。


 気持ち良く晴れたので、溜まった洗濯物にも手をつけず、昨日は食料確保のため海に行ってきました。釣果は、パールピンクに輝くお姿の海の女王、鱚(きす)が大小あわせて十数匹。サクッとさばいて今夜はオリーブオイル焼きで楽しみました。初夏の味、んまかったです。
 釣りに連れて行ってもらい始めた頃は、あの虫(いそめ、じゃりめ)が苦手で、パックに入っているのにも関わらず、持つことさえ出来ませんでした。慣れとは恐ろしいもので、今では頭通しで釣り針に刺すのも巧くなり、すんなりと弄れます。
 気候が良く、家族連れやカップルで賑わう堤防で今回は釣りを楽しんできたのですが、やっぱりカップルの女性は男性に「ぁあん、これ気持ちわるいーぃ。付けられないぁい(甘ったるく語尾伸ばし)」と甘えておりました。ほのぼのした風景だなあと思いつつも、自分の竿が気になっていました。
 煙草の吸殻をポイ捨て、食べたお菓子の袋は風に飛ばされながら「ここぉ、全然釣れないじゃないのぉ」と時間が経つにつれ彼氏にあたるお姉ちゃん。そんなに騒げば、いくら自分の竿先の方が大事だとは言え、気になるものです。ノンビリしたいのに、少しだけイライラ。
 姉ちゃん、ちーっとデートの場所を間違えてしまったようですね。
 夕刻になり、そろそろ潮も動いて釣れ始めたころ、地元のオジサンが犬の散歩がてらか声をかけてくれました。釣り針の種類や餌などを細かく教えてくれるお喋り好きなオジサンは、釣り場にはよく現れるもので、今回もまた同じように竿が反応するまで、のんびりとお喋りしていました。
 ところが、隣のカップルはそれどころでない状態で、相変わらずの煙草ポイ捨て、ゴミは風に飛ばさたままを繰り返していました。いくら温和と呼ばれるわたしも、少しムッときてしまいましたので、つい一言 言ってしまおうかと思っていたところ、地元のオジサンがツカツカと姉ちゃんに歩み寄り「おめーは、かえれ!」と一言。とても簡潔でした。

 辺りが暗くなると、どこからともなく猫がたくさん現れてきます。釣り舟の小屋を寝床にしている、野良なのか。彼らの餌は釣り上げたけれど必要無いからと、海にも戻さず、その場に捨てられた魚も食べるようです。日があるうちでも、釣り糸や針は見ずらいのだから、日が暮れて街灯もない堤防では尚更、見え難いものです。猫たちが、心無い人達が持ち帰らなかったゴミで、怪我をしないように祈るばかりでした。






 そんなわけで、今日は洗濯三昧。
 ああ、洗濯ってキモチイイよね。でも、掃除が思いっきり苦手。


2002年05月24日(金) おしゃべり

 案の定、「前の絵柄には、もう飽きたのか」とサイトを開いた途端に思ったかた、ハイ正解です!しかーし、あいもかわらず某所からは見れない状態は続きますが。

 熱も治まって、一先ずはアチコチに出歩けるようになりました。んが、声がまだ出ません。出しても夜通し遊び過ぎ、頬にはうっすらと青いものが出始めた明け方のオカマのような声になっています。
 これじゃ、商店街でのお買い物は出来ません。八百屋や魚屋のオヤジよりも良い声で値段交渉をしてしまいそうです。
 その点、スーパーは楽です。初めて入る店で、一風変った調味料などのよほどの探し物をしない限りは、店員と会話も交わすことなく、買い物が出来ます。コンビニも然り。
 普段から、そうした処で買い物を済ませ電話もかかってこないとしたら、誰ともくちをきかないまま一日が過ぎることができるのでしょう。楽だと思う反面、誰かとムショウに話しがしたいと思うこともあります。何についてなどと詳しいことよりも、ただのお喋り。楽しいお喋り。

 家の前は路地になっていて、朝のゴミだしの日などは、よく近所のオバサン達が朝から立ち話をしています。天気の良い午後なども、どこからか湧き出たように現れて、ぺちゃくちゃと。「あー、また出たよ。うるせーなー」とは思うのですが、もしかしたら、このただのお喋りは、普段からお喋りをしてない鬱積を晴らすために行われる行為なのかもしれないと、そう思うと少しは許せる気に…は、なりません。えらい五月蝿いです。騒がしです。オバサンと呼ばれる方々は、日永一日お喋りが好きなのでしょうか。聞こえる外の喋りの中で気付いたのは、相手の話を最後まで聞かず自分の話をしたがる掛け合いや、話題の無い声の張り比べや、そして何を得るための喋りじゃないからだろうとは思うのですが。

 しかし、それにしても五月蝿い。
 なんだってこんな話題を今日は書いたのかですって?それは、わたしが今まったく声が出ない逆恨みです。しかも、この画面を作っている最中にあまりの黒さに途中でうたた寝をして、そのオバサン達の会議の声で起こされたからです。
 夕方になりにわか雨が降り出しました。蜘蛛の子を散らせたように、それぞれの家にオババ達は慌てて帰って行き、雨上がりに夕陽が見える今、とっても静かになりました。

 ああ、窓の外はなんて爽やかなんでしょう。でも、画面は真っ黒。



 おやすみなさい。



2002年05月22日(水) 風邪やや復帰

 作文から少しばかり遠ざっていると、2日を過ぎるころから書き方を忘れて「こんなことではイカン!」というコダワリも3日を過ぎるころから段々と薄れて、そしてふらっと見にいったサイトにハマって、そこからのリンクを辿った先でまたハマって、ああネットって逃避するのにもモッテコイなのね。

 大好きなあなたからの催促を受けてる時だけは「おおっといけねえ、いけねえ」とは思ってたのよ、これでも。

 さあ、書こうとビルダーを立ち上げて向かう画面に飽きがきて、こりゃ心機一転だとあいも変わらずデザイン変更。そして、会社からは閲覧出来ないサイトになりました。ごめんなさい>該当者「く」
 こうして模様替えをする度に思うのだけれど、最終的にこうしてアップするものは弄り始めてからの時間の少ないものばかり。これ良いなあと思ったものは、弄る途中で見すぎるためか飽きてしまう。今回のこの姉さん達だって、濃すぎるので飽きも早いと思う。

 下の方に申し訳ない程度に付いている、いわゆる更新報告のリンク集。テキスト(文字)に関する更新報告リンク集なのだけれど、こうしたつぶやき文をアップしている時は、更新報告をしていない。だったら、どんなときにしてるのかって?実は気が向いた時。「おぉ!今日のアップ文は書いた!って感じじゃないの?」と、自分で思えた時だけ。
 それも、最後に更新報告をしてから随分と日が経つ。少しばかり離れつつあるのかも。面倒だというのはさておいて。
 果たして、そこ経由で見にきてくださっている方がいるのだろうか?見に来て欲しいけど、見せるほどのモノがない時はどうも報告するのがしのびない。それでも今日は、ちょっと報告してみました。ああ相変わらずの小心者です。

 やっぱり、こんな感じで細々と続けて楽しんでいるのが合ってるんだろうと思った。






東京・新宿JR東口

17:45PM
歌舞伎町
紺色の戦闘服に身を包んだサラリーマンと、数時間前まではそれでも戦闘服だと思えただろうサラリーマンが行き交い始める。どこからか聞こえる店の呼び込み声も段々と大きくなる頃。

「ほら、見ろよ。昼間とは違う顔を見せ始めるだろ?夜になるといつもああいう感じだな」
『あ、本当だ。昨日はあの流れの中に居たんですねえ』
「一緒に居ただろうよ?」
『あまり覚えてないの。やっと逢えたあなたが隣に居たから』
だからと言って笑うでもなく次の言葉を捜す気力もないように二人。


17:58PM
アルタ前交差点
口数の少ないままオマエの肩を抱いてる自分がが妙に可笑しい。
チェックアウトを済ませ駅へと向かう距離が縮まるほどに二人言葉少なになっていった。

不意にオマエの前髪を掴んで上を向かせた。周囲の人間は無関心を装う者もいれば驚く者もいた。しかしコイツは微塵も驚いていない。既に求める瞳をオレに向けていた。仕掛けたつもりが仕掛けられたよう、すべてを混ぜ合うようなキスをした。
おどおどとしながらも腕を絡めはじめるオマエ。

新宿の街のど真ん中、人通りの激しい交差点でキスをした。いつの間にか信号が変わり、車のクラクションが鳴り響いた。気付くオマエは少しだけ離れた、そのずらされた唇からオレは呟いた。
「知ったこっちゃねえぜ、馬鹿野朗」



って感じの、迷惑なヤツらが最近また気になるようになった。もしかしたらわたし、第二次(オババ)成長期なのかもしれない。


2002年05月20日(月) 風邪

 やっだぁ〜ん、あちしったらったらぁ♪
 熱がぁなかなかさがらなくてぇ、
 夜になるとまたぼぉーんと出てしまうのよん。
 熱い女と呼んでね〜っ。
 この勢いで、街中の札付きとネンゴロになりたいぃぃぃぃっ!



 更新サボってたと思ったら、こんな内容かい?と、お嘆きの貴兄に。
 いくらなんでも、もういい加減に疼きだしましたので、この納豆のような身体をキレイに洗って出直す日は近いと思います(わーい!こんな更新だって予告ホームランのひとつだぞぉ)





コイビトのクチビルが「スキ」と動いた。なのに、泣く夢ばかりをみてる。


2002年05月16日(木) ××サイトという呼び名

 逆立ちしても出来ない芸当って言い方があって、相手を小ばかにした「いやあ凄いねえ、わたしなんて逆立ちしたって出来ない芸当だな、そりゃ」で使う時もあれば、どうやっても到底敵わないよ(敗北どころか、スタートラインにすら立てない程に相手が立派)な時も使ったりしています。

 例えば、それは
 気持ち良く熟睡しているまだ朝の早い時間に、けたたましい電話のベルで起こされて、無意識で掴んでしまった受話器に向かって明るい声で対応すること。「もしもし」語尾上がりでもなく、爽やかな業務電話対応用半オクターブ声高なんてことは、逆立ちしても出来ない芸当です。そうでなくとも、この野太い声に雑な喋り、ごく普通の状態の時の電話応対ですら「あ、今マズイ時だった?」「機嫌悪かった?」と相手にいらぬ心配をさせてしまうほどに素っ気無い態度を思わす声になっています。

 例えば、それは
 チャット時に冗談で書き出す「うふっ」とか「〜なんですぅ」や「わぁ!すてきぃ」などの文字を、そのまま音声として日常に使い、尚且つそれがとても似合う声のトーンだったり。
 出来たら可愛いだろうと思うそれらが、わたしには到底無理。

 だからそういうことを難なくこなす人には、わたしの足りない相手への配慮があるのだし、不快に思わせない態度には頭の下がる思いがしたり、しなかったり。や、人によったらホントに下がちゃうんだけど。

 その場の雰囲気に馴染むことのできる人も、凄ぇーなーと客観的に観察してしまったり。

 普段のわたしの様子を少しでも知っているなら、こんなヤツとは絶対に接触を持ってはくれないだろうと思う人からも、作文サイトを開いているというだけで会いたい(見たい)とお声がかかったりして、ありがたいものです。ネットマジック。

 運良く、この毒牙にかかったってしまった女の子と会うことがあったら、ジックリと学んで参考にしてきます。
 だからってマネたとしても、それは気持ち悪いだろうと思うあなたのご意見、正解です!




 そんな訳で、行ってきました。
 突然に催されたプッチOFF(5/15)

 運命の悪戯か悪魔の囁きか、はたまた天使の嫉妬によるものか、待ち合わせ場所に向かうために駆け込んだ電車は二駅目で人身事故の影響でいきなりストップ、予定していた時間より2時間近くも遅刻しました。その間、店内にも入らずに、いちごちゃんはずっと外で立って待っていてくれました。
 ああ、なんて健気なの。わたしだったら遅れた人に会計を預け明日の分までも食べ尽くしてしまうだろうに。そんな腹黒い思惑を知らない初対面のいちごちゃんと、綿引さんが来るまでの歓談を過ごしてきました。
 グリム童話でしたっけ、正直な末の妹がお喋りをする度にくちから花びらや、宝石が散りばめられていくお話、丁度あんな感じを思わせる少女から大人になる途中の愛らしい女性でした。
 あー、生きてて良かった。
 敢えて言うならわたしが女に見えて良かった。だって、お触りもOKなんですもの。なーでなーで。
 手渡されたお手製のクッキーに萌え、話し声に萌え、伏目がちで話すその態度に萌え、眩暈を起こしそうないちごちゃんワールドに浸っているところに、やっと仕事を終えた綿引さんからの連絡が入りました。程なくして現れた綿引さんは、まるで初対面とは思えない親近感を抱かせる、素敵な方でした。実年齢を伺っても詐欺としか形容できない少女の素直さを残した彼女が揃い、宴の時間はあっけなく過ぎてゆくのでした。

 姉妹サイト、家族サイトの意味を知り、それならばと盃を交わした義兄弟サイトも名乗ってみました。

 今回、待ち合わせ場所の某所アンナミラーズは、見慣れたアノ制服ではなく、その店舗だけハワイ店と一緒のアンミラにしたらシックな制服(但し、より一層タイトなボディライン強調)でした。可愛いアンミラの姉ちゃんに、何度も珈琲を勧められ灰皿や水を交換されても居続け、宴も終盤に差し掛かった時にやっと今回メンツの一人である、さじか君(属性:お坊ちゃま)登場。店から出た後にわたしに向かい、今回お逢いした可愛い女性二人を交互に見やりながら、こっそり耳打ちした言葉「七虹さん、めっちゃオイシイ場所に居たんじゃないですかあ」と言ったか言わなかったか。のぉほほほほ、口惜しいかい?だろうだろう。ねえさんは久々に、気持ち良かったのだよ。
 (後日、詳細をどっかにアップしようとかと思ったり、思わなかったり)






 このところ更新が怠ってました。そんな間にも、もしかして来てくださってた方、メールで催促してくださったり、健康のご心配をしてくださった方、ありがとうございます。いつものように、なんてことはない他で遊んでいただけです。
 某アダルトサイトのパスワードチャットにハマってとっぴんしゃん。
 俗に言うところのイメチャという言葉で括ってしまうには、あまりにも綺麗な文章の並ぶそのチャットに、夜な夜な出没してはウットリとLOGを眺めていた日々が続いていました。や、まだ続いてるけど。当分飽きるまでは見つづけるんだろうなあ。数行に渡る文章を打つ早さと、その発言に対するト書き。相手から次に返される言葉を予想しつつの言葉の駆け引きは、寝しなの小説を読むよりも面白かったりして。





なあ、どうしたらいい?と聞いてくるときには、本当は投げやりなんじゃなくて、頼りたいんだよ。


2002年05月10日(金) 登り往く

 霧雨でけむる、山へと続く細くなだらかな坂道を、踏みしめる度に砂利の音を立てながらゆっくりと登っていった。遠くから見えていた一点の紅いものに近づくと、それはこの季節には葉を枯らし来る秋に天に突するはずの曼珠沙華が、一輪咲いていた。今ここで手折って持ち帰ってもらえるのが幸せか、こうして眺め愛でてもらえるのが幸せか、暫し佇んで考えた。仇花で終るなら、その瞬間で手折られて、押し花として残ることは幸せではないのだろうか。枯れ逝く姿を潔く晒すのも花の運命、だから心惹かれるのだろうと思い、また小さく歩き出した。

 「寒暖交じり合うこの時期に、宵の露に肌を濡らせては体の毒。この身が傘になれるのなら御身を委ねていただけますか」背後から、小さくしかし確かな口調でそう聞こえてきた。慌てて振り返るとそこは、眩暈を起こすほどに一面を緋色に染め上げた曼珠沙華。わたしは迷わず、その中に体を沈めた。
 泡沫の時は儚い想いを散りばめて過ぎ、思えばこの春に七回忌を迎える。

 そしてまた明日から、わたしは砂利道を踏みしめて登り往く。






 とっても素敵なお姉さまをつかまえて、「んと、バカじゃないのぉ?」と笑いすぎで涙を流しながら訴えた。なんで、最愛の気持ちを表す言葉が、罵倒なんだろ。悪気なんて全然なくて、「ホントに大好きよ♪」の告白の意気込みすら感じるほどに、好きな相手になればなるほど。
 あまりに笑いすぎて、お腹をかかえるどころか、米搗きバッタのように上体を前後に動かして腹筋も痛いが、コメカミまで痺れてくるほどに笑った。
もし、これが文字だけなら「んと、バッカじゃないのぉ?」の一言だけに、愛情を込めるのは難しい。
 たしかに、心から「んと、バッカじゃないのぉ?」と言う時もあるが>該当者:段落「ピー(消去)」
 諸々の件は、昨日のその馬鹿笑いで解消できた。ありがとう>該当者:段落「ち」

 笑いすぎなときに発せられる言葉、
<其の一>
 「はあ、苦しい。止めてー」(レベル1)
 取り留めの無い、チャットでの会話時によく見られる症状。三者三様の会話のかみ合わない状態の時にも、これに近い症状があらわれる。

<其のニ>
 「もう、死んじゃうぅ」(レベル2)
 ひとつのきっかけとなる話題から、それから膨らむ妄想へと発展した時などに、これが現れてくる。誰かが発した言葉から、コチラが相手に伝えようと思った時点で起きてくる症状なので、お互いがこれだと、ツボに入り始める。

<其の三>
 「もう、いっそのこと殺してー」(レベル3)
 呼吸も荒くなり、心拍数もやや上がり始める。何かを説明すると言うよりも、この苦しみを味わえこの野朗!な、気持ちになってきている。

<其の四>
 「いい加減にろー、このあほぉ」(レベル4)
 体温、血圧 共に上昇。うっすら汗をかき始め、すでに体は前後に揺すり始める。
 上記の段階が二者であれば、まだマシなのだが、ごく稀にその波に乗りそこなったヤツから、発せられる言葉がツボだった場合、レベル3まで達していた人は、コメカミを押えつつこの症状に陥る。

<その後>
 「ハァハァ んと、あんたってバッカじゃないのぉ?」(レベル5)
 ひとしきり、荒い呼吸を整えたころに、この愛情こもった言葉が発せられることが多い。この段階にまで達すると、すでにツマラナイことでも、レベル3または、レベル4からいきなりリプレイすることもある。危険状態。





 まさか、朝っぱらから話が出来るとは思ってもみなかった>誰となく
 昨日の笑いは、今迄色々と困難だったことが、すっきり解消できて、物凄く嬉しかっただけに、笑いが起こったのかもしれない。
 ネ兄 月劵 禾り!!
 今日は、こっちの方がメインなのか。やたら長くなってしまった。
 メインというのもどうだろ?第一、日々記にタイトルつけることすら時として微妙。ダラダラと書くのも面白い。あー、自分だけが面白いのって素敵っ。


@(*` ノ´)@ ←あげる。


香月七虹 |HomePage