オミズの花道
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『 陽はまた昇る 』
2004年05月27日(木)


昨日の同伴はアバンザ前の楽市。こじんまりして大好き。ポン酢の味が絶妙。
ここは馬刺しが絶品。魚も新鮮で、お値段も新地らしくなくリーズナブル。
色々な店が在るが、ここはバランスが取れていてお薦め。
久し振りに新幹線で通ってくれる社長が来てくれて、ご馳走になった。

・・・・この人ってもう長い付き合いになるなあ。
増えた白髪を見てそう思う。
本当に体には気をつけて欲しい。


辛くて書けなかったが私は半年前に、この方と並ぶくらい大事なお客様を亡くした。また、立て続けにもう一人のお客様も病魔に倒れた。この方は今も病床に在り、恐らくもうネオンの街に顔を出すことはおろか、私と言葉を交わすことも無いであろう。

このふたつの痛みは想像以上で、二ヶ月ほどの間私は裏で一人になるとボロボロ泣いていた。客席で普通にしている事が苦痛で仕方がなかったのだ。

売り上げだとかそんなものはどうでもいい。ホステスのプライド云々でもない。何処に行っても、レギュラーであろうがヘルプであろうが、接客においては誰にも引けを取らない。
そんな強気の私でも、この出来事は精神的にダメージが強く、一時期はボロボロだった。


奥の椅子に座っていた面々、あの時に交わした会話、笑いあったこと、流れる空気、その思い出が清らかであればあるほど、それを失った痛みは大きくて残酷だ。
どれだけ悔やんでも後悔は残る。どれだけ泣いても涙は尽きない。

『そう思えるほど良いお客様に出会えた自分を誇りにしなさい。』
泣き暮らす私を救ってくれたのもまた、お客様であった。

今は出会えた縁と共に過ごした日々を、真珠貝が真珠を形成して行くように、じんわりじんわりと丸めて宝石にしている時期だ。


お客様はお顔を出してくれてもくれなくても、どんなに怒って喧嘩して離れても、迫られすぎて色気に困っても、元気で居てくれれば、生きていてくれれば、・・・・私はそれでいい。
隣にいる人を見て、ふとそう思う。

この仕事をしているからこそ、の縁。
していなければ、出会わなければ、味わう事の無かった痛み。

泣きながら苦しみながら傷を負いながら、それでも自分がこういう生き方しか出来ないことを改めて知った。
今はもう抗う事無く、起こる出来事と縁の全てを受け入れて行こうと思う。


強くなる必要なんて、これっぽっちも無い。






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