あふりかくじらノート
あふりかくじら



 画材と文房具のこと。

土曜日の銀座は明るい。
ひとが多くたって、ひとりだと身が軽くて、
そしてなにより「歩行者天国」になっている
ところなんかがいい。

この土曜の午後は、きわめて贅沢な時間で、
わたしはひとりの銀座を文字通り満喫していた。

銀座伊東屋という老舗の文房具屋はあまりにも有名で、
わたしの愛する店のひとつである。
数万点の品質の良い商品が所狭しと並べられ、
足を踏み入れたとたん時の流れをすっかり忘れ、
何時間だってそこにいられてしまう。

思わずポストカードやら色とりどりの便箋やらを手にとってしまう。

かつて伊東屋はわたしにとって、宝物をうんざりするくらい
つめこんだ画材屋であった。
(一生かかってもつかいきれないたくさんの種類の画材!
それはいつだって、ものすごくわたしを興奮させ、そして
焦らせる。あの、色辞典!じつにうつくしい色鉛筆なのだ)

昨日、とても質の良いたくさんの手帖をみて、そこは
ひどくすてきで良心的な文房具屋でもあることを再認識。
滑らかでうつくしい皮の手帖。分厚くて、手に馴染む。
たくさんのスケジュール帖、細かく予定を立てることが
できたり、三年日記みたいなアンティークな装丁のものも。

ノートや手帖は、じつに自由だ。
手にすると、いつもたくさんの思いが駆け巡り、その手帖を
使い込んだ自分の姿が浮かんできたり。

色んな想像をする。
真新しいノートは贅沢な幸福だ。

モールスキン・ノートを購入。
父にプレゼントした。
もともとイギリスの服飾メーカーがつくったそうで、
ゴッホやマティスなんかが愛用したような、伝統ある良品
なのだそうだ。
インディ・ジョーンズの『最後の聖戦』でも、インディが
つかっていた手帖がそれだ。

ノートはやっぱり、使い込んで良さが出てきて、思わず
ちょっと厚みが増してしまうようなのが良い。


2003年09月07日(日)
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