無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年08月11日(水) ウソツキは恋の始まり

 掲示板で募集したウチの亀の名字、当選は其ノ他君と二上あやめさん。
 オメデトウ~! チャッ▽~ヽ(・_・)ノ~▼ チャッ△_(._.)_▲ チャッ▽~ヽ(^-^)ノ~▼
 「玄武亀吉」に「竜宮亀太郎」なんて、食い意地張ってるだけのカメにはもったいない名前だけれど、今後、日記に登場させるときにはいちいち「うちのカメの玄武亀吉は」とか注は入れない。数え方も「二匹」と書かずに「二人」と書く。人なのか亀なのか混乱する通りすがりさんがいないかな~、というイタズラ心なんだけど、まあ、あんまり引っかかるやつはいないか。
 「食い意地が張ってる」と書いたが、実際、ちょっと間を置くと二人ともすぐにガラスにぶつかって来て食事を請求してくる。モノの本を読むと、1日に、2~3回食べさせるだけで充分、と書いてあるのに、気がついたら5~6回は食っているのだ。二人のうち、竜宮亀太郎は臆病者でいつも岩陰に隠れているのだが、気配を感じるものなのか、エサに手を伸ばすと、ものすごいスピードで泳いでくる。臆病なくせに無防備である。しかも食い方が玄武亀吉に比べるとやたら汚くて噛んだエサをポロポロこぼしまくっているのである。こいつ、前世はしげだったんじゃなかろうか。
 飼い始めてひと月、二人とも1.5倍くらいの大きさになった。しげは「コイツらでかくなり過ぎ!」とそんなとこにまで文句をつけるが、カメがでかくなってイケナイということはないので、いいのである(そこの人、ヘンな深読みしない、しない)。


 昨晩は久しぶりの仕事だったせいか、しげ、朝方帰ってきて2時まで高イビキで眠る。
 レディースデイで、しかも招待券も溜まっていたので、キャナルシティまで珍しくも昼間から映画を見に行く。
 夏休みに入って、AMCの窓口にも長蛇の列が出来ていたが、中に入ってみると『サンダーバード』を見に来た客はそう多くはない。やはりたいていの客は『ハリポタ』とかに流れているのだろう。まあ、デート向きの映画じゃないしねえ。
 映画はテレビシリーズの前日譚的造りで、トレーシー家の五男、アランが正式隊員になるまでを描く。員数外と思われていたキャラクターが大活躍するというよくあるパターンで、新味はなかったが、子供連れで見に行くには一番丁度いいかな、という感じ。しかしベン・キングズレーもオスカー俳優だってのに役を選ばない人だ。

 そのあと、店をいくつか回って買い物。
 浴衣を手に入れて以来、しげは髪止めとかに凝り出して、あれやこれやと集め始めている。二つ同じ形のものを見せて、どちらの色が似合うか聞いてくるのだが、色弱の私にはどちらも同じ色にしか見えない。だからそういうものの見立てに私を引きずり回すなって言ってるのに(-_-;)。
 帰り道、ガストで食事。注文したのはロースステーキセット、しげのピンハネ付き。
 久しぶりに店内の「プラスe」で占いなどして遊ぶ。いつもこの手の占いをしげと一緒にすると、しげの方ばかりヒドイ結果が出るのだが、今日は珍しくもしげの方が好調。お互いの恋愛観をおカネに換算するのだが、これが私は一億四千万円くらいなのだが、しげは二億一千万もするのである。まあ、情熱度ってことなんだろうけれど。でも「人生の罰金」を占ってみると、私が一億円以上払わなければならないのに、しげが六千万円ぽっちでいいというのは、なんだか納得がいかないのであった。いや、たかがゲームの端末に怒ることもないのだが。
 「無意識的についているウソを診断する」という、「ウソ発見器」ってのもやってみたのだが、結果は、私が7割5分くらいウソツキなのに、しげは6割くらいしかついていない、と出るのである。どう考えてもしげの方がウソつきまくっているのになあ。
 「これまで浮気をしたことがありますか?」の質問に、しげ、躊躇なく「イエス」を押す。「誰と浮気したんだよ?」と突っ込んだら、「ひ・み・つ」と返事された。なんだよその「間」の置き方は。まあ、墓までヒミツとやらを一生持ってくつもりなら、それはそれで構わんけどね( ̄△ ̄#)。
 レッドキャベツに寄って、水を汲む。「またカメの水? オレのほうが現在進行形で浮気されとうやん!」と文句をつけるが、だからカメにまでヤキモチ焼くなよって。しげにとっては私が他人と喋ること自体が浮気になるので、どうしたって浮気者のレッテルを剥がすことが出来ない。
 浮気と言えば、昨日も一人で映画に行ったら、偶然知り合いの女の子と出会って、お喋りをした(もちろんこれだけである)。つい昨日の日記に書くのを忘れてしまっていたが、そういう出来事をあとから思い出して「そう言えば」なんて言った日には、「何で隠してたの!? やましい気持ちがあるから!?」としつこく問い詰められて叶わない。ただ単に書き忘れてただけだっちゅーのに。この程度でも、しげにとっては「浮気」ということになってしまうのであろうが、面倒臭くて仕方がないのである。……ああ、でもういう「記憶のケツラク」が無意識の「ウソ」ってことになるのかも、かも、かも?


 先日、章子怡(チャン・ツィイー)主演にならないかなと書いていたアーサー・ゴールデン原作の映画『さゆり“Memoirs of a Geisha”』のキャスティングが固まってきたようである。
 主人公のさゆりはめでたくチャン・ツィイー、さゆりをいじめる芸妓の初桃に鞏俐(コン・リー)、さゆりが慕う先輩の豆葉に楊紫瓊(ミシェル・ヨー)という布陣。見事に日本人俳優がいないが、この分だとどうやら製作のスピルバーグ、故・黒澤明監督の遺言である「日本人に英語を喋らせないように」という忠告は確実に無視する意向のようだ。黒澤監督の気持ちはわかるけど、世界配給もしようって映画を日本語オンリーで通すのは商売としては無理があるよな。どうせ『ラスト・サムライ』以上のヘンテコ映画にしかなりゃしないことはハナからわかってるから、何語で喋ろうがカタコトだろうがどうだっていい。
 申し訳程度に渡辺謙の出演も決まったみたいだけれど、キャリア落とすことにならなきゃいいけどなあ。他にも栗山千明や小雪にオファーがあるって話も聞いたけど、スピルバーグにしろ監督のロブ・マーシャルにしろ日本を舞台に映画撮ろうってわりに日本の映画見てないよな。少しはタランティーノを見習え。鈴木杏とか小西真奈美、深田恭子、加藤夏希、蒼井優、市川由衣、伊東美咲、釈由美子、いくらでも候補者はいると思うけどなあ。


 北海道石狩市の佐々木多恵子さん殺害事件、犯人の私立高校1年生男子、やっぱり佐々木さんの長男に中学時代にいじめられていたそうな。「カッターで肩を切りつけられたり、(壁に)頭をぶつけられたりしたこともある」というから、かなり陰湿なイジメだったのだろうが、どうして今頃になって復讐を思い立ったのかと言うと、「中学の卒業アルバムを見ているうちにそれを思い出し、次第に腹が立ってきた」のだそうな。
 「佐々木さんが死ねば中学時代にトラブルがあった(佐々木さんの)長男が悲しむと思った。(佐々木さんに対しては)今は悪いことをしてしまったと思っているが、自分をいじめていた長男に対してはまだ思っていない」と堂々と言い放っているから、こないだまでの報道にあった「長男がいなかったから代わりに」という話とは随分食い違っている。ただの馬鹿かと思っていたがそうではないのか。
 もしも犯人が最初から「母親の方をターゲットにしていた」というのなら、この復讐、辛辣というか、胸糞が悪くなるくらいい陰険である。被害者の長男は、まさか自分がイジメたことで母親を殺されるとは思ってもみなかっただろう。これからは「自分のせいで母親が殺されたのか」と、一生後悔し苦しみ続けることになる。これは本人を殺すよりもずっと復讐としての目的を果たしていると言えるかもしれない。
 粘着質の人間に関わると、いつまで執着されるかわからんという見本のようであるが、出会いは偶然であることが多いから、逃げようったって逃げようがないのである。しかし、事件そのものが起こらずにすんだ可能性は決して低くはない。
 生徒の代理人の弁護士によると、生徒の母親も「息子がいじめられていたので、中学の担任教師に相談した」と話したとか。これも「いじめはなかった」と先日発表していた学校側の答弁とは真逆である。結局は学校のコトナカレな姿勢が、犯人の思い込みを助長させたとは言えまいか。少しずつ、少しずつ、この犯人が狂っていった可能性だって充分にあるのだ。
 「いじめが原因にあった」「学校が対策を取らなかった」となると、この犯人、情状酌量の余地が出来てしまう。しかし、中学卒業後4ヶ月も経って復讐、というところに私はどうしても引っかかりを感じないではいられない。推測だが、そのあたりの粘着質の背景に、日頃から奇妙な言動があったとか、やはり何か心に病気があったと診断されるような状況があったのではなかろうか。
 そういう点に周囲が気付いて何らかの「治療」が行われていたら……。言っても詮無いけど、少年犯罪の原因の一つに、いつだって「オトナの見て見ぬふり」があることは疑いようもないと思うんである。……タメイキ。

2003年08月11日(月) 水がまた来る/『さちことねこさま』1巻(唐沢なをき)
2002年08月11日(日) 島田賢志君、元気?(読んでねえって)/DVD『∀ガンダムⅡ 月光蝶』/『キカイダー大全』(岩佐陽一編)ほか
2001年08月11日(土) 代打日記
2000年08月11日(金) 小心者は女房に内緒で寿司が食えるか?/『冥王と獣のダンス』(上遠野浩平)ほか



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