無責任賛歌
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2006年11月28日(火) |
10分で書けるのはこの程度/舞台『黄昏~On Golden Pond』 |
舞台『黄昏~On Golden Pond』 メルパルクホール福岡(福岡市中央区薬院4-14-52)
【出演】八千草薫/賀来千香子、中村友也、飯田邦博、三浦浩一/長塚京三
【あらすじ】 ノーマン・セイアー・ジュニアは80歳を迎えようとしている。そして彼より10歳若い妻のエセル。今年もあのゴールデン・ポンドでひと夏を過ごすために訪れた。 ふたりにとって48回目の夏。しかし今年のゴールデン・ポンドはいつもと違っていた。 老いを意識したノーマンにとって・・・・・ たまに二人を訪れるのは、平穏な湖を守る郵便配達のチャーリー。彼はセイアー夫妻の娘チェルシーとの思い出を語るやさしい隣人でもある。 そこにノーマンと反発しあっていた娘のチェルシー・セイヤー・ウェインが訪れた。彼女のパートナー、ビル・レイと彼の子供ビリー・レイとともに。お互いに素直になれないノーマンとチェルシー。ふたりを温かく見守るエセル。チェルシーに淡き思いをつのるチャーリー。そして新しい家族のビル・レイ。 傷つけあい、いたわりあいながらも、家族の絆を探すひと夏。 ゴ-ルデン・ポンドの夕日は、老齢なふたりの人生をさらに輝かせる。
八千草薫という人は不思議な人だと思う。 ナマの姿を見ていても、どこか現実感がない。そこにナマの人間として存在しているような印象が希薄だ。 時折、八千草さんが口ずさむ「ゴールデン・ポンド」の歌。 これがその「希薄感」を弥増す。
体調不良で降板した杉浦直樹の代役となった長塚京三。 この人もどこかリアリティのある演技とは離れた芝居をされる人だ。 基本的に無表情で、声には抑揚がなく、それがやや記憶力の薄れた老人を演じるものだから、やはり何となく現実離れしている。 妖怪ぬらりひょんと言った風情だ。
この二人が組んでいるものだから、何となく舞台は不条理劇のムードすら漂う。 この二人、永遠に死なないんじゃないか(笑)。
現実的に考えれば、老境を描いたこの舞台、死を見据えた老人二人の悲壮感が伝わってきてもいいような気がするのだが、それが殆ど感じられない。 だとすれば失敗作と判断することもできるはずなのだが、不思議とつまらない芝居を見たという気がしない。 この二人は、黄金の湖のほとりで、永遠により沿って佇んでいるのだ。そんな理想郷を見せられているような気分になるのである。 これは杉浦直樹には出せなかった「長塚効果」なのかもしれない。
SGcafeでの映画は『69』。 遅れての参加だったが、その前は『猫目小僧』を見ていたのだそうな。 B級映画研究会らしくなってきたことである。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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