一番大切な友達が、目の前で泣き崩れた。普段はよく動くこの口が動かない。掛ける言葉が見つからない。その時、あたしに出来たたったひとつの事は、只ひたすらに、彼女の頭を撫でる事だけ。あたしに彼女の悲しみを拭い去る事が出来るだろうか?彼女の空白を埋める事が出来るだろうか?あたしは誰よりあなたに幸せになって欲しいのです。少しずつ。少しずつ。今日はこんなにも綺麗な杏月だし、手、繋いで歩こう。いつか「君が笑った明日は晴れ」