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2003年05月29日(木) |
奕世...みていたもの |
午後,時間をつくって再び河原へ行ってみた. 今日は河辺を中心に散策.
結構デカイ木が倒れていた. きっといつかの台風とか,強風の日に倒れてしまったものだろう. まだ,それなりに新しい倒木だ.
その倒木に近づいてみた. デカイ木の根の部分なんて,滅多にお目にかかれないので,なんか感動. まさに根刮ぎって感じですごい.
年輪から木の年齢とかをみることはあっても,根でそれを考えたことはなかったから 何年くらいそこにいたのかはわからない. でも,すごい時間を感じさせる根だった. そして,強さを感じずにはいられない...そんな根だった.
太いところは凛々しく,細いところは毛細血管の如く存在していた.
根は太陽を感じることはなかったはずだ. でも,こうなった以上太陽を感じずにはいられない状態にある. どんな気持ちなのだろう... なんてこと思ったり.
今まで,この木は何をみて,何を思っていたのだろう. 同じ木だけれど,高くそびえ立っていた幹と枝と葉は... 根にも景色のことや枝に止まった鳥のことや,人間や街の変化を伝えていたのだろうか. 根のことをちょっと不憫に思ったのだけれど,きっとわかっていたのだろうと思いなおす.
上では太陽を浴び,下では水を吸い上げる. こうやって,幾年もどんな天候にも負けずにバランスをとってきたのだから. 縁の下の力持ちに,御苦労さんといいたくなったね.
その木の横を通りすぎ,川の中を覗いたとき,亀がいたのにはびっくり. 亀も慌てて潜ってしまった. 同時に,カメラを落としそうになって焦る自分.
小笠原で出会った海亀のこと...ちょっと思いだした.
★ 奕世(えきせい) 世を重ねること.
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