| 2026年08月22日(土) |
映画「開戦前夜」レビュー |
「アメリカとの戦争は必ず負ける」と総力戦研究所では結論づけたが、それでも戦争に突入してしまう悲劇的な運命の物語。 僕らが歴史に対して後から意見するのは結果論だから言えるだけであって、当時の人間が全くバカだなんて全く思えない。
現代に置き換えても同じで、失敗すると見えているプロジェクトに突っ込んでいく例はあとを絶たない。これは一般論だ。 つまり人間や組織の本質は変わっていない。「教訓を糧にしろ!」と軽々しく言う人はいるが、糧にできる人はむしろ稀だ。褒めた方が良い。
なので、結局どれだけ教訓を糧にし、充分な準備をしても悲劇は起きてしまう。 だから、この映画の教訓を現代で指針として置き換えるならば、個人一人の力ではどうしようもない悲劇の運命に巻き込まれた時に、「個人にできることは何だろう?」ということになるが、それは映画でも示されていたが、悲劇の運命が見えていたとしても「最期まで自分の意思を主張する」ということだろう。
自分は違うと思っているのに、何も言わずにやり過ごすのは自分に嘘をつくのと同じである。 現代において人が健全に生きていく上で重要なことは、自分に嘘をつかないことだ。これが自分が自分のことを好きになる唯一の方法でもある。 逆に言えば、自分に嘘をつく人間は、他人にも簡単に嘘をつき、自分のことを嫌いになっていくのである。
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