ぼんのう
DiaryINDEXpastwill


2006年02月07日(火) いつの時代にも

幕末ファンなら、武田観柳斎という名前は知って当然かもしれない。
甲州流兵法に通じた兵学者であったことから、新撰組五番隊長となり、池田屋事件で活躍するものの、その人格は極めて卑劣…近藤勇らの上司には媚びへつらい、部下に対しては罵詈雑言を浴びせる。自分はあたかも新撰組になくてはならない存在かのように振る舞い、五番組においては小山の大将みたいに踏ん反りかえり、自分よりも立場的に弱い人間を徹底的に貶め、お気に入りの駄馬を周囲に侍らす。挙句に池田屋事件についても、あたかも自分の功績かのように言い出す始末。
しかし、慶応三年頃に洋式の調練が始まったことで、彼の存在意義が失われ、軽んじられるようになる。やがて、敵である薩摩藩の密偵になったことから、最終的に暗殺されてしまう。


いつの時代にも、時折、このような絶句してしまう輩がいるものである。


ANDY 山本 |HomePage

My追加