ひとりびっち・R...びーち

 

 

かめくん - 2001年02月27日(火)

 ついに娘がカメを連れて帰ってきた。

 とはいえ、生きたカメじゃなくて、模造亀(レプリカメ)のお話である。
 (『かめくん』北野勇作・著、前田真宏・イラスト、徳間デュアル文庫)

 どうやら今日は本が読める日だったらしく、北インド&ダライラマとアラスカ&星野道夫のお話を200ページほど読んだ後、『かめくん』を一気読みしてしまった。

 久しぶりに本を読んで楽しいと感じた。
 ま、気楽な読書すらできないほど衰弱していた、っていうのが実情で、情けないかぎりなのだが・・・。

 コレを学校の図書館から借りてきた娘はホントに偉かった。
 よいこ、よいこ。

 −−−−−−
「木星戦争」に投入するために開発されたカメ型ヒューマノイド・レプリカメ。
「どこにも所属していない」かめくんは、新しい仕事を見つけ、クラゲ荘に住むことになった。
異才が描く空想化学超日常小説。
 −−−−−−(裏表紙の紹介文から引用)

 「かめくん」だけに、テンポがゆっくりなんだよね。
 それにけっこうテツガクしてるし、ちょっぴりせつない。

 −−−−−−
 かめくんは思った。
 でも、もうここに来ることがなくなるということは、それも失われてしまう。そして、そのことを残念に感じているこの自分もまた・・・。
 きっとそうなのだろう。
 そうなってしまえば、もうそれが思い出せなくなって残念だということも、自分は忘れてしまうに違いない。
 −−−−−−(本文より引用)

 冬眠を前に思い出の図書館を訪れた「かめくん」は推論する。

 いいなぁ、そういう冬眠・・・半端な記憶消失はつらいじょ。

   
 


 

 


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