Dozy days

2002年10月12日(土)

千葉。すごくいい天気で、わたしの黒いジャケットがほかほかしている。少し暑い。

お昼を食べに入ったレストランは混んでいて、制服を着た短大生や女子高生がたくさん。数人組の女子もたくさんいて、みんな携帯電話をカチカチといじりながら御飯を食べ、お喋りをしている。器用だなぁ、でも彼女らはどうしてあんなに大声で話すのかしら。

私の隣の席には3歳くらいの男の子がおばあちゃんと御飯を食べている。男の子は輪切りのトマトをフォークで刺そうとしているけれどうまく刺さらない。フォークに引っかける形で口に持っていこうとしているのだけれど、トマトはずるっと柄の方まで落ちてきてしまった。でも懸命に口をあけてトマトを食べようと頑張っている。おばあちゃんは鞄の中をいじっていたから気が付いていなかった。

レストランにはハリー・ポッターに似た店員さんがいた。左から見た顔が、痩せて老けたハリー、と言った印象。ほんとにそっくり。会計をしてくれたのは彼だった。めがねまでそっくり。

そこは駅前は栄えているけれどちょっと奥に入ると静かな町で、昔から建っている建物がそこここにある。線路の近くの市民会館は暗い色調で、いかにも公共の建物と言った雰囲気だった。今日は「福祉大会」という行事が催されていて、上品な格好をした5,60代の方が何人か出入りしていた。

駅前(と言う程近くはないが)の伊勢丹の近くに川が流れている。濁った川だけれど、魚がいるらしい。太陽の強い光が川面に反射してまぶしく、じーっと見ないと魚を見つけられない。橋の下の、ちょっと暗くなっている場所でみつけた。大きな鯉が、ゆらゆらしている。目線を上げると、低い位置に走る数本の電線と古びた街灯が空を分けていて、綺麗だった。薄い青色に、真っ黒な線。

川沿いに歩いていくと、水鳥が十数羽。ひなたぼっこをする暇そうな鳥と、せわしなく川に潜ったり羽を動かしたりしている鳥がいる。まるで人間。他の鳥にちょっかいを出して、突進していくような鳥とか、迷惑な奴もどこにでもいるのねぇ。下を泳ぐ鯉に必要以上にびっくりして挙動不審になっちゃってる鳥も。おもしろいな。

あたたかくて、きれいでやさしい町だと思った。また来たいと思った。わたしが寮に戻ったのはもう夜で、暑いと感じたジャケットが頼りなく思えるほどに風が冷たくなっていた。

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TSUTAYAでCDを借りてきました。今、わたしはレンタル半額になる権を持っているのですが、その権力を行使するためのパスポートとなる葉書を部屋に忘れてきたので定価で借りました。

部屋に忘れてきたので定価で借りたのです。定価で借りて来たのですってば。

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明日は三軒茶屋のお祭りに行きます。ひとりで。写真を撮りに。

浴衣姿の女の子に「すみません、あやしいことには使いませんので写真を撮らせてください」って言っちゃだめですか。わたしはそんな人に出会ったら猛ダッシュで逃げるか警察に突き出すか。そういう手段をとりますけれどね。

日記記録、未来。他 日々のインプット等。