![]() |
忙しい、ということ。 - 2002年01月12日(土) 忙しいというのは心をなくすこと。 …という字の成り立ちはよく知られているけれど、 はてさて、そんな単純に 悪い面ばかりをクローズアップしてよいものか。 忙しいこと、実は私はそんなに嫌いでもない。 今も、会社に行くとなかなか帰ってきませんが、 確かに今の仕事は あんまり性に合っていなくって スムーズに成果を出せないことがホントつらい。 でも、「忙しい」からつらいわけではない。 学生時代ずっと、 今はなきプランタンなんばでバイトをしていて ホビーの所属だったので 冬は特設会場が結構忙しくなる。 なんといってもバレンタイン。 場所が場所だけに お水のねえさんたちの100を越える数の義理チョコを 急かされながら包装したり、 すーぐ売り切れる商品の在庫を出しに走ったり、 長蛇の列を前にレジを打ったり、 2月第2週はめまぐるしい忙しさ。 ・・・・すごーく楽しかった!! 最初、そのバレンタイン時期だけの 短期バイトとして採用されたんだけど そのまま居残って結局卒業までお世話になって、 だから3年目4年目は分からないことなんてないくらい。 ちょっぴり責任のあることを任せてもらったし 何を聞かれても答えられるくらいにはなっていたし やりがいとわくわくする楽しみのある忙しさ。 レジに並ぶ人の列を見ると どうやって効率良く売り場を回すかを考えて ぞくぞくするほどテンション上がったもの。 自分が好きじゃない、できてないことで忙しかったら それはとてつもないダメージで跳ね返ってくる。 でも、自分が好きなこと、できていることで忙しかったら それは疲れることはあってもダメージは受けない。 “忙しい字は心を亡くすと書くんだよ”って、 それはまあ、周囲に気が配れなくなるだとか なにより本人が無自覚なまま疲弊していったりだとか そういったことを憂慮して言われることが多いと思うけど、 更に1歩踏み込んで “どんな心を亡くすのか”を考えてみたらば。 「忙しい」から「心をなくす」んじゃなくって。 忙しく日々を過ごしている時、 好きなことや自分にできることだったら 時間や体力はなくなっても心はなくならない。 でも、好きじゃないことやできないことで忙しい時には、 おおらかさ 充実感 思いやり 自信 やり遂げる楽しさ 達成感 …などなどがなくなる。 忙しい時には、 今、自分を忙しくしてることに対して 自分はどう思ってるのか ちゃんと考えてあげなくちゃ。 自分で自分をみてあげなくちゃ。 忙しい時には、だから、 休んでね、とか休息してね、ということだけが 有効な処方薬ではないのだ。 それは、どんなに楽しくたって 忙しく無理な生活をしてたら体が悲鳴を上げるから もちろん重要なお薬の1つではあるけど、 好きじゃないこと、できないことで忙しくて受けたダメージは 休息だけでは回復しないから。 だからできないことをつぶしていく。 好きじゃないことのいい面を探そうと思う。 できないことをできるようになるには 自分の努力だけではどうにもならなくて 人に迷惑をかけたり 叱られたりして凹むこともあるし 絶対そんなに簡単なことじゃない。 好きじゃないことのいい面を探すのは 嫌な面を探すより何倍も難しい。 それでも、おおらかな気持ちを 今日も1日楽しかったと 思える気持ちをなくしたくないから、 そこはぶつかっていくしかないのだ。 ...
|
![]() |
![]() |