No Problem

2003年05月06日(火) 真夜中の墨汁作り

 3年生になると「習字」の授業が始まる。
息子は義母に習字セットをもらっていたので、学校で業者が買わせるセットは注文
していなかったのだが、「墨汁」だけ足りなかったので、買わねば買わねばと思っていたのだが、例の如く思っているだけだった(笑)

 学校から帰ってからずっと「明日の準備早くしなさい」と言い続けているのだがこれも例の如くまったく生返事でやらずにだらだらしている息子。
「明日あたり初めての習字じゃなかったかなぁ・・・」と思いつつ、あたしも例の如く確認せずにそのまま10時、寝る時間を過ぎてしまった。

 息子の部屋に行き、明日の時間表を確認すると、「習字道具」とやっぱりある。
うひょ〜・・・。墨汁ないじゃん。
そして矛先は息子へ。
「今から墨汁なんか売ってるところないでしょ!だから夕方からずっと明日の準備明日の準備って言ってたでしょ!!もうちょっと早ければ○○ストアだって、▲▲屋だって開いてたけど、もう売ってるとこないよ!!!どうすんのよっ!!!!」
と怒ってみる。

 いいだけ怒って恩に着せながらコンビニへ。
しかし、半紙は売ってても墨汁って売ってないのである。
3、4軒のコンビニと深夜まで開いているスーパーを回ったけど、どこにもない。
まいったな〜・・・、明日店が開いてから買って学校に届けるか・・・
帰り道、ふと思いついた。墨をすってみようか!?

 子供の頃習字を習っていたが、なぜかうちの親は「墨汁なんか使ってはだめ、墨を自分ですって書きなさい。」という主義の人だったので、みんなが墨汁で黒々と力強い字を書いていた時に、あたしはにじんだような薄い字を書いていた。
自分の字が墨のせいですごく下手に見えると思っていたのだが、今考えるとそれ関係なく下手だったな(笑)

 時間はもう真夜中。
墨と硯を前にして、水を足してすりはじめる。
静かな部屋にすっすっという音が響き、墨の清冽な匂いが漂う。
う〜ん・・・、横に焼酎のお湯割がなければ、なんかあたし上品な奥様?
驚いたのは、結構濃い液ができるということ。
これって墨の品質がよくなってるってこと?なわけないか。
非力な子供の手では作れなかった、濃い墨液が大人になった今では作れるということか。

 さて、できあがってはみたものの、何に入れてあげよう?
いろいろ台所を物色した結果、スパイスの空き瓶に決定。
ふたに名前を書いてビニール袋にいれてしっかり口を結んでOK。
例の如く、なんとか帳尻をあわせてしまうのであった。

母の愛情手作り墨汁


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