銀色の日記
モクジイク?モドル?ススム?


2006年01月05日(木) 猫の皿

落語の「猫の皿」と言う噺を知っていますか?
マニアは多額の金を出しても欲しいものを手に入れたがるという話。

古いモノに値段をつけて価値を鑑定するが、興味のない人にはなんの価値もないものでも、マニアには喉から手がでる程欲しいモノというのはあるもの。
田舎の茶店に猫の餌用にと無造作に置いてある「高麗の梅鉢」と言うマニアが見たら、どうしても欲しくなる高価な皿。
それをなんとか安く手に入れてやろうとする「ハタ師」と称する骨董の仲買い人。

猫をもらったら餌用の皿も一緒についてくるだろうと、3両もの大金をはたいて手にいれた猫。
皿を貰おうとするとなんと茶店のお爺さんは
「それは駄目です。それは、こんなところに置いてありますが、高麗の梅鉢と言いまして、300両くらいにはなるんです。こっちの茶碗でも食べますから、これを持っていってください」
「知ってたのか。それじゃあ、どうしてそんな高価な皿で猫に飯なんか食わせるんだい」
「へぇ、そうしておくと、時々猫が3両で売れますんで」

タイガー&ドラゴンでもこの演目はありましたが。
いつも覗いてる落語好きさんのブログに書いてあったんだけど「春団治の小咄が入っているせんべいのレコード」と言うモノが昔あったらしいです。
まず噺を聴く、聴き終えたら、せんべいとして食べる。
春団治は売れると思って作ったらしいが、さっぱりだったらしい。

桂文我が「猫の皿」のマクラでこのレコードのことを言っていたらしい。

知り合いの落語家がこのせんべいレコードを手に入れたというのを聞いた文我は、落語に関する物のコレクターなので欲しくなった。
「10万で売って」と言ったが、断られた。
ネットオークションで手にいれたと聞き、「ひょっとするとまだ出るかも」と網をはって待っていた。
そうしたら網にかかった。しかも競り合う相手はひとり。
これが同んなじコレクターなら争奪戦になるが、相手は単に古い包装紙の収集家だとわかった。
早々と相手は退散。文我は6000円ちょっとでこのレコードを手に入れたそうだ。

なんでこんな話を書いたかと言いますと、「野ブタ。をプロデュース」に出てた三本足のブタが某オークションで2980円で売ってたって先日書きましたよね?
ドラマの最後の方でキャサリン(夏木マリ)が三人に一個ずつ「二つ集めると幸せになる」って人形を渡してたんですが。
これも某オークションで売ってました。
3個セットで1500円とか、1個ずつで450円だとか。
マニアには高くはない値段なんでしょうけど・・・。
この人形も、実は定価はもっと安いんですよ(゚×゚*)

んなもんで『猫の皿』を思い出した訳です。


年末に「朝まで生鶴瓶」という番組で鶴瓶が落語をやってました。
「私落語」という鶴瓶の自分話を落語にしていたものですが、なかなか面白かった。
久しぶりに鶴瓶の落語を聞きましたヾ(=^▽^=)ノ
「青木先生」という噺だったんですが、どうしてもサゲが思い出せない・・・。

ワタシは「猫の皿」ならぬ「猫の脳みそ」のようでして・・・( ̄∇ ̄*)ゞ
チャカチャンチャンチャン・・・。


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