とどすダイアリー
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2005年07月15日(金) 時代の終焉

今日の全英オープン2日目で「帝王ジャック・ニクラウス」が引退となった。




TODOSがまだ小学生の時に白黒の映像で「ビッグスリーゴルフ」と言う番組があって、当時人気絶好調のアーノルド・パーマー、全身真っ黒な衣装で精悍だった南アフリカ出身のゲーリー・プレーヤー、そして肥満体型で悪役っぽい程の強さを誇るジャック・ニクラウスの3人のテレビ番組に興奮したものだったなぁ。

その後、悪役顔はなりを潜めてバーバラ夫人とのファミリーを前面に出しながら人間性の昇華を見せ「帝王」と言わしめたゴルフの求道者。タイガーも及ばないカリスマ性と絶対的な強さを見せ長年ゴルフ界をリードしたよね。1977年ターンベリーで行われた全英オープンで新鋭のトム・ワトソンとの一騎打ち、破竹の勢いのトムに敗れたものの最後まで1打を大切にパットを沈め続け、「私はベストのゴルフをした。ただ、私よりも素晴らしいゴルフをしたゴルファーが一人いた。」との名言を残したジャック。1980年のバルタスロールの全米オープンでは日本の青木功との一騎打ちで復活をアピールし優勝。18番グリーンで最後のパットを残す青木の為に興奮するギャラリーに両手を挙げて制止し静寂を求めた心優しいジャック。

あなたはゴルフの神の一人となった。そして、2005年の全英オープン。思い出深いゴルフの聖地セント・アンドリュースでの別れ。さすがにパターのタッチを加齢によって失った老人の体型だったジャック。でも最終18番ホールのフェアウェーを堂々と歩き、あの橋の上でポーズを決めた姿にTODOSの頬に涙がつたった。時差ボケと闘って日本時間午前2時、この一瞬をライブで共有できた喜びとジャックを失う悲しみ・・・。

さようなら、ジャック!!


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