ひぽこんコラム

2004年05月18日(火)

 和田、「カビの生えた女」らしい。
 まぁ〜そりゃぁ〜〜38歳にもなると、そんな風に言われちゃうよね〜〜。ねぇ〜〜。
 じゃ〜〜な〜〜くて。マジに「カビの生えた女」なんすよ〜。
 どこにって?肌に。ええっと。詳しく言うと、真菌ってカビです。水虫とかとはまた違うもので、前に耳の中に真菌が巣食って、和田は一年間もお茶の水の「神尾記念病院」に、耳の中に貯まったカビをこそげ落としてもらうために毎週通っていました。これが痛いのなんのって…。
 で。この真菌君なるものは、普通の人はヘッチャラです。でも体の抵抗力がすげええ落ちてる人はこの真菌君に負けちゃうそうです。和田の抵抗力、もうじき死ぬ老人並……らしい。
 ええ。そんなわけで、また「カビの生えた女」になっちまったんですよ〜。10年振りに。
 で。それを今日、いつも通っている鍼の名医の先生に発見されちまったのですがぁ〜〜〜。でもって、そんなこと言われた瞬間はまたドカアアアアアアンと奈落の底。「えっ?また真菌?」=弱ってる和田=もうじき死ぬ和田なるイコール式がグルグル連想され。ドカ〜〜ンっ。ドカ〜〜〜ンっ。一気にまっ暗い顔になってしまいましたとさぁ。
 したら。「けっこう患者をビビらせる」タイプのその先生も「いや。だからって別に慌てることはない。病院で抗・真菌剤もらって塗ればいいんだよ〜〜。アハハハハハ」みたいになっておりました。
 それで今日は目茶暗い顔で帰宅したのでありましたが。ふと、なんだかもうすげえ面倒っちくなっちゃったんですよ〜。よく見れば、その真菌君に侵された部分も(腹です。腹)徐々に治ってきていて、思い出せば一ヶ月くらい前は真っ赤だったけど、今はなんかカスカスして治ってきてる…。なら別に自力でさ〜治るんじゃ〜〜ん。抗・真菌剤なんてさぁ〜〜塗らなくてもいいんじゃない??って思いました。そしてさらに色々思いました。
 病気ってさぁ〜〜。知らない方がいいときもあるって。えっ?そう〜。これは和田のこれまでの「でたらめな病人」人生を全否定なのではありますがぁ(笑)。でも人生38年、ついにその境地を知ったという気がします。
 人は健康に支えられて生きているのではなく、私は健康だ!という幻想というか、健康感に支えられて生きているにすぎないのだということを、なんだか実感としてやっと知ったのです、和田。いまさら。
 確かに腹に出来たのは真菌君に侵されて出来たもので、悪くすれば広がってしまい、とんでもないことになる。でも今は治りつつある。ならそれが真菌君だからだとかなんだとか知らない方がいいじゃん?と思うわけです。
 もしかしたら今、これを読んでくださってる暇な(←なんて、失礼過ぎ?)あなた!あなたの胃の中には実はちょっと前までガンの細胞君が「ヘヘヘッ〜。失礼しますよ〜」と居たかもしれない。でもそれを知らずに和田のこんなん読んで「和田ってバカだなぁ。でもいつも病気だなぁ」とか思っていたかも。しかし知らず知らずいて、愉しく過ごしているうちに明るいルンルン細胞君がガン細胞を駆逐してくれていたかも。でもその駆逐直前に、「なんだかここんとこ胃が悪いなぁ。調べなきゃ!ダッシュ!!」などと和田のごとく調べて→ガンの初期と判明→ショックで落ちこみ〜→ルンルン細胞現われず!……となったら。知らない方がよかったということになるんじゃないかとか。
 そんなことを、10センチくらいの真菌君発見にあたり、考えたというわけです。私は健康を追い求めて38年生きてしまったけど、本当に追い求めるべくは『健康感』なんじゃないかと。とりあえず今日、アハハハと笑ってゴハン食って、REM聴ければ(ポッ)それでOKなんじゃないかと。
 和田、ついに悟る、の巻でした。
 じゃ。もう病院には行かないね?
 ……。えっ?そ、それは…。ドキドキドキ。
 ↑永遠に治らないバカという病気です。和田は…。
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