ここ数年、明らかに弱くなったこと。 言葉にする力であり、考える力。
もう少し補足するとすると、 「物事を僕の頭の中で処理をして僕の言葉で伝える」という 人であれば、しごく自然の営みが弱くなっていると感じる。
これは一つに文字を書く機会が減ったということ。 さらにもう一つ、楽しいおしゃべりの時間がえらく減ったということ。 また縦に流れる本を読まなくなったということ。
代わりに増えたもの。
数字であり、グラフであり、論理であり、説得であり、 真理である。つまり会社である。
もちろん働く上で、考える力は必要不可欠である。 不可欠であるが、それは〝僕が考える"のではなく、 〝真理″を述べることで、なんとか成り立つ。
刺激と反応。 インプットとアウトプット。
そのどちらも足らない。 年齢のせいで頭の衰えがあるのもまた事実であろう。 テレビやインターネット等のメディア環境の変化もまた ひとつあるかもしれない。
話は変わるが、赤城大臣が顔にケガをしてテレビに 出ていたって、「心配には及ばない」って、 これだけを述べて、その原因を話すことはない。
ありえない。
ジョークの一つででも返せば、それで済むというのに。 なぜなんだろう。 なぜ彼は何も語らないのだろう。
僕と同じで「言葉」を失っているんだろうか。
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