日々日記
いちらんふるいあたらしい


2004年05月01日(土) 初出動

この日は、暑かった。
ハウスの中の気温は33℃で、風は吹いても熱風。

汗だくで仕事をしていたら、最近毎日のように流れる広域消防の放送が聞こえた。

『長野県内は、空気が異常に乾燥しています。
野焼きによる火災も続発しています。屋外での火の取り扱いには
十分注意しましょう。』

ほんとになー。
今火事になったらなんでもかんでも、よく燃えるんだろうなー。
気をつけないとなぁ。

そう思いながらお弁当を食べたまさにそのあと。

2時頃、サイレンが3回鳴った。
えー?もしかして火事〜?
すると、続いてアナウンスが。

『山口村ごへい本舗の裏にて火災発生。消防団は直ちに出動せよ』

キャー!火事きたー!!!

あわてて仕事を「火事のため臨時休業」にし、
靴もハッピもなんも持ってないので、とりあえず家に帰る。

家では父の指示で妹が一式を玄関にそろえてくれていた。
安全靴をはき、なんやかんやと身につけて、ヘルメットをかぶったら、
いざ出動ですわよ。

すでに分団の消防車は現場に向かったあとなので、
父の運転で向かった。

まだなんの練習もしてないんだけどー!なにしたらいいのかしらねー!

現場にはわらわらと消防の人がいて、
火はもう消えていて、さらに上から水をじゃんじゃんかけているところだった。
木曽広域連合の消防署と、隣りの中津川市の分署からも消防車が来ていた。

何したらいいかわからなくて、とりあえず分団長どこ?と思って探したけど
みつからない。

そこで、水をかけている人たちを観察してたら、
ホースを支えてる人が重そうだったので、それを手伝うことにした。

正解。支える役はやっぱり必要だったみたい。よかった。

その後も、水源がどんどん遠くなるので、
そのたびにみんなでホースを担いでいって繋いだりした。

消防って、本当に大変なんだなぁと思った。

今回はすぐに消えたけど、なかなか消えない火災もあるというし。

その後、長野県側の隣り町でも火災が起こり、
広域連合の消防車はそっちに出かけて行った。

4時にはひととおり消火作業が終わって、現場を担当する分団だけが残って
あとは撤収した。
そのあとは各分団でホースを洗ったり、いろいろ片付けたりするんだけど、
わたしは仕事が残っていたので帰らせてもらった。すんません。

そのあとは遠くまで配達をしたりなんやらかんやら。
ヘトヘトでございました(´‐`)。ぐったり。

(さらにそのあと、友達と約束があって飲みに行って、
飲んで飲んで飲みまくり。久々に飲んだなぁ!うまかったー。
でも次の日は下向くと吐きそうになって仕事にならなかった。
もう最悪。アハハ。)


火事は、ふたりのおばちゃんが山際でゴミを燃やした火が、
山へ延焼したことが原因らしい。

自分でも経験あるんだけど、
野焼きとかゴミ焼きしてて、自分の燃やしてた火が、
あるときふっと制御の範囲を超えちゃうと真っ青になる。

ヤバイ!消せない!広がる!どうしよう!!!
その時は、幸い広がらずに済んだけど…
あのヒヤリ以来、わたしはすごく慎重になった。

最後の点呼のとき、おばちゃんたちは泣きながら謝っていた。

誰もケガしなくてよかった。
お互い気をつけなきゃだよなぁ、と思いました。
皆さんも、火の取り扱いにはくれぐれも注意しましょう!


inu-chan