LOVE*LOVE*LIFE
瞳を閉じれば あなたが
まぶたのうらにいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私もそうでありたい

2003年06月15日(日) 猫が死んじゃってから1週間。

おひさしぶりです。
タイトルのとーり、我が家の愛猫が7日の夜に死んじゃいました。
15年も生きたの。大往生だったね、ってみんなに言われる。
小学校5年生の時、あたしが拾ってきた白い猫。
今年に入っていっきに弱っていった。
こんなに長い時間、一緒にいたのに、息をひきとる時は誰もいなかった。
何度も母が見に行ってたのに、最後に見た時はもう死んじゃってた。
よく猫は死んだ姿を飼い主に見せない、って言うけど、ほんとなんだね。
うちは完全に部屋の中だけで飼っていて、それに最後はもう歩けない状態だったから
どこかへ行っちゃう事はないんだけど、それでも最後は誰もいない時に
息をひきとったの。苦しかっただろうに。
最後の夜は箱に入った猫をあたしのベッドのとなりに置いて一緒に寝た。

次の日、火葬にする為にお寺の人(ペット火葬もやってる所がちょうど近くにあったの。)
が引き取りに来てくれたんだけど、すごいちゃんとした人だった。
ちょうど日曜日だったから、区の保健所は休みで、逆によかった。
保健所じゃ業務的にしか行われなくて、焼かれて終わり。
それに、日曜の午前中、ちょうどあたしと母親が家にいる時で、もし1日
ずれてたらこのお寺の所は休みだし、母親は仕事。
ちゃんとわかってたんだね。
ちゃんとみんなに見送ってもらえる日、ちゃんと責任を持って対応してくれる
人がうちに来れる日、ちゃんとわかってたんだね。最後までいい子だったね。
この取りに来てくれた人は、うちの猫を見て、いろいろ話をしてくれた。

白い猫っていうのはとても珍しくて、神の使いだと昔から言われてるんだって。
それに、猫っていうのは飼い主がつらい状況になった時に、代わりに身替わりになって
死んでしまう事があるって。
げんに、うちの仕事場の人のお母さんが、脳硬塞で倒れて、記憶も余りない状態で、
助かったのが奇跡だって言われてて、そしたら先月、猫が死んじゃったって。
それから、猫は犬と違って癒しの効果があって、猫は飼い主がつらい時も
悲しい時も、楽しい時もそばにいてくれるって。
その話を聞きながら、涙が止まらなかった。
ほんとに、その通りだから。
今思うと、あの子はずっとあたしたちを見守ってくれてた。
そっと寄り添って、柔らかい長いしっぽを足にからめてきた。

お別れをする前に、箱にはお花をいっぱい入れて、お線香も入れて。
ちゃんと天国まで行けるように、小さな数珠を腕に付けた。
箱のふたが閉められて、名前が書き込まれて、最後に何か一言書いてあげて
下さい、って言われて、あたしが書く事になった。
猫が入った箱を前に、ペンを持ったあたしは声を上げて泣いた。
何か一言、一言なんかじゃ書ききれない。
母親が言う。「あんたのお守り役だったんだから。」
そう、あの子はあたしを守ってくれた。
>>>>これを書いてる今も号泣状態なので速めに書きます
もうあの柔らかい体に触れないのかと思うだけで涙が出る。
名前を呼ぶと必ず返事をした、あの声がもう聞けないの。
いつも髪を乾かしているとひざに飛び乗ってきたのに、もうそれはない。
今までありがとう、これしか書けなかった。

それからしばらく、あたしはペットロス状態になってた。
まわりは「まだ犬が3匹いるからよかったね」って言うけど、そんなの関係ない。
もちろん犬だってかわいいけど、あの、猫独特の感じがもうない。
思う事は後悔ばかり。もっとだっこしてあげればよかった。
なんでひざに乗ってくるのをうっとうしがって払い落としたりしてたんだろう。
もっと名前を呼んであげればよかった。もっと写真を撮っておけばよかった。
もっと頭を撫でてあげればよかった。もっと、もっと、もっと。

それから1週間が過ぎて、今日、やっとお参りに行ってきた。
初七日の日、お寺の方から無事火葬も終わった手紙が来てたから。
うちは合同火葬で、共同のお墓にしたんだけど、個別のもあって、
それはやっぱりすごかった。位牌とか写真やエサ。
うちもこれにすればよかったと少し後悔した。
共同のお墓は外にあって、お花もあげられるし、猫缶も置ける。
お線香もあげられて、見たらまだ煙りの出てるお線香が立ってた。
雨だったけど、ちゃんとお参りに来てる人がいるんだ。
うちの猫もこれで無事、成仏できたかな。
悲しいけど、もう苦しまないし、天国には大好きだったおじいちゃんもるから
きっと今頃、おじいちゃんのひざの上でのんびり眠ってるかな。
ちゃんと、永久に残る名前を入れた(あれなんて言うんだろう?)のも頼んだし。
そこで見たやつには、みんな名前と一言が入ってるんだけど、
1番感動したのが「私たちはいつまでも家族だよ」っていうやつ。
涙が出たよ。
うちの猫は、ペットだけど、でも家族の一員だったんだ。
いるのが当たり前すぎて、いなくなって初めてその存在の大きさに気付いたよ。
もうとなりの部屋から鳴き声が聞こえない。

でもね、死んじゃった次の日、今までエサとかは全部親がやってたんだけど、
写真を飾って、お水とエサも置きたいって、あたしが言って、エサの入った箱を
取りに2階の猫のいた部屋に行って、その箱を手に取った瞬間、鈴の音がしたの。
猫の首輪に付いてた鈴の音。
まだあの部屋にいたんだろうね。
それでエサのカリカリの音がしたから「ごはんだ」って思ったんだね。
今はもうこの家にはいないけど、でもなんだかいつも近くにいるような気がするの。
今もすぐうしろで毛づくろいしたり、顔を洗ってるような気がする。

そんなこんなで、かなりのショックをうけていますが、だいぶ落ち着いてきました。
ショックで日記書けなかったわけではないです。
次の日に書こうと思ったけど、つらくて書けなくて、それからずっと仕事が忙しくて。
仕事や彼氏についての近況はまた次回。
今日はこんな日記でごめんなさい。
だいぶ平気になってたけど、今日お参りに行ってまた悲しくなってしまって
この日記も書いてる途中で涙止まらなくて、何回も止まりながら書いたから
すごい時間かかってしまった。
泣いてばかりでは猫も心配するから、明日からはたくさん笑えるといいな。





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