×××こぉんな日×××

2001年04月29日(日)　　　　+++おばーちゃん+++

　　１０１歳になった　おばぁちゃんは　今は施設に入っている。
　　父が亡くなり　生活環境が変わったその２か月後に　阪神淡路大震災を
　　経験した。全壊という被害にあい　当時レッスンをしていた私のマンションに
　　避難し　再建までの８ヶ月をそこですごすことになった。

　　この環境の変化が　祖母のいわゆるボケを増進させた様で
　　今では　母以外の人の認識はできない。
　　
　　しかし　明治女と言うのは　実に健康であれよあれよと言うまに
　　１００歳を迎え　驚いているうちに　今年１０１歳になった。

　　今日　久しぶりに　面会に行った。
　　不思議なのは　私のことは　既に忘れているのであるが
　　産まれてから　月１．２回ペースで訪問している　ひなのことは
　　しっかり覚えていると言う事。

　　この間より　大きくなったとか　今日は女の子らしいとか
　　言ってる事が　あってる。まともなのだ。

　　記憶の回路が　どうなっているか　全く謎である。
　　
　　ひなが産まれる前　訪問のたびに「一緒に帰る。」とか「帰らないでくれ」と
　　絶叫していたのに　ひなが行く様になってからは
　　とっても穏やかで　「はよ連れて帰ったり」「また　おいでよ」と
　　人が変わった様になった。

　　小さい子や動物は　人の心や老人の心を癒すと言うが　それは本当だと
　　目の前で感じた。
　　
　　９８年の年の差の二人は　今日もちぐはぐな　会話を展開していた。
　　「１００さい　ばーちゃんのとこに　行こう！」と
　　うれしそうに言うひな。　また　逢いに　行こうね。

　　

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