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■ ひとりトライアスロン/オタク道
ウィッス!くづきです。 世間では3連休でしたが、くづきはなんとなく仕事。そして寝溜めの3日間でし た。しかし、その睡眠貯金もアッ!という間に使い果たしてしました。
22日の朝4時起床で家でちょっとだけ仕事、7時すぎには会社についてそのまま 通常業務に突入。そして23日の朝4時まで会社の机に縛り付けられ、そのまま 机で2時間だけ仮眠。一度自宅に戻って、着替えてチケットをもって再び外出。 (30分だけ仮眠)上野の東京都美術館でミュシャ展鑑賞。2時間タップリ作品 を見てから有楽町で友達と待ち合わせ。 お昼を一緒に食べて、その後は帝国劇場で「レ・ミゼラブル 1900回記念公 演」観劇。
約40時間で睡眠2時間半弱は自己新記録ですっ!わぉ。 うち24時間はずっと仕事だもんなー。よく働いたなー。 もし何かあったら労災もらえるかなー。(半分遊びだからムリムリ。)
「なんでそんなに仕事が詰まってるの?」とよく聞かれるんですけど、それは仕 事があるからです。後から後から見事な程に沸いてくるんだよね、これが。 今回は連休前が締切りに仕事が一杯あったのでまず先週はそれを片付けて、次に 連休明けが締切りの仕事を片付けた訳ですよ。予定では22日も終電には間に合 うスケジュールだったのに、突然企画会議で3時間も取られちゃったり、企画の 案出しで追加分があったり・・・で予定が狂っちゃったんだ。
他にも「簡単に色塗る感じでイイッス!」と言われていた仕事に自分のこだわり で丁寧に塗ってみたりで、気が付けば24時間労働。(いやーこの企画仕事だけ は譲れん!という意気込みなのです)
中途半端に取った仮眠中に見た夢は 『巨大グリザベラが東京襲来!東京タワーやビル街をハイヒールで踏みつぶしな がら大暴れ!!!祐一郎くんは変身して街を救えるか!?』・・・ってなんじゃ ソリャ!なものでした。 いやー、ミュージカル好きらしいイイ夢ですね!(泣笑)
ミュシャ展は240点以上の作品が一気に公開された大規模なもので、なかなか 見ごたえがありました。見事な構成力、1本のラインが作り出す優雅な形、その あらわにされた滑らかな肩に思わず手を伸ばして触れたくなるような美女達、と ヒットポイント満載の作品群に眠気もフッ飛び天国気分。 連作の花シリーズの「ユリ」の縦のラインを強調した作画のインパクトで一気に 目が覚めた〜。「ヒヤシンス姫」は可愛いなぁ。「百合の聖母」は眼福ですね。 サラ・ベルナールの為のポスターシリーズも実物サイズで並ぶと壮観でした。 こんなポスターが劇場に貼られていた時代って本質的に豊かだったよなぁ、と思 うね。
「ハムレット」のポスターはラフスケッチと完成したものの両方が展示されて いました。 ラフスケッチではハムレットに扮した平凡な女性の横顔だったものが、完成した ポスターでは父王の亡霊に出会ってしまった驚きに目を見開き、身体を強張らせた ような緊張感あふれる一瞬を切り取ったイメージになっていて見事とししか 言えません。
ミュシャのタッチというか枠を組んで装飾的に人物や物を配置する構成というの はオタク者の絵描きだと1度はマネっこして描いてみるよね。 ラインで囲まれた中に色を置く感じが浮世絵やアニメのセル絵に通じるものがあ るので日本人的に惹かれるんでしょうかね。
今回は修行時代のパステル画や油彩、晩年の作品まで展示されていたのですが、 奥さんのマルシュカを描いたパステルスケッチが実は一番綺麗だったなぁ・・・ と思ってしまいました。柔らかい暖炉に照らされたような女性の優しい微笑みに は愛がこもってますがな。その絵と柱を挟んだ背中合わせに愛人を描いた絵を飾 るセンスもよし!(苦笑)こちらの絵はどこか乾いた印象の画面で華やかなドレ スで描かれているんですよ。なかなか対照的で、良いです。 他にもミュシャが撮影した写真に写ってるゴーギャン小父さんのラフないでたち に笑ってみたり。(白シャツにジャケットはおっただけの姿でピアノ弾いて た・・・下は〜?) 祖国チェコの為の様々な活動をしていた事も今回知りました。隣の大帝国の某皇 帝陛下に進呈された名誉博士号の証書のデザインまでやっていたのねー。 ポストカードとかついつい買っちゃいました。
今度は西洋美術館の「ラ・トゥール展」も行かなくちゃ。彼の作品もくづきは大 好きなんです。 大工の聖ヨセフ(これは来てないらしい)とか聖ヨセフの夢(こっちは来てる らしい)とか。 蝋燭のほのかな灯りに浮かぶ人物像は本当に綺麗なんですよ。レンブラントの 劇的効果を狙った光と闇の演出とはまた違う自然な雰囲気が良いのです。 レミのエピローグで銀の燭台を前に祈りを捧げるバルジャンのイメージの絵、と 言うとわかってもらいやすいでしょうか? ああ、彌勒像も京都から来てるんだよね。こっちもいかないと。
『レ・ミゼラブル 1900回記念公演』サクとお覚え書き。 寝不足の体に劇場の闇は危険?と思ったのですが、反対にナチュラルハイ状態で ちょっとしたところでもすぐに泣く。 バルジャンの最初の告白のところでもう泣いてるくづき。山口バルが司教様の言 葉で「生きる意味」を取り戻す姿にボロボロ泣けて来た。 今さんのジャベールは今期初でしたが、前回の公演時よりも一段と骨太な印象に なっていて素敵。 泉見マリウスのフワフワ感と知念コゼの陽の雰囲気が良い感じに噛み合ってエピ ローグでの希望に繋がっていくのも好きかなぁ。今日はこの2人とANZAエポの絡 みでもかなり泣けた。 坂元アンジョにしっぽが!後ろ髪につけ毛をするようになってました。ちょこっ とカリスマ性が増えたかも。
終演後には舞台上に「1900回 達成ありがとう」の看板と素顔の駒田さんが出て 来て特別カテコ。山口さんはいつも年齢詐称のやつでした。代わりに今さんが とっても立派な挨拶をされてました。今さんステキ。(キャストの皆さんの挨拶 は公式やニフのシアターフォーラムなんかを読んでくだされ。) 衣料さんが挨拶につまった時に山口さんが後ろから近付いて床の紙吹雪を集めて 彼女に振り掛けてあげてたのがお笑いポイントでした。 駒田さんからは病気療養中の本田さんのお話もちょっとあったり。 最後は皆一緒に「民衆の歌」を歌って終演。 今日の記念にキャストさんの写真とサインの入ったスペシャルチラシをいただき ました。
そんなこんなで長い1日が終了。 眠い。今はとにかく眠いッス。パトラッシュと一緒に寝ちゃいそうです。
2005年03月23日(水)
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