QP-Days
くづき



 FF/さくらももこ/エリザベート

★『FINAL FANTASYⅦ ADVENT CHILDREN』★
松吉さんから『オペラ座の怪人』DVDとトレードで借りる。

・・・あー・・・うーん・・・自分で買わなくて良かったな(^^;、って。

見ている間も見終わってからも、なんだかモゾモゾした気分が残った。
やっぱり自分で操作してこその面白さなんだろうなぁ。
CG処理ゆえにリアル感が全くないアクションも自分が操作した結果について
くるならば、『カッチョエエー!!!』と思えたんだろうけどオートで進む
綺麗なだけのムービーじゃ冷静に『そりゃないだろう!』と思ってしまう。
同じような重力&距離感無視風な動きでも宮崎アニメだと素直に見られるのは
何故なんだろう。FFのは作り物のお約束を超えたウソ臭さが目立っちゃう。
大型の乗り物やモンスターに全く重量感が感じられないからかなぁ。
ただ美麗なだけじゃダメなのは以前の映画版でわかってると思ったのに。

キャラクターの表情は時々もの凄くイイ顔を見せていたのは良かった。
造りこみ過ぎ?って位に丁寧なところとサラっとしてる部分のバランスの
悪さは気になったけどね。
ヴィンセントが文句なくカッコ良いい!
シドは以外にガリッと細身な印象のオヤジだったね。
シドってもう少し骨太だけど細く見えるってイメージだったんだがなぁ。

エアリスってクラウドよりも『少し年上のお姉さん』だったんだっけなーと
最後の笑顔を見て思い出した。

脚本のつまらなさが一番ダメなところだったかなぁ。
まあ、エヴァンゲリオンの影響受けまくり時代の遺産ですからグダグダ
ズブズブな主人公なのはいいんだけど、ジェノヴァ細胞の子供達って
どうしておバカさんばっかりなのかしら。
セフィロスがヴィジュアルバカのままだったのはいいだけどね(笑)
あれで突然哲学的な事を理論的に語りだしたら別の意味でビックリさ。

レッドXIIIの声が市村さんだと聞いていたのでワクワクと待っていたら
たった一言ですか・・・orz

この前DVDで『ヴァン・ヘルシング』を見たんだけど、アレを見終わった時と
同じようなグッタリ感でした。脚本の甘さを映像でカバーしようとして滑って
大失敗・・・なところが似てないか?
ゲームの方にのめり込んでいた体内記憶でかなり補完しているのが良いのか
それともゲーム版を知らない人の方が純粋に楽しめたのかなぁ?

※そうそう『ヴァン・ヘルシング』にはヴァンパイア化したシシィもどきの
 女性吸血鬼がちょっとだけ登場してます。
 例の髪飾りをつけての喪服なドレス姿。舞踏会で歌ってます。
 年をとっても美貌を保った逸話があるとこういう扱いになるのかね?
 作品の舞台上、エリザベートはエリザベートでもバートリー伯爵夫人の方
 のイメージも入ってたのかな?


★『さくらももこワールド』〜20年の軌跡★
招待券をいただいたままになっていた個展。
最終日なのであわてて行ってきました。

デビューから今までの原稿やカラーイラストの展示が主なのだけど、この人の
仕事量は凄いな。アニメの『ちびまるこちゃん』の脚本を連載と並行して
書いていたり、雑誌連載どころか自分で雑誌の編集までやっていたのは
知ってはいたけれどこんなに細々としてるとは思っていなかった。

はぁ〜、単純に凄い。好きだから、っていってもこれはなかなか出来ないよ。
って感じ。

初期の味はあるけど技術が足りないタッチから数年で自分の世界を自由に
描けるようになっている原画を見るとウキウキする。
カラーイラストでは小さいものをチマチマ描いてあるのも可愛いし、独特の
色彩感覚と様式の作り方が面白いよね。
いつまでも見ていて飽きないし、見れば見る程新しい発見がありそうだ。
暖かい視線でのトボけた天然文章も面白いしねー。

いろいろなものに興味をもって、ゆ〜ったりとしてても驚異的な行動力で
それらを形にしていくところは見習いたいです。ホントに。

★『エリザベート』★
最初で最後の内野トート・井上ルドルフ回。またサクっとね。
ああ、観られて良かった。
『闇が広がる』は自分の中でのベスト回だったと思っている初演山口楽回に
続く見事な世界でした。
井上くんが今回戻ってきてくれて良かったし、内野さんがその期間にちゃんと
歌の技術を磨いていてくれた事を本当に嬉しく思った。
ええ、そうです。こんな『闇が広がる』が見たくて、聞きたかったのです。

井上ルドルフ。今日はシシィへのまとわりつき方がちょっとウザい系になって
いてGood!シシィを縛る鎖の一つとしての機能が強化されていた気がします。

内野トートの『死』の存在感に光と心地よい軽さを感じのは初めてかも。
「星の王子さま」に出てくるヘビみたいな役回りに感じたのが新鮮でした。

一路シシィ。
自分に繋がったたくさんの鎖を見えるもの、見えないものに関わらず全てを
トートが断ち切ってくれていた事を理解して最後の一歩を踏み出した感じ。
最後の白い姿が美しかった。

今年のエリザは始まった時は『どーしたんだろう?』思う位に停滞感を感じ
てしまったのですが、徐々に盛り上がってきてちょっと安心。
(エリザのカンパニーってたいていこのパターンなんだけどね)

手持ちのチケットはついに残り1枚。
29日で最後です。(30日も行けるものなら行きたいよー。)

2005年09月26日(月)
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