30歳までの Count Down
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今週末、母親が上京してくる。
目的は、兄の息子、即ち、孫を見に来ることだけれど、 おれも久しぶりに甥っ子の顔を見に行く予定。
ただ、おれの目的は、甥っ子ではない。
母親と兄、兄嫁が揃っているところで、 おれの実家の行く末について話をしたい。
兄は本気で実家のことをおれに任せるつもりなのか。
それを確認したい。
彼女からは、再三、 『早く、お兄ちゃんと話をして。』とせき立てられている。
が、それが解決してないにも係わらず、 彼女はその先のことをよく話してくる。
昨日は、6月のおれの誕生日に婚姻届を出したい、 一緒に住み始めたらすぐ子供が欲しいから避妊はしない、 など、おれからしたら聞いていて頭が痛くなることを言われた。
きっと大丈夫だという思いからなのか、 不安をかき消すために無理やり口に出しているのか、 おれには彼女の心情がよく分からなくなりつつある。
それすら叶わないかも知れないのに・・・。
とりあえず、6月に婚姻届は早すぎるから、 せめて二人が出会った10月あたりにしようと提案してみたけれど、 『え?そんなに待つの?』と彼女。
おれにしたら10月でもえらい早いんだけど・・・。
もし、兄が完全ノーを突きつけてきて、 これからもその意思が変わらないというのであれば、 おれは彼女との結婚を諦めるつもり。
でも、それを彼女にどう話したら良いんだろう。
彼女は長女としてその古くから続いている実家と 彼女の両親を守ってくれる人と一緒になるべきで、 おれも同じように自分の実家と両親を大切にします、 ってことだろうけれど、彼女はその辺の人よりも 自分の「家」というものに拘りがあると思うで、 きっと分かってくるものと信じたい。
でも、これを逃してしまうと、おれは一生誰とも 結婚できないんじゃないのかということが頭を過ぎり、 「それってかなり寂しい人生だな・・・」と思う反面、 「嫁や子供に疎まれることなく、好きなように生きられる」と 前向きなんだか消極的なんだか分からないけど、 とにかく楽観的な気持ちにもなり、何がなんだかよく分からない。
まあ、とにかく今週末に次のハードルがあることは確か。
って、30歳になって40歳に向けてのcount downを始めたときは 3647日もあったのに、気が付けば軽く1000日以上もそれから 経過していている。
また1000日くらい経った時、一体おれは何やってんだろうな・・・。
40歳まで残り2240日。
午後から健康診断で有楽町へ。
目的地のビルのすぐ近くが何やら騒がしい。
ホテルらしき建物の前の道路は封鎖され、 消防や警察、そして野次馬が沢山。
最初は火事かと思っていたけれど、 どうやら、また硫化水素で自殺を図った人がいるらしい。
最近、多いな・・・。
何故そうまでして死にたいと思うんだろう。
自ら命を絶つなんてどうやってもできそうもないおれには、 死ぬ勇気があるなら、生きることだって可能だろうと思えて仕方がない。
この硫化水素、どうやって作るのかおれは知らないし 知ろうとも思わないけれど、話によると洗剤等の 簡単に手に入る材料で作れるらしい。
なら、とっととその製品を発売中止なり回収なりしないと。
何が怖いかって、これを満員電車でやられること。
近いうちに、そんなことが起きそうで怖い。
2243日後に40歳。
昨日、光市母子殺害事件の差し戻し控訴審で死刑判決が出た。
個人的には、当然、という思い。
これは本村さんも言っていたけれど、 1、2審までの供述を翻さなければ、 もしかしたら死刑ではなかったかも知れない。
そういう意味では、あの訳の分からない弁護団の 「死刑廃止」という自分たちの立場を主張する手段として 使われた被告について同情する。
一日経って、何社かの新聞の社説を読み比べてみたけれど、 判決について、読売、産経は肯定的で、朝日、毎日、東京は否定的、 そんな風に感じた。 日経は、文章からは肯定否定は読み取れなかったけれど、 一般人と裁判官の刑罰に対するアンケート結果は考えさせられる。
ただ、過去、同じように「少年」による殺人事件で、死刑が適用されたのは 4人殺害したケースで、今回の2人殺害で死刑は厳しいのでは? という論調は理解に苦しむ。
殺した人数で死刑か否かが決まるほうがおかしいと思うのは、 おれだけではないはず。
利己主義的殺人は全て等しく死刑、で良い。 人数なんて関係ない。
死んで罪を償うことよりも、一生苦しみながら生きて反省し続けるほうが 良いなんて、自分の家族が殺されてもそんなことを本気で言えるのか?
死刑にしてもらっても殺された人は帰ってこないけれど、 一生反省してもらっても帰ってこない。
だったら、生きたいと願っても殺されてしまった人の苦しみと 同じ苦しみを味わって死んでもらいたいと、おれは思う。
加害者が生きている限り、「区切り」なんてつけられそうもない。
2245日後に40歳。
一週間経った。
何も進展はしていない。
彼女とは普通に付き合っている。
この前、『もうひとつ選択肢があることに気が付いたんだけど。』と彼女。
「何?」と聞くと、
『私が親と縁を切る。』
またまた・・・。
できないことは選択肢には入らない。
しかも、そんな簡単に縁なんて切れるもんじゃないでしょ。 あれだけ親と仲が良いのなら、尚更。
でも、万が一、彼女がそこまでするのなら、 おれは身を引くほうを選ぶ。
結婚するなら、みんなに祝福されたい。
2252日後に40歳。
あれから3日経ち、今もまだ考えている。
おかげで、やることは山ほどあるのに集中して仕事ができない。
この前も書いたけれど、おれは兄が一人いる次男。
兄は既に結婚していて、東京に家を買って住んでいる。 その家は、兄嫁の実家から数百メートルとかなり近い。
兄は昔から、親父と折り合いが悪く、それは今でも変わらない。 母親とは普通だけれど、親父のことを相当嫌いなようだ。
『おれは実家に戻る気はない。 だから、実家はお前が継げ。』
これが兄がよくおれに言ってた言葉。
最初は冗談だろ?と思っていたけれど、 結婚して東京に家を買った時点で本気なんだと思い始めた。
若いときはあれだけ実家に近寄らなかったのに、 結婚してからは毎年盆正月は必ず実家に帰るようにしているのを 『将来、こっちに戻ってこないから、その埋め合わせ。』と 言っていたこともあった。
うちの両親はどちらも、 『子供に迷惑を掛けるつもりはない。戻ってこなくて良い。』 と言うけれど、それは嘘だ。
二人のうち、どちらかに戻ってきて欲しいと思っているはず。
だから、兄が戻らないのであれば、おれが戻らなければいけない。
でも、それは彼女とは結婚できないことを意味する。
以上を踏まえて、どうすれば良いんだろうな・・・と 考えてはいるけれど、考えが行き着く先は、 「やっぱり彼女とは無理なんだろうな」ということ。
あーあ。
去年の今頃なら、まだ傷も浅かったのに。
既に半分諦めモード。
40歳まであと2259日。
土曜日の夜、彼女とケンカした理由は、
彼女の口から出た『あたし、嫁に行く気はないよ。』の一言。
話が違うやんけ・・・。
よくよく話を聞いてみると、彼女の「嫁に行く」の定義は、 結婚しておれの両親と一緒に暮らすこと、らしい。
そんなこと、ハナから頼んでないんだけど・・・。
でも、おれの個人的な考えは、結婚して働けるうちは東京で 仕事を続けて行きたい。 ただ、歳を取って定年になり、隠居生活を送るのであれば、 秋田に帰って畑仕事でもしながらのんびり過ごしたい、というもの。
彼女の定義には、その余生を過ごす場所が秋田なのは嫌だってことで 嫁には行きたくないってことらしい。 彼女は自分が歳を取ったら、自分の両親がいる新潟で暮らし、 死んだら実家のお墓に入るということも話していた。
頼んでもいないけど、死ぬまで秋田に来るつもりはないってことね。
で、新しい命題。
自分が入る墓はどこだ?
おれは次男なので、このまま行けば、自分で墓を作り、 そこに嫁と二人で入るんだろうなと思っていた。
けれど、ここに新しい選択肢。
嫁さんの家の墓に入る。
そんなの普通にある話なのか? あまりその辺を考えたことはないので、全く分からない。
結婚しました、苗字はおれの苗字です、でも死んだら彼女の家の墓へGO。 (ちなみに、彼女の実家の墓に彫る苗字はおれの苗字らしい)
彼女から話を聞いた時点では、おれの中では、成り立たない方程式に思えた。
彼女は『普通にあるよ。』と話してたけど。
前日、そんなことがあって、次の日、彼女の実家のリビング。
おれと彼女と彼女の父親の3人が座って、 彼女の母親はキッチンでご飯作り。
去年の新潟の地震の話、プロ野球の話、リビングに 置かれている最新の薄型TVの話など、どうでもよい話を 15分ほどしていた。
おれはほとんど緊張していなかったけれど、 彼女の父親は、どこかそわそわした様子。
それを見かねてか、隣の彼女がおれに小声で 『あの話して。』と何度も言ってくる。
おれのタイミングで話させてくれよと思いつつ、 彼女の太ももに「まて」と2文字書いたけれど、 全然伝わってなさそうだったので、仕方なく話し始めた。
すぐに彼女の母親もキッチンから呼び出され、試合開始。
途中、彼女の妹が部屋に入ってきたけれど、即追い出される。
短いインターバル。
正直、途中から「おれは何を言ってるんだ?」と 思いながら、彼女の父親に話をしていた。
もう少し、話すことを整理しとけば良かったと後悔。
おれが話したことは、娘さんと付き合って1年と少し経過するが、 夏くらいに二人で一緒に暮らしたいと思っている、と。 で、おれは当初から結婚を見据えた上で付き合ってきたつもりで、 とりあえず一緒に住むことの了承を得たい、と。 ただ、先月末くらいから婿やらなんやらの話が出てきたけれど、 おれとしては、婿に行く気はないんです、と。 もし彼女と結婚するのであれば、おれの籍に入って欲しい、と。 ただ、昨日の夜にお墓の問題が出てきて、恥ずかしながら、 今まで墓のことまで考えていなかったので、どうしたものかと 今考えてるところなんです、と。
まあ、簡単に言えば、こんな感じ。
で、彼女の両親(特に母親)から言われたことは、
・歳取ったら娘には新潟に戻ってきて欲しい ・そしてお墓は守って欲しい
この2点。
感触からして、「婿が欲しい」ってことも諦めていない様子。
全然、彼女の母親、おれの味方じゃねー。 見誤った。
で。
何故、そんなに墓を守りたいのかと言えば、 当然、彼女の実家は「○○家本家本元」だから。
しかも。
彼女から『過去帳見て。』と言われて、見せられた過去帳には 天保やら享保やら、どう見ても江戸時代の年号が記載されていた。 おれは世界史を専攻していたので、日本史は詳しくないけれど、 天保の飢饉や、享保の改革くらいなら知っている。 覚えている年号はこれくらいしかなかったけれど、 少なくとも彼女の実家は、300年ほど続いている家らしい。
えらいモノ見せてくれんな・・・。
それまで「本家」という言葉を甘く見ていたおれにとって これは結構な打撃になった。
そりゃ、婿取りたいって思いますわな・・・。
彼女の父親から、 『そういう訳なので、○○さんもよく考えてみてください。』 と、バトンはおれに渡された。
考えるよ。
というか、今日一日、疲れとそれでほとんど仕事できなかったわ。
で、その帰り道、彼女から『緊張した?』と聞かれたけれど、 「思ったほど、緊張しなかったよ。」と答えた。
『何かヘタなこと言うんじゃないかと思って、こっちが緊張したよ。』 と、おれは彼女から全く信頼されてない様子。
言う訳ないやん・・・。 そんなことして苦しむのは完全アウェーのおれのみだろ。
書いた通り、今まで墓のことなんて考えていなかったけれど、 それを考え始めてからは、おれは自分で作った自分の墓に入りたい という思いのほうが強い。
それが彼女にも伝わったのか、帰りの車の中で彼女が呟いた。
『やっぱり、お見合いするしかないのかな・・・。』
正直、それが一番良い気がする。
40歳まであと2261日。
今、帰宅。
今日は前橋から新潟、新潟から東京と、 500㎞近く運転していたことになる。
さすがに疲れた。
肉体的にも、精神的にも。
この二日、昨日の夜から今日の朝まで、彼女とはケンカ状態。 彼女の実家から、東京までも同様。
故に、旅行としては、楽しくなかった。
結果としては、まあ予想していた通りかな。 うまくいくか、いかないかは、結局はおれ次第。
可能性は50%。
40歳まであと2262日。
彼女自身、嫁に行くとは言ってみたものの、 果たして本当にそれが可能であるのか分からない様子。
彼女がそう思ってくれたことは一歩前進だけれど、 まだ後ろには難敵が控えている。
『とにかく、お父さんと話をしてみて。』
彼女の実家へお邪魔したときに話してみろってことらしい。
そりゃ話すっしょ・・・。
一緒に住むことの了承を得るために会いに行くのなら、 必然的にそういう話にもなるだろうし。
それから、彼女が母親と電話で話をした際に、 おれが「婿は嫌だ」と言ったことを伝えたらしい。
意外だったのは、彼女の母親は、 『それを聞いて安心した。』と言っていたらしいこと。
詳しい話は聞いていないので、まだ安心はできないけれど、 彼女の母親は分かってくれるのではないかと期待している。
まあ、とにかく、明日の伊香保温泉を楽しんで 明後日の戦いに望むことにする。
結果は近いうちに。
40歳まであと2264日。
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