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2001年07月28日(土)
ゲェムの後は、また読書! 藤森直子の本。


あー。全くもって美味なるゲェムでした。
ありがとう「FFⅩ」。
まだまだやり尽くしてないだろうから、毎日さわってますが。
もぉう、オヤジってば、サイコーだぜ、アンタ!とか。
未だ興奮冷めやらずといった感じです。
素敵オヤジ、ばんじゃーい。(人格的に崩壊してるですね、ワシ)


ところで。素敵つながりで、素敵な本の紹介を。

「ファッキン ブルーフィルム(Fuckin' Blue Film)」(藤森直子/ヒヨコ舎)

これはSMクラブの女王様で生計を立てている筆者が、自分のHPに上げていた日記
を単行本化したものです。
知る人ぞ知る、というサイトらしいので、もしかしたら既に見に行ったことがある
人も多いかもしれないですね。
この藤森直子という人が、これがまたすっごい男らしいというか。
非常に全てにおいて潔い人なのですね。
文章を読んでいると、大胆だけれど繊細な寂しがりやのひとりの女性の姿が
くっきりと思い描けます。それぐらいダイレクトな文章。
ここまで人を好きになったり、どうにかしたいという思いを包み隠さずに出せる
というのは、本当に凄いと思う。
内容としては、日々の暮らしや恋愛について(彼女はバイセクシュアルでもある)。
女王様のお勤めぶりも拝見できるし、彼女の回りのかなり変わった人達(ヤリ友と
か)の様子だとか。
ちょっと目次から各日記毎に付けられたタイトルを拾い上げてみます。
・晴れた日はSM鞄をさげて
・花ざかりの亀頭
・月夜の負け犬
・高円寺純情人間風車
他にも思わずクスッと笑っちゃうタイトルが目白押しです。
が、その内容は必ずしも笑えるものは限らない。時にはかなりディープな気持ちに
なる日記もあって、そういうのを読むと、自分を取り巻く世界がいかに狭いもので
あるか痛感させられます。

まぁだからといって、藤森直子の世界に交わりたいとかは思わないけどね。

大変だよ、この人の世界は。
傷つきやすいのに、それでも手を出さずにはいられない人のようだし。
好きなコが「拾って欲しい」と言えば、火中の栗をわし掴みにするような人だと思う。

ちょっと手に入りにくい本で(ヒヨコ舎だよ? 聞いたことなかった)、図書館でも
入れにくい本かもしれないけど、これはかえって中高生に読んで欲しいなぁ。
もちろん妙齢の人々にも、ぜひ。



2001年07月19日(木)
いよいよPS2では初の「FFⅩ」にさわる時が…印象メモから


声が入るからとか。
またむちゃなムービーがとか。
前評判はいつものように興味半分、悪意半分な感じでしたね。
雑誌の評価はどこも割と高めで絶賛していたので、私としては「控えめ」に
期待することにしました。
大体、「Ⅷ」のメンバーというのであまり期待してない…。
私の「FF」史の中で最も"?"であったのが「Ⅷ」でした。
ラグナ編はともかく、最後までスコールとリノアが好きになれなくて。
つーか、行動理論がむちゃくちゃでしたよね、あの人達。
キャラ毎の設定はそこそこでも、シナリオと噛み合ってないな、
という感覚が大きかったように思います。
なんかね、学園物(笑)だしね。マヌケな感じだった。

で、遂に「Ⅹ」です。PS2では初の大作です。
私がプレイの隙間にチョコチョコ書いたメモがあるので、抜粋してみます。
抜粋のくせに、大変長いです。これでもかなり削ってるんですよ。
なるべくネタバレに引っかかりそうなことは書いてないつもり。


~「FFⅩ」の第一印象メモ(カッコの部分は、後からの補足)~

始まりからして、何か今までのFFとちょっと違う印象を受ける。
あまり主人公が背負うものが提示されていないからか。
主人公の軽いノリに面食らいながらも、しばらくすると慣れてくる。
アーロンはパパと何かあった模様。
早くも萌えポイント出現か?(始めから…我が身の業の深さを思い知ります)

声が入っていることには、あまり抵抗を感じず。
知らない声であること。(ちょっと石田彰に似てたかも、と今は思ったりして)
いわゆるアニメ声じゃない演技なので、わりと大丈夫な感じ。
リュックもかわえーなぁ。人々の仕草の細かさに関心。
アルベド語辞書も拾ってみた。面白い試みだと思う。
現在ワッカに会ったところだが、ゾロ(中井和哉)なのでちょっと喜ぶ。
違和感ナシ。

バトルについては、多少ターゲットの操作がヤな程度で、わかりやすい。
over driveは、ややムズ。慣れが必要と思われる。
目押しベタの私には強敵か?
早く魔法の効果を見てみたいものだ。
(まだルールー達もいないし、戦うだけなので)

ユウナとキマリ、ルールーも加わって、ようやくプロローグ終盤ですか。
わりと連戦(しかもボス級)なので、人によってはツライかも。
今回割と良いと感じているのは、互いのやりとりが不自然でないこと。
主人公の軽いシャベリに救われている。
ワッカ、良い奴だ。
それより…パパ様がやはり素敵な人であることが判明。
かなり良いですな。むはは。

シーモア様にはがっかりだが、声が大変イヤラシかったので良し。
なかなか見せる話になって参りました。
ミヘン・セッション、すげぇなぁ。
でもあれかい? シンて、もののけ姫のアレみたいな表現ね。実体は違うけど。

こういう話だったら、二周目をやり直しても苦痛じゃないね。
ただし試練の間シリーズはめんどい。人によってはイヤかもね。
(ちょうど頭が眠くて疲れた時に試練の間に当たる。
あの物悲しい曲がまたなんか眠気を誘うんだ…。
場所によってはアイテムを取れなくてやり直しました)

連戦なので、序盤はスフィアでの育て方を常に気にしていないとツライ。
逆に少しでもコマを進めておけば、闘いはそれだけ楽になる。
ダメだと思ったら、セーブポイント周辺でレベル上げをすると良いでしょう。

いつまでたってもワッカの声にときめきます。
それにしてもオヤジ…。
アーロンというメインキャラの名前といい、モデルはシャンクスと見た!どうよ?
赤髪だしね! 素敵なオヤジ! キャホー! (かなりダメになってきてる)

総じて、なんだか良い感じである。
主人公が知らない世界に入ってきて、自分も一緒にどうなるのかわくわくする。
水に関わる場面が多いので、両生類のような主人公&人々。
(特にユウナとティーダの例のシーンは凄いんだけど笑える)
確かに水関連の表現、ムービーとかグラフィックが格段に向上してる。
向こうの方に見える雲のかすれ具合。波の色。

気になるのは音楽もちょっと変わってきたというところか。
随所に植松サウンドが紛れているが、ずいぶん違う感じのものが多い。
戦闘終了のファンファーレはいつもの如くだが。
Ⅷよりはずっと良い感じだ。頑張るっす!
(この時、まだ音楽を3人で担当していると知らなかった。
後からCDのクレジットを見てなるほどな…と納得しました。
好きなのは、やはり植松サウンド)

大体28時間が経過。
たぶん冒頭のシーンにつながるあたりまで、ようやくたどり着いたあたり。
ここにきて、ようやく話の全貌が見えてきた。
ここから寺院遺跡までの道のりがイカス。曲もイカス。
そしてボス戦。結構ツラかった。こいつがラスボスかと一瞬思ったけど…。
うーん。そゆことですか。うーん。オヤジ達よ…。
さらに萌え度が上昇中。たまらんですねー。

それにしても!
今回の話はオヤジが全てらしいですな!
オヤジ萌え! (もはや病気…。でもポイントはオヤジって野島さんも言ってたし)
アーロンも良い味出してるし。てゆか、ブラスカ様もしれっと良いオヤジだよ。
こんな人達が3人で旅をしていたのかと思うと…。
前かがみだね!(眠くて下品になってきてます。すみません)
一気に世界を動き回れるようになったから、拾い忘れアイテムを拾うぜ!
あと"ジェクトのスフィア"も拾って回らねば…。
あー。こんなに素敵なオヤジ達を出してくれてありがとう!
あんまり期待してなかったけど、すげぇ嬉しいよ。
これから本当にエンディングに向けて収束していくんだろうけど。
ティーダには強くあって欲しい。

「Ⅷ」では未消化だった父と子供のエピソードが、かなり恥ずかしいけど、
ここでは活きている。
うをー。どうなっちゃうのよー。

とか言いながら、サボテンの里付近をウロつく。
かわえーのぅ、サボンテンダー。負けた後にゆっくり倒れていく感じがたまらん。
あと放っておいたブリッツの選手を鍛えてみたり。スカウトもしてみたり。
雷平野で雷に打たれた数と回避した数をカウントしてくれるです。
表彰してくれるし。
ここの曲、なんか変わってて面白い。
召喚獣アニマを手に入れた!
今回の召喚獣の中では"ようじんぼう"がお気に入り。
「先生、お願いします」と言ってから呼ぶんだよ。
金に執着する祈り子って、元はどういう人だったのか…。
そして私は値切って契約したさ。何度か試してかなり下がることが判明。
アイテム販売のリンも、なんか色男系なのでお気に入り。物くれるし。



等と書き散らしてます。
この後、無事にエンディングに辿りつきました。
終わり方の解釈は色々あるだろうけど、最後まで水棲生物だったねぇ。
話は今までで一番まとまってたんじゃないだろうか。

ゼノサーガはアニメっぽいリアルさを追求したグラフィックになっていくよう
ですが、実写に近いリアルさを出した今回の「FFⅩ」のムービーは、思ったより
違和感もなく、かなり楽しめるゲェムでした。
もっとこの楽しさを皆に知って欲しいと思うけど…。
まだPS2の垣根は高いのかな?



2001年07月18日(水)
「FFⅩ」発売前日の準備から


とうとう、この日がやってきました。
なんだかんだ言われても、やはり楽しみなのでありますよ。
(でも今から私が心待ちにしているのは「FF12」なのです。松野さんだし)

仕事が納期だっちゅうのに、むちゃして休みました。4連休! イェーイ!
同居人はなぜかこの暑い中、大阪のイベントに行ってしまったので、
一人静かにゲェム三昧じゃ! 
既に何日も前から食料や目薬、熱さまシート等など準備済み。
家から一歩も出ない所存にございます。
あと、これは密かにおすすめ品ですが、長い間空調の入った部屋で起き続けて
いると、妙に唇が乾くのです。そこで必需品、リップクリーム!
時々塗っておくと、何日徹夜してもあら、不思議! 
つやつやした唇で、何食わぬ顔して出勤できるというものです。
唇が荒れていると、なんとなくユウウツになりませんか?
私はなります。だから、リップは近くに置いときます。
女性と言わず、男性だって気にした方が良いよ。
唇ガサガサしてると不健康そうに見えてしまうんだよ。
肌荒れは…しょうがないっす。寝ないんだから。
これもこまめに洗顔したりして気をつけてます。水分補給とかね。
眠気に負けそうになったら、30分寝る! 歯を磨く! リステリン!
あー。何をこんなに必死になってるんでしょ。
でもねぇ、少しでも時間を無駄にしないよういろいろと工夫してるんですよ。

素敵サラウンドシステム、ON。
電気は全て消しTVだけつける。電話は留守電に(H"は近くに持ってきてある)。
空調はドライで27度設定。膝にはタオルケット。
ゲームダッチ(というクッションがあるのです)を引っ張り出し。
FF座椅子(「FFⅦ」の為に買ったので)をセット完了。

てな感じで、私の「FFⅩ」は始まった訳です…。



2001年07月17日(火)
すげぇ映画を見よ! 「処刑人」を超オススメします


えーまぁ昨日の日記にもある通り、音響設備を強化したのです。
で、近頃気になっていて、レンタルしたビデオが大当たりだったのでDVDを買いました。

邦題は「処刑人」です。
ここの公式サイトもあるから、そっちを見てもらっても良いのですが。
とにかく、映画自体を見て欲しいです。レンタル屋にも必ず数本入っているはず。

この映画がもう! すんげぇのよ。あらゆる意味でイッちゃってます。
・主役のマクマナス兄弟がラブリィ(これで既にツボ)
・ストーリーの見せ方がちょっと変わってる
・マジ?あるいはギャグ?ともつかない、奇想天外なアクション満載
・ウィレム・デフォーのハジケ方が半端ではない。さすがアカデミー俳優。
・オヤジ! 超渋いぜ!

まぁ、挙げていったらキリがないぐらいに面白いんすよ。
毎日1回は全部でないにしても、見てますね。何度見てもトキメキます。
DVDだとオマケでテストフィルム(本番前にあらかじめ大体の動きを決めるために
撮るフィルムのこと。映画版と違う動きをしていたりするので興味深い)や
ノーマン・リーダス(マクマナス弟)のインタビューが入っているので、お買い得。
ビデオとやや画面のトリミングが違うのか、シーンによっては画面が切れている
所もあるみたい。ビデオとDVD両方見るのが、ベストですね。
このテストフィルムは、まだ主役二人が役柄に合わせて髪型を変えたりしていな
いので、映画とはまた違った雰囲気で可愛らしいです。

いろいろと「ここは見ておけ!シーン」があるので、そのうちHPにコラムを作るかも。
というか、HPの更新が滞ってて、各方面の方々すみません。
「King's」の発売が10月に延びたんで、なんだかゆっくりやってます。ふぉふぉふぉ。



2001年07月16日(月)
今年も夏の宴が近づいてきましたね…


本屋の店先に、超ブ厚い本が詰まれるようになりました。
いよいよ今年も夏コミ(よそで"夏混"と書いてあるのを見て大笑い。その通りだよ)が
間近になってきましたね。
つーても、この厚さだし。買ったは良いけど、かなり寸前まで見ないのよね。
そして、間際で泣きながらチェックしてたりして。

近頃は体力の衰えを感じつつも某忍者ジャンルにハマっているので、事前の計画がとて
も重要なのです。
若者が多いからなぁ。絵は上手くても中身がない人も多いからなぁ。
一瞬のうちに買いかどうかを判断するのは割と好きです。
イベントで本を買うという行動は"賭け事"に似ていると思う。
後で「あちゃーしまった」となるか、「うひょー」(喜んでるんですよ!)となるか。
たくさん人が並んでいるからといって、自分に合っているかどうかまではわからないし。
並んでいる時に前の人が持ってる本が気になって、どこのだか教えてもらうことはよく
ありますね。隣の芝生は…ってやつですかね。

ここだけは!というサークルは決まってます。
あとは普段来てないサークルを見なくては。
オリジナル等はじっくり本を見せてもらってから買いますが、パロディ系はノリが全てな
ので、すばやく買ってしまいます。
小説なんかで思っていたのと逆のカップリングだったりすると、かなりヘコミますが。

なんてね。夏コミのことをツラツラ書いてきましたが。
心の中は、「FFⅩ」でいっぱいですよ。だってもう今週だよ?
いそいそとゲェム用にSONYの素敵なサラウンドシステムを買ってしまいました。
貧乏なクセに…。
でも最高です! すげぇ音が良いのですよ。
もし、あなたが映画やゲェム好きでちょっとお金に余裕のある人なら、投資すべきです。
私はヘッドフォンタイプのを買いました。夜中にデカイ音出せないし。
思ったよりヘッドフォンが軽くて、心配した"首の疲れ"も今のところナシ。
ちなみに型番は”MDR-DS5100”です。
ヘッドフォンはもちろんコードレス。便利だ!

オタク環境に磨きがかかる昨今ですが、さらにオタク的素敵映画の話を明日します。



2001年07月08日(日)
ゼノサーガの制作発表会に行ったのデス


暑い中、恵比寿まで行ってきましたよ。
ここは友達の結婚式の二次会とかで縁があるので、なんとなく好きな場所。
会場となるホールの隣にある三越の品揃えも良いですな。

ところで、この発表会。
ファンとプレスを完全に同等に扱ってくれているなぁという感じで大変嬉し
かったです。
会場の全ての人が感じ良かった。
namco社長の挨拶とか、本当にマトモな展開。渋いオジイサマでした。
(日活の株主だったの知らなかったよ! そりゃ傾くわな)
まぁ内容はすでにいろいろと各方面で話題になったから、なんとなく知って
らっしゃるでしょうが。

もう、解禁だよね。(これを書いているのは当日じゃないもんで)
あの人…シタン先生…バリバリに出てくるよ! 羽織袴で刀振り回してたさ!
勿論、声優だって田中さんだよ。うははは。
縁側でケイオス君と仲良く座って、説教オヤジになってました。
どうにも胡散臭い感じは相変わらずですな。


発表の最後に、怪しげシーンを編集したムービーが流されまして。
これがもう、むちゃあざとくて涙出そうになりました。
鼻血出そうだったね、実際。話の方は、また込み入っているらしい(笑)。
ムービーはできれば形にして配りたいような話もあったので、これから年末に
向けて何か動きがあるやもしれません。
ゲームショーが9月にあるから、そこで何かあるのかも…?


私の中では、銀髪をシャギーにしたキザな男が出てきたんスけど、どうにもダメ
そうな気配が漂うので、この男に"決めた!"。
決めた、とは、私の中で何かのターゲットになったということですね。ナニかの。

このキャラはゼノでいうと、カール的立場にあるんじゃないかと勝手に予想。
雑誌にヒトコマ写真が出てたけど、
「モモ…か。この可愛いペシェめ」
とかいうセリフ付きで…。
ペシェとはフランス語で"桃"のことでぇす。
アンタ、おフランス人かい?というツッコミは、さておき。
ちなみにモモちゃんは人造人間の女の子です。バトルでは魔女っコみたいだった。

この銀髪男は他にも小さな男の子(見かけはね。中身は違うらしい)にもウハウハして
いたし、ダメな感じですねー。
彼がどんな末路を辿ることになるのか。
それを確かめるためにも、ゼノサーガを買わねばならぬでしょう。
もっとも、高橋作品は皆好きだから、必ず買うけどね!

あとすごいことあったのだ。
席番からランダムで(10人ぐらい?)監督たちのサイン色紙プレゼントというのがあっ
たんですが、大当たりだったデスよ。
幸運なのか、あるいはこういった細かいことで運を使い果たしているのか?

いろいろ興奮した後は三越のアフターヌーンティーでお茶。
メンズのTシャツ売り場で、ちょっと変わってて素敵なTシャツを発見。
貧乏なくせに2枚購入。
インベーダー柄と犬のプリズム(昔、ガムのオマケであったでしょ? 角度を変えると
色が変わったり絵が変わってみえるギザギザのやつ)付きのシャツ。
バーゲンが始まってたせいもあるけど、そんなに高くない。寧ろ、品質を考えるとかな
り安いのでは?
他には変な柄のアロハにもひかれつつ…。
江戸時代の参勤交代図みたいなプリントだった。しかし、ちょっと地味。
私は原色以外は合わないので断念。どこかに変なアロハはないものか?

ユニクロのお陰か、今年はどこの店に行っても物が安くてよいですなぁ。

まぁそんな訳で、とても有意義な一日でした。



2001年07月01日(日)
乳(チチ)に人格があるとしたら…


アヂ~。
室内に熱気が入ってきて、目が覚めました。
加えて、鼻血。貧血。猫はゲロ吐くし。最悪っス。

もうちょっと清らかな気持ちで7月を迎えたかった…。
いや、特に意味はないんだけど。

少し癒されようと思って、本を読んでました。

「ポビーとディンガン/ベン・ライス」(アーティストハウス)

図書館によっては児童書扱いになっているかもしれません。
非常に活字も大きく、読みやすい本です。

舞台はオーストラリアの南東部にある、ライトニング・リッジ。
オパール採掘のメッカとも言われるこの小さな町に、アシュモルとケリーアンの
兄妹が住んでいます。
お父さんはオパールを掘り当てて一攫千金を狙っているものの、上手くいっていません。
近頃は何だかお母さんまで生活に疲れてきているようです。
しかも妹のケリーアンときたら、架空の存在である「ポビーとディンガン」しか
友達がいないのです。
アシュモルは「大人になって、二人を忘れるんだ」と妹に言い聞かせますが、
彼女は決して二人をないがしろにしません。
どこに行くにも一緒で、いつも話かけているのです。
風変わりな町の人達も、ケリーアンの見えない友達に挨拶するようになる始末。

ある日、お父さんが二人の見えない友達を鉱山に連れて行き、ひとりで帰って
来ました。
「二人を探して欲しいの」
時を同じくして病気になってしまったケリーアン。
その願いを叶えるべく、アシュモルは町を鉱山を探し回る…。

架空の友達がいる、というのはきっと誰しもが経験したことがあるものだと
思います。
気づかないうちに、あるいは意識的に彼らとは別れる時がくるものなんで
しょうが、この話に出てくるケリーアンはちょっと違いました。
ちょっと泣かせモノっぽい“あざとさ”が鼻につくかもしれません。

ここの出版社は装丁が良いですね。
この本も去年から本屋で気になっていたものです。
イメージも合っていると思うし。
話的には、もう少しポビーとディンガンを書いて欲しかったかな。
まぁその存在の不思議さ、透明さが大切だからあまり詳しくは書けないかもしれないけど。


次は、何気なく借りたら思った以上に良かった本。

「ジャンとジュール/ルージャ・ラザロヴァ」(角川書店BOOK PLUS)

通勤ラッシュの電車の中でもみくちゃにされ、不機嫌になっているジャンとジュール。
彼らはなんと、リュミエルという女性の大きなおっぱいだったのです!

右が皮肉屋で思慮深いジャン。
左がおっとりした感性のジュール。
人格を持ったおっぱいである二人は片時も離れず(そりゃそうだ)育ってきた。
そうとも知らぬリュミエルは流されるままに人生を送っていますが、
意志を持った二人の葛藤は今日も続くのです…。

うひゃひゃ。
まず出だしで大笑い。だって乳(チチ)ですよ、主人公が。
しかも結構理屈をこねたがる奴と正反対のぼんやりした奴との二人組。
読み進めていくと、これはもう二人がめちゃ愛し合ってる話なんじゃなと判ります。
片方が怒れば、もう片方が慰めたり。
いつも二人で励ましあって生きている、乳の愛(ラヴ)物語…。

フランス人て、やはり変わった人達なのかな、とか思ってしまいます。

話としては、主人公達の持主であるリュミエルが、思春期に突然“女”である
ことに気づいた瞬間(それはジャンとジュールが誕生した瞬間でもあります)から、
現在に至るまでの流れが語られます。

リュミエルの人生により添いながら、自分の思い通りに生きることができない二人。

ジャンは言います。
「おっぱいと人間を区別するもの、それは、おっぱいは自殺できないってことさ」
辛辣なこの言葉通り、二人は絶望することもあります。
けれど、つまづいてばかりいるリュミエルのことを心から大事にも思っているのです。

いやぁ、なかなか良い話です。
二人の乳の愛情もさることながら、フランスの女性がどういう生活を送っているのか、
わずかですが垣間見ることができるからです。
日本と変わらないじゃん、というのがその印象。
どこの国でも働く女性は、やはりちょっぴり無理をしながら生きているんですね。
特にリュミエルのように人よりも大きな乳を持つとなると、男性から向けられる視線
を意識しないでいられないでしょうし。
乳に関る終盤のストーリーは、笑い事じゃないです。
ですが、ジュールの性格がとても爽やかなので、感動的なエンドと言えましょう。

BOOK PLUSというのは角川の新レーベルで、最近立て続けに若い女性狙いと
思われる小ジャレた本を出していますね。
この本もすっきりした写真が表紙に使われてます。
ジャンとジュールの姿も、とても可愛く表現されています。

期待しないで借りたら、良い話でした。
ギスギスした生活に疲れた時、ふと読み返したくなるような本です。
大人むけのファンタジーとして、自信を持ってオススメ致します。