タイトル,檸檬屋,詩子CD

小説を若干手直しして、あらすじを書いて、タイトルを決める。
(応募規定「未発表小説に限る」っていうのは、
内容についてここに書いたりしちゃいけないって事?タイトルも?よくわからないから、やる)

須佐美君の話なので「奇跡の男」?
男女の微妙な友情を描いた青春ファンタジーなので
「プラトニック」「ソウルメイト」「イノセント」などの英語でいくか?
昨日須佐美君に相談した「やらぬ仲」か?それじゃファンタジーじゃないか。
英語指導してくれたMが「英語よりそっちの方があけすけで真理ちゃんらしいよ」
とのことで『やらぬ仲』に決まり。

本日消印有効なので21:00頃豊島郵便局の夜間窓口。
初め区役所近くの駅前郵便局に行ってしまい、交番で聞くと「遠いですよ」。
お昼も食べずにいたのでフラフラになりながらたどりつく。入賞への道は厳しい。

腹ぺこで檸檬屋。既に住枝さんは出来上がっていた。
「おい、桜井!お前は愛だの恋だの現役か。俺はもう愛だの恋だの十年やってないぞ」
お客さんは他に二人。間もなく私だけになる。

檸檬屋バイトSちゃんの友人がヴァイオレントオンセンゲイシャのマリの
友人かもしれないことが判明。Sちゃんの友人は檸檬屋に来たことがあるので、
マリを連れてきてもらって直接対決でもするか。

住枝さんはそんな話は全然聞かず、叫ぶ。
「あいつはどうした?!俺との約束はどうなったんだ。桜井と別れようといいんだ、
ただちゃんと話すって言ったよなあ。おい!桜井、そうだろう。俺はあいつもお前も好きだ」
はいはい。O君から預かっていた檸檬屋救済金(=浮気贖罪)を渡す。
「これはいいよ。借りておくことにする。あいつに話しに来いって言えや」
はいはい。「住枝さん、今度私の小説読んでくださいね」「やだ」フン、帰る。

詩子から手紙とCDが届く。本人も言っていたが10年前とは歌い方が全然違う。
癒し系、和み系、ナチュラル系という感じ。声はやっぱり詩子。

Hちゃんや詩子を知るみんなにも聞いて欲しい。
特に中学の頃詩子に「ツッパリ」のレッテルを貼っていた教師や生徒(私自身も含めて)に。
素敵な人に再会できて嬉しい。
2001年05月31日(木)

脱稿,O君,須佐美君

2時間横になって10:30の時点であと19枚。
何とかなりそうな気がしてきたので須佐美君に連絡。
19:00頃脱稿。やったー!私ってすごい!いい話だ!と一人で大興奮。

O君と海外天。家賃をもらう。郵便物を渡す。まだ結論出ず。マリとは2回会ったらしい。
坂本龍一と矢野顕子の関係について話す。
「小説書いたよ」と言ったら驚いていた。本来ならO君に一番に読んで欲しい。
今いるところを見に行きたいと言ったら断られた。握手して別れる。

須佐美君と池袋「Olieve」。
今日は彼の誕生日だっていうのに15年前のカフェバー?みたいな、いかさない店。

「何の予定も無いよ」と言いながら23:00過ぎに私と会うって事は?
「仕事だよ」って、その大きな袋はプレゼント?まあいいか。

今回の小説は須佐美君の話がヒントになっているので、初稿をバースデイ・プレゼント。
その場で70枚を読ませるのは酷かと思ったが、喜んでくれた。私も嬉しい。

別れ際、須佐美君に抱きつきたい衝動に駆られる。
雨で両手がふさがり、すぐ目の前でタクシーがドアを開けて待っているので断念。
やっぱりタイトルは「    」で決まりかな。
2001年05月30日(水)

ハローワーク,個人情報保護法案連続討論会,原稿

ハローワーク、今回は記入漏れ無しで10分ほどで終了。

17:30、原稿は44枚。
行くか、やめて原稿を書くべきか悩んだが個人情報保護法案連続討論会へ。21:00まで。
電脳キツネ目組オールスターという感じで、いろいろな人に会えたので行って正解。

宮崎学vs田中康夫電話対談は康夫チャンの声が聞き取りにくく、
「小泉のウンコの色まで情報公開すべし」とか言ってたっけ?状態。
宮崎さんが「非常に高度な技術を駆使しておりますが」と謝ったのが可笑しかった。
(携帯電話にマイクを着けただけ)

今提出されている個人情報保護法案について、
「マスメディアvs国家権力」だから反対しているのではない。
この法律が実は「国民vs国家」なんだというのは、非常にわかりにくくなっている。

「個人情報保護?結構じゃないか」という人が大半だろう。
最も個人情報を持っているのは国家、自治体など「官」で、
最初はそちらを対象にしていた法案がいつのまにか情報を持っている「民」を
取り締まろうという話になっている。

情報を持っている「民」て、私たちみんなのことよ。
あなたのアドレス帳も、HPのアクセス記録も、アルバムも、名刺の束も、
個人情報満載でしょ。
それを「官」が「どれ、ちょっと見せてみい」と覗ける、
「誰の許可得てこの情報持っとんじゃ」といって取り上げることができる、
逆らうと逮捕もできるという恐ろしい法律なんですよ!!

終了後宮崎さん、映画「突破者太陽傳」監督高橋玄さん、
漫画「交通被告人前へ!」原作今井亮一さんらにご挨拶。
「これからどうします?」と聞かれても、原稿があるのでグッとこらえて帰る。  

あと26枚。
2001年05月29日(火)

所在判明,原稿34枚

弁護士の友人Mから電話。
「まだ帰ってこないの、話し合いもなし?ひどいねえ、もうやめたら?」

と言われた後に、O君からやっと連絡が入った。居場所を聞き出す。
ヴァイオレントオンセンゲイシャのマリのところでも、実家でもない。
家賃は払うつもりらしい。何をやってんだかなあ。

私の小説も進まず。まだ34枚。終わるのか?
2001年05月28日(月)

原稿,詩子の空の民

一週間ぶりの休肝日。O君からはナシのつぶて。「その子」の時と似ている。
或いは海外にいるとか?

昨日一昨日は原稿ほとんど書けず。30日までに書き終わるだろうか?
ゼミの日々を書くのは楽しいが、付き合っていた人に振られる辺りになると
めっきり筆が進まない。やっと27枚。

昨日詩子のメッセージにあった電話番号は石川県だった。
詩子のお姉さんが新座にいて最近私の母と会った。それで詩子が私に電話をしてきた。

そういえば詩子のコンサートは大学時代付き合っていたM君と見に行った。
当時は杏里のような感じだと思ったが、今は違うらしい。

詩子は結婚して石川県に住んでいるが、最近また「ラルゴ」というユニットで歌い始めて、
CMソングなどで結構いい感じらしい。「詩子の空の民」というHPもある。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~utako/frame1.html

詩子といえば唄がうまい。でもそれだけではなかった。
絵を描き、陶芸をやり、家具を作り、本格的ガーデニングまで。多才な人だったんだなあ。

私は詩子の家によく遊びに行って、ブーブークッションを仕掛けられたり、
中学校の運動会の練習でジャージのポケットに砂を詰められたり。
いたずらっ子だった詩子がねえ。

幸せそうで何より。主婦の副業として歌手っていうと、今は竹内まりあ風か?
2001年05月27日(日)

Hちゃんと「おまた」,カンドリイ・ミッチー,詩子

小学校からの親友Hちゃんと池袋おまた。
Hちゃんは小学校5年生の時転校して来た。
人の観察力に優れ、あだ名をつけるのがすごくうまい。
お話を作るのも、替え歌も、漫画も面白くて大好きだ。
間もなく始めた二人の交換日記は膨大な量になり、高校が別になってもしばらく続いた。

Hちゃんは結婚して子供もいるが今日は久し振りの独身デー。笑いが止まらない。
「私がHP日記を書いたり文章を書くのが楽しいっていうのは、
二人の交換日記が始まりだったんだね。」と話す。

緑さんから電話で「三宿のカンドリイ・ミッチーって所にいるんだけど来ない?」
Hちゃんが興味を示すので一緒に行くことになった。

カンドリイ・ミッチーって三宿のバーの名前かと思ったら、東大の経済学教授の男性だった。
彼のホームパーティー。緑さんの説明はいつもわかりにくい。面白いからいいけど。

O君の元同僚の男性で私は初対面のSさん、
O君の元同僚で緑さんの友人でもある冨田香里さんも来ていた。
緑さんがO君に電話するも捕まらず。

私はHちゃんと緑さんと一緒に会えるなんて、なんて素敵な夜なんでしょうと感激。
二人とも私にとって本当に大切な友人。二人が出会ってくれたのが嬉しい。

家に帰ると詩子から留守電。詩子も小学校からの幼馴染だが、中学卒業以来話していない。

小学生の頃から唄がうまくて、歌手になるかなあと思っていたが中学では「ツッパリ」だった。
確か大学の時「詩子」でデビューして、コンサートを見に行ったが声はかけなかった。

なんでまた突然?「折り返しお電話ください。電話番号は0761…」ってどこに住んでるんだ?
2001年05月26日(土)

別れろvs早まるな,茗荷谷ラ・クローチェ,オゴウチ家

5月21日の、高校からの友人Mの意見
「元気があるときに真理ちゃんのペースで別れちゃった方がいい」に賛成、
とロンドン時代の友人Mからメール。

> 今回の事で、イヤな気分にさせられたのは真理ちゃんで、真理ちゃんが自分の
> 判断でこのことにケリをつけたほうが整理できる気がする。

嫌なことしたのはO君だから責任ある態度を見せるべきなのは彼なのでは。
それも出来ないほどダメ男なのかね?

> 彼はそれができない男じゃないかと思う。
> 男ってさ、社会的な部分とか、対友人とかだとかっこよかったり
> 立派なのに、自分が心を許した女にだけ、だらしなくなる人がいると思うの。
> 彼はそういうタイプじゃないか、とチラっと思う。

げげ。それははずれて欲しい。

やはり高校からの友人、二児の母Mからもメール。

> やっぱりまりちゃんの気持ちしだいだから、
> 「許せる」か「許せない」か(過去も未来も)
> 「好き」か「嫌い」か見極めるのが重要だと思う。

許せるのは「浮気心」。心は縛れない。
でも行動に移すことはやめてほしい。嘘をつかないでほしい。
許せないのは、私を「お母さんみたい」とか言うこと。女として、恋人として見て欲しい。

辞めた会社で大変お世話になった先輩Sさん夫妻に誘われて
茗荷谷のイタリアン「ラ・クローチェ」。
連日の飲み会で胃腸も疲れ気味。それでも美味しく頂いたということは、なかなかいいお店。

「お前は間違ってるよ」。Sさんにこう言われるのは慣れっこだ。
「私たちは形式も中身もちゃんとした夫婦ですから」。全く仲が良くて羨ましい限り。
ご馳走様です(夕食も)。

Sさんの仕事の話など聞いて、22時半頃オゴウチ家へ。
オゴウチ君が0君の携帯に電話をかけてみてくれたが、捕まらず。

家に帰って時計を見たら3:30過ぎでびっくり。遅くまで居座って申し訳なかった。
大きなスイカのお土産まで頂く。スイカは私の子供の頃の「世界で一番好きな食べ物」だ。
2001年05月25日(金)

非公式イベント委員会於原宿「結城」

オゴウチ君から、O君の件「どうなった?」と電話。
最後に家を出てから10日、メール連絡があったのが1週間前、
今はどこにいるのかもわからない、と答える。

明日は給料日で家賃の問題があるので連絡があるかもしれない。
ちゃんと向こうから話をして欲しい。

辞めた会社のイベント委員会元メンバーの人たち8人で原宿「結城」。
テレビで活躍した料理人「結城先生」の店。
そういうと敷居が高そうな感じがするが、庶民的。
結城さんはテレビとは違って無口。
頭にタオルをのせたままテーブルまで料理を運んだりする。

イベント委員会とは各部署の企画担当の若手社員が全社的イベントを企画運営する組織。
みんなで「こんなことが出来たらいいね」という夢を現実にする、面白い委員会だった。
視察・飲み会も楽しくて、メンバーは個性的な人が多かった。
私が会社を辞めるときには送別会をやってくれた。

「元気か?」
「元気ないです、ボロボロです」
「そうは全然見えないけどなあ」

最近委員会は活動休止状態らしい。
若手社員の活躍の場としてもっと重視してもいいと思うが。

株主総会直前に役員を辞退した「天才君」の辞めた理由を教えてもらった。
情けない話で唖然。そういう人がいなくなったのは大変良いことだ。

以前視察に行った静岡の大道芸フェスティバルが今年は10周年との事で
みんなで行こうという話になる。
イベントは続けることによって「文化」となる。
皆さんも頑張ってゴキゲンなイベントを作っていって欲しいものだ。
2001年05月24日(木)

ゼミ飲み会新橋「たんと」

O君の叔母さんに電話。昨日は急用で東京には来られなかったらしい。
「パーティー、面白かった?」
「全然面白くないですよ。私は全く無関係で、知ってる人もいないし」

急用の内容、入選した絵について、画壇のいろいろ、O君の話など。
O君に「私からそれとなく電話してみるわ」と言ってくれる。

大学のゼミ同期Sのカナダ赴任からお帰りなさいと、Mちゃんの誕生日と、
パイロットのK君のお子誕生祝と、(無理矢理ねじ込んで)桜井を励ます会。

すごい久し振りの人、久し振りの人、先週も会った人、12名で新橋の居酒屋「たんと」。
Sの勤務するソニーの人がよく利用する店だとか。
若竹、枝つきトマト、石焼豚キムチ、わたり蟹のスパゲティなどなど。美味しい。
お酒は日本酒、サワーから30万円のワインまで。
内装は海の家のような感じで、会議室のような大きなテーブル。不思議な店だ。

「日記読んだよ」「こぶとり物語読んだよ」とみんなが言ってくれて嬉しい。
「どこにあるのかわからなかった」という人も。わかりにくいか?

「グルメ日記だね」とパイロットのK君。まとめて読んでくれて「面白いよ」とも。
AちゃんはパソコンのないMちゃんのためにプリントアウトして郵送してくれたそうだ。感激。

Nさんが最高裁裁判官の落選運動をやりたいというので賛同。

今書いている小説はゼミが舞台なので、このところみんなとずーっと一緒にいるかのよう。
相変わらず仲が良くて、すっごく楽しかった。
みんなが面白いと言ってくれるような作品が書けたらいい。内輪受けではダメだけど。
2001年05月23日(水)

女流画家協会展,斬新和食「橙屋」銀座店

明け方見た夢。追いすがる私の手を振り解いて、O君がマリとどこかへ行ってしまう。
汗びっしょりになって目が覚めた。

ジョン・ガリアーノのスカートに薄手のコートを羽織って椎名町駅近くを歩いていたら、
後ろから自転車で来た女性が「ベルトが垂れていますよ」。
「こういうデザインなんです」
「あら、そうなのゴメンナサイ」
「いえ、ご親切にありがとうございます」
「わからなかったわ。年寄りなんで余計な事言って」
「いや、大丈夫です」
こういうのは久し振りだ。

O君の叔母さんの絵が、女流画家協会展に入選したとの事で東京都美術館。
どれも大きな作品ばかりで驚いた。
叔母さんの絵は大きな木の根っこにいくつかの蝶がいて、
空きペットボトルが転がっている風景画。
私は動物嫌いで特に蝶とか鳥が苦手。叔母さんの作品も気味が悪かった。

叔母さんは懇親会に出るという話を聞いていたので、会場に紛れ込んだが見つからない。
女流画家大集合で熱気ムンムン。私は知り合いもいないし、いたたまれない雰囲気。
「初入選の皆さん、前に来てお名前を仰って下さい」
とアナウンスがあったので注目するも叔母さんの姿は見えず。

諦めて外に出ると激しい雨。駅まで傘無しで歩いて、またびっしょり。

次の約束まで時間があったので、キャベツ・人参・リンゴジュースを飲みながら原稿を書く。
胃腸を整える働きがあってお酒を飲む前にいいらしい。
健康ジュースの店なら禁煙にすればいいのに。
店の前には美容院があって、出勤前のお姉さま方が頭にカーラーを巻いたままやって来た。
セットの合間に健康ジュースを飲んで一服するわけね。

高校からの友人YとKMちゃんが「真理ちゃんを励ます会」をやってくれる。Sは現われず。

銀座ナインの「橙屋」は巨大な店。カウンター席の前を通るとき大勢いる板さんが
「いらっしゃいませ!」と大声で次から次へと叫び、花道を歩いているような感じ。
メニューの創作寿司など、行ったことはないがNOBUの真似か。

Yは同じように浮気性の男と別れた過去があり、今は友達として付き合っているらしい。
「真理ちゃんが『もうダメだ』ってとこまで頑張ってみれば?いける所までいってみたら?」
KMちゃんは「『男は狩人』っていい言葉だねー。でも私はイヤ、そういうの」。
会社にものすごいデブで異常な女好きがいるらしい。気持ち悪い。

実はYは一昨日男に振られたということで、いつしか話はYのリベンジ作戦へ。
「やっぱり早まったかなあ」
「成り行きとはいえ電話で言っちゃあダメでしょ」
「暗くなっちゃったからなあ」
「でも、友人に遠慮していただけかもよ」
「どうかなあ」

頑張ろうねみんな!
2001年05月22日(火)

山下クリニック,FENDI,海外天

親指の付け根が痛むので山下整形外科クリニック。関節に空洞が出来ている。
しかし今日の痛みの場所は少し違って、単なる使いすぎ。1晩で原稿10枚がまずかったか。

革のスカートについている革の花飾りが取れてしまったので、FENDI池袋西武店。
着る度取れてしまい、4回目の持ち込み。

ロンドン時代の友人Sさんは「そういう服は何度も着るもんじゃないのよ」
と言うので店員に聞いてみた。
「1、2度パーティーで着ておしまいってつもりで作った商品なんですか?」
「いえ、決してそのようなことはございません。何分デリケートな作りになっておりまして」
って露店で買ったTシャツならわかるけど。
私は10万円以上する服をワンシーズンで着倒すような買い物の出来る身分ではない。

「また直してもらっても、どうせまたすぐ取れちゃうんだから、縫い付けてしまって下さい」
「修理担当者に聞いてみます。有料になりますがよろしいですか」
ってうーん、そういうもんか?欠陥商品じゃないのか?

母と、母の友人でハンドバッグ職人のKさんと中華料理「海外天」。
Kさんは今日が誕生日とのこと。
海外天は面白いメニューがあって、さっぱりしているので好評。

母が買った、書類が入る大きさのショルダーバッグはきれいな紫色で軽い。
最近革のバッグは売れないらしい。軽い布製バッグのほうが安いので人気がある。
寂しい話だ。Kさんはいつも新しいデザインを研究しているし、丁寧に作ってくれる。
私が高校入学の時に作ってもらったバッグを、
社会人になっても使っていたと話したら喜んでくれた。

やっぱり良い商品は長持ちしなくっちゃ。
FENDIのスカートの話をしたら「じゃあ僕が縫ってあげるよ」。さすが職人魂!

須佐美君からメール。小説の出だしを読んでもらってアドバイスをもらおうと思ったら、
ストーリーまで考えてくれる。須佐美君のストーリーの方が断然面白くて、自信を無くす。
でも、彼はサスペンスタッチのエンタテインメント、私は青春ファンタジー?路線だ。
頑張るぞ。

高校時代の友人Mから電話。久し振り。
彼女も最近男を追い出して、付き合いはうまくいっているらしい。
彼女の経験から
「今のその気分、元気があるときに真理ちゃんのペースで別れちゃった方がいいよ」
と、アドバイスされる。
そういう気にはなれないんだなあ。私はO君のペースってものを見せつけて欲しい。
「それは、なかなか難しいよ。『お母さん、まだ怒ってるかな』ってなもんよ、きっと」
ひえー、情けなさ過ぎる。

Mは今、「なんで生まれてきたんだろう」「私の役割、したいことってなんだろう」
という問いに改めてぶつかっているらしいので、
中島義道の本と映画「ショコラ」をお薦めする。

2時間近く話し、眠気に負け、原稿書けず。
2001年05月21日(月)

連絡無し,10枚目

全てのカーテンを洗濯し終わる。O君のシーツ・布団カバーも洗濯。
「日曜日に連絡頂戴ね」と言っておいたのに音沙汰無し。
人に「彼は今どこにいるの」と聞かれると辛い。
まだ帰って来られない、考え中ということなのだろう。
突付いても無駄か、突付いた方が良いのか。こういう駆引きは苦手だ。

小説を書き始める。朝4:00までで10枚目。
舞台設定が私の学生時代なので、日記を読み返しながらの作業。楽しい。
あの頃付き合っていた男の子とは、いっつも喧嘩して悩んでいて可笑しい。カワイイ。
このところゼミ関係の集まりも続くので、取材もしやすいかな。

0君が出て行ったお陰で書く時間が出来たって事にして、頑張る。

2001年05月20日(日)

小説,Nさんお帰りなさいPerry's bar

5月31日締め切りの文学賞応募作品のラストシーンを、シャワーを浴びているときに思いつく。
大体私は入浴時に重要な決断を下す。いい感じだ。

ゼミ同期のFちゃんと渋谷で待ち合わせ。思わずストーリーを話してしまう。
「今から間に合うの?」、内容についても「難しいんじゃない」と言われたが、
あえて困難に挑戦するのだ。

大学ゼミの先輩で院生だったNさんが静岡での教員生活を終え、4月に東京に戻ってきた。
新たに教えるのは神奈川県平塚市のT大学。
Nさんの行きつけの店、下北沢の「Perry's bar」でお帰りなさいの会。

Nさんの教え子やら同僚やらが小さい店にぎゅうぎゅう詰め。立ち飲み。
Nさんが「先生」と呼ばれていて新鮮。私たちは「Nさん」か、下の名前を呼び捨てにしていた。
いつもは「ふえー」とか「ぎょぎょぎょ」とかやたらに擬声語・擬態語が多いのだが、
今日は普通の話し方。

しかしNさんの人の名前を覚える記憶力にはびっくり。
生徒の名前はもちろん、同伴者を連れてきて初対面の人が何人かいたが
全てフルネーム、職業まで他の人たちに紹介していく。新たに人が来る度に。
私のことは「今、充電中の桜井真理さん。彼女のホームページは面白いですよ。
僕はびっくりしちゃいました」と紹介してくれる。嬉しい。

私が卒業した高校出身の大学3年生が2人。
高1の時の国語の課題「80枚創作」について話す。
あれが出来たんだから、70枚だってきっと大丈夫。

テレビ局記者のK君はすっかり痩せていた。仕事と子育てが大変らしい。
ニュースにたまに登場するのを見ても気がつかなかった。
よく「テレビは実際より太って見える」と聞くが。
私は大学時代から彼の顔が好きだった。太ってかっこ悪くなるよりはいい。

1年先輩で広告代理店新聞局のHさんは大学時代中森明菜好きで少年隊なども得意、
「唄って踊れるゼミ代」と言われていたが、いまでも嵐、モーニング娘を踊るらしい。

しかし彼の特技はそんな甘いものではなかった。
まず歴史の年号をすごい勢いで列挙し始め圧倒された。
「オリコン」は創刊2号から全て保存。チャートの移り変わり、
歴代紅白司会者とトリの歌手名・エピソード、
大河ドラマの放映年度・タイトル・出演者までそらんじてみせる。唖然。
高知東生似のHさんが縁遠いのはこれのせいか?そういうのが好きな人もいるか。

深夜1時近くにお開き。須佐美君が車でFちゃんと私を送ってくれる。

今度の小説は須佐美君がヒントをくれた。
「じゃあ、その作品を誕生日プレゼントにしてくれよ」と言われ
彼の誕生日が「ゴミゼロの日(5月30日)」であることを思い出した。タイミングも丁度いい。
2001年05月19日(土)

Y先生,「交通被告人前へ!!」,小説,増山士郎展

日記のカウンターが1000を超えていた。5月に入ってアクセスが増えた。

O君の叔母さんが絵画展に入選したとのお知らせ。
O君のお母さんと私は断絶状態だが、叔母さんとは交流がある。

叔母さんとO君に絵を教えていたY先生にも電話連絡。
「ところであなたたちはどうなってるの?」と聞かれる。
事情を話すと「ふーん、大体予想していたとおりだな」と言われる。
「欲望剥き出しの世界で誘惑は多いだろうし、暫く続くかもしれないけど
それは彼の本質ではないよ」とも。

「私はね、今とてもいい恋愛を活発にしていますよ。ホッホッホッ。」
と言うY先生は何回結婚したんだろう?いつも恋する男で若々しくて面白い人だ。
私もO君の友達と一緒に何度も遊んだことがある。
数年前から山梨県明野村に住んでいるので、近々訪ねてみたい。

辞めた会社の組合誌で原稿を依頼したことがある、
今井亮一さん原作の漫画「交通被告人前へ!!」を読む。
理不尽な交通取締りに抵抗、警察検察と闘う男子学生のお話。

私は車を運転することはほとんどないが、
免許更新制度や交通違反取締りシステムには疑問がある。
車を運転するならこういうことは知っておいた方がいい、というマニュアル的要素もある作品。

5月31日締め切りの文学賞に応募する作品のストーリーを思いついた。
今から書き上げられるかわからないが挑戦してみよう。
重松清は早稲田文学の応募小説30枚?を1時間で書いたというし、
私も高校1年で80枚創作の経験があるからなんとかなるのでは。

3週間ぶりにプール。30分だけ泳ぐ。気持ちいい。

緑さんに迎えに来てもらってギャラリー・サーチ&サーチ。
増山士郎展オープニングパーティー。

前回アーティスト寺田真由美さんの作品に似ている透明プラスティックのGジャンを着て行く。
寺田さんも来ていて面白がってくれる。

増山士郎さんの作品は新聞・雑誌などから、いかがわしい猥褻な言葉を抜き出して、
拡大コピーを壁中に貼り巡らせている、モノクロ卑猥語の洪水という感じ。

パーティー終了後緑さん、Sさん&G夫妻らと六本木ベトナム料理「シクロ」。
美味しいけど小洒落た店で値段が高い。緑さんはほとんど全種類のデザートを制覇。

スタイリストの…さんがあるデザイナーの作品をボロクソに言うのに、びっくり。
言っていることは正しいが、何故かすごい怒ってるみたいで、ちと怖かった。
2001年05月18日(金)

宮崎・岡留対談「石原現象を考える」,メール下さい!

毎年GWにカーテンの洗濯をしている。
今年はまだやっていなかったのだが、出て行くことになるなら必要ないのかもしれない。
とりあえず天気もいいので気分転換に洗濯機を回す。

「都知事来校記念(?)講演会 石原現象を考える」
一橋大学に石原慎太郎都知事の来校が決定し、
その記念(?)の講演会で「噂の真相」岡留安則編集長と宮崎学氏の対談。
題して「石原現象を考える~何処ガオカシイ?何故ウケル?」。

17:00からだが30分ほど遅刻。石原が来るのは来週らしい。結構な人数が集まっていた。

個人情報保護法案についてもかなりの時間話す。
先頃田中康夫が長野県の記者クラブを廃止決定したが、
記者をえり好みする石原には決してできないだろう、と岡留氏。

「石原の三国人発言で、なんら知事としての責任を問われないのは
日本が人種差別禁止条約に批准していないからで、
それを石原にやらせて東京都は人種差別禁止の条例を作ればいい」
という発言が会場からあった。

日本が人種差別禁止条約に批准していないのは「表現の自由を侵す可能性があるから」
というのが理由なのだが、私はこれを知って驚いた。

人種差別を表現の自由があるからと禁止せず、
政・官スキャンダルを暴くことは個人情報保護法で禁止するってこと?変な国!

終了後電脳キツネ目組・電脳突破党の人達とバーミヤン。
帰り道はNさんの裁判のこと事業のこと、睡眠時無呼吸症についてなど。

メールソフトについて相談。
実は昨日間違ってアドレス一覧と全てのメールフォルダを削除してしまった。
ジャストシステムのサポートセンターに相談するも復帰できず。
カラメルという私が使っているメールソフトは、初心者ファミリー向けのソフトで
なんとアドレス帳のバックアップもできない。BCC機能もない。
outlookはウィルスに滅法弱いらしいし、
ポストペットはURLやmailtoのリンクができないので不便。
さて、どのメールソフトがいいのだろう?
Nさんはベッキーというメーラーを使用しているらしい。

というわけでアドレス帳がなくなってしまったので、これをお読みの皆様、
お手数ですがメール下さい。
また、お薦めのメールソフトがあれば是非教えて下さい。ヨロシク!
2001年05月17日(木)

出版ジャーナリズム実践講座

二日酔い、吐きそう。キッチンの洗い物は匿名希望のAさんが片付けていってくれたのか?
全くお恥ずかしい。Oさんは今日ゴルフだって言ってたけど大丈夫だったろうか。

事情を知った大学のゼミの先輩Nさんが電話をくれ、メールを送ってくれる。
関西突破塾のMさんは俵万智解説の短歌本を薦めてくれる。ありがたいことだ。

O君にメールを書いた。
「真理かマリのどちらかを選ばなきゃいけないって二者択一ではない」と。
私の方がこれを言ってはおしまいかもしれない。
でも多分O君は考えてないだろうから
「どっちもやめる、どっちも続けるって方法もある」と言ってみた。
これはこれでしんどい選択だろう。追い詰めてる?私もやけくそになってる?

出版ジャーナリズム実践講座1回目。講師は日刊ゲンダイニュース編集部部長二木啓孝氏。
日刊ゲンダイの敵は雨(傘で手がふさがるので販売数減る)、
タブーはキオスクの悪口(JRについては書ける)だとか。

「ジャーナリストの情報網」が本日のテーマ。
名刺の束が全て。年間800人に会う、翌年も会う人10人、
何年も会い続ける人が今30人ぐらい。
ネタ元になる人は年に5人ぐらい。5人に出会うためには800人に会わないと。
名刺の束は2万枚ぐらいある。

懇親会「魚がし日本一」。とても飲みたくないと思っていたが、飲み始めると平気になる。

講座の受講生と二木さんと柳美里や噂の真相などについて。
受講生は10人ぐらいで、学生、私立学校教師、金融コンサルタント、
フリーター、ライターなど面白そうな人々。次回が楽しみ。
2001年05月16日(水)

ご近所さん集合

匿名希望のAさんがご近所から引越すとの事でお別れ会。我が家にお招きすることになった。
要町の独身寮在住かと思ったら今は高円寺だという辞めた会社のOさんも誘う。

Aさんが関西風お好み焼きを作ってくれる。卵が苦手の私のためにほとんど小麦粉のみ。
私は永谷園のスピード中華でチンジャオロースーを作った。

Aさんが浮気・不倫を乗り越えるサイトの存在を教えてくれた。
「待ってないで、今すぐ戻ってきて欲しいって言った方がいいですよ」とのアドバイス。
うーん、そうかな。
O君の写真を見て「すごくかっこいいですね。これはもてるでしょう」。

Oさんは仕事で遅く来た。会社の人がうちに来るのは初めて。
株主総会前に突然常務取締役を辞めた天才君の話を聞こうとしたがあまり知らないようだ。
緘口令がしかれているというよりそれほど関心がない様子。

招いた側なのに眠ってしまったらしい。帰る2人を見送ったのは覚えている。
電気つけっぱなし、窓開けっ放し、カーテンも閉めず洋服のままベッドへ。
2001年05月15日(火)

掃除

いつもは部屋の掃除が私、水周りの掃除はO君という分担になっている。
先週「帰ってくるなら掃除してね」と言ったら、シャワーを使って出て行った。
「だってほとんど使ってないじゃん」って、貴方はお客さんか?
などと考えながら黙々と掃除。

掃除機の音がすごいのに外からドサッという音が聞こえた。
「自殺?」と思って見ても何も落ちてない。
しばらくしてからもう一度マンションの庭を見たら、網戸が落ちていた。
拾いに来る様子もない。落下したのか?怖いなあ。
2001年05月14日(月)

母の日会食「寿司與兵衛」,中学生に悩み相談

O君から夕方帰ると電話。
母と大島の與兵衛寿司に行く予定だったので一緒にどう?でも気まずいか?と思ったが、
お店の都合でO君は参加できず。

母の日だけどご馳走してもらった。帰りにカーネーションをプレゼント。
私とO君の今の状況について母は「なんだかよくわからないわね」。確かに。
「あんたも経済的にしっかりしなさいよ」と言われる。はい、頑張ります。

22:00頃O君気宅。いきなり洗濯してシャワー浴びてるから
「何しに帰ってきたの?」と呆れた。

始めに私の方がいいたいことを言う。
「私は意地悪で追い出してるんじゃなくて、辛くて苦しくて悲しくてたまらないから
そばにいないで欲しいの。」
「私は『浮気をされる方にも問題がある』と言われるような事はしていない。
O君を縛りつけたことも無いし、私が遊び歩いたわけでもない。
浮気心はO君が持ってるものでしょ」
「料理をしないっていうのも、貴方にレトルト食品を食べさせたり、
自分が作ったふりをしたことも無い。
一緒の食事ではいつでもO君の食べたいものを食べるようにしているよ」
O君は「そうだね」と素直。

O君の結論はまだ出ていなくて、また出て行くけど今日は置いて下さいという話だった。
「それは甘えすぎでしょ。実家に行けば?」
「マヌケじゃん」
「ここにいる方がマヌケだよ。自分でやったことのリスクと責任は負わなきゃだめでしょう」
乾燥機が終わるのを待ってまた追い出してしまった。4回目。何やってんのかねしかし。
彼の決断を「女として」待っているのは生殺し状態で辛い。
だんだん彼もやけくそになって変な選択をしそうで怖い。

O君は戻ってきてもまた浮気するだろう。そこでどうするのか、彼は悩んで決断するべき。
絶対ばれないように隠しとおすとか、浮気心は抱いても行動は抑えるとか、
浮気はするもんだから嫌なら別れるとか、いろいろ選択はある。

私はかなり熱が冷めてきているけどまだ好きなので彼の選択を受け入れる。
私を女として恋人として見てくれるなら。

O君のいとこで中学生のCちゃんからメール。彼女は私を「チェリーのおねえちゃん」と呼ぶ。

「> お元気ですか?私は元気です。この間はお電話ありがとうございました。

私は元気ないです。ガックリ来てます。

> おにいちゃんは元気ですか?お仕事忙しいみたいだね。この間、CDを送ってき
> てくれたんだけどすっごく達筆だったもん!おかあさんは「良くこの字で届いた
> ねー。」っていっていました。おにいちゃんにCDありがとうございました、と
> お伝えください。(クリスタル・ケイいいです!好きになりました。歌がすっご
> く上手いの!大好き!でも友達は歌は上手いけど歌詞がキモイって言うのです。
> 私はそこも含めて好きだけど。)

O君も元気ないです。仕事は忙しいようですがプライベートも大変。
Cちゃんの言葉、今度会ったときに伝えておきます。
クリスタル・ケイはいいですよね。Cちゃん、大人じゃーん。

> モモの写真です。見てください!こんな感じの子犬です。可愛いでしょ?

やっぱり私は苦手です。申し訳ないです。
なんか配慮の無いメールでスミマセン。かなり落ち込んでいるもので。
Cちゃんは恋に悩むことはまだないですか?」

って中学生に相談してどうする。
2001年05月13日(日)

島流しの刑,関西突破塾,大須演芸場

やっぱりO君はわかっていない。
「考える間は出てかなきゃいけないの?お金払うのに?」
「当たり前。お金のことは後、まずはどうするか考えるんでしょう」

Oは仕事で大島に日帰り出張とのこと。
「大島に泊まろうかな」
「どこでも好きなところに行って、ゆっくり考えて来て」

O君は、私の意地悪で島流しの刑になったと思ってるのか?
O君が引き起こしたことで私は苦しんでいて、迷う彼を見ているのはあまりにも辛い、
だから出てってほしい。そんなこともわからないのか。

私の方は関西突破塾で大阪千里中央。
ゲストは四代目工藤會上高組上高謙一組長とかたぎの玉田圭司氏。

すごく簡単に言うと上高さんは自衛隊員に350万円を盗まれ、「返せ」と言った。
玉田さんはたまたまパンを買いに来ていたところ事件に巻き込まれた。
それが裁判では、明白な証拠の数々にもかかわらず、
自衛隊員が盗んだのは3000円ということにされ、
二人は恐喝未遂容疑でそれぞれ実刑判決を喰らってしまった。
2審も控訴棄却、間もなく最高裁も棄却される見通し。恐らく再びの監獄生活が待っている。

裁判所は「ヤクザだから悪い」と、行為ではなく人を罰している。
一方警察、自衛隊、検察などは悪い行為をしても刑が軽減、或いは免除される。
そして悪いことをする「官」を国民から見えなくするのが「個人情報保護法」
というふうにつながる。

私もかつてはヤクザは怖い、悪い、カッコワルイと思っていた。
好きなヤクザ映画もあるけど、そんなのは幻想で実際は汚いだけの世界だろうと。

今はヤクザも悪いけど警察の方がもっと悪い、ヤクザも怖いけどキレた一般人のほうが
もっと怖い。ヤクザ映画の中にしかないと思っていたかっこ良さ、哀しみ、
美しさが実在していることを知っている。

上高さんの人格、若い玉田さんの気概と覚悟に触れて、
私もほんの少しだろうけど怒りを共有することができたと思う。

今日は宮崎学追っかけデーで名古屋の大須演芸場。
かなり古くてボロボロの小屋でびっくり。雰囲気はいいが子供が走り回って大騒ぎ。

テーマは「息苦しい『いま』を突破せよ!」という事で、
司会が闘う車いす議員さいとうまこと(名古屋市議会議員)、
トークメンバーが宮崎さん、植垣康博(居酒屋店主・著述家)、
清田友則(名古屋芸術大学講師)、海上宏美(演出家)。
全然知らない人たちだが話題はやはり「名古屋」。

宮崎さんは「私の本は名古屋では売れない。だからどうでもいいのです」とか
「自分は自分、人は人。私は何かメッセージを伝えたくて本を書いているのではない、
シノギとしてやっているのです」。
言葉のセンスという話も出たが、宮崎さんはセンス抜群、とくに人に何か質問されたときに
すぱっと答える切り返しが絶妙で、惚れ惚れしちゃう。

2次会に参加するか考えたが帰京。宮崎さんはこれからまた東京で打ち合わせとか。
ホントすごい人だ。
2001年05月12日(土)

未解決

まだ顔色の悪いO君。浮気相手の「マリ」にはまだ会っていないらしい。
「結論は、一緒にやっていこうってことじゃなかったっけ?」とか寝惚けた事を言う。
「それは浮気女を切って、私を女として見るってことが前提でしょう!
浮気し放題なわけないでしょう。」「そうか。」ってもう。

高校からの友人Mは「え?仲直りしたんじゃないの?もう解決したのかと思った」と言って、
仕事も忙しいらしく今日は会えなかった。

緑さんには「結論も出ていないのに甘やかしすぎ」と言われて、飲んで帰って来たO君に
「飲める位なら出てって考えてね」と言った。

緑さんは「なんでこれからどうするかわからないのに檸檬屋救済だけは決まってるの?」
ってホントだよなあ。何を考えているんだ。

檸檬屋に電話すると住枝さんは元気無かった。私たちの計画を話すとちょっと笑っていた。
頑張れ檸檬屋!!

久し振りに良く寝た。11日振りに酒も抜けてのんびりした一日になった。
2001年05月11日(金)

仲直り?,個人情報保護法反対イベント

O君は酒の飲み過ぎ,寝不足で体調が悪いと言う。
献身的看護を約束した私としては病人を追い出すわけにもいかず、とりあえず帰宅を許す。

朝シャンしながら考えた。
「ショコラ」のチョコレート屋としてはやっぱり慰謝料とか言ってはいけない。O君は正しい。
私たちは家同士の結婚とか泥沼離婚劇とかをやりたくなくて、今の生活を選んだ。

浮気はするもんだから発覚したら代償をもらって解決するしかない、という意見はある。
私はそれでは満足・納得できない。

だけど男の甲斐性というか覚悟と責任の程、誠意の表現をどうするのかは聞いてみたい。
お詫びの気持ちの表現が旅行やバッグなのか、言い値の慰謝料なのか、家と子供なのかは
私の価値ではなく、O君自身の価値なのだ。
「檸檬屋陣中見舞い金」というのはO君の身の丈にピッタリじゃないか。O君は正しい。
消費ではなく救済になるというのも贖罪としてふさわしい。

やっぱりO君はいい。でも私も彼だけに固執しないで誰かと浮気でもしてみようか。
「田中康夫は?」とO君。
「そうだね、今ならペログリ日記にも書かれないし」
「桜井さんが書いちゃえばいいんだよ」
「そうか!面白いね。でも性的興味は無いなあ」

個人情報保護法案の立案者との対決イベントにでかける。
詳細:http://www.zorro-me.com/2001-5/010511.html

この法律は私のようにHPを持っている人や、個人データ(名刺やアドレス帳も?)を
何らかの目的で集めている人も対象とされる可能性がある。
「業者を対象と考えている」と言うけど法律には書いてない。対象外とは言ってない。

取材される側がOKしないことは取材も公表もできなくなる。だからワイドショーとか雑誌は
大物芸能人の言いたいことだけしか扱わなくなる。今のワイドショーだって
大物芸能人の都合のいいことと小物芸能人のゴミネタしかやってないけど、
ますますつまらなくなっちゃう。政治家や官僚、警察やらのスキャンダルは封印される。

始めの目的とかけ離れて、私たちの個人情報を守る法律ではなく、
私たちを監視し黙らせる法律にすりかえられている。監視する側はやりたい放題だ。
この法律が通ったらますます息苦しく嘘ばっかりの一見清潔な社会になる。
「ショコラ」のチョコレート屋ができる前の村のようになる。もっと悲惨な嫌な社会に。

イベント終了後宮崎学さんを待って一緒に新宿「ロフトプラスワン」。
途中2回「仲直りしたんか?」と聞かれる。
「微妙です。問題先送りで。私ももっといろんな男の人を見てみようかと思います。」

昨日檸檬屋で会って宮崎さんに2つ質問した。
「女の浮気はどうしますか?」「別れる。それは別れるのに格好の理由だ」
「男の友情はずっと続くのに、何故女性とはすぐに壊れてしまうの?」「それはわからん」
学生時代から宮崎さんの友人である住枝さんは「俺に拮抗する女なんていないだろう」
と言っていたが、それはもう仰るとおりでございます。
2001年05月10日(木)

スーパー歌舞伎「新・三国志Ⅱ」,檸檬屋,泥沼

きれいな顔で会いたかったが、1時間ほどしか眠れずボロボロのお肌で
O君とスーパー歌舞伎「新・三国志Ⅱ-孔明篇-」。

孔明さんは変だ。女に
「必ず戻ってくるから戦いが終わるまで待っていてくれよ。」
と言っても戦いは終わらず帰れない。
共に戦っている女には「真の恋をせよ」とか言ってさんざん尽くさせても、
気持ちは最後まで待たせた女一筋。酷い男だ。
まあ、歌舞伎のストーリーなんてどうでもいいんだけど。
歌舞伎も「夢見る力」で見るものだから。

サーカスみたいで楽しかった。衣装もきれいだった。
でも音楽がいかさない。ブチブチ切れるし演歌調だし。
舞台セットが簡単なのも物足りない。

家に帰ってO君と話す。考えのまとまっていない彼に、いろいろ質問して
私の気持ちを話して、それでまとめる方向にっ、てやってると私はやっぱりお母さん。

O君は自分のしたいことを考えつつ、私はショコラのチョコレート屋を目指しつつ
どこまでいけるかわからないけど一緒にやって行こう、
約束を破った償いはしてもらうよ、ということでまとまる。

7日に大騒ぎをしてもう片付いているのも恥ずかしいが「二人で来い」
と何度も言われたので檸檬屋へ。住枝さんはニコニコ顔で迎えてくれる。
前回来たときは黒の上下だったが、今日は黒いブラウスにスーパー歌舞伎風の
豪華なスカートを着ている私を見て「おお、半分明るくなってる」

「二人が別れようと関係ない。俺は二人とも好きなんだ、
二人で来てくれて嬉しい」と何度も乾杯した。
でも住枝さんはHPに書くのは下品だとすごく嫌がっている。そう言われても私は書く。

「お前はHPで書くのと檸檬屋で話すのは同じだと言ったんだぞ!そんなことがあるか!」
と怒るのは檸檬屋のご主人としては当然だ。
「俺は色恋の話はしたくないんだよ!でもお前と会ったから俺の話をしたんだろう。
檸檬屋で会ってるから!」そうですね。ゴメンナサイ。
私にとって檸檬屋で話すのもHPもどちらも大切な事だという意味なんです。だから書く。

店を出るとO君が「約束を破った償いは檸檬屋救済っていうのはどう?」と言うので
「なんじゃそりゃ」。
O君は私に女を感じないから浮気をする、檸檬屋にはいい顔できるってO君だけ得してない?

タクシーの中で喧嘩になる。O君はついに「浮気をされるほうにも問題がある」と開き直る。
3年前死にかけたとき何もしてくれなかったことを今でも根に持っている。
当時いろんな人に「それはひどい」と別れを勧められたらしい。
「償いとか慰謝料とか言うなら、悪いのは俺だけじゃないって話になる」。

私はO君が死にかけたとき、そうとは知らず確かに自分のできることしかやらなかった。
自分では看病してるつもりだったけど、O君が「やってもらってない」
と言うならやってないんだろう。それを嫌がっていたのは知ってる。
それほど深いものとは知らなかった。悪かったと思う。

O君の印象としては、私は料理ができないと言っておかゆも作らなかったらしい。
O君は「頼んでも無駄」と思って私には頼まず、全て自分でやったらしい。
それと「浮気はしません」と言っておきながら裏切った、
嘘をついたと言う事実は今になって相殺できるのか?
普通の離婚はこういう争いを繰り返して慰謝料が決まるのか?私たちもそれをやるのか?

私はただ、「浮気をしない」という言葉と私に対する覚悟と責任、
誠意についてきいてみたかっただけ。どうやって表現するのか考えて欲しいだけ。これぐらいは欲しいという話ではない。それで満足できるとも思えない。

O君は「嫌だと思ったから言ってみた。次回献身的な看護をしてくれればいいよ」と言うが
私は取り返しのつかない失敗をしたような気がして、また眠れない。
2001年05月09日(水)

決断,映画「ショコラ」

最近朝の「ちゅらさん」が始まる前に目が覚めてしまう。不眠症だ。

緑さんに電話。男の情けない話をすると「かなりかっこ悪いぞ」。
緑さんは「男は浮気をするもんだ」というのは認めたくないらしい。
私は他の男はわからないが、太田君は浮気っぽいというのを受け入れざるを得ない。

Mも緑さんも「じゃあ女が浮気しても構わないのか」と言う。
自分がされて嫌なことをするのは誠実じゃない、と。
須佐美君は「浮気なんかさせちゃって悪かった」と思うらしい。
宮崎さんはどうなんだろう。

私がお母さんでいることで男の成長を妨げている部分もあったかもしれない。
でも私と付き合っていれば間違いなく成長できるとも思う。
矛盾しているが男が「成長したい」と思えばできる。
「お母さんと一緒では甘えてしまって駄目だ」と思えば駄目。

私は嘘付きは嫌い。秘密はあっても嘘はつかないでほしい。
隠さないで須佐美君のように「浮気はするもんだ」って言うのもあり。
いつでも壊れるのを覚悟して一瞬を命がけで燃えるのもいいかもしれない。

お互いが人間的に成長できるなら関係修復に挑戦してもいいと思う。
私も恋愛派宣言して対等に行く。
大事なのは楽しくエキサイティングな人生、気持ちいい安らぎの時間。
それを求めてもがき苦しむのは受け入れる。
男と一緒に苦しむか、次を探して苦労するかの違いだ。

恐怖はある。でも進むしかない。きっとその方が面白いんだろうというのはわかる。
男もメチャクチャ怖いだろう。お母さんを失うんだから。

Mは「 自分本意でいこうよ」と、須佐美君には「相手の将来をまず第一に考えろ」と言われて困ったけど、結局同時にお互いのことを考えてる。

男が今のままでは全然駄目だというのはよくわかった。
理想の男はなかなかいないけど男がグーっと下がったことによって、
相対的に「いい男」は多くなる。
私よりいい女もなかなかいないと思う。これからますます磨かれていく。頑張ろう。
私が成長できたのも男のおかげと感謝してる。
男は成長したのかな?私がダメ男にしちゃったかな?

他人をコントロールすることはできないから、自分が変わるしかない。
これからは「生涯のパートナー」とか言わない。目指さない。
「今最高のパートナー」でOK。
男が挑戦したいと言うならチャンスを与えよう。「女」として。

たとえ別れることになっても「10年間は何だったの?」とかは思わない。
すっごい面白かった。思う存分愛した。
私は続けられるのに相手が女として見られなくなったのは残念、
悲しいけれど私にはどうしようもない。

と、ここまでまとまっていたのだが男の「浮気はしません」という誓いに対する
責任と覚悟については明確にして欲しいと思う。
彼は自分から「浮気はします」と前言撤回できるか。その勇気はあるのか。

映画「ショコラ」見て、私の結論に間違いはないと確信した。

私はチョコレート屋さんだ。男はモラリストの市長。
男は私のことをモラリストと言ったけど、彼がモラリストなんだ。
「浮気はしません」と言った自分の誓いにがんじがらめになっちゃって。かっこ悪い。

私は常識なんてぶっ飛ばす女として、美味しいチョコを作り続ける。
ジョニーディップが現われたら、全力で愛する。すぐに別れちゃうかもしれない。
でも一生懸命チョコを作ってれば、女としても磨かれていくだろう。

スンバラシイ映画。何でこんなに涙が出るかね、というぐらい泣いた。

須佐美君に電話で「私は決めた」と言ったら、会いに来てくれた。
閉店時間をとっくに過ぎても「小姐颱風」でねばる。

丁度私にメールを書こうとしていたところで「僕の気持ちを」と言うので
告白されるのかと思ったら違った。
私の選択を「安心したよ。感心はしないけど」と肯定してくれた。

励まし・ご意見・アドバイスくださった皆さんありがとうございました!
日記に登場していない方も多数、本当に感謝しています。
さあて明日はどうなるかな。多分もう揺れないと思う。ますますいい女になっちゃったぜ。
2001年05月08日(火)

ヤリチン超大物文化人が笑うイケテナイ浮気事件

あまり眠れない。酒飲んでばかりで胃腸もボロボロだ。

朝男を追い出すときに、須佐美君のアドバイス
「まずは相手の将来を考える」を受け売りした。
でも、私が言うと「私のこと考えてよね」ってことになっちゃうから変だ。

男はオゴウチ君にしか相談していないと言うから
私とも「マリ」とも話さなくちゃ駄目じゃん、もっといろんな人に相談しないと、と言った。
「結論をすぐには出せないのはわかってる」と言ってあげた。ああ、またお母さんしてる。

水曜日の朝帰って来ると言うが今回は小さなリュックで出かけたから
こっそり帰ってくるつもりか?しょうがないヤツだな。

オゴウチ君から電話。男に「謝って反省して、桜井さんと余生を生きるしかない」
と話してくれると言う。友達は有り難い。

住枝さんにも相談してみたかったので檸檬屋へ。
数回しか会ったことが無いが、住枝さんは男のことを結構気に入っている。

黒いジャケットにスカート、緑のブラウスの私を見て
「葬式か?」と聞く住枝さん。「ふん!」
超オオモノブンカ人宮崎学さんも来ていて
「そういうときは『ハイ、住枝さんの』って答えるんだよ」。
「これからはセクシー系を目指すんです」、お母さんは返上だ。

「桜井さんは今、何か書いているの?」「いえ、今それどころじゃなくて」
「GWは?彼氏は遊んでくれたか?」「いえ、追い出しちゃいました」
けけけと笑う超オオモノ、「そのての話は止めろ」と言った後すぐに
「そういう時はな、騒ぐなよ」とアドバイスをしてくれる住枝さん。

「いや、騒げ。とことんやれ。そうか桜井は今大変なんだ。けけけけけ」
と聞いてくれるので、超オオモノの女性遍歴の中で強烈な印象の女、
長く続いた女、別れ方、浮気がばれたときのセリフなど教えていただく。

超オオモノは「浮気はしない」なんて言わないし、
ちょっとでも嫌になったらすぐ出ていくし、
追いかけないし、欲しがれば家でも子供でも渡すし、待ってる女はいくらでもいると言う。

「男の人はそうやっても咎められないけど、女は『ヤリマン』て言われちゃうんですよね」
「ヤリチンだろ?」と言う超オオモノも、付き合っているのに名前を知らない女はいないそうだ。
やっぱり男は隠しているのか。

超オオモノが何をしてきたか、何を作って残してきたかを見れば、
その生みの苦しみや孤独、闘いの疲れを癒すのに女が必要で、
それも一人じゃダメというのはわかる。
だけど男は会社という守られたところで、
頑張ってはいるが命がけで闘っているわけでもないのに
ハチャメチャに遊ぶことだけ真似してる。超イケテナイ。

「新しい男ができるでしょうか?出会い系サイトでも見てみようかな」
「いるよ。しばらく一人で生きろ。大丈夫だよ」と言ってくれる超オオモノ。

住枝さんは「何でそんなプライベートなことをHPに書くんだ。理解できん」。
「田中康夫のPG日記みたいなもんですよ」と言ったらその場のみんながかなり引いた。
読みたい人もあまりいないだろうが、男が嫌がらなければいいんじゃないか?

「男はでかいリュック背負って出てったんだろう?
きっと女はそれ見て『帰ってよ』って言うんじゃないか?」と住枝さん。
ソファに寝ながら、私が帰ろうとしているのに「今度二人で来なさい」と話が終わらない。
最終電車を目白で降りるつもりが気付いたら新宿。総武線東中野に出てタクシー。眠い。 
2001年05月07日(月)

励まし・意見・アドバイス,「帰ってこない」に3000点

高校からの友人Mは「距離を置いてゆっくり冷静に考えて」。
久し振りに電話で話した。「泊まりにおいでよ」と言ってくれる。

宮崎学氏の兄弟分Yさんは「男が男女関係を潰したいのか、
友情関係もつぶしたいのか、片方だけでも維持したいのか、それも疑問?かな?」

男は今日話しに帰ってくる予定。
須佐美君は「解決を迫るな」と言うけれど、男の気持ちをちゃんと聞きたい。

私はちょっと視点を変えて
「関係を続けるのと、新しい男を探すのとどちらが困難か」を考えてみることにした。
どちらが人間として成長できるか、面白いか?他人はどう思うだろう。
岡本太郎は「難しいほうを選べ。地獄で生命が輝くのだ!」と言う。

須佐美君は「新しい男を探す方が難しいけど、自分だったらそっちへ行く」と言う。

> きっと今日、何らかの話し合いが持たれるんでしょうけど、多分結
> 論はでません。何しろ〝真理をとるか OR マリをとるか〟という問題
> に彼が直面したのは、この3~4日間のことですから。それ以前(浮気
> 進行中)に彼が、この問題について真剣に考えていたとはとても思え
> ません。
> もし彼が〝10年の思い出〟と〝新品のミニカー〟のどちらを獲るか
> すぐに答えを出したとしたら、彼は相当な決断力の持ち主でしょうね。

「今日は帰って来れないよ、絶対。『戻ってこない』に3000点賭ける。
そんなにすぐに結論なんて出っこないって」とも。

夕飯を男と共通の友人であるオゴウチ君の家にいただきに行った。
実は男は昼までオゴウチ家にいたらしい。入れ替わりでご相談というわけだ。

私としてはビシッと言ってやって欲しかったのだが、オゴウチ君は
「僕らとしては仲良くやって欲しいけど、よく考えて決めるんだね」
ぐらいしか言わなかったらしい。

ミリバールでの男の言動を聞いたら「情けない、全然駄目じゃん」と思ってしまった。
勝新のように「破天荒に生きたい」というのはわかる。
何者かになる、何かを作るためにはそういう生活も必要かもしれないと思う。
しかし彼はただのサラリーマン、「破天荒に遊んでる」だけだ。アホか。

私も能天気な失業者だけど。
一緒にバカになって男に付き合うか、まっとうな道を選ぶか、考え時だ。
オゴウチ君夫妻は「新しい男を探すより、男と続ける方が難しい」
と言う。うーん、どっちが難しいか、難しい。

困難な方を選ぶんだから、この際「結婚する」っていうのもありか。
世界最強の愛ではないから社会制度に守ってもらうか?
オゴウチ君夫妻は「それがいい」。ややこしくなるだけか?

24:00過ぎに帰ると、男は風呂に入って寝ていた。
「今日は帰らないに3000点」はロスト!「結論は出ません」は大当たり!

「考えがまとまったら帰って来てって言ったでしょう、また出てってね」
「明日いったん帰ってから出てく」「朝出てってよ」「わかりました!!」
って追い詰めすぎか?

平気で戻って来て「疲れた」とか言ってるところが、全くお子ちゃまだ。
2001年05月06日(日)

男の性 by 須佐美君

一人になって考えてみる。私の愛の強さはどんなもんなの?
「愛してくれないなら別れる」「お子チャマとは付き合ってられん」程度か?
O君への愛は「世界最強」じゃなかったの?
私は大人の男が好きなのか?真面目な人が?

女友達とはさんざん話したが、男側の話も聞いてみたい。
絶対男の味方の人、離婚経験者、やりチン野郎などなど。
一人でいるのは寂しいので電話、メールしまくる。

母から折り返しの電話。
「好きな人がいるんじゃしょうがないわね、帰ってきてもいいわよ」

「地獄から還ってきた男」須佐美君は日記を読んでメールをくれた。
8時ごろ電話をすると会ってくれると言う。嬉しい。

須佐美君は「浮気はどんな男でもする。悪いことじゃない」と言う。
悪いことじゃないけど、私はされたら嫌なの。
「セックスレスカップルなんていっぱいいるよ!」
世間のカップルと同じじゃ嫌なの、世界最強のカップルがいいの。
「無理だよそれは。そんな男はいない、メチャクチャ難しいよ」

「関係を壊したくないなら『どうすんのよ』と問い詰めたら駄目。代償を求めればいい。
『なんか買ってくれ』とか『どっか連れてけ』とか。相手も必死でやるだろう。」
そうかあ?それでいいのか?楽しいか?

そこは疑問なのだが、須佐美君のアドバイスには目を開かされた。
「第1対応 → 最後にどんな結末を望むかイメージ。
  見方としては、『自分の将来』『相手の将来』『二人の将来』
があると思うんですが、まずは『相手の将来』です。
〝相手にとっての理想的なGOAL〟に、
自分自身が果たしてどこまでSURRORTできるのか、を見極めるべきです。
ちょっと〝犠牲精神〟が強すぎる発想ですが、何かを決心した時、
その後の状況如何によって、迷いが生じた時の〝自己防衛〟にもなる便利な考え方です。」
ナルホドね。

話は済んだろうと帰りたがる須佐美君を引き止め、家に送らせ、あがらせる。
「ねえ、私っていい女だと思わない?私に愛されたら男冥利に尽きると思うんだけど」
「うんうん、思う。思わなければここにいないよ」
「マドンナみたいでしょ、強くてセクシーで」
「……。いいなあこの部屋!すげえいい!O君もかっこいいねえ」

須佐美君は誉め上手なので、すっかり元気になった。
須佐美君もかなりいい男だ。今までも大好きだったけど、今日はしびれた。
本当に生きて還ってきて良かった。チェース・マンハッタン銀行員は殺されちゃったからなあ。
しかしキチガイ女に遅くまで付き合わせてしまって、大丈夫だっただろうか。

2001年05月05日(土)

3日の続き,女4人トーク炸裂

3日午後、緑さんは私のただならぬ様子にすぐに会うことを決めてくれた。
Mも一緒に中野新橋「Buono」。

Mは私の話を聞いて激怒。「ボクチンだなあ、最低。質の悪い男!」
緑さんが「でも、二人の共有した時間があるでしょ、築いた関係が」と言うと
「駄目、NO FUTURE!過去はどうでもいいの」と自分の経験も含めて話してくれる。

私もそう思うが二人とも「たとえ謝ってもうしないと誓っても、
許したらまた絶対繰り返す。病気なんだから」と言う。

「大体自分は何のリスクもないじゃん。お母さんみたいとか言って甘えて、
自分からは言い出せなくて、問い詰められたら『いろんな人としてみたいんです、
好きな人ができました。こんな僕だけどどうする?』ってバカじゃん!
自分をコントロールできない、責任も負わない、お子ちゃまだね。
それでもいいっていう女もいるけど、勝手にやってろ。意味ない、時間の無駄!」
とMの炸裂につられて私も、悲しみだけではなく怒りも湧いてきた。

「どうしてかしらねえ」と言う緑さんに
「その問いも無駄!何故って『そいつだから』よ!」とM。

Mの家でトークは続く。Mと一緒に暮らしている彼はゴルフで不在。
和室のコタツ机におつまみ・酒を並べているとなんだか旅館にいるような気分。
緑さんとMと一緒で良かった。今夜家に一人でいたらと思うと恐ろしい。
ゲラゲラ笑っているのも不思議だが。話題も尽きない。
サルの子育て、ロンドン時代の友人の動向、私の絶交物語、家について、などなどなど。

大事な友達に次から次へと絶交されて、男にも捨てられ、
私にはもう緑さんたちしかいないので「私を切らないでね」とお願いする。

Mが今の彼と出会えたのは、毎夜「絶対に理想のパートナーと出会う」
と強く念じた成果だそう。「真理ちゃんもやってみてよ」

4日朝、恐らく8時過ぎには目が覚めていたのだろう。
M家のTVのある部屋には緑さんが寝ていた。
緑さんも起きたので慌ててTVをつけたら8:29。
「ちゅらさん」を見逃してしまった。残念。

Tの住む南麻布に3人で向かって、自然食レストラン「Off 5th Ave.」。
13:00に着いたら「2:00からパーティーが入っているので13:30までです」
と言われる。「あと5分だ」と言いながら、構わずおかわりを繰り返す緑さん。
食いしん坊だからなあ。カワイイ。

店の前の道をさえない親子連れがぞろぞろ歩いているので「なんだろう?」
「公園じゃないの」「いや、あのさえなささは宗教イベントに違いない!」と私。
「行ってみる?」「行こう!」「嫌だ!」と私。
車椅子を避けて後部座席にウンチングスタイルで座っていたので
トイレに行きたくなったのだ。
しかし、緑さんの好奇心には勝てず人々の列を車で追いかける。
イベントは宗教団体ではなく麻布中高の学園祭だった。
受験生の見学・家族がさえなかったんだ。
「麻布の男の子ってかっこよかったはずなのになあ」「えー、かっこ悪いよ!」とM。
女子高生はちょっとしかいない。いまだにルーズソックス。

Tの家は日赤病院下のマンション7階。眺望・広さ◎。
ワインを飲みながら4人で語る語る。
Tも自分の経験を元に
「男とは別れるべし、お友達になりましょうなんて言ってちゃ駄目だよ」。
しかし立ち直りには相当時間がかかるらしい。Mは半年かかったと言う。

「ルームメイトっていうのはあり?」
「無いよ!女と連絡とったりするんだよ、耐えられるか?」
「だから私も男を作って」「ありえないよ、精神的に悪いよ」
だけど新座に帰るのは嫌だなあ。沖縄で引きこもるか。

夕飯は経堂の韓国家庭料理「山村(サンチョン)」
野菜が美味しい。チヂミも豚+ネギも良い。おばさんがとてもイイ。
私は昨日の昼から飲み続けているのでお茶にした。

Mの家に4人で戻ってMの彼氏に会う。ラブラブ状態で羨ましい。
そして24時近くまで4人でトークトークトーク。M彼はベランダへ避難。
合資会社について、故郷に錦を飾りたい人、富と名声を得たい人、
愚痴ばっかり言って進歩のない人についてなどなど…。

Mに別れ際「頑張ってね」と言われて泣きそうになる。
Tは「こんなくだらないヤツだったのかと思えるぐらい嫌いになるんだよ、
一切の関係を断つの」と言う。
「共通の友人や馴染みの店はどうするの?」
「もし会っちゃってもなんとも思わなくなるよ」
本当に時間がかかりそうだ。

一人になったらまた泣くかと思ったが平気だった。友達は有り難い。
2001年05月04日(金)

男の性,「釣魚台養源斎」

男(O君)が「桜井さんのことは好きだし、愛しているけれど恋はしていない。
お母さん・お姉さん的存在になっている。今年になってから好きな人ができた。
『付き合っている』のかわからないけどSEXはしてる」と言う。

「相手の女性の仕事や年令や出身地はわかるが本名は知らない、
通称『マリ』(!)と呼ばれてる」
なんじゃそりゃ。好きな人の名前を知らないってことがあるか。
私がその女を殺したりストーキングでもすると思って、守るために隠してるのか。

私はお母さんじゃない、恋人だ。O君を男として愛しているし、
生涯のパートナーだと思っている(いた?)。

大体お母さんは元気で生きているじゃないか。
親子・兄妹は何があっても家族だけど、恋人・夫婦は関係を大事にしないと壊れる。
一番大切に作っていかなきゃいけない関係だ。

「いつかは言わなくちゃいけないと思っていたけど、言えなかった」
「これからどうなるかわからないけど、『もうやらない』とは言えない」
というのは本音だろう。情けない、悲しい、呆れた男でがっかりだ。
「どうしたいのか考える」と言うので「家の外で考えて」。私も男も大泣き。

最後の食事になるかもしれないから美味しいものを食べましょう、と私が提案して
フォーシーズンズ・ホテルの中国料理「釣魚台養源斎」。

ここは私の誕生日に来た。1999年7の月の浮気事件の後にもここでご馳走してもらった。
思い出の味、曰く付きの店になってしまった。

食事後男は仕事へ。旅行用のリュックを背負っている。
「考えがまとまったら帰って来て。自分のことは自分で決めていいけど、
二人のことは自分だけで決めないで相談して」
目白駅前で、男が手を差し出すので握手して別れる。

今日は緑さんらと遊ぶ約束をしていたのだが、雨で中止になってしまった。
男が、別れる前に「雨上がったから緑さんに電話してみれば」と言う。
言われるとおりにしているのが悔しい。

「緑さん、予感が的中しちゃったよ。O君追い出しちゃった。」
と泣きながら電話。

これ以降は後日公開。男は次の女へ転がればいいが、さて私はどうしよう。
寂しく、激しく打ちのめされている私に、励まし・ご意見・アドバイスのメールを
お待ちしています。
2001年05月03日(木)

映画「LIES/嘘」「アタック・ナンバーハーフ」,ミリバール,号泣

毎月第一水曜日は映画の日のはずなのに、イメージフォーラムは割引無し。
始まりギリギリに行ったので前から2列目、酷く見難い。
「LIES/嘘」は”新世紀版-愛のコリーダ”とのことで、
ぼかしやブレブレの画面、激しく動くカメラ多用で目が疲れ、吐き気をもよおす。

内容は「『愛のコリーダ』じゃないだろう!」という感じ。
藤竜也はすごーくかっこいい。「LIES」の男は良くない。好みの問題だけど。
音楽は良かった。ポンチャックは笑える、痛さをやわらげる。

シネクイントも映画の日割引無し。
それでも大人気、長蛇の列の「アタック・ナンバーハーフ」。

ジュンはサッカーの中田顔。ウィットも誰かに似てる。
タイのゲイはもっと認知されているのかと思ったが、結構辛いのね。

脚本家志望の大学ゼミの後輩が、ゲイの野球チームの話を書いたとか書くとか言ってたが、
この話は実話というのが良い。

ミリバールも盛況。豚かしら肉のピナコラーダ風、美味しかった。
アボカド野菜サラダよりアボカドマグロサラダの方が好きだ。

帰宅途中家の近くでO君に会う。今日は早い。
酔ってないのに「眠い」と言って寝てしまうので、「昨日の質問は?」と迫る。
「朝話せばいいじゃん」「大体何を質問されてるかわかってるの?」「……。」

頭に来た。哀しい。バカにしてる。こんな質問をさせるな。すぐ答えろ!
呆れ果てて涙鼻水号泣。それでも「朝話す」と言うO君。
一体どうなっちゃってんだ?私が悪いのか?
2001年05月02日(水)

ハローワーク,緑さんと再会

自己都合退職による3ヶ月の給付制限が終わって、初めての認定日。
失業認定申告書の記入漏れがあって、2回も後回しにされた。
フロアには失業者が溢れんばかり。

帰りがけ豊島区シルバー人材センターに、ベッド製作の料金を支払いに行った。
出窓に棚を付け足して作ったベッドは53,565円也。
日当たりが良くて、夏は相当暑いだろう。痩せるな。

念願の緑さんと再会、1999年3月以来。
会社を辞めたらすぐにでも会いたいと言っていたのに随分待った。

池袋メトロポリタンプラザ「靴下屋」で緑さんの5本指ソックスを買う。
緑さんも私も愛好者だ。

2年前に緑さんと行きそびれた浅草の蕎麦「大黒屋」。
104で聞いても電話番号がわからなかった。正式名称は「蕎亭大黒屋」というらしい。

大黒屋は段差なしトイレも洋式で緑さんも安心。相変わらずの食いしん坊。
喜んでもらえて私も嬉しい。

積もる話はO君のこと、Sさんのこと、日記についての疑問点等等。
緑さんに言わせれば、私は「恋は盲目」「あばたもエクボ」状態らしい。
否定はできない、「でも最近ちょっと変なんだ」。

帰宅後O君にその件を尋ねる。
今日はたいして遅くないのに「酔ってない時に答える」とごまかされる。不満だ。


2001年05月01日(火)

抱茎亭日乗 / エムサク

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