My life as a cat
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2025年06月06日(金) 義務のない関係

人との関係についてたまに悩むけど、ドミニク・ローホーさんの「シンプル、だから贅沢」の中の一説を読んだ時、雲がすっと引いて綺麗な青空が視界に広がったような感覚をおぼえた。

それは、彼女の隣人のお話で、その80代の隣人は彼女が訪ねて行くと、いつもお盆に急須と湯呑みを乗せ緑茶を入れてくれるという話。いつも同じ湯呑みで緑茶、それ以外の選択はない。カフェにする?それとも烏龍茶?ジュースもあるし、、、とかそんなやりとりはない。

人間関係を面倒臭くしてるのは、他でもない自分自身なんだ。人を家に招いたけど、その家の人は好き嫌いが多くて何をだせばいいのか?なんてそんなことでもやもや悩むのはやめよう。自分が喜んでもらえるかもしれないものをお出しして、それが食べられなければ、その先はわたしの考える問題ではないのだ。

先日妹がこんなことを言ってた。

「着られなくなった子供服をくれる人がいるんだけどね、人からもらったものって趣味が合うわけじゃないんだよね。それでもただでもらうのも気が引けちゃってお礼にお菓子とか買ったりして、結局もらわなかったほうがよかったって思っちゃうの」

あげる側の人からしたら、子供服って本当に状態の良いままサイズアウトしちゃうものだから、勿体無くて、誰かに着てもらえたら嬉しい、っていう良い気持ちだったんじゃないかなって思う。でも受け取る側に行くまでに少し違う事情が入ってしまうという話。
こんな話を聞いてから、私は子供服は全て売ってる。

「ねぇ、Facebookに載せてたあのシャツ欲しい」

とか、ママ友から連絡が来たりする。うん、3€ね、ありがとう、そう言って渡す。それでお互いに気を使わないから、あちらもまた欲しいものを見たら、

「あれも売って」

と気安く連絡してくる。

わたしよりずっと若い友人がよくLINEの返信に書いてくる。

「すみません、返事が遅くて。仕事がばたばたで」

だから、わたしはこう返す。

「お返事楽しく読ませてもらってるけど、そんなのいつでもいいのよ。気が向いた時で」

わたしだって気が向かない時には誰のメールにも返信しないのだ。

義務や責任を持って一緒にやっていかなければならないのは、家族だけで十分だ。その他の人との間にはお互いに“義務のない関係“を目指したい。


Michelina |MAIL