ウィングのつぶやき
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2004年07月05日(月) |
初心者にこそ使って欲しい「メモライズ」 |
最近出版されたクラブ購入ガイドの単行本(『間違いだらけのクラブ選び』ではありません)にマスダが紹介されていました。そこでの評価はというと、「価格が高く高値の花、上級者向け」ということでした。錚々たる大手メーカーと一緒に掲載していただいて光栄だというのが率直な感想ですが、「上級者向け」という評価にはひとこと注釈を付け加えておかなくてはなりません。
確かにマスダのクラブはゴルファーのレベルが高いほど、その真価が理解できるのだと思います。シャフトの違いや、ウエッジのスピン性能を感じられるのは、ある程度のレベルがないと不可能だからです。そしてまた、その価値を実感できない限り、安くはない価格を受け入れることは難しいのかもしれませんね。でも、作り手としては、これからうまくなりたいという方にこそ使ってもらいたいと考えているのです。
私事ですが、今年からサーフィン(ロングボード)を初めまして、すっかりハマっているのですが、サーフィンは最初にどういうボードを使うかによって、その後の上達の度合いがまったく変わってくるのです。初心者はテイクオフ(波に乗って、ボードの上に立つ)のしやすいボードを使わないと、最悪の場合、一度もボードに立てないまま挫折してしまうのだそうです。
ゴルフの場合も、初心者のうちにスイングの基礎を身につけられ、ある程度結果の出やすいクラブを使わないと、一生「難しいスポーツ」で終わってしまいます。そんなことにならないように、という増田兄弟の思いが込められたのがマスダのクラブたちなのです。
はっきり言って、上級者になればどんなクラブでも使いこなせます。しかし最も大切な要素といってもいいぐらいの「テンポ」がまだ身に付いていないゴルファーは、テンポを自然に引き出してくれるクラブを使わなくてはなりません。
「メモライズ」シャフトは初心者のテンポを引き出し、また上級者には好調時のテンポを思い出させてくれる「ガイドライン」の役割を果たします。そしてテンポができれば、自然に軌道の無駄はなくなり、理想的なプレーンを描くようになるのです。
ゴルフライター小林一人

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