SAY-TEN DAIRY 〜晴天日記〜

2005年06月08日(水) タツロー

かつて僕には、
今の僕の音楽的知識やセンスに
多大なる影響を与えた友人がいました。
(・・「いました」なんて過去形にしちゃいかんな・・・
いつかその友人の思い出を語りたい・・・
と思いながら、今まで来ているのですが・・・)

その友人が教えてくれたミュージシャンのひとりが
山下達郎さんでした。

当時、『RIDE ON TIME』が売れて、
奇跡のCM露出(笑)があり、まりあさんと結婚して
名盤『FOR YOU』を出した・・・頃ではなかったでしょうか?
・・・いや、当時これほどの“時代を超える名曲”になるとは
誰も思わなかったであろう「クリスマス・イブ」が収められた
『Melodies』が発表された頃だったかも知れません・・・。

彼は達郎さんのそれ以前の作品・・・たとえば
『GO AHEAD!』や『MOON GLOW』を僕に聴かせながら、
「曲もいいけど、達郎は弾いてる
カッティング・ギターのフレーズをよお〜聴いてや」と
よく言ったものでした。

以前・・・3年近く前に
某雑誌に、“ギタリストとしての山下達郎”が
フューチャーされていました。
個人的には、その友人との思い出とリンクして、
もの凄く嬉しく感じました。
あまりにも嬉しくて、自分はギタリストでは無いくせに、
思わず買ってしまいましたほどでした(笑)。

もちろん、購入の動機の一つは、
かつての友人の影響で、
もっと「ギタリスト」の側面で評価されてもいいのに・・・
と、ずっと思っていたというのもあったからです。

僕に、「ロックにおけるカッティング・ギターの妙味」を
教えてくれたのは、山下達郎さんと・・・
その音楽を教えてくれた友人でした。

彼のテレキャスターから繰り出すそのフレーズは、
かっこいいもの・印象深いものが多いです。
某ハワイのナンパDJ(謎笑・こいつはいつもコンサートに
連れてくる女性が違うんです。ナンパな野郎だといつも思ってました)の
番組のテーマソングにもなっていた「SPARKLE」のイントロ・・・
5万円で譲り受けたテレキャスとその音色に導かれて作った
といわれている名曲です。

初めての達郎さんのライブも、その友人と行きました。
震災でなくなってしまったKOBEのホール。
達郎さんも「ここは音もいいし客席と近いから」と言って
こよなく愛していた会場のひとつだったようです。
3時間半に及ぶライブ・・・でも1時間は喋ってるかな?(爆)
その喋りが軽妙で・・・現在日曜の昼間にやってる
ラジオの語り口と同じで、昔のR&Bのデーターを
事細かに説明するのも同じ(苦笑)・・・でも、それ以来、
彼のライブツアーは皆勤賞もので行ってます。
ライブのメンバーもDrとBASSは不動のメンバーです。
(青山純さんと伊藤広規さん)

ライブで見ると、彼のギターソロはカッティングのみです。
その容姿と(笑)、彼が作り出す音楽から「ロック」と言う言葉を
想像しにくい方がいらっしゃいますが・・・、あのギターソロのところで、
ギターをかき鳴らす姿は、まさに「ロック」、その姿だと感服いたします。
つまり、「ソロをキュイ〜ン・ギュイ〜〜ン」ってのばかりが
ロックミュージックの醍醐味だと思っていた私に、ひとつの啓示を
与えてくれたのが、この人だったのです。

そしてボーカル・・・
嫌いな人は「あの歌癖、なんとかならんの?」かも知れません。
声がイヤだという方も居るかも・・・??
でも、上手い!ステージでは圧倒的です。
マイクなしで大ホールの三階席まで
届かせるパフォーマンスもします(笑)
とにかく、長丁場のライブですが最後まで飽きさせないものです。

僕の音楽、SAY-TENの音楽に、
あまり顕著に達郎さんの影響が表れてる・・・って事はないかもしれませんが、
個人的には最大にリスペクトしてるミュージシャンのひとり。

先日(6/11)のSAY-TEN BBSでの
ギューさんのカキコに対する、長いレスでした(笑)。

※なお、この文章は2002年10月31日付
『れのんの日記(旧「fridge dairy」)』から
加筆訂正させていただきました

(2005年6月18日 記す)


○ YOUR EYES / 山下 達郎


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