にゃも日記
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こんな妄想をした。聞いて。
知り合って何度か話しただけのロックな兄さんがおった。 かなり久方ぶりに会った。いかにもなベンツが来たので逃げとうなった。 食事も会話も楽しませていただいた。物静かだが、たまに爆弾発言をする紳士的な兄さんである。 車に乗って、わたくしはピックアップしていただいた場所に帰るものと思っておった。 甘かった。 爽やかに他県に移動していた。 兄さんの「自宅をちょっと見ていく?」には、否定を赦さぬ何かがある。 室内は雑誌から抜け出たようなインテリアで、女性好み且つシンプルな清潔感溢れる雰囲気。 わたくしは常に兄さんと座布団一枚分の間を置き語らっておった。 早く朝になぁれと願いつつ様々な話をした。 下ネタも交えようがネタにして笑い飛ばしながら、放り出された場合の帰り方を考えていた。 やがて朝が来たので、わたくしは危機を過ぎたと思ってしもうた。 その隙を兄さんは察知したであろう。気づいたら事に及んでおった。途中で我に返り止めてもらった。 暑い!と兄さんはシャツを脱ぐ。背中には、まんが日本昔話のOPで見かけた架空の生き物が棲んでいた。 ケツまでビッシリであった。 見たな?という雰囲気になり、まぁ若い頃にね〜等と兄さんは言うのだが 語らった内容を総合すると、ヤンチャだった、ではなく、幹部だから大人しくなった、が正しい。曰く、筋の人ではないがそれに近い団体。 何故に気が向いた程度で車を何台も購入出来るのか、その資金はつまりフロント企業なるものとその他であり、リーマンではなく… 社長だからさ!も間違いではないが、意味合いが大きくずれていた。
帰宅後わたくしの脳内メーカーは 贖罪 で埋まっていた。 数日後また会う事にはなっていたが、兄さんのロックがデスメタルであると知った以上、何があるか予測不可能である。 信頼できる知人に相談し、叱られちゃったけどネ、知人のお陰で冷静になりすべき事をして落ち着いた。 知人には感謝ひとしお。 あのまま流されてたら人生変わってたかも知れない。
という幻を見た。
長い幻だった。
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