まみいの日記
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2002年04月12日(金) カミ-ユ・クローデル

私の住んでいる街から 上野はわりに近いのでよく気分転換に美術館や博物館に行く。

私自身は 想像力はあっても創造力に欠け 絵を描く事は大の苦手で 通信簿の美術はよくて3大体は「アヒルさんが飛んできた」という2であった。
それでも 絵などをみる事は好きで 上野の山はお気に入りスポットでもある。

近代美術館入り口近くに ロダンの「カレーの市民」の複製がおかれている。
これを見るたび私は ロダンの恋人でもあり弟子でもあった カミーユ・クローデルの事を思い出す。

中学校の時の美術の先生から 四方山話として授業の合間に聞いた話なのだが 19世紀の頃はフランスでも男社会で カミーユは天才であったにもかかわらず 認められる事無く 最後は精神を病んで死んでいった。 芸術家は不遇なものが多い。と締め括った。
先生が不遇なもののなかに ご自分を入れていたのかは定かでないが 私はこの話が何故か忘れられず 後年パリへ行った折 彼女の「ワルツ」と言う作品を見ることが出来た。

それは ブロンズ像で そんなに大きいわけでもないのに ワルツを踊る男女の燃えるような情熱がひしひしと伝わってくる。
うちに熱いものを秘めた芸術家がたどった 悲しい運命に その作品を前にした私は一生忘れられない名前として カミーユを胸に焼き付けた。

少し前のTVでカミーユのことを取り上げていたそうだ。私は折悪しく見られなかったが 娘が教えてくれた。
残念な思いの私は 再放送を心待ちにしているのだが まだみる事はできないでいる。 


まみい