銀河鉄道を待ちながら
鬱と付き合いながらの日々を徒然に

2005年03月08日(火) 大迷惑?

朝一番に、課長がおれに一言 「部長室行って来て。異動のことだと思う」

一瞬、頭の中が真っ白になった。

この時期に、異動のことでわざわざ部長室に呼び出されるとしたら、用件は一つしかない。
おれの4月からの東京行きが決まったのだ。

でも、思ったほどの心の動揺はなかった。
決まってしまったことは、まあ仕方ないと受け止める他ないから、それ以上考える必要がないからだ。
選択肢がないことは楽でいい。

部長室に入ると、部長からも一言 「先日のあの話だけど、君に決まった」

部長はいかにも「選抜された」かのようにフォローしようとするが、目が微妙に泳いでいる。
それもそのはず。

東京行きの話は、選抜されたからではなく、他に行く奴がいないからおれに来たということは、誰だってわかることだからだ。

だから誰からも「よかったねー」とは言われない。

おれだって、行きたいわけじゃない。


それでも、これでよかったのかもしれない、とも思う。

小さな子どもだった頃想像していたよりもはるかに、はかなく、それでいてそれほどおもしろいものでもないおれの人生に、少し刺激が生まれるかもしれない。

東京に行くことが、おれの人生にとって、結果として凶だったとしても、どうせ人生はなるようにしかならないのだから、仕方がない。

それにしても、今までやったことがない引越しをしなければならなくなったのは、頭が痛い問題だ。


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士郎 [MAIL] [HOMEPAGE]

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