読書記録

2003年10月05日(日) 花に問え         瀬戸内 寂聴

  
さけば咲きちればおのれとちる花の
  ことわりにこそ身はなりにけれ
(咲く時が来れば咲き、散る時が来れば自然に散っていく花の自然の
理法のままに自分の身もなっていくのだ)


花はいろ月はひかりとながむれば
  こころはものを思はざりけり
(花には花の色があり、月には月の光があると、自然のままを素直に
執着なく眺めていれば、心は格別のもの思いにもとらわれない。
無心でいられる)


「花の事は花に問へ。紫雲の事は紫雲に問へ。一遍しらず」


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