さけば咲きちればおのれとちる花の ことわりにこそ身はなりにけれ(咲く時が来れば咲き、散る時が来れば自然に散っていく花の自然の理法のままに自分の身もなっていくのだ)花はいろ月はひかりとながむれば こころはものを思はざりけり(花には花の色があり、月には月の光があると、自然のままを素直に執着なく眺めていれば、心は格別のもの思いにもとらわれない。無心でいられる)「花の事は花に問へ。紫雲の事は紫雲に問へ。一遍しらず」