言の葉孝

2012年03月25日(日) 遺伝子研究の加速

 先日人工知能ボンクラーズの記事から人間の行動もプログラムなのではないかという話をした。コンピューターソフトの正体は0と1を並べた文字列だ。それが8000個で丁度1キロバイトのプログラムとなる。あらゆる生物が持ち、それぞれの構造の情報を持つ遺伝子の正体は、ヒトゲノムの場合、30億個、らせん構造に並べられた4種類の塩基配列だ。職業柄、この話を聞くとますます生物とプログラムの類似性を考えてしまう。

 そんな遺伝子の研究が今後加速する見通しが立った。本日の朝刊で50〜350万円のコストが掛かっていたゲノム解析が、新しい解析機の登場により10万円でできるようになったと報じている。
 遺伝子情報は有用だ。病気の予防や治療等、医療分野に役立つのはもちろん、情報を比較して生物の成り立ちを明らかにしたり、食物の生産効率を上げることもできる。以前よりはるかに気軽に遺伝子解析ができるようになることでデータはより豊かになり研究もさぞはかどるようになるだろう。

 20世紀はコンピューター技術の躍進が目立つ時代だった。解析技術のさらなる進歩も期待できる。21世紀は遺伝子関連技術が驚異的な進歩を見せる時代になるのかもしれない。

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