海さんと付き合っていた頃は、海さんを確かに好きだった
会えなくて、寂しくて泣いて困らせたりもした
別れて1年近く 今だから言える
海さんはずるい人だった 不倫に「ウソ」はつきもの
海さんの想いを信じようとする私と、信じられない私がいて あの時の海さんはホンモノだった あの時の海さんは偽りだった 心の中で分類できる
海さんに幸せももらったけれど、あんなひどい別れ方をした今では 幸せだった思い出も全て消えてしまったかもしれない
「彼」としては愛せないけれど 別れた今でも「人」としては好きでいるけれど
だから時々メールをしたり、海さんから電話が来てお喋りしたりもする
海さんと一度だけ旅行したことがある 終始、海さんは不機嫌だった 家族にウソをついて泊まりに出たせいなのか? 仕事が追いつかずに泊まりに出たせいで不機嫌だったのかは分からない
初めて二人はお泊まりしたのに、私の心は寂しかった 眠るのも別々 触れ合う時間さえもなかった
あの時から、私は海さんに不信感を持つようになったのかもしれない
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