2002年06月02日(日)
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あなた女の痴漢でしょ
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「何言ってるの。あなた女の痴漢でしょ!」 はぁ?!
土曜日の昼間、私は電車に座っていた。『選択』を読んでいた。 電車が終点につき、降りようとしたら、前に立っていた女が私をカバンでどついた。
基本的に売られた喧嘩は買うので、「何すんの!」となぐりかかったら、また、どついてきた。 ので、とりあえず、もみ合って電車を下りた。ちょっとした乱闘。 「駅員さーん!」と呼んでみた。(来なかったけど) もみ合いながら、駅員室に向かう。もう、どっちがどっちひっぱんてんだか分からない。
相手にも腕を捕まれて、引きづられた。 緩んだ時にこっちも離れてもよかったんだけど、その時には、こっちもてんぱってて、逆に掴んで、ひっぱったり。
「なんなのよっ!」と言ったら、「何ってあなたねー」と相手は言う。
「何言ってるの。あなた女の痴漢でしょ!」 はぁ?だとしても、こんな女さわんねぇよ。
「あなた、あの男の人、めちゃくちゃにしようとしたでしょ。」 ????? 男って?そう言えば隣は男だったかもしれないけど、どんな奴だったかも覚えてない。 基本的におさわり欲求はないし。 まぁ、2、3年前のやまぴーとかだったら、是非!というのなら考えないでもないが・・・。(いやぁねぇ)
「私には見えるんです。」
そこでようやく分かった。所謂"でんぱ"だ。
もみ合ったまま駅員室になだれ込み、駅員達を混乱と面倒の渦に巻き込んでも良かったのだが、生憎と帰りではなく、行きなのだ。 こっちは約束の時間があるのだ。 あんまり暇なことをしていられない。いっちゃってる人と話しても埒あかない。
なので、相手の手が緩んだので、その場から逃げた。「気違い!!」と、とりあえず一発怒鳴ってから。
その場から立ち去ったのには、もう一つ理由があった。「勝った。」と思ったから。
「私には見えるんです。」の後。女を始めてまじまじと見た。 目深に帽子をかぶって座っていたので、ろくに見ていなかったし、だいたい電車に乗ってて、他人なんかみない。 で、見て、ここらへんが女のいやらしさだと思うんだけど、値踏みした。
髪。黒くておかっぱ。艶なしぼさぼさ。 顔。病的に白い。口元に皺。目が細い。推定40代。 背。私より高い。 2勝1敗。
服。白いブラウスに襟元にDarkRedのおりぼん。紺のプリーツのミニスカ。 まるで女子高校生である。顔は40。服は女子高校生。やっぱり、"電波"である。
で、そのくせ、足はストッキングをはいている。 これは変だ。女子高校生なら生足に靴下で有るべきだし、ストッキングを履くならば、ブロンズ光沢でぴったりFITするのを履いて欲しい。 それが、肌の色よりも白く、おまけにたるみがある。すね毛の手入れもよろしくない。
靴。黒のローファー。磨きが足りない上に指の形が出てる。 カバン。グレーがかったあせた紺。いかにも安物。
所要時間1.5秒。SCAN終了。あーあ。書いていても自分でもほとほと嫌な感じ。 でも、女ってそーゆーとこ大いにある。すれ違った女を値踏みしてなで斬りにして通り過ぎる。
言い訳は置いといて。とにかく頭の先から爪先まで見たわけだ。で、勝ったと。
そりゃ私は美女じゃないし、全然お金持ちでもないけど、自分でいうのも何だけど、 人並みの面相だと思うし、ピンクの薔薇とかティファニーのピアスとか、 自分がかわいーと思うものは買えるし、家にはまだ読んでいない『大密室』も待ってるし(わくわくわく)、 「ふぃ〜ん。今日、とっても怖かったんでしゅよ〜。聞いてくだちゃい、くだちゃい・・・。」 (いきなり幼児語)と、電話する人もいる。 そこそこの人生じゃない?点数つけてもなんだけど70点くらいな。
で、相手を見下して、心安らかにフン!とサヨナラ。 相手が米倉涼子だったら?髪の毛ふんずけても離しませんよ!!(なんてな。)
いやぁ。斬新な展開だった。それにかなり怖かったよ。それにしばらく電車に乗るのが怖いねー。 退屈退屈〜。と日記に書いたりしてたので、神様が投げてよこした罰なのかなー。
それにしても、「あなた、あの男の人、めちゃくちゃにしようとしたでしょ。」。 めちゃくちゃにしてみたいです。 それってバリバリに貢がせて、男を犯罪に走らせるとか。私脱いだら凄いんですとか。きゃあ!めちゃくちゃにしてみたーい。 そんなに甲斐性あったらねぇ。こんな根の暗いHOMEPAGE作ってねぇよ。
W_CUP始まりましたねぇ。それにしても席。がらがらじゃないかー!。なんなんでしょう。 ベルギー戦は韓国でTV観戦です。
alain
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