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2002年07月10日(水)

台風というと、去年のN.Y.のWTCのテロを思い出す。

台風が来てる。
台風というと、去年のN.Y.のWTCのテロを思い出す。

あの日は午前中に、台風が関東に上陸していた。
傘がおちょこになり、防波堤に白い波頭がはじける、その手のニュース映像が見たくて、
ニュースステーションに間に合うように家に帰った。

最初は、「では、各地の台風の爪あとです。」なんて、真面目ぶりっこしたはしゃいだ番組だった。
「そのうち、N.Y.のビルに飛行機がぶつかりました。」というニュースが流れた。
「ぶつかる瞬間の映像が入ってきました。」と渡辺真理は言い、映像が流れた。
隅っこにLIVEと書いてあるのが、空恐ろしく光って見えた。
何かとんでもないことが起きてるんじゃないだろうか・・・、LIVEの文字に目が釘付けになっていた。

それからはずっとニュース映像を見つづけた。
ビルが崩れる瞬間を見た時、暗澹たる絶望がひたひたと心を浸す冷たさを感じた。

風と雨の音を聞いてるとあの日の夜を思い出す。

今、廃墟がブームだという。
人体模型や死体展の人気と根っこは同じ。
存在すること・能動的に動くことへの徒労感なんだと思う。

WTCも片付けないでさ、廃墟観光地にしちゃえば良かったのに。
物見遊山で瓦礫を掘り返しまくったと思う。人を雇うどころか、金とって後片付けできたはず。
"世界最大の廃墟を身に来ませんか? しかも運がよければ、肉片や骨も見つかるかも!!のLUCKYチャンス付き!。
題して、"世界ーの廃墟を舞台にしたお宝ハンターツアー"とか、やれば一発さ。

・・・間違いなく顧客がいそうなところが、洒落にならない。

いかん。やっぱり、まだ気分がDARKだ。
胃腸の具合もよくないし。原因はわかってる。ストレスだ。

そんな心を癒してくれるのは、ジーコ・ニッポンではなく、"ピーコ・ニッポン"なのであった。
笑える。



alain

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